社会人2年目、25歳の話です。
俺はまぁ、よくいるタイプの量産型サラリーマンです。身長172、体重は65。顔面偏差値は自分で言うのもなんだけど48くらい。つまり普通よりちょい下。新宿の居酒屋で合コンしても、だいたい隣の席のやつが持っていく。そういうポジション。
IT系の中堅企業に新卒で入って、配属されたのが品川のオフィス。同期は全部で30人くらいいて、研修期間の3ヶ月で何となくグループができた。俺は飲み会の幹事とかやるタイプじゃないけど、誘われたら断らないので、なんとなくいろんなグループに顔を出してた。
で、同期にアサミってやつがいた。
茶髪のセミロングで、今田美桜をもうちょっとだけカジュアルにした感じ。身長は160くらいで、細いけど出るとこは出てる。たぶんD〜Eはある。営業部の配属で、いつも明るくて声がでかい。研修中は隣の班だったから、そこそこ話す機会があった。
正直、最初から気になってた。でも研修の2ヶ月目くらいに「彼氏いるんだよね」って普通に言ってるのを聞いて、(あ、そっすか)と思って意識の外に追いやった。つもりだった。
配属後は部署が違うから、顔を合わせるのは月イチの同期飲みくらいになった。品川駅の港南口にある安い居酒屋で、毎回10人前後が集まる。俺はだいたい端っこの席でハイボール飲みながら聞き役に回ってた。
アサミはいつも真ん中あたりの席で盛り上がってて、たまにこっちに来て「何でそんな端にいんの?」って絡んでくる。酔うと距離が近くなるタイプで、肩とか普通に触ってくるから、正直ドキッとすることはあった。
でも彼氏いるしな、って毎回自分に言い聞かせてた。
(こいつ誰にでもこうなんだろうな…)
そう思うようにしてた。実際、他の男にも同じように絡んでるの見たし。
入社して1年が過ぎた頃、同期飲みの頻度が減ってきた。忙しくなったり、辞めたやつがいたり。それでも2ヶ月に1回くらいは集まってた。
ある時の飲みで、アサミが珍しく元気なかった。いつもは一番うるさいのに、その日は端っこの席でスマホいじってた。
「どうした、今日おとなしいじゃん」
「え?あー…うん、ちょっとね」
「仕事?」
「んー…まぁ色々。ごめん、今日テンション低くて」
それ以上は聞かなかった。踏み込んでいい距離感じゃないと思ったし。
でも帰り際、アサミが俺の隣に来て小声で言った。
「ねぇ、彼氏と別れた」
「え…マジで」
「マジで。3日前」
「そっか…大丈夫?」
「全然大丈夫じゃない笑」
笑ってたけど目が笑ってなくて、なんかすげぇ気まずかった。何て言えばいいかわかんなくて、「まぁ飲も」って言うのが精一杯だった。
それから2週間くらい経った金曜日の夜。
残業して疲れ果てて、西小山のワンルームに帰ってシャワー浴びて、缶ビール開けてYouTube見てた。時計は23時過ぎ。もう寝ようかなと思ったとき、インターホンが鳴った。
こんな時間に?Amazonの置き配のミスかなと思いながらモニター見たら、アサミが立ってた。
しかも泣いてた。
慌ててドアを開ける。
「おい、どうした?」
「ごめん…近くで飲んでて…帰りたくなくて…」
「は?いや、とりあえず入れよ」
玄関で靴を脱ぐアサミを見て、初めて私服を見たなと思った。白のブラウスにデニムのスカート。髪はいつもよりちょっと巻いてて、化粧もちゃんとしてる。泣いてなければ普通にかわいい。いや泣いてても普通にかわいかった。
(いやいやいや。こういう状況で変なこと考えんなよ俺)
狭いワンルームのソファに座らせて、とりあえず水を出した。
「ごめんね急に。武蔵小山で大学の友達と飲んでて、1人で帰ろうとしたら急に泣けてきちゃって」
「別れたやつのこと?」
「…うん。3年付き合ってたから。なんか…ふとした瞬間に来るんだよね」
「まぁそうだよな、3年は長いわ」
「しかもさ、振られたんだよ。他に好きな人ができたって」
「うわ…それはキツい」
「でしょ?もうマジで最悪。しかも相手、あっちの会社の後輩らしくて」
「クソだな」
「ほんとクソ。あー…もう男全員クソ」
「俺も含む?」
「…ごめん、含まない。今ここにいさせてくれてるし」
ちょっと笑ってくれた。
冷蔵庫からビールとストロングゼロを出して、二人で飲み始めた。金曜の夜、狭いワンルームで同期と宅飲み。なかなかない状況だ。
最初は元カレの愚痴を延々と聞いてた。デートの場所がいつも同じだったとか、記念日忘れるとか、まぁありがちな話。俺は適当に相槌打ちながら、ストロングゼロを3本空けた。
「ねぇ、聞いてもいい?」
「ん?」
「なんで私がここ来た時、すぐドア開けてくれたの」
「え、そりゃ泣いてたら開けるだろ普通に」
「普通かなぁ…。金曜の夜11時に同期の女が泣きながら来たら、ちょっとビビらない?」
「まぁビビったよ。でもアサミだしな」
「私だから?」
「いや、なんつーか…」
(やべ、なんか変な空気になってきた)
「同期じゃん。心配するだろ普通」
「ふーん」
なんか不満そうな顔された。意味がわからん。
アサミがトイレに立った隙に、部屋を見回した。洗い物は片付けてある。洗濯物は…クローゼットに詰め込んだからセーフ。テーブルの上のフィギュアは…まぁいいか。
戻ってきたアサミは、さっきより距離が近くなってソファに座った。足が触れるくらいの距離。
「ねぇ、なんか見ようよ。Netflix入ってる?」
「入ってるけど、テレビちっちゃいよ」
「いいよ別に」
適当にコメディの映画をつけた。でも正直、内容なんか全然頭に入ってこなかった。隣に座ってるアサミからシャンプーの匂いがして、腕が触れるたびに心臓がうるさかった。
(落ち着け。こいつは3週間前に振られたばっかだ。弱ってるだけだ。俺が変なことしたら最悪だ)
自分に言い聞かせてたのに、アサミが急に俺の肩に頭を乗せてきた。
「…おい」
「ん?」
「寝んなよ」
「寝てないよ」
寝てないけど目は閉じてた。睫毛が長い。近くで見ると肌がめちゃくちゃ綺麗で、思わず見つめてしまった。
「…見てる?」
「見てない」
「嘘。見てた」
顔を上げたアサミと目が合った。酔ってるからか、目がちょっと潤んでて、唇が半開きで。
「アサミ、お前酔ってるから」
「酔ってるよ。でも酔ってるからじゃないよ」
「何が」
「…研修の時からさ、ずっと気になってたの。でも彼氏いたから」
「…は?」
脳みそが追いつかなかった。研修の時から?俺を?なんで?
「飲み会でいっつも端っこでハイボール飲んでるの、かわいいなって思ってた」
「いやかわいいって…25の男に言うことじゃなくない?」
「じゃあかっこいい。飲み会で騒がないとこが好き」
「それ単にコミュ力ないだけだから」
「知ってる。そういうとこ」
(いやいやいやいや。これ本気で言ってんの?)
でもアサミの目はふざけてなかった。酔ってはいるけど、ちゃんとこっち見てた。
「…でもお前、3週間前に別れたばっかだろ。寂しいだけじゃないの」
言ってから後悔した。たぶん正論だけど、今言うべきじゃなかった。
アサミの顔が一瞬曇った。
「…そうかもしんない。でも寂しいから来たんじゃなくて、寂しい時にあんたのとこに来たいと思った自分にびっくりしたの」
これ反則だろ。
俺は自分でもびっくりするくらい冷静に「じゃあ明日シラフの時にもう一回言ってくれ。それでも同じこと言えるなら」って言おうとしたんだけど、口を開く前にアサミがキスしてきた。
ビールとストロングゼロの味がした。柔らかくて、震えてて、でもちゃんと押し付けてきてて。
3秒くらいで離れた。
「…ごめん」
「謝んなよ」
「でも…」
「俺も…ずっと気になってたから」
やっと言えた。研修の時から、飲み会で絡んでくるたびに、彼氏いるって知ってるのに期待してしまう自分が嫌で、でもどうしようもなくて。
アサミが目を見開いた。
「…なんでもっと早く言わないの」
「彼氏いたじゃん」
「…バカ」
2回目のキスは、さっきより長かった。舌が触れて、アサミが小さく声を漏らした。俺の手がアサミの腰に回ってて、アサミの手が俺のTシャツの裾を掴んでた。
離れた時、二人とも息が荒くなってた。
「…これ以上は、やめとかないとマジで止まんないんだけど」
「…止まんなくていい」
小声で、でもはっきり聞こえた。
アサミのブラウスのボタンに手をかけた時、指が震えてた。情けないけど、本当に震えてた。
ボタンを一つずつ外していくと、白いレースのブラが見えた。谷間がやばい。服の上からでもわかってたけど、想像以上にでかい。
「…でかくない?」
「は?笑 なにそのリアクション」
「いや…すげぇなって」
「Eだよ。文句ある?」
「ないです」
ブラを外すと、形の綺麗な胸が出てきた。色白で、乳首がピンク寄りで。(マジかよ…これ現実か?)って本気で思った。
触ると柔らかくて、指が沈む。乳首を親指で撫でたらアサミが小さく「ん…」って声を出して、その声で理性の残りがだいぶ持ってかれた。
ベッドに移動した。シーツ昨日替えたのが唯一の救い。
アサミのスカートを脱がせると、ブラとお揃いの白いレースのパンツだった。(これ、まさか最初から…?)って一瞬思ったけど聞けなかった。
パンツの上から触ると、もう濡れてた。
「…触んないで、恥ずかしい」
「めっちゃ濡れてんだけど」
「言うなバカ…」
パンツをずらして直接触った。ぬるぬるで、指を入れるとアサミが腰を浮かせた。
「んっ…あ…」
クリを指で転がしながら、中に指を2本入れてかき回す。アサミが俺のTシャツを掴んで、顔を胸に押し付けてきた。声を殺そうとしてるのか、くぐもった喘ぎ声が漏れる。
「やば…もう…っ」
「イきそう?」
「うん…でもまだ…」
「まだ」って何だよ、と思ったら、アサミが俺のズボンのベルトに手を伸ばしてきた。
手で握られて、こっちも声が出そうになった。アサミの手、小さくて柔らかくて、でも力の入れ方がうまくて。
「…おっきい」
「お世辞だろ」
「お世辞じゃないし…元カレより全然…」
「それは言わないでくれ」
「あ、ごめん笑」
この期に及んで笑えるのがアサミらしくて、ちょっと救われた。
ゴムをつけようとして、ナイトテーブルの引き出しを開けた。あるはずのコンドームが…ない。
「…嘘だろ」
「どうしたの?」
「ゴムがない」
「え」
マジでない。最後にいつ使ったか覚えてないくらい前だ。買い足してなかった。
(ここでコンビニ行くか?いや今この状況で「ちょっとファミマ行ってくる」は空気壊れすぎるだろ)
「…いいよ、なくても」
「いやそれは…」
「ピル飲んでるから。低用量の」
「え、そうなの?」
「生理重くて、2年くらい前から。だから大丈夫」
大丈夫って言われても。でも正直、もうここまで来て止まれる精神力は残ってなかった。
「…ほんとにいいの?」
「うん。してほしい」
アサミが脚を開いた。正常位で先端を当てると、アサミがぎゅっと目を閉じた。
ゆっくり入れていく。濡れてるからすんなり入ったけど、中がきつくて、熱くて。
「あっ…ん…」
「大丈夫?」
「うん…全部入れて…」
奥まで入れると、アサミが小さく息を吐いた。壁に密着してる感じがして、動いたらすぐイきそうだった。
(やばい、気持ちよすぎる。落ち着け)
ゆっくり動き始めた。ずるっ、ずるっ、って音が静かな部屋に響いて、なんかものすごくエロかった。
「あっ…あっ…気持ちいい…」
アサミが腕を俺の首に回してきて、密着度が上がった。胸が押し付けられて、耳元でアサミの息が聞こえる。
「…俺もやばい」
「もっと…もっと奥…」
腰の角度を変えて、奥を突くようにした。アサミが「ひっ」って声出して、爪が背中に食い込んだ。
「そこ…そこいい…っ」
ペースを上げた。アサミの声がどんどん大きくなって、ベッドが軋んだ。隣の部屋に聞こえてんじゃないかと思ったけど、もうそんなこと気にする余裕なかった。
「やば…イきそう…っ」
「俺も…もう限界…」
「中に出して…いいから…っ」
「ほんとに…っ」
「いいってば…っ、一緒にイこ…っ」
アサミの中がぎゅうっと締まって、もう無理だった。
「出る…っ」
奥に押し込んで、全部出した。頭が真っ白になって、腕の力が抜けてアサミの上に崩れ落ちた。
「はぁ…はぁ…」
「…ごめん、重い」
「いい…このまま…」
しばらくそのまま抱き合ってた。汗でべたべたで、息が荒くて、でもなんか心臓のバクバクが心地よかった。
繋がったまま横向きになって、アサミの顔を見た。目が潤んでて、でも泣いてた時とは違う潤み方だった。
「…もう1回、していい?」
「…うん」
2回目は対面座位で。アサミが俺の上に座って、ゆっくり腰を動かし始めた。
さっきと違って、アサミが主導権を握ってる感じ。上からのぞき込むようにこっちを見て、髪がカーテンみたいに俺の顔の横に垂れてきて。
「ねぇ…」
「ん?」
「私のこと、寂しいから受け入れたの?」
動きを止めないまま聞いてくるから、集中できなくて困った。
「…違う。ずっと好きだったって言ったじゃん」
「もう1回言って」
「研修の時から…好きだった」
「…ばか」
アサミが泣きそうな顔で笑って、腰の動きが速くなった。中がぎゅうぎゅう締めてきて、1回目より全然やばい。
胸を揉んだら「あっ」って声出して、乳首を舐めたら「んんっ」って仰け反った。上から見る表情がエロすぎて脳が溶けそうだった。
「もうだめ…っ、イく…っ」
「俺も…っ」
アサミが俺にしがみついてきて、ぐっと腰を押し付けてきた。中がびくびく痙攣して、その締め付けで俺も一緒に出た。
「…っ」
「あぁっ…」
2回目の方が出る量は少なかったけど、快感は倍だった。感情が乗ってるからだと思う。
そのまま抱き合って、どっちからともなくキスした。甘くて、さっきまでの激しさとは全然違う、ゆっくりしたやつ。
離れた時、アサミが「ん…」って小さく言った。
「…お腹すいた」
「は?笑」
「だってもう2時だよ?夜ご飯ちゃんと食べてないし」
「カップ麺しかないけど」
「それでいい」
二人で裸にTシャツだけ着て、床に座ってカップヌードルのカレー味を食べた。3LDKならまだしも、ワンルームの床で同期とカップ麺。シュールすぎる。
「ねぇ、これから私たちどうなるの」
「どうなるって…」
「付き合うの?セフレ?一夜限り?」
直球すぎて麺が喉に詰まりそうになった。
「俺は…付き合いたい。でもお前が元カレのこと吹っ切れてないなら、無理しなくていい」
「…」
「待つから。お前のペースでいい」
「…なんでそんないいやつなの」
「いいやつっていうか、ゴムも用意してなかったやつだけどな」
「あはは笑」
今度はちゃんと笑ってた。目も。
カップ麺を食べ終わって、歯を磨いて、一緒にベッドに入った。狭いシングルベッドに二人。
「…付き合おう」
「え?」
「待たなくていい。私、もう決めた」
「…いいの?」
「うん。っていうか、たぶん前から決まってたんだと思う。彼氏いる時から、飲み会であんたの隣に座りたいなって思ってたし」
「…それ俺も思ってた」
「じゃあ両思いじゃん、最初から」
「かもな」
アサミが俺の胸に顔を埋めて、腕を回してきた。
「おやすみ」
「おやすみ」
その夜は、目黒線の始発が走る音を聞きながら眠りについた。品川で毎月やってた同期飲みの時には、まさかこうなるなんて想像もしてなかった。
翌朝、隣で寝息を立ててるアサミを見て、(夢じゃないよな?)って3回くらい確認した。
寝起きのアサミは化粧が落ちてて、髪もぐしゃぐしゃだったけど、それがまたよかった。
「…おはよ」
「おはよ」
「顔やばいでしょ私」
「うん、やばい。かわいい」
「何それ笑」
月曜日、品川のオフィスで顔を合わせた時、アサミは何食わぬ顔で「おはようございます」って言ってきた。俺も「おはよう」って普通に返した。
でも昼休みにLINEが来てた。
「今週の金曜、うち来ない?今度はちゃんとご飯作るから」
俺は即レスした。仕事中にニヤけるのを必死で堪えながら。
あ、帰りにコンビニでゴムは買いました。今度こそ。