家賃を折半するだけの同居人だった同期の彼女が、僕の布団に入ってきた冬の夜の話

これを読んでる人に聞きたいんだけど、好きな女と同じ部屋に住んでて何もしないって、できます?

僕には無理だった。結論から言うとそうなんだけど、そこに至るまでが長かったから聞いてほしい。

僕は杉山拓也、27歳。都内の中堅IT企業でインフラエンジニアをやってる。身長172センチのやせ型、顔面偏差値は自己採点で48ぐらい。星野源をもっと地味にした感じって言われたことがあるけど、あれは絶対お世辞だったと思う。

同居相手は同期の宮本彩乃。165センチのスレンダー体型で、顔は今田美桜にちょっと似てる。ちょっとっていうか、目元とか笑ったときの感じがけっこう似てる。推定Eカップ。これは同居してから薄着姿で確信に変わった。

なんで同期の女子と同居してるかって話なんだけど、きっかけは去年の10月だった。

僕が住んでた中野坂上のワンルームが、建て替えで立ち退きになった。で、会社の昼休みにそれをぼやいてたら、彩乃が「私も更新料払いたくないんだよね」って言い出した。

「いやでも男女で同居って色々まずくない?」

「何がまずいの?別に付き合ってるわけじゃないし。2LDKで部屋分ければいいだけじゃん」

「いやまあ、そうだけど…」

「家賃10万のとこ5万ずつでしょ?今の私のワンルーム7万5千だよ?月2万5千浮くんだけど」

彩乃はこういうとき妙に計算が速い。普段の仕事でもそうなんだけど、損得勘定が絡むとものすごく頭が回る。

正直に言うと、僕は彩乃のことが気になってた。入社したときからずっと。でも彩乃は社内でもかなりモテてて、営業部の先輩とか経理のイケメンとか、いろんな男が声をかけてるのを見てたから、僕なんか眼中にないだろうと思ってた。

だから同居の話が出たとき、(いやこれ絶対やめとけよ)って自分でも思った。好きな女と一緒に住んで、でも手は出せない。そんなの拷問じゃん。

でも家賃5万は魅力的すぎた。

11月から高円寺の2LDKに引っ越した。築30年だけど駅から5分で、部屋はそこそこ広い。彩乃の部屋と僕の部屋は廊下を挟んで向かい合ってて、リビングとキッチンは共有。風呂トイレも当然共有。

最初に決めたルールはシンプルだった。

家賃光熱費は折半。食事は各自。掃除は週替わり。風呂は彩乃が先。お互いの部屋には勝手に入らない。異性を連れ込むときは事前に言う。

最後のルールは彩乃が言い出したんだけど、僕にはそんな予定は向こう10年ぐらいなかった。

同居生活は、最初の1ヶ月はぎこちなかった。

朝、洗面台がかぶるとお互い気まずい。彩乃が風呂上がりにTシャツとショートパンツで廊下を歩くたびに僕は目のやり場に困った。(見るな見るな見るな)って念仏のように唱えてた。

でも12月に入る頃には、なんとなくリズムができてきた。

「拓也、今日の夜ごはんどうする?」

「んー、コンビニ弁当かな」

「私カレー作るけど、食べる?一人分も二人分も変わんないし」

「マジで?食べたい」

彩乃は料理がうまかった。カレーとか肉じゃがとか、いわゆる家庭料理が得意で、週に2、3回は一緒に夕飯を食べるようになった。

僕も返しに、休みの日に焼きそばとかチャーハンとか、男の雑な料理を作って振る舞った。彩乃は「拓也の焼きそばソースの量おかしいでしょ」って笑いながらもちゃんと完食してくれた。

リビングで一緒にテレビ見たり、Netflixで同じドラマにハマったり。なんていうか、付き合ってもないのに生活だけ夫婦みたいになっていった。

(これ、僕だけ意識してるんだよな…)

彩乃は僕のことを完全に「同居人」としか見てない。それは態度でわかる。僕の前で平気であくびするし、「今日むくんでるから顔見ないで」とか言うし、生理でしんどいときは「おなか痛い、ロキソニンとって」ってリビングで丸くなってる。

女として見られてたらこんな姿見せないだろ、って思うと切なかった。

12月の中旬に、会社の忘年会があった。

二次会のカラオケで、僕は同期の山田に絡まれた。山田は酔うと面倒くさいタイプで、僕と彩乃が同居してることを知ってる数少ない人間のひとりだった。

「やめろって、声でかいから」

山田が「おまえまだ手出してないの?ヘタレすぎだろ」って大声で言ったとき、少し離れたソファに座ってた彩乃と目が合った。

聞こえてたかどうかはわからない。でも彩乃はすぐに目をそらして、隣の女子と話し始めた。

帰りの電車で、彩乃はイヤホンをして窓の外を見てた。いつもなら「疲れた~」とか話しかけてくるのに、その日は無言だった。

(やっぱ聞こえてたのかな…)

マンションに着いて、彩乃が先に風呂に入った。僕はリビングで待ちながら、山田を殴りたい気持ちと、自分の情けなさで潰れそうだった。

「風呂あがったよ」

「おう、サンキュ」

「ねえ拓也」

「ん?」

「山田くんが言ってたこと…私のこと、そういう目で見てたりする?」

(来た。この質問が来た。)

頭の中が真っ白になった。正直に言えばいい。好きだって。でもそれを言ったら、この同居生活が終わる。彩乃が出ていく。もう一緒に夕飯を食べられない。Netflixの続きを一緒に見られない。

「…見てないよ。山田が酔って適当なこと言っただけ」

「…そっか。そうだよね。おやすみ」

彩乃の声が少し低かった気がしたけど、気のせいだと思うことにした。

12月23日。クリスマスイブの前日。

僕は有給を取って、夜は一人で高円寺の居酒屋で飲んでた。彩乃は会社の同期の女子と丸の内のイルミネーションを見に行くって言ってたから、遅くなるだろうと思ってた。

22時過ぎにマンションに帰ると、リビングの電気がついてた。

「あ、おかえり。早かったね」

彩乃がリビングのソファに座ってた。テーブルの上にケーキの箱が置いてある。

「彩乃こそ早くない?イルミネーション行ったんじゃ」

「行ったけど、カップルだらけで虚しくなって早めに帰ってきた。あ、これケーキ。二人で食べようと思って」

ホールじゃなくて、ピースが2つ。いちごのショートケーキと、チョコレートケーキ。

「え、わざわざ買ってきてくれたの?」

「クリスマスだし。同居人へのお礼ってことで」

「同居人」って言葉が妙に引っかかったけど、素直にうれしかった。

二人でケーキを食べながら、テレビのクリスマス特番を見た。暖房をつけてるのにリビングが寒くて、二人ともブランケットにくるまってた。

「ねえ、この暖房なんか変じゃない?全然あったかくならない」

「え、まじ?」

エアコンのリモコンを確認すると、温度は28度に設定してるのに、出てくる風がぬるい。

「あ、これ壊れてるかも。室外機の音おかしいし」

「えー…うそでしょ。12月に暖房壊れるとか最悪なんだけど」

管理会社に電話したけど、夜だから留守電だった。修理は最短で26日になるって、翌日わかった。

その夜、東京の気温は2度まで下がった。

僕の部屋にはこたつがあったからまだマシだったけど、彩乃の部屋には電気毛布しかなかった。築30年の部屋は断熱がゴミで、窓からすきま風がビュービュー入ってくる。

深夜1時すぎ。部屋のドアがノックされた。

「拓也…起きてる?」

「起きてるよ。どうした?」

ドアを開けると、彩乃がダウンジャケットを着たまま立ってた。鼻が赤くなってて、吐く息が白い。

「寒すぎて寝れない…こたつ使わせてもらっていい?」

「いいけど、布団ないよ?こたつで寝るの?」

「…拓也の布団、入っちゃダメ?」

(いやいやいやいや。)

心臓が暴れ出した。好きな女が自分の布団に入りたいって言ってる。寒いからっていう100%正当な理由で。

「…いいけど、シングルだからめっちゃ狭いよ」

「狭くていい。とにかくあったかいとこで寝たい」

彩乃がダウンジャケットを脱いで、スウェットとフリースの重ね着姿で布団にもぐりこんできた。

シングルの布団に大人が二人。当然、体が密着する。

彩乃の体温が伝わってきて、冷えた手が僕の腕に触れた。

「つめた…ごめん、手が冷たくて」

「いいよ。あっためてやるから」

彩乃の両手を握った。(何やってんだ僕は。)指が氷みたいに冷たくて、思わず両手で包み込んだ。

「拓也の手、あったかい…」

「男だからね。基本的に体温高いんだよ」

「…ねえ」

「ん?」

「あの夜のこと。忘年会の帰りに聞いたこと。拓也、嘘ついたでしょ」

心臓が止まるかと思った。

「…何のこと?」

「私のこと、そういう目で見てないって言ったやつ。あれ嘘でしょ」

暗闇の中で彩乃の目がこっちを見てるのがわかった。逃げられない距離。

「…なんでそう思うの」

「だって拓也、私が風呂上がりに廊下歩くと毎回目そらすし。一緒にテレビ見てるとき、たまに私の顔じっと見てるの、気づいてるよ」

(全部バレてた。)

恥ずかしさで死にたくなった。でもここで嘘を重ねるのは、もっとダサい気がした。

「…バレてたか」

「うん」

「ごめん。好きだよ。同居始める前から。でもこの生活壊したくなくて言えなかった」

沈黙が3秒くらいあった。体感では1時間くらいに感じた。

「…ばか。私も同じだよ」

「え?」

「同居持ちかけたの、家賃もあるけど、拓也と一緒に住みたかったからだよ。でも拓也が全然そういう素振り見せないから、私のこと何とも思ってないんだって…」

「いやいや待って、めちゃくちゃ素振り見せてただろ今の話だと」

「見てるだけじゃわかんないよ!ちゃんと言ってくれなきゃ…」

彩乃の声が震えてた。泣いてるのかと思って顔を近づけたら、泣いてなかった。でも目が潤んでて、鼻がまだ赤くて、距離が近すぎて。

「彩乃」

「…なに」

「キスしていい?」

「…早くして」

唇が触れた瞬間、彩乃の冷たかった体が一気に熱くなった気がした。

最初はそっと触れるだけだったのが、彩乃の方から唇を押し付けてきて、舌先が触れて、そこからもう止まらなかった。

「んっ…」

彩乃の吐息が口の中に流れ込んでくる。舌が絡み合って、唾液の音が暗い部屋に響いた。

手が自然と彩乃の腰に回って、フリースの下のスウェットの上から体のラインをなぞった。

「ん…拓也、手冷たい…」

「ごめん」

「冷たいけど…やめないで」

スウェットの裾から手を入れた。彩乃の肌は嘘みたいに柔らかくて、指先が触れるたびに彩乃の体がぴくっと震えた。

腹から脇腹をたどって、ブラの上から胸に触れた。

(でかい。やっぱでかい。)

同居中にこっそり推測してたEカップが、手のひらで確認された瞬間だった。

「あっ…そこ…」

「直接触ってもいい?」

彩乃が小さくうなずいた。スウェットをたくし上げて、背中に手を回してブラのホックを外した。意外と一発で外れて自分でもびっくりした。

布団の中は暗くて何も見えなかったけど、手のひらに吸い付くような柔らかさが伝わってきた。指の間からこぼれそうなぐらいの量感で、乳首に触れると小さく硬くなってるのがわかった。

「んっ…あ…そこ弱い…」

「乳首?」

「…うん。あんまり触ると声出ちゃう…」

(出していいよ。むしろ出して。)とは言えなかった。代わりに乳首を指先で転がしながら、もう片方の手で彩乃の下半身に触れた。

スウェットのズボンの上から太ももの内側をなぞると、彩乃が足を閉じた。

「嫌?」

「嫌じゃない…けど恥ずかしい」

「暗いから見えないよ」

「そういう問題じゃないの…」

そう言いながらも、少しずつ足の力が緩んでいった。ズボンの中に手を入れると、下着越しに熱を感じた。布地がしっとり湿ってて、(これ、俺のせいか?)って信じられなかった。

「あ…拓也、そこ…」

下着をずらして直接触れた。指先がぬるっと滑って、彩乃の体がびくっと跳ねた。

「すごい濡れてる…」

「言わないでよ…っ」

クリトリスの位置を探りながら、彩乃の反応を見た。小さな突起を見つけて指先で円を描くように触れると、彩乃が僕の肩を掴んだ。

「んあっ…そこ、そこいい…っ」

彩乃の声が甘くなっていく。いつも会社で聞いてるテキパキした声とは全然違う、とろけるような声。こんな声出すんだって思ったら、頭がクラクラした。

「気持ちいい?」

「うん…っ、気持ちいい…もっとして…」

指の動きを少し速くした。彩乃の腰が小さく動き出して、呼吸がどんどん浅くなっていく。

「あっ、あっ、やば…拓也、私…っ」

「いっていいよ」

「んんっ…!あ…っ!」

彩乃の体が大きく震えて、僕の手を太ももで挟み込んだ。しばらくびくびくと痙攣してから、ふうっと力が抜けた。

暗闇の中で彩乃の荒い呼吸だけが聞こえた。

「…いっちゃった…」

「かわいかったよ」

「やめてよ恥ずかしい…」

彩乃が僕の胸に顔をうずめた。耳が赤くなってるのが暗くてもわかった。

「ねえ拓也…私も、したい」

彩乃の手が僕のスウェットの下に伸びてきて、すでにパンパンになってるところを触った。

「…すごい硬い」

「そりゃそうだよ…ずっと我慢してたんだから」

彩乃が僕のズボンを下ろして、直接握ってきた。細い指が竿を包んで、おそるおそる上下に動かし始めた。

「あ…彩乃、それやばい…」

「これでいいの?力加減わかんない…」

「いい…そのままでいい」

彩乃の手つきはぎこちなかったけど、好きな女に触られてるってだけでもう限界が近かった。でもここで出したら終わりだと思って、彩乃の手を止めた。

「え…だめだった?」

「だめじゃないけど…このまま出したくない。彩乃の中がいい」

我ながらとんでもないことを言ったと思った。でも彩乃は少し黙ってから、小さな声で言った。

「…うん」

「ゴムある?」

「…私の部屋の引き出しに、ある」

「え?なんであるの?」

「…一応、って思って買っといた。拓也と住み始めてから」

(こいつ…最初から準備してたのか?)

彩乃の部屋は極寒だったけど、ダッシュで引き出しからゴムを取ってきた。手がかじかんでパッケージを開けるのに手間取った。

「ふふ、もたもたしてる」

「笑うなって。手が冷えてんだよ」

やっとゴムをつけて、布団の中で彩乃に覆いかぶさった。

スウェットもフリースも全部脱がして、素肌が触れ合った瞬間に二人とも息を呑んだ。彩乃の体が冷えてたのが、僕の体温でじわじわとあったまっていく感じがした。

「入れるよ…」

「…うん。ゆっくりね」

先端を彩乃のそこに当てて、ゆっくり押し入った。さっき指で触ったときにかなり濡れてたから、思ったよりスムーズに入っていった。

「あっ…ん…大きい…」

「痛い?」

「痛くない…けど、すごい感じる…」

根元まで入った。彩乃の中があったかくて、ぎゅっと締め付けてきて、動かなくてもやばかった。

(待て。落ち着け。ここでイッたら本当に恥ずかしい。)

深呼吸して、ゆっくり腰を動かし始めた。

「んっ…あっ…拓也…」

彩乃が僕の背中に手を回してしがみついてきた。爪が食い込むのが少し痛かったけど、それがむしろ興奮した。

暗い部屋に、布団がこすれる音と、彩乃の甘い声と、僕の荒い呼吸だけが響いてた。

寒い部屋のはずなのに、布団の中は二人の体温で蒸し暑いくらいになってて、彩乃の肌に汗がにじんでた。

「あっ、あっ、そこ…奥に当たって…っ」

「ここ?」

「んんっ…!そこいい…もっと…っ」

角度を変えて、少し深く突いた。彩乃の声が一段高くなって、腰が勝手に動き出した。

「拓也、好き…好きだよ…っ」

「俺も…好きだよ、彩乃」

こんな状況でこんなセリフ言うのは恥ずかしかったけど、言わずにいられなかった。3ヶ月間ずっと我慢してた気持ちが、体と一緒に溢れ出してた。

「やば…もう限界…」

「私も…一緒にイきたい…」

彩乃を強く抱きしめて、最後に深く腰を押し込んだ。

「あっ…!」

彩乃の中がぎゅうっと締まって、僕はそのまま果てた。体の奥から搾り出されるような快感が全身に広がって、しばらく動けなかった。

しばらく二人とも荒い呼吸のまま抱き合ってた。

「…ねえ」

「ん」

「暖房壊れてよかった」

「…それは同意するけど、管理会社には言えないね」

「あはは…ねえ、まだ抜かないで。あったかいから」

そのまま繋がったまま、少しうとうとした。

1時間くらい経って、僕が目を覚ますと、彩乃がこっちを見てた。

「寝てなかったの?」

「寝顔見てた。拓也の寝顔、ちょっとかわいい」

「男にかわいいって言うなよ…」

「ねえ…もう1回、したい」

2回目は最初よりお互い落ち着いてて、ゆっくりだった。布団の中で横向きに向かい合って、彩乃の足を持ち上げて入れた。

さっきより彩乃の体が敏感になってて、少し動くだけで「あっ」って声が漏れた。

「んっ…さっきより感じる…なんで…」

「1回イったからじゃない?」

「そうなの…?あっ、やば…もうだめ…っ」

2回目は彩乃が先にイって、中がきゅうきゅう締まるのに耐えられなくて僕もすぐにイった。

ゴムを替える余裕がなかったから、1回目のゴムのまま2回戦に突入してしまったことに後から気づいて焦ったけど、まあ大丈夫だった。

終わった後、彩乃が僕の腕の中で「はぁ…」って長いため息をついた。

「私たち、今日から同居人じゃないよね」

「うん。同居人じゃない」

「じゃあ何?」

「彼氏と彼女。…でいいんだよな?」

「当たり前でしょ。ここまでしといて同居人ですとか言ったら蹴るからね」

「言わないよ」

「あとさ。ルール変更ね。お互いの部屋に勝手に入らないってやつ、撤廃で」

「了解」

「異性を連れ込むときは事前に言う、も撤廃」

「それはそうだね」

「あと風呂は一緒に入る。追加ルール」

「ユニットバスだから狭いんだけど…」

「狭い方がいいの」

朝起きたら、窓の外に粉雪が降ってた。東京では珍しい、クリスマスイブの雪だった。

彩乃はまだ寝てて、僕の腕を抱き枕みたいにして丸くなってた。起こさないようにそっと額にキスしたら、薄目を開けて笑った。

「メリークリスマス」

「メリークリスマス。暖房まだ壊れてるけど」

「もう要らなくない?」

まあ確かに、人間暖房がいるから要らなかったかもしれない。

あれから半年以上経って、僕らはまだ高円寺の2LDKに住んでる。ただし使ってる部屋は一つだけ。彩乃の部屋は完全に衣装部屋と化した。

会社では未だにバレてない…はずなんだけど、最近山田が「おまえら付き合ってるだろ」ってニヤニヤしてくるから、たぶんバレてる。

彩乃は「バレたら拓也のせいだからね」って言ってるけど、会社で僕のデスクにお菓子を置いていくのをやめない限り、隠し通すのは無理だと思う。

ま、そんな話でした。暖房は、ちゃんと直しました。


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