これ、書いていいのかわかんないけど、もう時効だと思うから書く。
俺は32歳、都内で小さいIT企業のインフラエンジニアをやってる。顔面偏差値は48くらい。よく言えば「普通」、悪く言えば「印象に残らない」タイプ。身長172cm、体型は中肉中背。ファッションは無印良品で全身揃える男。
嫁の綾香と結婚して3年目のことだった。
嫁は看護師で、月に5~6回夜勤がある。夜勤の日は夕方に出て翌朝帰ってくる。まあ普通の生活リズムなんだけど、問題はそこじゃない。
問題は、嫁の妹。
嫁の妹の茜は当時24歳。姉妹で顔の系統が全然違って、嫁がどっちかというと吉岡里帆系の柔らかい顔立ちなのに対して、茜は馬場ふみか似。目がくっきりしてて、唇が厚くて、なんていうか色気がダダ漏れてるタイプ。身長163cm、そしてなにより胸がでかい。Gカップだと嫁から聞いた。聞いてないのに教えてくれた。(なんで言うんだよそれ…)
茜は当時、蒲田のワンルームに住んでて、うちの最寄りの武蔵小杉まで東横線で一本。「お姉ちゃんの家が落ち着く」とか言って、月に2~3回泊まりに来てた。
最初は別に何とも思ってなかった。義妹だし、明るくて面白い子だなくらいの認識だった。
問題が始まったのは、結婚2年目の夏。
茜が泊まりに来た夜、リビングでテレビ見てたら、風呂上がりの茜がそのへんにあったTシャツ一枚とショートパンツで出てきた。
ノーブラだった。
いや、わかる。実家感覚なんだと思う。姉の家だし。リラックスしてるんだろう。でもな、Gカップがノーブラで薄いTシャツ一枚で目の前うろつかれたら、どう考えても目のやり場に困るわけで。
(見るな見るな見るな…)
テレビに集中してるフリして、視界の端でTシャツの下が揺れてんのが見えるのマジでつらかった。
しかも茜、ソファに座る時にあぐらかくんだよ。ショートパンツであぐら。(お前それ義兄の前でやるか普通…)
嫁は台所で洗い物してて気づいてない。俺はひたすらスマホをいじって目を逸らした。
それが、始まりだった。
茜が来るのは、不思議と嫁の夜勤の日と重なることが多かった。いや、最初は偶然だと思ってた。茜は「お姉ちゃんに会いたかったのに~残念」とか言いながら、普通に泊まっていく。嫁も「茜がいてくれると安心だからよろしくね」って俺に言う。
(いや、安心じゃないんだが…)
嫁がいない夜に、義妹と二人きり。
リビングのソファで横並びに座って、Netflixを見る。茜はいつものノーブラTシャツ。俺の方に体を傾けて、「ねえこれ面白くない?」とか言いながら腕をつついてくる。その度に腕に柔らかいものが当たる。
「お義兄さん、ポップコーン取って~」
「ほい」
「ありがと~…ねえ、お義兄さんってさ、お姉ちゃんのどこが好きで結婚したの?」
「え、急になに」
「いや~、うちの姉がどういう風に口説かれたのか気になるじゃん」
「口説いたっていうか…なんとなく流れで」
「えー、ロマンチックじゃないな~」
彼女はそう言いながら笑って、俺の肩にもたれかかってきた。
シャンプーの匂いがした。嫁と同じシャンプー使ってるくせに、全然違う匂いに感じた。
(…やばいだろこれ)
その夜はさすがに自分の部屋に逃げた。布団に入ってから、ものすごい自己嫌悪に襲われた。義妹に欲情してる自分がきつかった。
でも、次に茜が来た時も同じだった。
10月のある金曜日。嫁は夜勤。茜が「明日休みだから泊まりに来ちゃった~」と夕方にLINEを寄越して、19時くらいにうちに来た。
この日、茜はいつもと様子が違った。
「お義兄さん、ビールある?」
「冷蔵庫にあるよ」
「一緒に飲もうよ~」
断る理由もないから、二人でビールを飲んだ。茜は3缶目くらいから明らかに酔いが回ってきて、顔が赤くなってた。
「…ねえ、お義兄さんさ」
「ん?」
「あたし最近彼氏と別れたんだよね」
「え、そうなの。大丈夫?」
「うん…まあ、2年付き合ってたんだけどね。浮気されてた」
「マジか…それはきついな」
「でさあ…」
茜が缶ビールをテーブルに置いて、俺の方を見た。目が潤んでた。
「あたしってさ、胸ばっか見られるの。中身なんか誰も見てくれない」
「…そんなことないと思うけど」
「あるよ。元カレもそうだった。友達に"茜の胸やべえ"って自慢してたの知ってる。あたしのこと何だと思ってんだろうね」
声が震えてた。
(こいつ、泣くのか…?)
俺は正直、返す言葉がなかった。だって俺だって胸を意識してた。偉そうなこと言える立場じゃない。
「…ごめんな。俺も正直、目のやり場に困ることはあった。でも、それと茜の人間性を見てないかは別の話だと思う」
自分でも何言ってるかよくわからなかった。でも、嘘はつきたくなかった。
茜が俺の顔を見て、ちょっと驚いた顔をした。
「…お義兄さん、正直だね」
「いや、すまん。余計なこと言った」
「ううん。そういうとこだよ…そういうとこが好き」
最後の「好き」が、どういう意味の「好き」なのか、俺にはわからなかった。いや、わかりたくなかった。
その夜は茜を客間に寝かせて、自分の寝室に戻った。眠れなかった。
11月に入って、嫁が3泊の研修で広島に行くことになった。
「え、お姉ちゃん3日もいないの?お義兄さんかわいそ~じゃあ様子見に行ってあげるね」
嫁は「ありがと茜~」と喜んでた。(いやいやいや…)
俺は嫁に「大丈夫だよ一人で」と言ったけど、嫁が「茜がいた方が安心だから」と押し切った。
(安心の意味を取り違えてない???)
研修初日の夜。
茜が大きめの紙袋を持ってやってきた。
「じゃーん、手作りカレー持ってきたよ!」
「お、気が利くね」
「でしょ~?お義兄さんの好きなチキンカレーだよ」
(俺の好み知ってるのか…)
二人で飯を食って、片付けもしてくれて、またリビングでテレビを見る流れ。いつもの光景。
でもこの日は違った。
茜が風呂上がりに出てきた時、着ていたのは白いキャミソール一枚だった。ブラはしてない。透けてた。Gカップの輪郭がはっきりわかった。
(無防備すぎるだろ…これわざとなのか天然なのか…)
「ね、お義兄さん。ワイン開けない?お姉ちゃんが隠してたの見つけちゃった」
「いいのかそれ…」
「いいのいいの、あたしが叱られるから」
ワインを開けた。チリ産のカベルネ・ソーヴィニヨン、1,280円くらいのやつ。高いもんじゃないけど、二人で飲むとなんか雰囲気が出てしまう。
「…ねえ、あたしの話、覚えてる?」
「彼氏の話?」
「うん。…あれからずっと考えてた。あたしのこと中身ごと好きになってくれる人って、いるのかなって」
「いるだろ、そりゃ」
「…お義兄さんは?」
「俺は…」
言葉に詰まった。ここで「俺は茜のこと人として好きだよ」って言ったら、絶対に超えちゃいけない線を超える。でも「別に」って突き放したら、こいつ泣く。
「…俺は綾香の旦那だから。それ以上のことは言えない」
「…うん。わかってる」
茜はワインを一口飲んで、黙った。
気まずい沈黙が流れた。テレビではなんかのバラエティがやってたけど、内容は全く頭に入ってこなかった。
「…お義兄さん、ちょっとだけ甘えていい?」
「え」
答える前に、茜が俺の膝に頭を乗せてきた。横になって、ソファに寝転がる体勢。キャミソールが引っ張られて、鎖骨から胸元がかなり見えてた。
「おい、茜…」
「5分だけ。5分だけこうさせて。寂しいの」
声が小さかった。なんか、断れなかった。
俺の膝の上で、茜の髪が広がってた。テレビの光が顔を照らしてて、目を閉じてる茜の横顔がやたら綺麗だった。長いまつ毛の影が頬に落ちてた。
(これ、5分で済むわけないだろ…)
案の定、5分経っても茜は動かなかった。寝息が聞こえた。
…寝やがった。
膝枕の状態で寝落ちされて、身動きが取れない。起こすのもかわいそうだし、かといってこのままじゃ俺の理性がもたない。
しばらく天井を見つめて、自分を落ち着かせようとした。
20分くらい経った頃、茜が寝返りを打って、俺の方を向いた。顔が、俺の腹のあたりに。キャミソールがズレて、胸が半分見えてた。寝てるのに表情がどこか苦しそうだった。
「…ん…」
茜が薄く目を開けた。
「…ごめん。寝ちゃってた」
「いいよ。そろそろ客間で寝たら?」
「…うん」
茜が体を起こした。目が合った。
距離が近すぎた。
30cmくらい。ワインの匂いが混じった吐息が顔にかかった。
「…お義兄さん」
「…なに」
「…あたし、ほんとはわかってるよ。ノーブラで来たら目のやり場に困るって。わざとだよ」
心臓が止まるかと思った。
「…は?」
「お義兄さんが我慢してるのも知ってる。あたしの胸チラチラ見てるの、気づいてないとでも思った?」
「…茜、お前何言って…」
「だって、お義兄さんがあたしの胸見る時、耳赤くなるもん」
完全に見抜かれてた。(俺、耳で赤くなるタイプだったのか…最悪だ…)
「お姉ちゃんのこと裏切りたくないって思ってるのもわかるよ。でもね…」
茜が俺の手を取って、自分の胸に当てた。
キャミソール越しに、柔らかくて温かい感触が掌に広がった。心臓がドクドク打ってるのが伝わってきた。茜のか、俺のか、もうわからなかった。
「…あたしの心臓、こんなにうるさいの。お義兄さんの前だと、ずっと」
「…茜」
「好きなの。お姉ちゃんの旦那だって最初からわかってた。わかってて好きになったの。最低だよね、あたし」
目に涙が溜まってた。
ここで突き放すのが正解だって、頭ではわかってた。「ごめん」って言って手を離して、客間に行かせるのが大人の対応だって。
でも、俺は最低の選択をした。
茜を引き寄せて、キスをした。
ワインの味がした。茜が一瞬固まって、すぐに目を閉じた。小さく震えてた。
「…ん…っ」
唇を離した時、茜は泣いてた。
「…嘘じゃないよね?同情とかじゃないよね…?」
「…同情でキスするほど俺は器用じゃないよ」
自分でもどうかしてると思った。嫁が広島にいる間に、嫁の妹にキスしてる。最低の中の最低だ。でも体が止まらなかった。いや、止める気がなかった。
茜が首に腕を回してきて、二度目のキスは深かった。舌が絡んで、呼吸の仕方がわからなくなった。
「…寝室、行っていい…?」
「…うん」
手を引いて、嫁との寝室じゃなくて客間に入った。せめてもの良心……なのかは自分でもわからない。
客間の布団に茜を横たえた。テーブルランプだけつけた薄暗い部屋で、茜のキャミソールが肩からずれ落ちてた。
「…本当にいいのか」
「あたしから言ったんだよ?…ここまで来て止められたら、そっちの方がつらい」
キャミソールを脱がせた。ブラしてないから、そのまま胸が露わになった。
…すごかった。白い肌に、大きくて形のいい胸がどんと存在してて、薄暗い部屋の中でも存在感がえぐかった。Gカップっていう情報だけは知ってたけど、実際に目の前にすると言葉が出なかった。
「…そんなに見ないでよ、恥ずかしい」
「いや…すげえなって」
「…ばか」
胸に手を伸ばした。片手じゃ収まらない。指が沈み込んで、跳ね返ってくる弾力。ノーブラTシャツ越しに何回も想像した感触が、ようやく手の中にあった。
「ん…っ」
乳首を親指で転がすと、茜が腰をくねらせた。
「あ…感じやすいから、そこ…優しくしてっ…」
口に含んだ。舌先で転がすと、みるみる硬くなっていった。
「やっ…ん…っ…お義兄さん…っ」
この期に及んで「お義兄さん」って呼ばれるの、背徳感がえぐかった。やっちゃいけないことをしてる実感が、興奮に変わってた自分が怖かった。
茜のショートパンツを脱がせて、下着に手をかけた。薄いレースの黒。(こういうのわざと履いてきたんだろうな…)
「…今日のために買ったの…」
読まれた。
下着を脱がせると、茜が恥ずかしそうに脚を閉じた。膝をそっと開かせて、指で触れた。
「あ……っ」
もう濡れてた。指を滑らせると、茜が布団を掴んだ。
「ここ…?」
「…うん…そこ…もうちょっと上…っ」
クリを指の腹で円を描くように触ると、茜の呼吸が乱れた。腰が自然に浮いてくる。
「お義兄さん…上手…っ…なんで…」
「なんでって…」
「お姉ちゃんで練習したの…?って聞きたくないから聞かない…っ」
(聞かないでくれ頼むから…)
指を中に入れると、きゅっと締まった。ゆっくり動かしながら、親指でクリに触れ続ける。
「やばっ…それ…っ…あたし、すぐイっちゃう…から…っ」
「いいよ、イきな」
「んんっ……!っ…あ…っ…!」
茜の体がびくっと跳ねて、内腿がぎゅっと閉じた。俺の手を挟み込むようにして、小さく痙攣してた。
しばらく荒い呼吸が続いて、茜が力の抜けた声で言った。
「…元カレより全然いい…」
「比較すんなよ」
「ふふ…ごめん」
茜が俺のTシャツの裾を掴んで引っ張った。
「…脱いで。お義兄さんも」
俺も服を脱いだ。ズボンとボクサーパンツを下ろした時、茜が目を丸くした。
「…お義兄さん、結構…」
「言うな」
「褒めようとしたのに…」
茜の手が伸びてきて、握られた。温かい手でゆっくり上下に動かされる。
「ね…入れてほしい…」
「…ゴム」
「あたし持ってきた」
枕元に置いてたポーチから、コンドームを出した。(やっぱ計画的だったんだなこいつ…)
ゴムをつけて、茜の脚の間に入った。先端を当てると、茜が息を呑んだ。
「…入れるよ」
「…うん」
ゆっくり挿入した。茜が顔を歪めて、俺の背中に爪を立てた。
「…あっ……大きい……っ」
「痛い?」
「ううん…痛くない…久しぶりだから、ちょっと慣れるまで待って…」
しばらくそのまま動かずにいた。茜の中があったかくて、きつくて、じわじわと余裕がなくなっていった。
「…動いていいよ」
ゆっくり腰を動かし始めた。茜が声を押し殺して、唇を噛んでた。
「声、出していいよ」
「…ん…っ…あ…っ…だって、壁薄いでしょ…っ」
「マンションだから大丈夫」
「…あんっ……お義兄さん…奥…当たってる…っ」
腰の角度を変えると、茜が声を上げた。大きい胸が動きに合わせて揺れてて、その光景だけで頭がおかしくなりそうだった。
「あっ…あっ…すごい…こんなの…っ」
茜が俺の首に腕を回して、引き寄せてきた。密着すると胸が潰れて、汗ばんだ肌と肌がくっついた。
「…茜」
名前を呼んだら、茜が泣きそうな顔で笑った。
「…名前で呼んでくれた…初めて…っ」
(そうだったか…?いつも「茜」って呼んでたような…いや、嫁の前では「茜ちゃん」だったか…)
ペースが上がる。布団がぐちゃぐちゃになってた。茜の声がだんだん大きくなって、もう押し殺す余裕もなくなってた。
「あっ…いく…いっちゃう…っ…お義兄さんも一緒に…っ」
「…俺も…もう…っ」
茜が背中にしがみついてきて、中がぎゅうっと締まった。
「あ……っっ……!」
茜がイったのと同時に、俺も限界だった。ゴムの中に出しながら、茜を抱きしめてた。
しばらく二人とも動けなかった。荒い呼吸だけが客間に響いてた。
繋がったまま、茜が俺の胸に頬を押し当てて、小さく言った。
「…ねえ。あたしたち、これからどうなるの」
「…わかんない」
「…だよね」
「でも…後悔はしてない」
嘘だった。半分は。後悔してるし、してない。両方が本当だった。
茜が顔を上げて、涙の跡が残った顔で笑った。
「…もう一回だけ、していい…?」
2回目は茜が上に乗った。騎乗位で、あのGカップが目の前で揺れてた。何ヶ月もノーブラTシャツの下で想像してたものが全部目の前にあって、罪悪感と快感がぐちゃぐちゃに混ざってた。
2回目は茜の方がリードした。腰の使い方が全然違って、ゆっくり深く、お互いの目を見ながら。さっきの激しさとは違う、妙に切ない空気があった。
「…好きだよ、お義兄さん」
「…うん」
「好き」とは言えなかった。言ったら本当に終わる気がした。茜もそれをわかってるみたいで、それ以上は求めなかった。
終わったあと、二人で天井を見てた。時計を見たら深夜2時だった。
「…ねえ、お義兄さん」
「ん」
「これ、今日だけだよね」
「…」
「今日だけって言って。じゃないとあたし、もっとおかしくなる」
「…今日だけだ」
「…うん」
茜が寝返りを打って、背中を向けた。肩が小さく震えてた。
俺は何も言えずに、客間を出て、自分の寝室に戻った。
次の日の朝、茜は何事もなかったみたいに明るく「おはよ~朝ごはん作るね~」って言って、パンケーキを焼いてくれた。
嫁が広島から帰ってきた日、茜は「じゃあね~お姉ちゃんお土産楽しみにしてる~」って普通に帰っていった。
あれから茜がうちに泊まりに来る頻度は減った。来ても、ノーブラではなくなった。ちゃんとパーカーとか着てくる。二人きりになっても、あの夜の話はしない。
半年後、茜に新しい彼氏ができたと嫁から聞いた。「今度紹介するね~」って嫁が嬉しそうに言った時、俺は「おう、よかったな」って答えた。
腹の底が、少しだけ冷たくなった。
あの夜のことは誰にも言ってない。茜も言ってないと思う。嫁は何も知らない。
俺は最低の義兄だ。それだけは確かだ。
でも、あの夜の茜の涙と、「好きだよ、お義兄さん」って声が、未だに消えない。
消えないまま、俺は今日も普通の顔して嫁の隣で飯を食ってる。