大学3年の冬の話。
俺は都内の私大でバスケ部に入ってた。身長178、顔面偏差値は自分で言うのもアレだけど48くらい。坂口健太郎を3回洗濯して縮んだ感じ、って言われたことがある。褒められてんのか貶されてんのかいまだにわからない。
バスケの実力はまあまあ。スタメンには入れないけどベンチで腐るほどでもない、っていう一番地味なポジション。練馬区の実家から片道1時間半かけて国立の体育館まで通う日々だった。
で、問題の後輩。1個下の山崎。女バスのポイントガード。
こいつがまあ、顔がいい。橋本環奈をもうちょっとキリッとさせた感じで、身長163、バスケやってるから脚が長くて引き締まってる。んで胸がでかい。たぶんFくらいある。練習中のユニフォームがいつも大変なことになっていて、男バスの連中は全員知ってるけど誰も口に出さない暗黙の了解があった。
俺と山崎の接点は週3の合同練習。男女で体育館をシェアしてたから、自然と顔を合わせる。ただ、別に仲がいいわけじゃなかった。挨拶して、たまに「ナイッシュー」って声かけるくらい。
それが変わったのは12月の頭。練習終わりに俺が体育館の裏でストレッチしてたら、山崎が来た。
「あ、先輩。ちょっといいですか」
「ん?どした」
「あの……恋愛相談、乗ってもらえませんか」
(なんで俺?)
マジで意味がわからなかった。俺は恋愛マスターでもなんでもない。むしろ高校で1回付き合って3ヶ月で振られた実績しかない。
「いや、俺に聞いても無駄だと思うけど……」
「先輩って絶対モテないっすよね」
「……は?」
「あ、いや、だからこそ客観的に見れるかなって」
いやフォローになってねえよ。
でもまあ、後輩に頼られて断るのもアレだし、「じゃあちょっとだけな」って言って、体育館裏のベンチに座った。
山崎の相談内容はこうだった。同じ学部の男に告白されたけど、その男には元カノがいて、しかもその元カノが山崎の友達。付き合っていいのか悩んでる、と。
「それ、友達に聞いたほうがよくない?」
「友達に聞けるわけないじゃないですか。『あんたの元カレもらっていい?』って聞くんですか」
「……まあそうか」
「で、女友達に相談すると絶対『やめときな』って言うし。だから男の人の意見が聞きたくて」
「なるほどね。で、山崎はその男のこと好きなの?」
「……わかんないです」
この「わかんない」が、後から考えると全部の伏線だった。俺はそのとき気づいてなかったけど。
それから、山崎は週に2回くらいのペースで俺のところに来るようになった。練習後の体育館裏。いつの間にかそこが俺たちの定位置になってた。
相談の内容はだんだん変わっていった。最初はその男の話だったのに、気づいたら「好きな人ができたときってどうなりますか」とか「先輩は彼女とどうやって別れたんですか」とか、どんどん俺個人の話に寄ってくる。
「先輩って彼女いたことあるんですか」
「1回だけ。高校のとき」
「えー、1回だけ?」
「悪いかよ」
「悪くないです。ちょっと安心しました」
「何に安心すんだよ」
「いや、なんでもないです」
そう言って山崎は笑った。12月の夜で、吐く息が白くて、街灯の光で山崎の横顔がやたら綺麗に見えた。(やめろやめろ。後輩だぞ)って自分に言い聞かせた。
年末の練習納め。打ち上げで男バスと女バスの合同飲み会があった。国立駅の近くの居酒屋。座敷で、俺の隣に山崎が座った。
酒が入ると山崎はよく喋った。普段のクールな感じとは違って、笑い上戸でころころ笑う。隣で「先輩それ面白い」ってゲラゲラ笑いながら肩にもたれてくるもんだから、俺の心臓がどうにかなりそうだった。
「先輩、あの人のこと断りました」
「え、マジで?」
「はい。好きな人、別にいるんで」
「……そうなの。誰?」
「秘密です」
山崎はビールのジョッキを両手で持って、にやっと笑った。酔ってるのか素なのか判断がつかない。
(いや、待て。好きな人がいるのに俺に恋愛相談してたのか? ……ん?)
ここで気づくべきだった。でも俺はアホなので気づかなかった。
年が明けて、1月。冬休み中も自主練はあった。ただ、参加するメンバーは少ない。ある日、俺が一人で体育館でシュート練習してたら、山崎が来た。女バスは今日オフのはずだった。
「あ、先輩いた。1on1しません?」
「お前今日休みだろ」
「体動かしたくて」
しょうがないから相手してやった。山崎はポイントガードだけあってドリブルがうまい。俺が油断するとすぐ抜かれる。でも身長差があるから、ポストアップすれば勝てる。
背中で押し込もうとしたとき、山崎の胸が背中に当たった。柔らかい。めちゃくちゃ柔らかい。ユニフォーム越しでもはっきりわかるくらい。
(集中しろ集中しろ集中しろ)
「先輩、ファウルですよそれ」
「してねえよ」
「押しすぎです」
「……すまん」
山崎は汗だくで、前髪が額に張り付いてた。冬なのにTシャツが濡れて体のラインが出てる。俺は目のやり場に困って天井を見た。
練習後、体育館の鍵を返しに行く途中で、山崎が言った。
「先輩、このあと暇ですか?」
「まあ、暇っちゃ暇だけど」
「じゃあうち来ません? お礼にご飯作りますよ」
山崎は一人暮らしだった。国立駅から歩いて10分くらいのアパート。1Kの狭い部屋。俺は「まあ飯くらいなら」と思って着いていった。
(今思えばこの判断がもう完全にアウトだったんだけど)
山崎の部屋は意外と片付いてた。本棚にバスケの戦術書と少女漫画が並んでるのがギャップで面白い。ローテーブルの上にMacBookと、開きっぱなしのノート。
「散らかっててすみません。座っててください」
「全然綺麗じゃん」
「先輩が来るから昨日の夜必死に片付けました」
「……昨日?」
「あ。いや、たまたまです」
たまたまじゃねえだろ。昨日の時点で俺を誘う気だったってことだろ。……いや、でも、まさかな。
山崎はキッチンに立って、手際よくパスタを作り始めた。ペペロンチーノ。ニンニクの匂いが狭い部屋に充満して、腹が鳴った。
「先輩、辛いの大丈夫ですか」
「大丈夫」
「じゃあ鷹の爪多めにしますね」
キッチンに立つ山崎の後ろ姿を見ていた。練習着のままで、ショートパンツから伸びる脚が目に入る。バスケで鍛えてるから太ももがしっかりしてて、でもふくらはぎは細い。(見るな。見るな)と思いながら見てた。
パスタはうまかった。缶ビールを2本ずつ開けて、床に座って食べた。
「普通にうめえ」
「当たり前です。毎日自炊してるんで」
「偉いな」
「先輩は自炊します?」
「実家だから……母親が作ってくれる」
「マザコンですか」
「うるせえ」
くだらない話をしてるうちにビールが進んで、気づいたら缶が6本空いてた。山崎の頬が赤い。俺もたぶん赤い。
「先輩」
「ん」
「好きな人の話、聞いてくれますか」
「また相談? いいよ」
「相談じゃないです。報告です」
「報告?」
「うちの好きな人、バスケ部の先輩なんですけど」
心臓が止まった。男バスの先輩。俺以外にもいる。田中とか、鈴木とか、キャプテンの大野とか。でも山崎がいつも話しかけてるのは俺だけで——
「1on1してくれたり、恋愛相談に乗ってくれたり、毎回体育館裏で付き合ってくれる人なんですけど」
「……」
「本人だけ気づいてないんですよね。鈍感すぎて」
山崎は缶ビールをテーブルに置いて、まっすぐ俺を見た。酔ってるはずなのに、目がすごくクリアだった。
「いや……俺?」
「他に誰がいるんですか」
マジか。マジなのか。
頭の中で、この2ヶ月の出来事が全部つながった。体育館裏の相談、飲み会で隣に座ったこと、オフの日にわざわざ来たこと、昨日の夜に部屋を片付けてたこと。
全部、俺のため?
「でも、俺モテないって言ってたじゃん」
「それは……話しかける口実が欲しかっただけです」
「恋愛相談も?」
「告白されたのは本当です。でも最初から断るつもりでした。先輩と話す理由が欲しかっただけ」
(こいつ、最初から全部仕組んでたのか……)
怖い。怖いけど、それ以上に嬉しかった。顔が熱い。ビールのせいだけじゃない。
「俺は……」
言葉が出てこない。好きだと思う。いつからかはわからない。でも体育館裏で山崎と話す時間が、ここ最近で一番楽しかったのは事実で。
「俺も、たぶん……山崎のこと」
「たぶん、じゃなくて」
「……好き。好きだと思う」
言った瞬間、山崎が泣きそうな顔で笑った。
「『思う』がまだついてるし」
「うるさいな。好きだよ。好き」
「……うちも」
気づいたらキスしてた。どっちからかわからない。ビールの味がした。山崎の唇が柔らかくて、震えてた。緊張してるのが伝わってきて、俺も手が震えた。
ゆっくり唇を離すと、山崎が俺のTシャツの裾を掴んでた。
「先輩……もっと」
「ここで?」
「ここ以外どこでするんですか」
それもそうだ。
もう一回キスした。今度はもっと深く。山崎の舌が俺の舌に触れたとき、頭の中が一気にぐちゃぐちゃになった。
腰に手を回すと、山崎の体が近づいてくる。練習着越しに体温が伝わってきて、さっきまでの汗の匂いが混じった甘い匂いがした。
「シャワー……先に浴びる?」
「……いいです。このままがいい」
山崎が俺の膝の上に座った。対面で。バスケのときとは全然違う距離感。Tシャツの下から手を入れると、腰が引き締まってるのに肌はすごく柔らかい。
「ん……」
背中を撫でると、山崎が小さく声を漏らした。スポーツブラのホックを外そうとして手間取った。
「前です、前」
「あ、フロントホックか」
「先輩、経験少ないのバレバレですよ」
「うるせえ」
フロントホックを外すと、ぶらの中に収まりきってなかった胸がこぼれるように出てきた。練習中に見てたシルエットの想像を超えてた。形が綺麗で、肌が白い。
「でか……」
「言わないでください恥ずかしいんですそれ」
「いや、褒めてる」
「褒められても困ります」
そう言いながら顔を逸らす山崎の耳が真っ赤だった。胸に触れると、両手に収まりきらないくらい柔らかかった。指が沈み込む感触に、頭がぼーっとする。
「あっ……ん」
乳首に指が触れたとき、山崎の体がびくっとした。
「感じる?」
「当たり前でしょ……あんまり触らないで」
「触らないで」と言いながら体を押し付けてくるの、どっちなんだよ。
Tシャツを脱がせた。俺も脱いだ。肌と肌が触れ合う感触がすごくて、これが好きな人とする行為なんだと実感して、なんか泣きそうになった。(いや泣くなよ)
山崎の首筋にキスしたら、腕にぎゅっとしがみつかれた。鎖骨、胸元、と唇を下ろしていく。乳首を軽く舐めると、山崎が声を堪えるみたいに唇を噛んだ。
「んっ……先輩、そこ……」
「気持ちいい?」
「……わかんない。でも、やめないで」
膝の上に座ったままの山崎のショートパンツに手を伸ばした。太ももの内側を指でなぞると、筋肉の上の柔らかい皮膚がぴくぴく反応した。
「あ……ちょっと待って」
「嫌なら止めるけど」
「嫌じゃない。……嫌じゃないから、待ってって言ってるんです」
山崎が自分でショートパンツを脱いだ。下着は黒のシンプルなやつだった。山崎らしいな、と思った。
下着越しに触れると、すでに湿ってた。山崎が「見ないで」と言ったけど、こればっかりは無理だ。
「脱がすよ」
「……はい」
下着をずらして直接触れた。指を滑らせると、思ってた以上に濡れてて、山崎の太ももが震えた。
「ん……あ……」
クリトリスのあたりを指の腹で触ると、山崎が俺の肩口に顔を埋めた。バスケで聞く声とは全然違う、甘くて小さい声が、耳のすぐ近くで聞こえる。
「先輩……指……中に……」
言われるままに指を入れた。中は熱くて、きつくて、指が締め付けられる感じがした。ゆっくり動かすと、山崎の呼吸が荒くなる。
「あっ……そこ……いい……」
山崎の腰が自分から動き始めた。俺の指に合わせるように、小さく前後に揺れる。その動きがたまらなくて、俺自身もとっくに限界だった。
「先輩……もう、入れて……」
「ゴム……持ってないけど」
「……あります。引き出しの中」
俺が引き出しを開けると、コンビニで売ってる箱入りのやつが入ってた。
「……用意してたの?」
「今日のためじゃないです。……いつかのためにって思って、先月買いました」
先月。つまり最初から、俺を家に呼ぶつもりだったってことか。こいつほんとに怖いな。怖いけど、嬉しい。嬉しいが勝つ。完全に勝つ。
ゴムをつけて、山崎がベッドの上で仰向けになった。脚を開くのが恥ずかしいのか、膝を閉じ気味にしてる。
「力抜いて」
「抜いてます……たぶん」
ゆっくり入れた。先端が入った瞬間、山崎が息を詰めた。
「大丈夫?」
「……大丈夫です。ゆっくり」
奥まで入れると、山崎の目から涙がこぼれた。
「痛い? 止める?」
「痛くない。……嬉しくて」
嬉しくて泣くって、そんなの漫画の中だけだと思ってた。目の前で実際にやられると、こっちまで目頭が熱くなる。
(俺は今、好きな人と繋がってる)
その実感だけで胸がいっぱいになった。気持ちいいとか気持ちよくないとかの前に、ただただ、こいつが隣にいてくれることが信じられなかった。
ゆっくり動き始めると、山崎が俺の背中に手を回してきた。爪が少し食い込むけど、痛くない。
「ん……あ……っ」
「気持ちいい?」
「……先輩のほうは?」
「めちゃくちゃ気持ちいい」
「よかった……」
山崎が安心したように笑った。こいつ、自分が気持ちいいかより俺が気持ちいいか気にしてるのか。なんだよそれ。好きすぎるだろ。
腰の動きを少しずつ速くすると、山崎の声も大きくなっていく。普段強気なやつが、こんなに無防備になるんだと思うと、変な征服感と同時に「守らなきゃ」みたいな感情が湧いてくる。
「あ……先輩……好き……っ」
「俺も……」
「もっと……奥……」
腰を引き寄せて深く入れると、山崎が声にならない声を上げた。中がぎゅっと締まって、俺ももうすぐ限界だった。
「やばい……もう出そう」
「ん……いいよ……出して……」
ゴムの中にだったけど、出した瞬間に視界が白くなった。山崎の中が痙攣するみたいに締まって、全身の力が一気に抜けた。
「っ……」
「あ……ん……」
しばらく二人とも動けなかった。俺が山崎の上に覆いかぶさったまま、荒い息だけが部屋に響いてる。
「重い」
「あ、ごめん」
体をずらして横に転がった。山崎が俺の腕の中にもぐりこんできて、汗で湿った額を胸に押し付けた。
「……先輩」
「ん」
「恋愛相談、もう要りません」
「そりゃそうだろ」
「代わりに、毎日こうしたいです」
「毎日はさすがに体がもたない」
「体力ないですね。バスケ部のくせに」
後輩に体力でマウント取られるのは心外だったけど、まあいい。
しばらくぼーっとしてたら、山崎がもぞもぞ動き始めた。
「先輩……もう1回、したいです」
「は?」
「さっきは緊張して全然わかんなくて。……今度はちゃんと感じたいんです」
そんなこと言われたら断れるわけないだろ。
2回目は山崎が上だった。俺の上に跨がって、自分のペースでゆっくり動く。さっきより余裕があるのか、表情がよく見えた。目を閉じて、眉をきゅっと寄せて、時々唇を噛む。練習中にフリースロー打つときと同じ顔をしてることに気づいて、なぜか笑ってしまった。
「なに笑ってるんですか」
「いや……集中してんなと思って」
「当たり前でしょ……んっ……集中しなきゃわかんないんです」
腰の動きが速くなる。山崎の胸が揺れるたびに目が釘付けになる。手を伸ばして胸を掴むと、山崎が甘い声を出した。さっきとは明らかに違う、もっと切羽詰まったような声。
「あ……やば……先輩、そこ、いい……っ」
「ここ?」
腰の角度を少し変えると、山崎の動きが止まった。
「あっ……ちょっと……動かないで……」
「どうした?」
「いま動いたらイっちゃう……」
その言葉だけで俺もやばかった。でも山崎の「ちゃんと感じたい」って言葉を思い出して、堪えた。
「いいよ、イって」
山崎がまた動き始めた。今度はさっきより激しく。俺も下から腰を動かした。
「あっ、あっ……先輩……っ」
「山崎……」
「名前……下の名前で呼んで……」
「……陽菜」
それを言った瞬間、山崎の――陽菜の体がびくんと震えた。
「あ……っ」
中が強く締まって、陽菜が俺の胸に倒れ込んできた。小さく痙攣しながら、俺のTシャツ……はもう着てないから、直接肌に爪を立ててくる。
「大丈夫?」
「……びっくりした」
「何に」
「こんなに気持ちいいと思わなかった……」
その声が震えてて、泣いてるのか笑ってるのかわかんなくて、でもどっちでもいいと思った。
俺はまだイってなかったけど、陽菜がそのまま腰を動かし始めた。イった直後で敏感なのか、さっきより声を堪えきれてない。
「ん……あ……先輩もイって……」
「もう限界……」
陽菜を抱きしめたまま、中で達した。ゴム越しでも、ビクビクと出てるのがわかった。陽菜が「ん……」と小さく声を漏らして、そのまま二人で動けなくなった。
窓の外が暗い。時計を見たら20時を過ぎてた。
「先輩、今日泊まってください」
「いや、明日練習だし……」
「明日一緒に行けばいいじゃないですか」
「それ部員に見られたらやばいだろ」
「別にいいです。バレても」
強い。こいつはほんとに強い。バスケも恋愛も、一度決めたら迷わない。俺とは違う。
「……わかった。泊まる」
陽菜がにっと笑った。飲み会のときに見た笑い方と同じだった。
結局、夜中にもう1回して、朝の5時に目が覚めて、横で寝てる陽菜の寝顔を眺めながら、俺はぼんやり思った。
恋愛相談って、こういうオチあるんだな。
あれからもうすぐ2年になる。陽菜は今も俺の彼女だ。「先輩」と呼ぶのは部活のときだけになって、普段は「ねえ」とか「あんた」とか雑に呼んでくる。
たまに聞く。「あの恋愛相談、最初から俺目当てだったの?」って。
陽菜はいつも同じことを言う。
「半分は本当に悩んでたんですよ。……残り半分は、先輩と話す口実」
半分か。ずっと全部作戦だと思ってたから、ちょっとだけ安心した。
でもこの話、誰にも言えないまま2年経った。同じ部活の先輩後輩がくっつくのはよくある話だけど、あの体育館裏の2ヶ月間を知ってるのは俺と陽菜だけだ。
だからここに書いた。読んでくれてありがとう。