これ、誰にも言ってないんですけど、書かないと一生モヤモヤしそうなので投稿します。
僕は都内の私大に通ってた、まあどこにでもいるタイプの男です。身長172、体重は60あるかないか。顔は…友達には「雰囲気イケメン」って言われてたけど、要するに雰囲気だけってことですよね。髪型でごまかしてるだけの量産型。趣味は映画で、一人でミニシアター行くのが好きだった。サークルは映画研究会に入ってたけど、幽霊部員に近かった。
で、この話のもう一人の主役なんですけど。
同じ文学部の沙耶って子がいて。最初に見たとき、正直そこまで意識してなかったんです。1年の春、基礎ゼミでたまたま隣の席になったのがきっかけなんですけど、いつも黒縁メガネかけて、髪はひとつ結びで、服装もモノトーン。控えめというか、目立たない感じの子でした。
ただ、新垣結衣を全体的に地味にした感じ、って言えばいいのかな。輪郭とか鼻筋とかのパーツは整ってるのに、本人がそれを全力で隠しにいってるような雰囲気だった。身長は162くらいで、細いんだけど出るとこは出てて、夏場に薄い生地の服を着てるとき、(あれ、意外と…)って何回か思ったのは内緒です。
最初に話したのは、教授が配ったプリントが1枚足りなくて、「一緒に見ます?」って沙耶が見せてくれたとき。
「あ、プリント足りないみたいなので、よかったら…」
「あ、ありがとう。助かる」
それだけ。たったそれだけの会話なのに、なんか妙に覚えてるんですよね。声が小さいんだけど、ちゃんと聞き取れる、不思議な声だった。
そこから基礎ゼミで毎週隣に座るようになって、少しずつ話すようになった。沙耶は図書委員をやってて、学部の図書室にいつもいるから、僕もレポートのとき図書室を使うようになった。下心って言われたらそうなのかもしれないけど、当時の僕はそれを下心だとすら思ってなかった。(今考えると完全にそうだろって話なんですけど)
2年になっても、3年になっても、なぜか僕らはゼミが同じで、席もなんとなく隣になった。沙耶が先に座ってて、隣が空いてたら僕がそこに座る。逆もある。別に約束してるわけじゃないのに。
「また隣じゃん」
「うん。…いつもだね」
「指定席みたいになってるよな」
「…嫌だったら言ってね」
「いや全然。むしろ安心する」
そう言ったとき、沙耶がちょっとだけ笑ったのを覚えてる。この子、笑うと全然印象変わるんですよ。普段はずっと真顔というか、表情が薄いんだけど、笑うと目が三日月みたいになって、すごくかわいい。でも僕以外の前では滅多に笑わなかった。…って、これも後から友達に言われて気づいたんですけどね。(鈍感すぎだろ俺)
3年の秋、ひとつ事件があった。
映研の先輩の紹介で、同じ学部の女の子と付き合うことになったんです。2ヶ月くらい。相手は悪い子じゃなかったんだけど、なんかしっくりこなくて、結局こっちから別れを切り出した。
その頃、沙耶の態度が少し変わったんですよ。いつも通り隣には座るんだけど、話しかけてくる回数が減った。図書室に行っても、前は「これ面白かったよ」って本を勧めてくれてたのに、それもなくなった。
「最近なんか元気ない?」
「そんなことないよ」
「ほんとに?なんか避けられてる気がして」
「…避けてないよ。ちょっと忙しいだけ」
目を合わせてくれなかった。明らかに嘘だった。でも僕はそれ以上踏み込めなくて、そのままモヤモヤした日が2週間くらい続いた。
彼女と別れたあと、沙耶はまた少しずつ元に戻った。本を勧めてくれるようになったし、ゼミのあと「お疲れ」って声かけてくれるようになった。
そのとき初めて、ああ、って思ったんです。
(もしかして沙耶、俺のこと…)
いや、自意識過剰だろって自分でツッコんだ。だって相手は沙耶ですよ。いつも静かで、誰にでも平等で、特定の誰かに特別な態度を取るような子じゃない。…って思ってたんだけど。
友達の翔太に相談したら一蹴された。
「お前さあ、沙耶ちゃんがお前以外の前であんなに笑うと思ってんの?」
「え?」
「ゼミのとき見てみろよ。あの子、お前のこと見てる時間のほうが教授の話聞いてる時間より長いから」
(マジかよ…)
でも、確信は持てなかった。そもそも僕自身、沙耶のことが好きなのかどうかすら分かってなかった。隣にいるのが当たり前すぎて、それが恋なのか友情なのか、4年間ずっと分からないまま過ごしてた。
そして気づいたら4年の3月。卒業式。
式自体は淡々と終わって、そのあとゼミの打ち上げが新宿の居酒屋であった。僕らのゼミは12人で、教授も来て、わりとアットホームな会だった。
会場に着いて、みんなと「おめでとう」「おつかれ」って言い合ってたとき、少し遅れて沙耶が来た。
正直、一瞬誰だか分からなかった。
いつもの黒縁メガネじゃなくて、コンタクトだった。髪を下ろしてて、ゆるく巻いてあった。白いブラウスに、紺のスカート。薄く化粧もしてて。
(…え、誰?)
いや、沙耶なんですよ。4年間ずっと隣にいた沙耶。でも全然違って見えた。
「あ、おめでとう」
「あ、うん、おめでとう。…なんか今日、雰囲気違うな」
「変…かな」
「いや。すごいかわいい」
言っちゃったんですよ、反射で。自分でもびっくりした。
沙耶は「…ありがとう」って言って、耳まで赤くなってた。それを見て僕の心臓がバクバクし始めて、(あ、俺これ好きだわ)って、4年越しにようやく自覚した。遅すぎる。遅すぎるだろ。
飲み会は楽しかったんだけど、正直あんまり覚えてない。沙耶の隣に座って、いつも通り隣同士だったんだけど、いつも通りじゃなかった。沙耶がグラスを持つ手とか、横顔とか、酔って少し頬が赤くなってる感じとか、全部気になって仕方なかった。
2次会はカラオケになったけど、僕はあんまり歌わずにソファで沙耶と話してた。
「…卒業したら、もう隣に座れないね」
「そうだな。4年間ずっと隣だったのに」
「うん」
「沙耶は4月からどこ配属?」
「丸の内のオフィス。…遠くなっちゃうね」
沙耶は都内の出版社に就職が決まってた。僕は渋谷のIT企業。物理的にはそこまで遠くないけど、「隣の席」はもう二度と来ない。
「なあ沙耶、このあと…ちょっと話したいことがあるんだけど」
「…うん」
カラオケが終わったのは23時過ぎ。みんなと別れて、僕と沙耶は新宿駅に向かった。3月下旬の夜は思ったより寒くて、沙耶が小さく震えてたからマフラーを巻いてあげた。
「寒いだろ、これ使って」
「…ありがとう」
新宿サザンテラスのベンチに座って、僕は覚悟を決めた。
「あのさ。4年間ずっと言えなかったんだけど」
「…」
「好きです。…いや、好きだった、じゃなくて、今好きだって気づいた。遅いの分かってる。卒業式の日にこんなこと言うの最悪なのも分かってる。でも言わないまま離れたら絶対後悔するから」
しばらく沈黙があった。体感で1分くらい。実際は10秒くらいだったかもしれない。
沙耶がこっちを向いた。泣いてた。
「遅い。遅いよ…」
「…ごめん」
「1年の春から…ずっと好きだった。4年間ずっと隣にいたのに、全然気づいてくれなくて」
「ほんとにごめん。俺、鈍感すぎた」
「3年のとき彼女できたって聞いたとき、もうだめだと思った。でも別れたって聞いて、最低だけどちょっと安心して…自分が嫌になった」
あの2週間の態度の変化、やっぱりそういうことだったんだ。翔太の言ってたことも全部本当だった。僕だけが分かってなかった。
「俺と付き合ってほしい」
「…今さら断れるわけないじゃん」
泣きながら笑ってた。泣きながら笑う沙耶を見て、僕も泣きそうになった。
ぎゅっと抱きしめた。華奢な体で、でもちゃんとあったかくて。マフラーごと抱きしめたから、自分の匂いと沙耶のシャンプーの匂いが混ざって、なんかそれだけで泣けてきた。
「…ねえ、うち来る?」
「え?」
「家、ここから近いから。…もう少し一緒にいたい」
沙耶は高田馬場に一人暮らしをしてた。新宿から歩けない距離じゃない。終電はもう微妙な時間だったし、正直、このまま離れたくなかった。
「…行く」
歩いて15分くらい。途中のコンビニでお茶とお菓子を買って、沙耶のアパートに着いた。1Kの小さい部屋だったけど、きれいに片付いてて、本棚にはぎっしり本が詰まってた。
「散らかっててごめんね」
「いや、全然。すごい沙耶っぽい部屋」
「それどういう意味?笑」
「本が多いところとか」
靴を脱いで上がると、沙耶がお茶を淹れてくれた。小さいテーブルに向かい合って座って、さっき買ったお菓子をつまみながら話した。
酔いは半分くらい醒めてたけど、まだ少しふわふわしてた。告白が成功したっていう実感がなかった。夢みたいだった。
「沙耶さ、なんで今日髪下ろしてきたの?」
「…最後だから。最後に一回くらい、ちゃんと見てほしいなって思って」
「最後のつもりだったの?」
「うん。卒業したらもう会えないかもって思ってたから。…だから今日は少しだけ頑張った」
(この子、4年間ずっとこんな気持ちだったのか)
胸がぎゅってなった。
「もっと早く気づけばよかった」
「ほんとだよ。…でもいいの。間に合ったから」
沙耶が笑った。いつもの三日月みたいな目で。でも今日はメガネがないから、その目がちゃんと見えて、すごく綺麗だった。
気づいたら、キスしてた。
どっちからかは正直覚えてない。多分僕からだと思う。沙耶の唇は柔らかくて、少しお酒の味がした。
「ん…」
沙耶が目を閉じて、小さく声を出した。それだけで頭がクラっとなった。
一回離して、お互いの目を見て、またキスした。今度はもう少し深く。舌が触れたとき、沙耶が「んっ」って体を少し震わせた。
「はぁ…」
唇を離すと、沙耶の顔が真っ赤だった。耳も、首まで。
「…初めて」
「え?」
「キス、初めて…」
4年間、あれだけモテそうな顔してて、誰ともキスしたことなかったのか。
「もしかして、彼氏も…」
「いたことない。…ずっと、あなたがよかったから」
その言葉聞いた瞬間、理性がちょっとおかしくなった。自分でも制御できなくなってるのが分かった。
もう一回キスして、今度は止まらなかった。舌を絡めながら沙耶を抱き寄せて、体が密着した。華奢なのに、胸のあたりがちゃんと柔らかくて、その感触で頭の中が真っ白になりかけた。
「ん…っ」
沙耶がブラウスの上から胸を触られて声を出した。
「…ごめん、止めたほうがいい?」
「…止めないで」
小さい声だったけど、はっきり聞こえた。
ブラウスのボタンを上から外していった。指が震えてて、3つ目のボタンでちょっと手間取った。沙耶が僕の手を見て、
「…緊張してる?」
「してる。めちゃくちゃしてる」
「…私も」
ブラウスを開くと、白いレースのブラが見えた。控えめだと思ってたのに、外すとDカップはあった。形が綺麗で、肌が白いから余計に目立った。
「…あんまり見ないで」
「無理。綺麗すぎる」
直接触ると、柔らかくて指が沈む感じがして。乳首に触れたとき、沙耶が「ひっ…」って息を呑んだ。
「ん…あ…」
反応が素直すぎて、こっちまで興奮してくる。4年間の抑圧が一気に溢れてくるみたいだった。
僕もTシャツを脱いで、沙耶をベッドに連れていった。シングルベッドで、布団カバーが水色だったのをなぜか覚えてる。
横になった沙耶のスカートに手をかけた。
「いい?」
「…うん」
スカートを下ろすと、ブラとお揃いの白いレースのショーツだった。(ちゃんとお揃いにしてきたんだ…)って思った瞬間、沙耶がどういう気持ちで今日の服を選んだのか分かった気がして、たまらなくなった。
太ももに触れると、すごく柔らかかった。内もものあたりを撫でると、沙耶の息が荒くなった。
ショーツの上から触ると、もう濡れてた。
「は…っ、恥ずかしい…」
「…ごめん。でも嬉しい」
ショーツを脱がして、直接触った。指を沿わせるたびに沙耶がびくって反応して、
「あ…っ、そこ…っ」
クリに触れると声が大きくなった。普段あんなに静かな子がこんな声出すのかって、その落差にやられた。
「ん…あ…っ、やば…っ」
指を中に入れると、きゅって締まった。すごくきつくて、
「あ…痛…」
「痛い?ごめん、やめる?」
「大丈夫…もう少しゆっくり…」
ゆっくり、ゆっくり動かした。沙耶が僕のTシャツ…じゃなくてもう脱いでるから、僕の腕を掴んでた。爪が少し食い込んでたけど、それがまた興奮した。
「ん…気持ちいい…」
声が変わった。痛みから快感に変わったのが分かった。
しばらく指で触ってると、沙耶の息がどんどん荒くなって、
「あ…っ、だめ…なんか来る…」
「そのままでいいよ」
「あ、あっ、あ…っ!」
沙耶が体をびくっと震わせてイった。目をぎゅっと閉じて、僕の腕を掴む手に力が入って、そのまま3秒くらい硬直してた。
「はぁ…はぁ…」
「大丈夫?」
「…うん。こんなの…初めて…」
その顔を見てたらもう限界だった。ズボンの中がとっくに限界で、沙耶も気づいてたと思う。
「…ねえ。私も触りたい」
沙耶が僕のベルトに手を伸ばしてきた。ズボンとパンツを下ろされて、もうガチガチになってるのが晒された。
「…おっきい」
小さい声でボソッと言ったのが聞こえた。自分で言うのもアレだけど、平均よりは少し大きいと思う。沙耶が恐る恐る握ってきて、その手が柔らかくて温かくて、それだけで声が出そうになった。
「あ…っ」
「こう?…合ってる…?」
「うん…それでいい…っ」
ぎこちなく動かしてくれる手が、逆に変な興奮を煽ってきた。経験がないことは分かってたけど、一生懸命やってくれてるのが伝わってきて、その気持ちがやばかった。
「気持ちいい…」
「ほんと…?よかった…」
しばらくしてもらったけど、正直これ以上は我慢できなかった。
「沙耶…したい」
「…うん。私も」
カバンに入れてたコンドームを取り出した。一応持ってきてたのは、こうなるって予感があったのか、それともただの希望的観測だったのか。自分でも分からない。
ゴムを着けて、沙耶の足をゆっくり開いた。
「…入れるよ」
「…うん」
先を当てて、ゆっくり入れていった。めちゃくちゃきつかった。沙耶が「いっ…」って声を出して、僕の背中に爪を立てた。
「痛い?止める?」
「痛い…けど、止めないで…」
目に涙が浮かんでた。僕はそのまま沙耶の頭を撫でながら、少しずつ奥に進めた。
全部入ったとき、沙耶が大きく息を吐いた。
「…入った…」
「大丈夫?無理しないで」
「大丈夫。…動いて?ゆっくり」
ゆっくり腰を動かした。最初は痛そうだったけど、少しずつ沙耶の表情が変わっていった。眉間のしわが消えて、代わりに口が少し開いて。
「ん…あ…」
「あ…気持ちいい…かも…」
その「かも」がたまらなかった。本人もよく分かってない感じで、でも確実に感じ始めてるのが伝わってきた。
僕も我慢するのに必死だった。初めてじゃないのに、沙耶とのセックスは全然違った。4年間の気持ちが全部乗ってるみたいで、一回一回腰を動かすたびに頭がぼーっとした。
「ん…あっ…」
沙耶が僕の首に腕を回してきた。密着して、キスした。
「好き…4年間ずっと好きだった…」
「俺も…もっと早く気づきたかった…っ」
「ん…あっ…あっ…!」
沙耶が声を大きくして、中がきゅうって締まった。
「あ…っ、やば…出そう…」
「いいよ…」
腰を密着させたまま、果てた。体の中心から何か抜けていくような感覚で、沙耶を抱きしめる腕に力が入った。
「はぁ…はぁ…」
しばらくそのまま動けなかった。抱きしめたまま、額をくっつけて、お互いの息がかかる距離で見つめ合った。
「…もう一回、していい?」
まさかの沙耶からのおかわり要求だった。
「え、沙耶から?」
「…だめ?」
「だめなわけない」
2回目は、沙耶が上に乗りたいって言った。普段あんなに大人しい子が、自分から上に乗りたいって言ってるのが信じられなくて、でもそれがすごく興奮した。
沙耶がゆっくり腰を下ろしてきた。さっきより少し楽に入って、
「あ…ん…」
沙耶が自分で腰を動かし始めた。最初はぎこちなかったけど、だんだんリズムが合ってきて。
下から見上げる沙耶は、4年間隣に座ってた地味めな図書委員とは別人だった。髪がバサっと垂れて、薄暗い部屋の中で汗ばんだ肌が光ってて、
(この子、こんなにエロかったのか…)
「ん…あ…気持ちいい…っ」
さっきより声が大きくなってた。遠慮がなくなってきたというか、素が出てきた感じだった。
僕は下から沙耶の腰を掴んで、突き上げた。
「あっ!」
沙耶が声を上げて、僕の胸に倒れ込んできた。そのまま抱きしめて、耳元で名前を呼んだ。
「沙耶…」
「…呼ばないで、それ反則…」
耳元で言うと弱いらしくて、びくってなってた。それが面白くて何回も名前を呼んだ。
「もう…ばか…っ」
でも嫌がってなかった。むしろ中がきゅっと締まるから、感じてるのが丸わかりだった。
「ん…あ…あ…もう…っ」
「俺も…やばい…」
「一緒に…」
密着したまま、2人同時にイった。沙耶が小さく「あ…っ」って声を出して、僕も沙耶の中で果てた。
そのまましばらく動けなくて、2人とも汗だくのまま抱き合ってた。
時計を見たら3時を過ぎてた。
「…シャワー浴びよ」
「一緒に?」
「…一人で入れるけど」
「入れるけど?」
「…一緒がいい」
小さいユニットバスに2人で入った。狭すぎて笑った。
シャワーを浴びながら沙耶の背中を流してあげたら、「くすぐったい」って身をよじってた。その仕草があまりにかわいくて、また少しだけキスした。
風呂から上がって、沙耶に借りた大きめのTシャツを着て、ベッドに戻った。シングルベッドに2人はやっぱり狭かったけど、それがちょうどよかった。
「ねえ」
「ん?」
「4年間分のありがとう、言ってもいい?」
「なにそれ」
「ずっと隣にいてくれて、ありがとう。プリント見せてくれたとき、図書室に来てくれるようになったとき、ゼミで隣に座ってくれるとき、全部嬉しかった。…全部覚えてるよ」
泣きそうになった。てか泣いた。ちょっとだけ。
「こっちこそ。4年間、ずっと隣にいてくれてありがとう」
沙耶が僕の胸に顔を埋めた。「うん」って小さく言って、そのまま眠ったみたいだった。
窓の外がうっすら明るくなり始めてた。3月の朝は早い。
寝顔を見ながら、(ああ、この子の隣が一番落ち着くんだ)って改めて思った。4年かかってようやく分かったことだけど、遅すぎるってこともないのかもしれない。
今は社会人2年目で、沙耶とは付き合い続けてます。来月、一緒に住み始める予定です。
最後まで読んでくれた人、ありがとうございました。