大学のゼミで片想いしてた子と六年ぶりに桜木町の立ち飲み屋で再会したら、終電を逃した

これ読んでる人、こんにちは。28歳、横浜の商社で貿易事務やってるフツーの会社員です。

身長171、体重は聞かないでほしい。顔は友達に「雰囲気イケメンだけど雰囲気取ったら何も残んない」って言われるレベル。まぁそんなもんです。

で、これは今年の四月、金曜の夜に起きた話。

仕事終わりに桜木町のガード下にある立ち飲み屋で一人でハイボール飲んでたんですよ。ここ、角打ちみたいな店で、カウンターだけの六人入ったらパンパンのやつ。税込み390円でハイボールが飲めるから、金欠の月末はだいたいここにいる。

三杯目を頼もうとしたとき、右肩をトンって叩かれた。

「……もしかして、倉田くん?」

振り向いたら、知ってる顔だった。いや、知ってるどころじゃない。六年間ずっと忘れられなかった顔だった。

「……え、宮野?」

宮野。宮野奈央。大学のゼミで同じだった女。

俺がずっと好きだった女。

いやいやいや、ちょっと待ってくれ。なんでこんなとこにいんの。お前横浜だっけ。いや確か千葉じゃなかったっけ。頭ん中がぐるぐるしてまともに言葉が出てこない。

「うわー!やっぱり倉田くんだ!うそ、マジで?」

「え、あ、うん。俺だけど」

「六年ぶり? 卒業式以来だよね?」

「……だな。いや、マジでびっくりした」

宮野は橋本環奈をもうちょっと大人っぽくした感じの顔で、大学の頃からゼミの中でダントツにかわいかった。身長162くらいで、当時から胸がでかくて、ゼミのおっさん教授ですら宮野の発表のときだけ妙に機嫌が良くなるっていう、そういうレベル。

六年ぶりに見た宮野は、ベージュのトレンチコートの下にVネックの黒いニットを着てて、大学時代よりさらにきれいになっていた。髪は肩の少し下くらいまで伸びて、ゆるくウェーブがかかってる。

(なんだよこれ、ドラマか?)

「ここ一人? 隣いい?」

「あ、うん。どうぞ」

宮野がカウンターの隣に立って、メニューも見ずに「レモンサワーください」と店主に言う。手慣れてる。

「宮野、この辺に住んでんの?」

「うん。去年の秋から。関内のあたり。倉田くんは?」

「俺は桜木町。もう三年くらいかな」

「えー近いじゃん! ていうかここ、私もたまに来るんだよ。会ったことなかったの不思議~」

そう言って笑う宮野の目尻のしわが、大学の頃にはなかったやつで、六年って時間を急に実感した。

レモンサワーが来て、乾杯する。

「六年ぶり、乾杯」

「乾杯」

グラスがカチンと鳴った。

ここで言っておかないといけないことがある。俺が大学時代に宮野に告白しなかった理由。それは単純に、宮野に彼氏がいたからだ。

ゼミに入った三年の春、宮野にはもう付き合って二年になる彼氏がいた。サッカーサークルの先輩で、身長180超え、医学部、顔は佐藤健似。……いや、もう勝てる要素がひとつもないだろ。

だから俺は二年間、ただのゼミの友達として宮野の隣にいた。ゼミの飲み会で隣に座れたときはそれだけで一週間もったし、宮野が「倉田くんのプレゼン、わかりやすくて好き」って言ってくれたとき、家帰ってから壁殴った(嬉しすぎて)。

そんな俺のことを、ゼミの親友の田中だけが知ってた。

「お前マジで言わないの? 絶対脈あると思うけど」って何回も言われたけど、彼氏持ちの女に告白するのはルール違反だろっていう、今思えばクソみたいなプライドが邪魔してた。

そんな話はさておき。

立ち飲み屋で宮野と並んで飲みながら、大学時代の話で盛り上がった。あのゼミ教授がセクハラで飛ばされた話とか、田中が卒論の締め切り当日にデータ全消しした話とか。

「倉田くん、仕事なにしてるの?」

「商社。貿易事務。地味だよ、書類とにらめっこしてるだけ」

「へー! かっこいいじゃん、商社マン」

「いや全然。商社マンって聞くとなんかエリートっぽいけど、俺がやってんのはひたすらインボイスのチェックだから」

「あはは。でもちゃんと働いてるんだね。なんか安心した」

「宮野は?」

「私は……いま、フリーのウェブデザイナー。去年まで制作会社いたんだけど、独立した」

「すげーな。俺には絶対無理だわ、独立とか」

「いやー、かっこよく言ったけど、実際は家でパジャマのまま作業して、気づいたら夕方みたいな生活だよ」

宮野が笑いながらレモンサワーを飲み干す。二杯目を頼むタイミングで、俺もハイボールをおかわりした。

話しながら、ずっと気になってることがあった。でも聞いていいのかわからなかった。結局、酒の力を借りて聞いた。

「あの……宮野、いま彼氏とかいんの?」

聞いた瞬間、(あ、やべ、ストレートすぎた)と後悔した。

宮野は一瞬だけ目を伏せて、それからふっと笑った。

「いないよ。三年前に別れた。大学のときの人と」

「……あ、そうなんだ」

「向こうが研修医で忙しくなって、すれ違いが増えて。まぁよくある話」

「そっか……」

(三年前に別れた。ということは、三年間フリーだったってこと? いや別に付き合ってた時期があったかもしれないけど、いま現在フリーなのは確かで……)

頭の中がうるさい。落ち着け俺。

「倉田くんは? 彼女いるの?」

「いや、いない。もう一年半くらい」

「えー! もったいない。倉田くんモテそうなのに」

「いやいや、全然モテないよ。マジで」

「うそー。大学のとき、ゼミの女子みんな倉田くんのこと気になるって言ってたよ?」

「……は? 初耳なんだけど」

「ほんとだよ? なんか、ガツガツしてないのがいいって」

(いや、ガツガツしてないんじゃなくて、宮野のことしか見えてなかっただけなんだが)

とは言えなかった。

四杯目くらいになった頃、立ち飲み屋が混んできて、俺たちは店を出た。四月の夜風がちょうどいい温度で、ほろ酔いの体には気持ちよかった。

「ねぇ、もうちょっと飲まない? このへん他にもいい店あるんだけど」

「行く行く」

宮野に連れられて、野毛の方に歩いた。小さな路地にある、カウンター八席のワインバー。宮野の行きつけらしい。

薄暗い店内で、赤ワインを頼んだ。

ここからの宮野は、さっきとちょっと雰囲気が変わった。声のトーンが低くなって、話すスピードがゆっくりになった。

「……ねぇ、倉田くんってさ」

「ん?」

「大学のとき、私のこと好きだったでしょ」

心臓が止まるかと思った。

「……え、なんで」

「ふふ。バレバレだったよ? 田中くんが卒業の打ち上げで酔って、ぽろって言ってた」

……田中、お前マジか。

「……あいつぶっ殺す」

「あはは。でもね、田中くんに聞く前から、なんとなくわかってた。倉田くん、私の話するとき目がちょっと変わるの。真剣になるっていうか」

返す言葉がなかった。六年越しにバレてたのかよ。

「……うん。好きだった。ずっと」

言ってしまった。ワインのせいだ。たぶん。

宮野はグラスの縁を指でなぞりながら、少し間を置いて言った。

「……知ってたのに、何もできなくてごめんね」

「いや、宮野が謝ることじゃないだろ。彼氏いたんだし」

「でも……正直、倉田くんに告白されたらどうしようって、ちょっと思ってた時期もあったの」

「……マジで?」

「うん。ゼミ旅行で石垣島行ったとき覚えてる? 夜、みんなでビーチで飲んでたやつ」

覚えてる。覚えてるに決まってる。宮野と二人で波打ち際に座って、くだらない話をした夜。あのとき告白しようか本気で迷った。

「覚えてる」

「あのとき、倉田くんが何か言いかけてやめたの、気づいてたよ」

(……うそだろ)

六年前の自分のチキンっぷりが今になって刺さってくる。痛い。めちゃくちゃ痛い。

「もし言ってくれてたら……どうなってたのかなって、たまに考えてた」

宮野がこっちを見た。目が潤んでる。酔いのせいかもしれない。でもその目は、大学の頃に見たどの表情よりも近くて、柔らかくて、俺は息を呑んだ。

「……六年遅れだけど、言っていい?」

「……うん」

「好きだった。大学のとき、ずっと。卒業してからも、ぶっちゃけ忘れられなかった」

宮野が目を細めて、泣きそうな笑顔を浮かべた。

「……六年遅いよ、ばか」

その声が震えてた。

しばらく二人とも黙ってワインを飲んだ。店のBGMがジャズで、やけに心臓の音が響く気がした。

ワインバーを出たのは23時過ぎだった。JRの終電は23時42分の東海道線。まだ間に合う。間に合うんだけど。

「……ねぇ、うち来ない?」

宮野が俺のコートの袖を引っ張った。目を合わせてこない。

「まだ、話したいことあるし……ワインも家にあるし」

断る理由がない。いや、正確には断る理由なんていくらでもあるんだろうけど、この瞬間の俺にそんなものは存在しなかった。

「……行く」

宮野の部屋は関内駅から歩いて五分くらいのマンションの七階だった。1LDKで、デスクにデカいモニターが二台並んでて、あーウェブデザイナーだもんな、って妙に納得した。

「散らかっててごめんね。適当に座ってて」

宮野がキッチンでワインを開ける音がする。俺はソファに座って、心臓がばくばくしてるのを深呼吸で押さえ込もうとした。無理だった。

宮野がグラスを二つ持ってきて、隣に座る。近い。膝が触れてる。

「はい」

「ありがとう」

赤ワインを一口飲む。銘柄とか全然わからないけど、飲みやすいやつだった。

「……ね、さっきの続きなんだけど」

「ん?」

「石垣島のとき、倉田くんが告白してくれてたら……私、たぶんOKしてたと思う」

「え……でも、彼氏いたじゃん」

「うん。いた。でもあの頃、正直もう冷めかけてたの。向こうも忙しくて全然会えなくて」

「……」

「倉田くんが隣にいてくれる時間のほうが、ずっと楽しかった」

(……嘘だろ。俺が二年間悩んでたの、全部無駄だったってこと?)

「……なんだよそれ。先に言えよ」

「だって、倉田くん言ってくれなかったじゃん」

「そりゃ彼氏いる女に告白とか、俺にはできねーよ」

「……真面目だね」

「真面目っていうか、チキンなだけだよ」

宮野がくすっと笑って、俺の肩に頭を預けてきた。シャンプーの匂いがした。甘いやつ。

「……今は?」

「え?」

「今の私には、彼氏いないよ?」

心臓がうるさい。たぶん宮野にも聞こえてる。

俺は何も言えなくて、代わりにワインのグラスをテーブルに置いた。宮野も同じようにグラスを置いた。

気づいたら、宮野の顔が目の前にあった。目を閉じてる。唇が少し開いてる。

キスした。

六年間、ずっと想像だけしてきたことが、今目の前で起きてる。宮野の唇は柔らかくて、ワインの味がして、少し震えてた。

「ん……」

最初は唇を合わせただけだった。でも宮野の手が俺の首の後ろに回ってきて、引き寄せられるようにキスが深くなった。舌が触れた瞬間、宮野の体がびくっと跳ねた。

「……大丈夫?」

「うん……もっと」

息が荒くなってくる。ワインと宮野の体温が混ざって、頭がぼーっとする。

キスしながら、宮野の腰に手を回した。ニット越しに体のラインがわかる。くびれてて、その下に柔らかいものがある。

「……ベッド、行こ」

宮野が俺の手を引いて、隣の部屋に連れていった。

シングルよりちょっと大きいベッドに、二人で倒れ込む。宮野が下になって、髪がシーツに広がった。

上から見下ろした宮野の顔が、とんでもなくきれいだった。目が潤んでて、頬がピンクで、唇がさっきのキスで濡れてる。

(これ、夢じゃないよな?)

本気でそう思った。六年間ずっと好きだった女が、今俺の下にいる。

「……脱がしていい?」

「……うん」

黒いニットの裾をゆっくり持ち上げると、白い肌が露わになっていく。ブラはベージュのレースのやつで、そこに収まりきってないくらいの胸が押し上げられてた。

「……でか」

「ちょっと、そういう言い方やめてよ」

「いや、ごめん。大学のときから気になってたんだよ、正直」

「……知ってた。視線でバレバレだったから」

(マジかよ。俺の人生、バレバレの連続じゃねーか)

ブラを外すと、形のいい胸がぷるんと揺れた。Eカップはあると思う。乳首は薄いピンクで、もう少し固くなりかけてる。

指で触れると、宮野が小さく声を漏らした。

「ん……っ」

乳首を親指でゆっくり転がすと、みるみるうちに硬くなっていく。宮野が下唇を噛んで、目を逸らした。

「感じてる?」

「……うるさい」

口では否定するくせに、体は正直で、腰がもじもじ動いてる。

胸に顔を埋めて、舌で乳首を舐めた。

「あっ……ん……」

吸い付くと、宮野の手が俺の頭を抱えるように回ってきた。離さないで、って言ってるみたいに。

片方の胸を舐めながら、もう片方は手で揉む。柔らかいのに張りがあって、指が沈んでいく感覚がたまらない。

「倉田くん……下も……」

言われるまま、スカートのファスナーを下ろした。黒いタイツを脱がすと、ベージュのレースのショーツ。上下揃いだった。

(こういうとこ、ちゃんとしてんだな……)

いや待て、それってつまり、今日こうなることを多少は想定してたってことか? いやいや、考えすぎか。女の子って普段からこういうもんなのかもしれない。

ショーツの上から触ると、もう濡れてた。指に湿った感触が伝わってくる。

「あっ……」

ショーツをずらして、直接触れる。ぬるぬるしてて、指がすんなり入った。

「すごい濡れてる」

「……言わないでよぉ」

顔を両手で覆う宮野。でも脚は閉じない。むしろ少し開いてくれてる。

クリを親指で擦りながら、中指を奥まで入れた。きゅっと締まって、熱い。中をくるくる回すと、宮野の腰が浮いた。

「んっ……! そこ……やば……」

「ここ?」

少しざらっとした場所を見つけて、そこを重点的に押す。宮野の声が一気に大きくなった。

「あっ、あっ……待って、それ……」

待たなかった。指を動かしながら、もう片方の手で胸を揉む。宮野がシーツを握りしめて、首を横に振ってる。

「やだ……っ、イきそう……っ」

「イっていいよ」

「んんっ……!!」

宮野の体がびくっと跳ねて、中が指をぎゅっと締め付けてきた。太ももが震えてる。

しばらく余韻に浸ってる宮野の横で、俺はもう限界だった。ズボンの中がパンパンで痛い。

「……ねぇ」

宮野が俺のベルトに手をかけてきた。まだ息が整ってないのに。

「私も……倉田くんの、触りたい」

ズボンとパンツを脱がされて、ガチガチに硬くなったやつが飛び出した。宮野がそれをじっと見てる。

「……おっきいね」

「普通だと思うけど」

「そうなの? ……ちょっと怖いかも」

そう言いながら、宮野の細い指が根元を掴んだ。ゆっくり上下に動かしてくる。

「っ……」

「……気持ちいい?」

「うん……やばい」

宮野が体を起こして、顔を近づけてきた。

先端をちろっと舐められた瞬間、腰がびくってなった。

「ん……」

そのまま口に含まれる。宮野の口の中、めちゃくちゃ熱い。舌が裏筋を這って、吸い付くように動いてくる。

「っ……宮野、上手すぎない?」

「……ん、ふふ」

口から離さないまま笑ってる。その振動がまたやばい。

頭を軽く押さえて、奥まで入れた。喉の手前でぐっと締まる感覚。宮野が少しむせたけど、離れない。

(やばい、このままだと出る)

「宮野……もう入れたい」

宮野が口を離して、俺を見上げた。唇の端に透明な液がついてる。

「……うん」

「ゴム、ある?」

「……ない」

「俺も持ってない。さすがに立ち飲み屋にゴム持っていく趣味はないからな」

「ふふ……そうだよね」

一瞬、沈黙。どうする? コンビニ行く? この状況で?

「……いいよ、このままで」

「え、いいの?」

「今日、たぶん大丈夫な日だし……」

「たぶん、って」

「……いいから。早く」

宮野が俺の腰を引き寄せてきた。

仰向けの宮野の脚の間に体を入れて、先端を当てた。ぬるぬるしてて、少し押しただけで入り口が開く。

ゆっくり腰を沈めていく。

「あ……んっ……」

中が熱くて、きつくて、全部持っていかれそうになる。半分くらい入ったところで一度止まって、宮野の顔を見た。目がとろんとしてる。

「……入れるよ」

一気に奥まで。

「んんっ……! ……深い……」

宮野の手が俺の背中に回ってきて、爪が食い込む。痛い。でもそれが今の宮野の全部な気がして、もっと欲しくなった。

ゆっくりピストンを始める。出し入れするたびに、ぐちゃぐちゃした音が部屋に響く。

「あっ……ん、あっ……」

宮野の声が耳元で聞こえる。大学時代に何百回と聞いた声なのに、全然違う声。甘くて、切なくて、色気がすごい。

「宮野……」

「……奈央でいい」

「……奈央」

名前を呼んだら、中がきゅっと締まった。

「あっ……もっかい言って……」

「奈央……奈央」

呼ぶたびに、中が締まる。反則だろこれ。

腰の動きが速くなる。奈央の胸が揺れて、汗が鎖骨のくぼみに溜まってる。その汗を舐めとった。しょっぱい。

「倉田くん……好き……」

「……俺も。六年分、好き」

「んっ……あっ、あっ……! やば……また、イきそう……」

奈央の脚が俺の腰に絡みついてきた。さっきより強く。逃がさないって言うように。

「あっ……イクっ……!」

中がぎゅうっと締まって、奈央の体が弓なりになった。その締め付けに俺も限界だった。

「俺も……出る……っ」

「いいよ……出して……中に……」

腰を奥まで押し付けて、そのまま出した。

ビュルッ……ビュルル……

奈央の一番奥に、熱いのが放たれていく。脈打つたびに、奈央の中がきゅっきゅっと搾るように動いてる。

「あ……あったかい……」

「はぁ……はぁ……」

全身の力が抜けて、奈央の上に崩れ落ちた。汗ばんだ肌が密着して、心臓の音がお互いに伝わってくる。

しばらくそのまま動けなかった。

抜いたら、奈央の中から白いのが溢れてきた。シーツ汚れるなって思ったけど、もうどうでもよかった。

「……ねぇ」

「ん?」

「……もう一回、していい?」

奈央が俺の上に跨ってきた。さっき出したばっかりなのに、もう硬くなりかけてるのが自分でもわかった。

「……もう元気なの? すごいね」

そう言いながら、自分で腰を下ろしてくる。さっき出した精液がローションみたいになって、するっと奥まで入った。

「んっ……ああ……」

奈央が自分のペースで腰を動かし始める。上から見下ろされる形になって、揺れる胸と、眉を寄せて気持ちよさそうにしてる顔が同時に見える。

さっきとは全然違った。一回目の緊張がなくなって、奈央の動きに余裕がある。腰を回すように動かしたり、急に深く沈めてきたり。

「っ……奈央、それやばい……」

「ふふ……どこがやばいの?」

「全部……」

奈央が笑いながら、俺の手を自分の胸に導いた。揉みながら腰を動かされると、もう何も考えられなくなる。

二回目は一回目より長く続いた。奈央が二回イって、俺はその二回目に合わせて中に出した。さっきより量は少なかったけど、奈央が「ん……また出てる……」って呟いたのがやけにエロかった。

繋がったまま、二人で横向きになった。奈央が俺の胸に顔を押し付けて、ぼそっと言った。

「……六年、長かったね」

「……ほんとにな」

「もう、逃がさないからね」

「逃げねーよ」

「……約束」

「約束」

奈央が小さく笑って、俺の胸に唇を押し付けた。窓の外がうっすら明るくなりかけてた。たぶん四時過ぎ。横浜の港の方からかすかに船の汽笛が聞こえた気がした。

次の日の昼に起きて、奈央が作ってくれた目玉焼きとトーストを食べながら、俺は「付き合ってください」と改めて言った。なんか順番おかしいだろって自分でも思ったけど。

奈央は目玉焼きを頬張りながら、「いまさら?」って笑った。

それが今年の四月の話で、今こうして投稿してる現在も付き合ってます。六年越しの片想いが実った話。チキンでも、タイミングさえ来れば、なんとかなるもんなんだなって思いました。

……まぁぶっちゃけ、あのとき桜木町の立ち飲み屋でハイボール飲んでなかったら一生会えてなかったと思うので、月末の金欠に感謝してます。

以上です。読んでくれてありがとうございました。


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