融資の審査が通らなくて焦ってた俺に、担当の銀行員が個人的に相談に乗ると言い出した夜の話

これ書いていいのかわかんないけど、まあ匿名だし時効だと思って書く。

俺は当時28歳で、親父が興した従業員12人の金属加工の会社で経理をやっていた。東京の大学を出て、新卒で入った商社を2年で辞めて地元の埼玉に戻ってきた。川口駅から歩いて15分くらいのところにある、まあ町工場に毛が生えたような会社だ。

経理っつっても、俺と事務のパートさん2人で回してるようなもんだから、実質なんでも屋。見積もり作って、請求書チェックして、銀行の対応もやる。親父は現場一筋の人だから、数字のことは全部俺に丸投げだった。

で、問題は資金繰りだった。主要取引先の一つが支払いサイトを60日から90日に延ばしてきやがって、こっちの手元資金がカツカツになった。運転資金の追加融資を埼玉りそなに相談したら、「直近の決算内容を見ると厳しいですね」と。まあそりゃそうだ、前期は赤字だったから。

そんな状況で、メインバンクの武蔵野銀行から新しい営業担当が挨拶に来たのが、去年の9月のことだった。

前任の田中さんは50代のおじさんで、親父と碁仲間みたいな関係だったんだけど、異動で本店に行っちまった。で、代わりに来たのが、まあ驚いた。

(え、この子が担当?)

受付から応接室に通して、名刺を受け取った。「川口支店 法人営業部 水野」。下の名前は書かないけど、年齢は25歳って後から聞いた。

身長は162、3くらいかな。髪は肩くらいのボブで、顔は…なんて言えばいいんだろう、今田美桜をもうちょっとだけ大人っぽくした感じ。目がくりっとしてて、でもどこか落ち着きがある。で、なにより目に入ったのがスーツの上からでもわかる胸のボリュームだった。銀行員の紺のジャケットがパツパツで、ブラウスのボタンの間からちょっとだけ肌が見えてる。(たぶんFくらいあるな…)と思ったけど、そんなことを考えてる場合じゃなかった。

「前任の田中から引き継ぎまして、今後はわたくしが御社を担当させていただきます。よろしくお願いいたします」

「あ、はい、こちらこそ。えーと、田中さんにはうちの親父が世話になってまして」

完全にテンパってた。いや、別にかわいい子が来たからじゃなくて(いや、それもあるけど)、前任との関係値がゼロに戻ったことが痛かった。融資の相談をしやすい空気を作るのに、また一からやり直しかよ、と。

水野さんは月に2回くらいのペースで来るようになった。最初の頃は定型の挨拶と、預金残高の確認とか、新しい金融商品の案内とか、そんなもんだった。

ただ、この子は前任のおじさんとは全然違って、うちの決算書をちゃんと読んでた。3回目の訪問のとき、応接室でお茶を出したら、いきなり核心を突いてきた。

「率直に伺いますが、御社は今期の資金繰り、かなりお苦しいのではないですか」

「…まあ、楽ではないですね」

「売掛金の回転日数が前期比で20日以上伸びてます。主要取引先のサイト変更ですか?」

正直、ドキッとした。こっちが言う前に見抜いてくるとは思わなかった。

「よく見てますね…そうです、A社が90日に変えてきて」

「でしたら、早めにご相談いただいた方がいいです。状況が悪化してからだと、こちらも動きにくくなりますので」

この一言で、俺の中で水野さんの印象がガラッと変わった。見た目はかわいいけど、中身はかなりデキる人だと。

それから、水野さんの訪問頻度が上がった。週1で来るようになって、融資の相談に乗ってくれるようになった。事業計画書の書き方のアドバイスとか、信用保証協会の制度融資の情報とか、かなり親身にやってくれた。

俺も毎週のミーティングのために資料を準備するようになって、自然と二人の時間が増えた。応接室で向かい合って座ると、水野さんが前かがみになって資料を覗き込むたびに、ブラウスの隙間からブラのレースがちらっと見えた。(見るな見るな)と思いながらも、目が勝手にそっちに行く。

10月の半ば、融資の一次審査が通らなかった。水野さんがうちに来て、申し訳なさそうに結果を伝えてくれた。

「本部の審査が…すみません、今回は見送りという判断になりまして」

「あー…やっぱダメか」

「ただ、諦めないでください。事業計画の見せ方を変えれば、もう一度チャンスはあると思います」

「見せ方って言っても、赤字は赤字だしなぁ…」

「…あの、もしよろしければ、業務時間外にでもお話しませんか。こういう場所だと、あまり踏み込んだお話ができないので」

(え?)

一瞬なにを言われたのかわからなかった。銀行員が顧客と業務時間外に会うって、普通はないんじゃないか。

「いいんですか、そういうの」

「本当はよくないです。でも、御社の技術力は本物だと思ってますし、このまま資金不足で潰れたら…もったいないです」

水野さんの目が真剣だった。営業トークじゃない、本気の目だった。少なくとも、俺にはそう見えた。

「じゃあ、金曜の夜とかどうですか」って言ったら、水野さんはちょっと驚いた顔をしたあと、「はい、金曜でしたら」と答えた。

その週の金曜、川口駅東口の居酒屋で待ち合わせた。仕事終わりの水野さんは紺のスーツのジャケットを脱いで、白いブラウスにタイトスカートだった。居酒屋の照明の下で見ると、会社の蛍光灯の下で見るより何倍もきれいで、(これ完全にデートじゃん)と自分にツッコミを入れた。

最初は事業計画の話をしてたんだけど、ビールが2杯3杯と進むにつれて、話がどんどん脱線していった。

「わたし、最初に御社に伺ったとき、正直びっくりしたんですよ」

「え、なにが」

「経理の方がすごく若くて。しかも商社出身って聞いて、なんでこんなところに…って。あ、すみません、こんなところって言い方は失礼ですよね」

「いや、俺も最初はそう思ってたから。なんで俺がここにいるんだろうって」

「でも、毎週お話してるうちに、すごく会社のこと考えてるんだなって伝わってきて」

「そりゃ潰れたら親父に合わせる顔ないし」

「ふふ、そういうところですよ」

水野さんが笑うと、目尻にちょっとシワができて、それがまた良かった。(やべえ、かわいいな)

「水野さんは、なんで銀行員になったんですか」

「うーん…実は、うちも自営業なんです。父が鮮魚店やってて」

「え、魚屋さん?」

「はい、築地…じゃなくて今は豊洲か。そこで仕入れて、大宮の市場に卸してる小さな店です。で、わたしが高校のときに一回、資金繰りで本当に苦しかったことがあって」

「…」

「あのとき銀行の人がもっと親身になってくれてたら、って父が言ってたのが忘れられなくて。だから、自分がそういう銀行員になりたいって」

「だから、うちにもあんなに親身にしてくれてたのか」

「…はい。ちょっとやりすぎですよね。上司にバレたら怒られます」

そう言って水野さんはハイボールを一口飲んだ。頬がほんのり赤くなってて、仕事のときの凛とした雰囲気とは全然違った。

店を出たのは10時過ぎだった。外は雨が降り始めてて、俺は傘を持ってたけど水野さんは持ってなかった。

「送りますよ、駅まで」

「大丈夫です、走ります」

「いやいや、この雨で走ったらびしょ濡れでしょ」

半ば強引に傘に入れた。水野さんの肩が俺の腕に触れて、シャンプーの匂いがした。フローラル系の、甘い匂い。

「…すみません」

「いえ」

駅まで歩く5分くらいの間、なんの会話もなかった。ただ、水野さんが俺の方にほんの少しだけ体を寄せてきてた気がした。気のせいかもしれないけど。

改札の前で立ち止まって、水野さんが振り返った。

「今日はありがとうございました。事業計画、もう一度一緒に練り直しましょう」

「はい、よろしくお願いします」

「…あの」

「はい?」

「いえ、なんでもないです。おやすみなさい」

水野さんが改札を通って、エスカレーターに乗って、見えなくなるまで俺はそこに立ってた。

(あいつ、なに言おうとしたんだ)

帰りの道、雨に濡れながらそんなことばっかり考えてた。

翌週から、水野さんとの距離が明らかに変わった。敬語がちょっとだけ崩れるようになったし、応接室で二人きりのとき、前より近い距離に座るようになった。

11月に入って、融資の再申請に向けて事業計画書を作り直してた。水野さんが「数字の見せ方を変えましょう」って言って、粗利率の推移とか、新規取引先の開拓状況とか、俺が思いつかないような切り口を教えてくれた。

ある日の夕方、二人で応接室にこもって計画書を仕上げてたとき、水野さんがパソコンの画面を一緒に見ようとして、かなり近くに寄ってきた。

肩が触れた。水野さんの胸が、俺の腕にぎゅっと押し付けられた。柔らかくて、びっくりするくらい大きかった。

(やばいやばいやばい)

水野さんは気づいてないのか、気づいてて平気なのか、そのままの距離で画面を指差してた。

「ここの数字、もうちょっと上方修正できませんか?来期の受注見込みを加味すれば…」

「あ、ああ、そうですね…」

全然集中できなかった。水野さんの体温と匂いが近すぎて。

11月の第3週、事業計画書が完成した。水野さんが「これなら通る可能性は十分あります」と言ってくれた。再申請のタイミングは12月の頭。それまでの間、もう一度食事に行こうということになった。

今度は水野さんの方から「前回のお礼がしたいです」と言ってきた。場所は赤羽の焼き鳥屋。水野さんの提案だった。

「ここ、大学のとき先輩に連れてきてもらって、ずっと好きなんです」

カウンター8席だけの小さな店で、大将が目の前で焼いてくれる。レバーとハツが絶品だった。

水野さんはその日、私服だった。白いニットにベージュのプリーツスカート。胸のラインがニットで強調されて、もう見えてくださいと言わんばかりだった。いや、本人にそんな意図はないんだろうけど。

日本酒を頼んで、2人でちびちび飲みながら話した。

「実はですね、わたし、御社の担当になったの、自分から希望したんです」

「え、そうなの?」

「川口エリアの中小企業で、技術力があるのに経営が苦しいところを支援したくて。リストを見て、御社が一番気になったんです」

「光栄だけど…なんで?」

「決算書を見て、技術力のわりに利益率が低いのは、営業力の問題だなって。でも、若い経理の方がいて、会社を変えようとしてる。それなら伸びしろがあるって思ったんです」

「俺のことも調べてたの?」

「…ちょっとだけ」

水野さんが恥ずかしそうに笑った。日本酒のせいか、首筋まで赤くなってた。

「なんか、見透かされてる感じがする」

「嫌ですか?」

「いや…嬉しい、かな。ちゃんと見てくれてる人がいるんだなって」

「…」

水野さんが何か言いかけて、でもお猪口を口に持っていって黙った。

店を出たのは11時近くだった。赤羽の繁華街はまだ賑やかで、酔っ払いがあちこちで騒いでた。今度は俺も水野さんも傘を持ってなくて、そして雨が降ってた。俺と水野さん、雨の日に縁があるらしい。

「どっかで雨宿りするか、タクシー拾うか…」

「あの…わたしの家、ここから歩いて10分なんです」

「え」

「雨やむまで、うちで待ちませんか」

心臓が一回、大きく跳ねた。

(いやいや、それはただの雨宿りだろ。変なこと考えるな)

「じゃあ、お言葉に甘えて」と言って、二人で雨の中を走った。水野さんのマンションは赤羽駅から北に歩いたところにある、築浅の1Kだった。

部屋に入ると、きれいに片付いてた。本棚には金融関連の本がぎっしりで、テーブルの上にはノートパソコンと付箋だらけの資料があった。

「散らかっててすみません」

「いや、全然。めちゃくちゃ綺麗じゃん」

「タオル、使ってください」

水野さんがバスタオルを持ってきてくれた。俺はそれで頭と腕を拭きながら、水野さんがキッチンでお湯を沸かしてるのを見てた。

白いニットが雨で少し透けてて、下に着てるブラがうっすら見えた。水色のレースっぽいやつ。水野さんもそれに気づいたのか、「ちょっと着替えてきます」と言って奥の方に行った。

戻ってきた水野さんは、グレーのスウェットにパーカーを羽織ってた。でも、あのニットよりむしろスウェットの方が胸のラインがはっきり出てて、しかもノーブラだった。乳首の形がうっすら浮いてる。(おいおいおい)

「コーヒーと紅茶、どっちがいいですか」

「あ、コーヒーで」

二人でフローリングに座って、コーヒーを飲んだ。外は雨がどんどん強くなってた。

「…雨、やまないですね」

「そうだな…」

「あの、前に聞きそびれたこと、聞いてもいいですか」

「なに?」

「彼女さん、いるんですか」

不意打ちすぎて、コーヒーを吹きそうになった。

「いない。もう2年くらいいない」

「そうなんですか」

「水野さんは?」

「いないです。銀行入ってから一度もできてないです」

「嘘でしょ。水野さんみたいな子がフリーとか」

「みたいな子って、どういう意味ですか」

「いや、その…かわいいし、仕事できるし」

言ってから(やっちまった)と思った。でも水野さんは怒るでもなく、膝を抱えたまま小さく笑った。

「わたし、仕事の話しかできないんですよ。だからデートしても2回目がないんです」

「え、俺とも仕事の話しかしてなくない?」

「そうなんですけど…なんか、それでも楽しいんですよね」

水野さんがこっちを見た。目が潤んでた。酒のせいだと思いたかったけど、たぶん違った。

「俺も楽しい。毎週水野さんが来るの、正直けっこう楽しみにしてた」

「…本当ですか」

「本当。最初は融資のことで頭いっぱいだったけど、途中から、水野さんに会えるのが嬉しくて」

自分で言っといてなんだけど、これは本心だった。いつの間にか、水野さんのことを銀行員としてじゃなく、一人の女として意識してた。

沈黙が数秒あった。雨の音だけが部屋に響いてた。

「わたし…本当はダメなんです。お客様と個人的な関係を持つのは、規定違反で」

「わかってる」

「わかってるのに…なんでこんなことしてるんだろう」

水野さんの声が震えてた。

「水野さん」

俺は自分でも信じられないくらい自然に、水野さんの手を取った。冷たくて、小さくて、でも指先だけ熱かった。

水野さんが俺を見上げた。なにか言おうとして、でも言葉が出てこなくて、代わりに涙がひとつ、頬を伝った。

「泣くなよ…」

「だって…好きになっちゃダメな人を好きになるの、初めてで…どうしたらいいかわかんない…」

(この子、俺のこと…)

頭が真っ白になった。嬉しいのか戸惑ってるのか、自分でもよくわからなかった。ただ、泣いてる水野さんを放っておけなくて、気づいたら抱きしめてた。

水野さんの体が一瞬こわばって、それからふっと力が抜けた。俺の胸に顔を埋めて、声を殺して泣いてた。

しばらくそのままでいた。水野さんの髪がくすぐったかった。あのフローラルの匂いがして、心臓がどうにかなりそうだった。

水野さんが顔を上げた。目が真っ赤で、鼻も赤くて、化粧がちょっと崩れてて、それなのにめちゃくちゃかわいかった。

「顔、ぐちゃぐちゃですよね…」

「かわいいよ」

「…嘘つき」

「嘘じゃない」

俺は水野さんの頬の涙を親指で拭って、そのまま唇を重ねた。

水野さんが小さく「ん…」と声を漏らした。唇が柔らかくて、コーヒーの味がした。

一回離して、水野さんの目を見た。拒絶はなかった。むしろ、もっとしてほしいって顔をしてた。

今度は俺から深くキスした。舌を入れると、水野さんがおずおずと舌を絡ませてきた。慣れてない感じが伝わってきて、(この子、あんまり経験ないのかも)と思った。

「ん…はぁ…」

キスしながら、水野さんの背中に手を回した。パーカー越しに肩甲骨の形がわかった。華奢で、でも背中は意外としっかりしてた。

パーカーのファスナーを下ろすと、水野さんが俺の手を掴んだ。

「…待って」

「ごめん、嫌だった?」

「嫌じゃないです。嫌じゃないから…困ってるんです」

「困ってる?」

「だって、これ以上進んだら…もう、ただの担当者とお客様には戻れないですよね」

そうだった。俺たちには「銀行員と融資先」っていう関係がある。ここで一線を越えたら、水野さんの立場がやばくなる。最悪、懲戒処分だってありうる。

でも、そんなの俺が考えることじゃなかった。いや、考えるべきだったのかもしれないけど、そのとき俺の頭にあったのは、目の前で唇を噛んで迷ってる水野さんのことだけだった。

「じゃあさ、今夜だけ、銀行員じゃない水野さんでいてよ」

「…ずるい」

水野さんが泣き笑いみたいな顔をして、自分からパーカーを脱いだ。

スウェットの下は、やっぱりノーブラだった。乳首の形がくっきり浮いてて、胸の大きさが際立ってた。

俺はスウェットの上から胸を触った。両手でも余るくらい大きくて、柔らかくて、自分の手がちっぽけに感じた。

「んっ…」

「すごいな…こんなの隠してたの」

「隠してたわけじゃ…っ、ん」

スウェットの裾から手を入れて、直接肌に触れた。すべすべで温かくて、おっぱいを持ち上げるとずっしり重かった。

「サイズ、聞いていい?」

「…G…です」

Fだと思ってた。全然足りなかった。

スウェットを脱がすと、Gカップのおっぱいがぷるんと揺れた。形がめちゃくちゃ綺麗で、乳首はちょっとだけピンクがかった薄い色をしてた。

「綺麗だな…」

「…恥ずかしいです。あんまり見ないで」

そう言いながらも、水野さんは腕で隠そうとはしなかった。

乳首を舌で転がすと、水野さんの体がびくっと震えた。

「あっ…そこ、弱い…っ」

「ここ?」

「んん…やっ…」

右を口で咥えて、左を指でつまむと、水野さんが俺の頭を抱え込んできた。髪をぐしゃぐしゃにされながら乳首を吸い続けてたら、水野さんの呼吸がどんどん荒くなっていった。

「はぁ…はぁっ…ちょっと、待って…おっぱいだけで、変になりそう…」

「変になっていいよ」

「よくないです…っ、んぁ…」

スウェットのズボンの上から股の間に手を滑らせると、もう湿ってた。布越しでもわかるくらい。

「水野さん、もう濡れてる」

「言わないで…っ、恥ずかしい…」

ズボンとショーツを一緒にずり下ろすと、水野さんが咄嗟に脚を閉じた。でも俺が太ももに手を添えてゆっくり開かせると、抵抗はしなかった。

「触っていい?」

「…うん」

指で割れ目をなぞると、びっくりするくらい蜜が溢れてた。クリに触れた瞬間、水野さんの腰がびくっと跳ねた。

「あっ…んっ、そこ…っ」

「感じやすいんだな」

「自分でもこんなに…なったことない…っ」

クリを親指で転がしながら、中指をゆっくり中に入れた。きつくて、熱くて、指が締め付けられる感じがした。

「ああっ…指…入ってる…」

「気持ちいい?」

「気持ちいい…けど、怖い…っ、こんなの初めてで…」

水野さんが俺の肩にしがみついてきた。耳元で荒い息が聞こえて、たまらなくなった。

指を動かすたびに、ぐちゅぐちゅと音がした。水野さんの中は奥に行くほど熱くなってて、指の腹で上の方を擦ると、水野さんが声を上げた。

「あっ、んん…っ、やばい…っ、なにそれ…っ」

「ここ?」

「そこっ…すごい…っ、ダメ…っ、おかしくなっちゃう…」

水野さんの脚がガクガク震えて、俺の手首を掴む力が強くなった。

「あっあっ…ダメ…っ、イっちゃ…っ、イくっ…!」

水野さんの中がきゅーっと締まって、全身がびくびく痙攣した。俺の肩に爪が食い込んで痛かった。

しばらくして、水野さんがぐったりと俺にもたれかかってきた。

「はぁ…はぁ…なに今の…」

「気持ちよかった?」

「気持ちよかった…自分でするのと全然違う…」

水野さんがまだ息を整えてる間に、俺はズボンを脱いだ。正直、もう限界だった。

水野さんが俺の股間を見て、目を丸くした。

「…大きい」

「普通だと思うけど」

「わたし、あんまり比較対象がないので…」

水野さんが恐る恐る手を伸ばしてきて、握った。小さい手で、力加減がわからない感じだった。

「もうちょっと強く握っていいよ」

「こう…ですか」

「うん…そう、いい…」

水野さんがゆっくり上下に動かしてくれた。不慣れな手つきなのに、それが逆に良かった。

「…気持ちいいですか」

「すごく」

「よかった…」

水野さんが嬉しそうに笑って、そのあと急に真顔になった。

「あの…わたし、してほしい…です」

「…いいの?」

「さっきから、ずっと…してほしいって思ってました」

水野さんがベッドの方を指差した。俺は水野さんを抱き上げてベッドに寝かせた。(軽いな…胸に全部の重さが集まってるんじゃないか)とか馬鹿なこと考えてた。

コンドームは持ってなかった。水野さんに聞いたら、「ない」と。

「…ゴム、ないんだけど」

「…わたし、大丈夫な日です。たぶん」

「たぶんって」

「…生理終わったばっかりだから。計算上は」

(計算上って…銀行員っぽい言い方するな…)

正直、この判断は間違ってたと思う。でもあの瞬間、俺も水野さんも理性なんか残ってなかった。

水野さんの脚の間に腰を下ろして、先端を当てた。

「入れるよ」

「…うん」

ゆっくり腰を押し出した。水野さんの中はさっき指で触ったときよりもっと熱くて、もっときつかった。

「んっ…あっ…」

「痛い?」

「痛く…ない。ちょっときつい…けど、大丈夫…」

半分くらい入ったところで、水野さんが俺の背中に手を回してきた。

「全部…入れて…」

最後まで入れると、水野さんが長く息を吐いた。

「はぁっ…すごい…奥まで…」

「動いていい?」

「ゆっくり…お願い…」

ゆっくり腰を引いて、また押し込む。水野さんがそのたびに小さく声を漏らした。

「んっ…んん…気持ちいい…」

「水野さんの中、やばい…めちゃくちゃ気持ちいい…」

水野さんが俺の首に腕を回して、キスしてきた。動きながらキスするのは難しかったけど、唇が触れるたびに水野さんの中がきゅっと締まった。

「もっと…もっと激しくして…」

スピードを上げると、水野さんの声が大きくなった。Gカップの胸が突くたびにたゆんたゆん揺れて、それを見てるだけで頭がおかしくなりそうだった。

「すごい揺れてる…」

「見ないでっ…恥ずかし…んぁっ…」

胸を鷲掴みにしながら腰を打ちつけた。

「あっあっ…そこ…奥に当たって…っ」

「ここ?」

「そこぉっ…やばい…またイきそう…っ」

水野さんの脚が俺の腰に絡みついてきた。

「ダメっ…もう…っ、イくっ…イっちゃうっ…!」

水野さんが全身を震わせてイった。中がぎゅうぎゅう締まって、俺も限界だった。

「やばっ…俺もイきそう…出すよ…」

抜こうとしたら、水野さんの脚に力が入って抜けなかった。

「中に…出して…いいから…」

「マジで…?」

「いいから…一緒にイきたい…」

俺はもう考えるのをやめた。最後に深く突いて、水野さんの一番奥で出した。

「っ…!」

「あぁっ…熱い…中に出てる…」

腰が勝手にびくびく動いて、全部出し切った。水野さんが俺をぎゅっと抱きしめて、しばらく二人とも動けなかった。

つながったまま横向きになって、向かい合った。水野さんの目がまた潤んでた。

「…後悔してます?」

「してない。全然してない」

「わたしも…してないです」

水野さんがぽつりと言った。

「でも、明日からどうしたらいいんだろう…」

「…とりあえず、融資が通ったら飯おごるよ」

「…それ、仕事の話じゃないですか」

「仕事の話しかできない同士、お似合いじゃん」

水野さんが吹き出した。さっきまでの不安そうな顔が消えて、くしゃっと笑った。

「ほんと、ずるい人ですね」

俺たちはそのあともう一回した。今度は水野さんが上に乗って、ゆっくり腰を動かした。Gカップの胸が俺の顔の前で揺れてて、それを口に含みながら水野さんの腰の動きに合わせた。2回目は長く続いて、水野さんが3回イって、俺が1回出した。やっぱり中に出した。もう理性とかそういうレベルじゃなかった。

終わったあと、水野さんのシャワーを借りた。狭いユニットバスで、石鹸は花王のビオレだった。(高い化粧品じゃないんだな)と思って、なんかそれが水野さんらしくて好きだった。

部屋に戻ると、水野さんがタオルケットにくるまってスマホを見てた。

「雨、やんだみたいです」

「ほんとだ。もう1時半か…」

「…帰ります?」

「帰った方がいい?」

「…帰ってほしくない」

水野さんが小さい声でそう言って、タオルケットを持ち上げた。

俺は素直にそこに入った。水野さんの体を抱き寄せて、背中をぽんぽん叩いた。

「ねえ」

「ん」

「融資、絶対通しますから」

「…それ今言う?」

「言います。わたしにとっては、仕事も大事なんです。好きになったから手を抜くなんて、したくない」

「…わかった」

「おやすみなさい」

「おやすみ」

水野さんはすぐに寝息を立て始めた。俺は全然眠れなかった。(これからどうなるんだ)って考えてたら、いつの間にか朝になってた。

結論から言うと、融資は12月に通った。1,500万円。水野さんが本部の審査部に直接掛け合ってくれたらしい。俺はその事実を後から別の行員に聞いた。水野さん自身は何も言わなかった。

で、俺と水野さんはどうなったかというと、水野さんは年明けに自分から担当変更を申請した。「個人的な理由で」と上司に伝えたらしい。新しい担当は40代のおじさんで、田中さんとは別の人だった。

担当が変わった翌週の土曜日、水野さんから「今日、空いてますか」ってLINEが来た。

赤羽の焼き鳥屋で待ち合わせた。カウンターの同じ席で、同じレバーとハツを頼んで、水野さんが言った。

「もう担当じゃないので、規定違反じゃないです」

「それが言いたかっただけ?」

「…付き合ってください」

「こっちのセリフだよ、それ」

大将がにやにやしながらレバーを焼いてた。たぶんバレてた。

あれから2年経った。水野さんは今も武蔵野銀行で働いてて、俺は相変わらず親父の会社で経理をやってる。融資は順調に返済してて、今期は黒字の見込みだ。

水野さんとは来年、籍を入れる予定でいる。

この話を書いたのは、ここに書くためっていうよりは、自分の中で整理したかったから。あの雨の夜、俺たちがやったことは間違いなくアウトだった。でも、あの夜がなかったら、今の俺たちはない。

それだけは、間違いない。


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