バイト先の個別指導塾で担当した生徒の姉が毎回迎えに来るようになった件について

大学2年の冬の話。誰かに聞いてほしくて書きます。

俺は都内の私大に通うごく普通の大学生で、週3で吉祥寺にある個別指導塾でバイトしてた。身長172、体重62、顔面偏差値は友達いわく「髪型でなんとかごまかしてる」レベル。要するにフツメンです。

塾っていっても大手じゃなくて、駅から5分くらいの雑居ビルの3階にある小さいところ。生徒数30人くらいで、講師は俺含めて大学生が5人。時給1,400円。まぁ悪くはない。

その年の11月から、中2の男の子を新しく担当することになった。名前は仮にユウキとする。数学と英語を見てほしいってことで、毎週火曜と金曜の18時から。素直でいい子だったから教えやすかった。

で、問題はユウキの迎えだ。

最初の2回くらいはお母さんが車で迎えに来てたんだけど、3回目から急に変わった。授業が終わって玄関まで送っていくと、見慣れない女の人が立ってた。

(誰だ…?保護者面談の人でもないし…)

「あ、ユウキの姉です。今日から私が迎えに来ることになって」

振り向いた瞬間、脳がバグった。

橋本環奈を5cm伸ばして大人っぽくした感じ。身長163くらいで、ゆるく巻いた茶色のセミロング、パッと見でわかるくらいスタイルがいい。ベージュのコートの下にニットを着てて、推定E以上の胸がニットの上からでもはっきり主張してた。

「あ、はい、お疲れさまです。今日はこの範囲をやりまして…」

なんとか平静を装って報告したけど、正直あんまり覚えてない。ユウキが「じゃあ先生、また金曜ね」って言って二人で帰っていくのをぼーっと見送った。

(いやいやいや、あれは反則だろ…)

塾長に聞いたら、ユウキの姉は社会人1年目で、実家から職場に通ってるらしい。年齢は23歳。俺の2つ上。お母さんの仕事が忙しくなったから、代わりに迎えに来ることになったと。

それから毎回、授業が終わると彼女が迎えに来た。

最初は「お疲れさまです」「今日はここまで進みました」くらいのやり取りだったのが、4回目くらいから少し変わってきた。

「先生、ユウキの数学どうですか? あの子ほんと公式覚えるの苦手で…」

「あー、でもユウキくん理解力はあるんで。反復すれば絶対伸びますよ」

「ほんとですか? よかった…。あ、これ差し入れです。寒いから」

缶のホットココアを渡された。手が触れた。柔らかかった。(落ち着け俺)

「いつもありがとうございます、先生」

「いえいえ、仕事なんで…」

(仕事なんで、じゃねえよ。もっと気の利いたこと言えよ俺)

12月に入ると、彼女は授業が終わる10分前くらいに来て、待合スペースの椅子に座って待つようになった。スマホをいじりながら、時々こっちをチラッと見てくる。その視線に気づくたびに心臓がうるさくなった。

ある金曜日、ユウキが急に腹痛を訴えて授業を30分早く切り上げた。ユウキは先にトイレに駆け込んで、待合に彼女と二人きりになった。

「大丈夫かなあの子…。すみません、ご迷惑おかけして」

「いえ、体調不良はしょうがないですよ」

「…先生って、優しいですよね」

「え? いや、普通ですよ」

「ユウキがね、『塾の先生まじでわかりやすい、姉ちゃんより全然教え方うまい』って」

「あはは、それは嬉しいです」

「私も昔、数学苦手だったんですよー。家庭教師つけてもらったことあるんですけど、全然わかんなくて」

「マジですか。どのへんで詰まったんですか?」

「二次関数。もう意味不明で」

「あー、あれは教え方次第なんすよね。グラフから入るか式から入るかで全然違うんで」

「え、すごい。やっぱ先生に教わりたかったなー…」

上目遣いで言われて、心臓が止まるかと思った。

(いや待て。これ社交辞令だろ。年上のお姉さんが大学生のバイト講師にそういうこと言うのは普通だ。調子に乗るな)

ユウキがトイレから戻ってきて、その日は解散。でも、帰り道ずっとあの上目遣いが頭から消えなかった。

12月の第3週、塾の冬期講習の案内を保護者に送る時期になった。ユウキの分を封筒に入れて、いつものように彼女に渡した。

「あ、ありがとうございます。…あの、先生」

「はい?」

「冬期講習って先生が担当してくれるんですか?」

「はい、ユウキくんは引き続き俺が見ますよ」

「よかったぁ。ユウキも先生がいいって言ってたし…私も安心です」

「私も」の部分で、ちょっと声のトーンが変わった気がした。気のせいかもしれない。いや、気のせいだと思いたかった。だって期待して違ったら俺が一番傷つくし。

冬期講習が始まった12月26日。朝の10時からユウキの授業があった。彼女も迎えに来てくれたんだけど、その日は様子がちょっと違った。

「先生、今日で仕事納めだったんです。ちょっと解放感で…」

髪を下ろしてて、薄くメイクしてて、白いタートルネックにグレーのチェスターコート。いつもより明らかにおしゃれしてた。(いやこれ迎えに来るだけの格好じゃないだろ…いや、仕事納めだからか。そうだよな)

ユウキの授業が終わって、いつもの報告をして。彼女がユウキに「先に車で待ってて」と言った。ユウキが「はーい」と出ていく。

二人きりになった。

「あの…先生、お時間ありますか?」

「え、はい。次の授業まで1時間空いてますけど」

「これ、お歳暮っていうか…いつもユウキがお世話になってるんで」

小さい紙袋を渡された。中身はゴディバのチョコレート。

「えっ、いいんですか? ありがとうございます」

「あと…もう一個、お願いがあって」

「はい?」

「年明けに会社でTOEICを受けなきゃいけなくて…。英語、ちょっと教えてもらえませんか? もちろんお金は払います」

(え?)

「えーと、俺ので良ければ全然いいですけど…」

「ほんとですか! じゃあ連絡先交換してもらっていいですか?」

こうしてLINEを交換した。彼女の名前は仮にサキさんとする。アイコンは猫の写真だった。

年末、LINEでやり取りしながら日程を決めた。12月30日の午後、吉祥寺のカフェで。

「個別指導の延長みたいなもんですかね笑」

「そうそう笑 でも生徒が私だから、ユウキより手がかかるかもですよ?」

「望むところです笑」

(いやこれデートじゃん…デートだよな…? いや違う、勉強を教えるだけだ。落ち着け)

12月30日。吉祥寺のハモニカ横丁の近くにあるカフェに行った。14時集合。俺は13時45分に着いて、奥の席を確保してた。

14時ちょうどにサキさんが来た。ベレー帽にロングスカート、アウターはダッフルコート。かわいすぎて直視できなかった。

「すみません、お待たせしました!」

「いえ、俺も今来たとこなんで」

(嘘です、15分前から待ってました)

最初の30分くらいは真面目にTOEICの問題集を開いてやった。リーディングのPart7を中心に。

「ここは文脈から推測するのがコツで、選択肢を先に読んでから本文に戻ると…」

「あーなるほど! そうやるのか…。先生の説明ほんとわかりやすい」

「いやいや、サキさんが理解力あるんですよ」

「先生って呼ぶのもう変ですよね。なんて呼べばいいですか?」

「あ、じゃあ普通に名前で…。俺、リュウっていいます」

「リュウくんね。じゃあ私もサキでいいよ」

(リュウくん…。年上のお姉さんにくん付けで呼ばれるのこんなに破壊力あるのか…)

30分経つころには完全に雑談になってた。仕事の愚痴とか、大学生活の話とか、地元がどことかそういうの。サキさんは埼玉の所沢出身で、大学は明治。今は吉祥寺の実家から丸の内の商社に通ってるらしい。

「私さ、大学のときほんと彼氏いなくて。サークルも入ってなかったし」

「嘘でしょ。サキさんなら引く手あまたじゃないですか」

「ないない笑 奥手なの、私。自分から行けないタイプ」

(いやいや、そんな顔とスタイルで奥手って一番たちが悪いやつだろ…本人だけ気づいてないんだよな、自分の破壊力に)

2杯目のカフェラテを飲み終わるころ、もう17時になってた。

「やばい、もうこんな時間。全然勉強してない笑」

「すみません、俺が脱線させちゃって」

「ううん、楽しかった。…ねえ、もう1回やってくれる? 年明けてからでいいんだけど」

「もちろん。いつでも言ってください」

「ありがと。…あのさ、この後ごはんとか…行かない?」

心の中で小躍りした。顔には出てないと思いたい。

吉祥寺の駅ビルにある居酒屋に入った。年末だから混んでたけど、カウンターの端っこが空いてた。隣同士で座る。肩が近い。サキさんからシャンプーのいい匂いがした。

ビールで乾杯して、からあげとか枝豆とか頼んで。サキさんはビール2杯目から少し顔が赤くなってきた。

「ねえリュウくん、彼女いるの?」

「いないです。1年くらい」

「えー、もったいない。優しいし教え方うまいし」

「優しいし教え方うまいって、それ塾の口コミですか笑」

「あはは笑 でもほんとだもん」

サキさんが3杯目のレモンサワーを飲み始めたあたりで、空気が少し変わった。

「…実はね、TOEIC教えてもらうのは口実で」

「え?」

「TOEICは確かに受けるんだけど…。リュウくんと話したかったの。塾だとユウキいるし、ゆっくり話せないから」

「…」

「引いた? ごめん、年上がこんなこと言ったらキモいよね…」

「引いてないです。全然。むしろ…」

「むしろ?」

「…俺もサキさんと話したいと思ってました」

声が震えてたと思う。サキさんが少し目を見開いて、それからふわっと笑った。あの笑顔は今でも覚えてる。

「よかった…」

そう言って、サキさんが俺の手に自分の手を重ねてきた。カウンターの下で。小さくて、あったかい手だった。

そのまま22時くらいまで飲んで、駅に向かって歩いた。年末の吉祥寺は人が多くて、はぐれないように自然と手を繋いだ。繋いだっていうか、サキさんが俺の腕を掴んできて、そのまま手を滑らせて指を絡めてきた。

「…人多いから、はぐれちゃうし」

「そうですね」

(言い訳かわいすぎるだろ)

駅前で、どうする、となった。終電はまだある。でも帰りたくなかった。

「…ねえ、もうちょっと一緒にいたいんだけど」

「俺もです」

「…じゃあ、どこか行く?」

心臓がうるさすぎて、自分の声が聞こえなかった。

吉祥寺駅の南口から少し歩いたところにあるホテルに入った。フロントで鍵をもらうとき、手が震えてた。サキさんも同じだったと思う。

部屋に入って、コートを脱いで。ベッドの端に並んで座った。沈黙が5秒くらい続いた。

「…緊張してる?」

「めちゃくちゃしてます」

「私も笑」

サキさんが俺の肩に頭を預けてきた。シャンプーの匂い。さっきより近い。

「サキさん」

「ん?」

顔を上げたサキさんの唇に、自分の唇を重ねた。

柔らかかった。ほんの一瞬触れただけなのに、全身が痺れるような感覚があった。

唇を離すと、サキさんが目を閉じたまま「…もう1回」と言った。

今度はもう少し長く。唇を合わせて、少しずつ角度を変えて。サキさんの手が俺のシャツの裾を掴んでた。

「ん…」

舌が触れた瞬間、サキさんが小さく声を出した。そこから一気に深くなった。お互いの舌が絡まって、息が荒くなって。気づいたら俺はサキさんをベッドに押し倒してた。

「…リュウくん」

「ごめん、大丈夫?」

「大丈夫…。続けて」

タートルネックの上から胸に触れた。想像以上に柔らかくて大きくて、片手じゃ収まらなかった。

「脱がしていい?」

「…うん」

ニットを脱がすと、白いレースのブラが出てきた。鎖骨から胸元にかけてのラインが綺麗すぎて、しばらく見入ってしまった。

「…そんなに見ないでよ、恥ずかしい」

「ごめん。綺麗で」

ブラのホックを外した。こぼれ落ちてきた胸は、Eカップかそれ以上。形が良くて、先端は薄いピンク色だった。

(これは夢か? 俺は今、年上のお姉さんの胸を目の前で見ているのか?)

指で触れると、サキさんが「ん…」と小さく声を漏らした。乳首を親指で転がすと、びくっと体が跳ねた。

「あっ…そこ弱い…」

胸に唇をつけて、舌で乳首を転がしながら、もう片方の手で反対側の胸を揉んだ。

「ん…っ、リュウくん…上手…」

(上手じゃないです。必死です)

サキさんのスカートに手を伸ばした。太ももに触れると、サキさんが足をもじもじさせた。内ももを撫でながら上に進むと、下着越しに湿った感触があった。

「…もう濡れてる。恥ずかしい…」

下着をずらして直接触れた。指を滑らせると、サキさんの腰がびくっと浮いた。

「あ…っ、やば…」

クリを指の腹で小さく円を描くように触ると、サキさんの喘ぎが大きくなった。

「リュウくん…もう…入れて…」

「…いいの?」

「うん…。ゴム、持ってる?」

持ってた。年末に会うって決まった時点で、コンビニで買っておいた。(こういうの、期待してたのバレバレだよな…)

ゴムを着けて、サキさんの脚の間に入った。

先端を当てると、サキさんが俺の肩を掴んだ。

ゆっくり入れていく。あったかくて、きつくて、吸い付くような感触だった。

「ん…っ、あ…」

「痛くない?」

「大丈夫…。全部入れて」

奥まで入れると、二人同時に息を吐いた。

「…動くよ」

ゆっくり腰を動かし始めた。サキさんの中があったかくて、動くたびにぎゅっと締まる。

「ん…っ、あ、気持ちいい…」

「俺も…やばい…」

(本当にやばかった。これが年上の女性の体なのかと。経験人数2人の俺には刺激が強すぎた)

サキさんが俺の首に腕を回してきて、耳元で「もっと…」と囁いた。その声だけでイきそうになった。

ペースを上げると、サキさんの声も大きくなった。ベッドが軋む音と、肌がぶつかる音が部屋に響く。

「あっ、あっ、リュウくん…っ」

「サキさん…」

「さん付けやめて…。サキでいい」

「…サキ」

名前を呼んだ瞬間、サキの中がきゅっと締まった。

「あっ…名前で呼ばれるの…弱い…っ」

腰を掴んで、奥まで突き上げる。サキの体がのけぞって、シーツを掴む指に力が入った。

「やば…っ、イきそう…っ」

「俺も…っ」

「一緒に…っ」

最後に深く突き入れた瞬間、サキの体がびくびくと震えて、中が痙攣するみたいに締まった。その締まりに耐えられなくて、俺もゴムの中に全部出した。

「はぁ…っ、はぁ…」

二人とも息が荒かった。サキが俺を抱きしめたまま離さなかった。

「…すごかった」

「…うん」

少し休んで、シャワーを浴びた。先にサキが入って、そのあと俺が入った。バスルームから出ると、サキがバスローブ姿でベッドに座ってた。髪が濡れてて、色っぽくて、もう一回ダメになりそうだった。

「ねえ、ドライヤーかけてくれない?」

ベッドに座ったサキの後ろに座って、ドライヤーで髪を乾かした。さらさらの茶色い髪が指の間を通っていく。

「…ねえ」

「ん?」

「私ね、最初に塾にユウキを迎えに行った日から、リュウくんのこと気になってた」

「…え、マジで?」

「生徒に一生懸命教えてる姿がかっこよくて。でもユウキの先生だし、年下だし、どうしようって…ずっと迷ってた」

「…俺も、最初に会った時からずっと意識してた。でも生徒の姉って立場があるから、絶対に手を出しちゃいけないと思って」

「バカ…。もっと早く言ってくれたら、TOEIC口実にしなくてよかったのに」

ドライヤーを止めて、後ろからサキを抱きしめた。

「…もう一回、していい?」

サキが振り向いて、黙って唇を重ねてきた。

2回目は対面で座位だった。サキが俺の上に座って、ゆっくり腰を動かす。さっきより余裕があるぶん、お互いの顔がよく見えた。

「ん…っ、リュウくんの顔…近くで見ると…ほんとかっこいい…」

「お世辞でも嬉しい」

「お世辞じゃないって…っ、ん…」

さっきとは違う、ゆっくりで深い感覚。サキが俺の額に自分の額をくっつけて、目を合わせながら動く。それがたまらなかった。

「好き」とどっちが先に言ったか覚えてない。ほぼ同時だったと思う。

2回目はサキが先にイって、そのあと俺がイった。今度はサキの中で脈打つ感覚がゴム越しにもわかった。

終わったあと、裸のまま布団にくるまって、くだらない話をした。サキの好きなアーティストがKing Gnuで、俺も好きだったから盛り上がった。「白日」を二人で口ずさんだりして。

「ねえ、年明けたら…ユウキにバレないようにしないとね」

「確かに。塾でそわそわしたら絶対バレるわ」

「リュウくん顔に出るタイプでしょ笑」

「…否定できない」

「ふふ笑 でもユウキが受験終わるまでは内緒ね?」

「了解です。先生として全力でユウキくんの成績上げます」

「うん。…それでね、受験が終わったら…堂々と手繋いでデートしたい」

「…するよ。絶対」

朝方の5時くらいまで起きてて、そのまま二人で寝落ちした。

目が覚めたら昼前だった。カーテンの隙間から冬の日差しが入ってきて、隣でサキがまだ寝てた。寝顔がほんとに綺麗で、しばらくぼーっと眺めてた。

サキが目を開けて、寝ぼけた顔で笑った。

「…おはよ」

「おはよ。よく寝たね」

「隣にリュウくんがいたから…安心しちゃった」

12月31日の昼過ぎ、ホテルを出て吉祥寺の街を歩いた。年末の買い出しで賑わう商店街を二人で歩きながら、手は繋がなかった。まだ公式じゃないから。

でもサキが「あ、あのたい焼き屋おいしいんだよ」って言って、一個買って半分こしてくれた。あんこがはみ出るたい焼きを二人で食べながら歩く大晦日。

駅の改札前で別れ際、サキが俺のコートの袖を引っ張った。

「…よいお年を、先生」

「よいお年を、サキ」

サキがにっと笑って、改札に消えていった。

あれから、年明けの塾でユウキに勉強を教えながらサキの迎えを待つ火曜と金曜が、一週間で一番楽しみな日になった。ユウキの前ではただの「先生」と「お姉さん」。でも塾を出たあとに来るLINEの「今日もかっこよかったよ」が、俺の原動力になってた。

ユウキの受験が終わったら堂々と手を繋ぐ。その約束を楽しみに、今日も俺は黒板の前に立ってる。


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