大学3年、21歳。
都内の大学で情報工学を専攻してる。趣味は格ゲー。正確に言うと——格ゲーに命を懸けてる。
『ストリートクラッシャー6』のランクマッチでダイヤ帯。メインキャラはアキラ。放課後は駅前のゲーセン「ROUND CROSS」に直行して閉店まで対戦。友達には「修行僧」と呼ばれてる。
金曜の夕方。いつもの筐体に座って100円投入。対戦募集をかけるとすぐにマッチング。相手のキャラはミコト——素早いラッシュが持ち味の女性キャラ。
開幕。相手の動きを見て——固まった。
(うま……)
置き技の間合い管理が完璧。差し返しも最適コンボも全部精度が高い。ラウンドを一つ取られ、取り返し、最終ラウンド。
相手のミコトが大胆に踏み込んできた——カウンターヒット。そこからコンボ。画面端まで運ばれて——
K.O.
負けた。悔しい。でも——楽しかった。
筐体から立ち上がって対面台を見に行った。どんなやつだ。
対面に座ってた人が——振り向いた。
時間が止まった。
黒髪のセミロング。大きな目にすっと通った鼻筋。白い肌。薄いピンクのリップ。
女の子だった。しかも——とんでもない美人。
黒のオーバーサイズパーカーにスキニージーンズ。パーカーの上からでもわかる胸のふくらみ。華奢な体に不釣り合いなくらいの——。
「対戦ありがとうございました」
美人がにっこり笑った。声まで可愛い。
「あ——いえ、こちらこそ」
なに噛んでるんだ俺。
「すごく上手いですね。アキラの起き攻め、全然見えなかった」
「そっちのミコトのほうが——最終ラウンドのカウンターヒット確認、えぐかった」
「あれ見てくれたんですか? 嬉しい」
笑うと目尻が下がって、さらに可愛い。
(え? なに? 天使?)
「もう一戦、いいですか?」
断る理由がどこにある。
「もちろん」
再戦。5試合やって3勝2敗で俺の勝ち越し。
「くっ……! 3-2かぁ」
美人が額の汗を拭いた。パーカーの首元が汗で少し肌に張り付いてて——。
(見るな見るな見るな)
「ここ、よく来るんですか?」
「最近引っ越してきたんです。横浜から。大学がこっちになったので」
「大学?」
「21歳です。3年生。——あ、自己紹介してなかった」
ぺこりと頭を下げた。
「高梨琴音です。よろしくお願いします」
「岡崎蓮司です。俺も大学3年」
「えっ、同い年!」
琴音が目を輝かせた。近い。顔が近い。シャンプーのいい匂いがする。
「じゃあタメで話していい?」
「もちろん」
「やった♪ 蓮司くん、また対戦しよ?」
「うん。LINE交換しない?」
「する!」
スマホの待ち受けはストクラ6のミコト。ガチ勢だ。
連絡先を交換して、琴音が手を振って去っていった。パーカーの背中。揺れるセミロング。スキニーに包まれた丸いヒップライン。
(あの子に負けた。格ゲーで。しかもめちゃくちゃ可愛い)
家に帰ってLINE。
「今日はありがと♪ 次は絶対勝つから覚悟してて😤」
「望むところ」
「おっ強気♪ 好きだよそういうの😆」
好き——に心臓が跳ねる。
(落ち着け。軽い意味だろ)
「じゃあおやすみ! 蓮司くん🌙」
「おやすみ、琴音」
(——やばいな、これ)
次の日から、LINEが止まらなくなった。
朝「おはよ♪」。昼「今の教授やばい、寝そう」。夕方「今日ゲーセン行く?」。
琴音は別の大学の文学部。好きなものはゲーム、アニメ、ラーメン。嫌いなものは虫と早起き。
毎晩、オンラインで一緒にストクラ6。ボイスチャットを繋いで対戦。
「あっ、今の投げ読んでたのに!」
「入力が3F遅い」
「うるさい! もう一回!」
負けるとむきになる琴音が可愛かった。
対戦の合間に——
「蓮司くんってさ、彼女いるの?」
「いない。ずっといない」
「え、うそ。モテそうなのに」
「ゲーセンに入り浸ってるやつがモテるわけないだろ」
「私もゲーセン入り浸ってるんだけど」
「……ごめん」
「ふふ♪ 私もいないよ。ゲームの話できる男の人、なかなかいないし」
「……たしかに」
「でも蓮司くんとはめっちゃ話合うよね。嬉しい♪」
(好きだ)
もう認めるしかなかった。出会って2週間。毎日のLINE、毎晩のオンライン対戦。琴音のことを考えてない時間がない。
「ねえ蓮司くん」
「ん?」
「今度の日曜、オフで会わない? ゲーセンじゃなくて、ちゃんとごはん食べに行きたい」
「行こう」
「やった♡ 楽しみ!」
♡マークだ。通話を切った後、小さくガッツポーズした。
日曜。13時。駅前の改札。
「蓮司くーん!」
振り返って——息を呑んだ。
白のカットソーにベージュのフレアスカート。黒のセミロングが風に揺れて、耳元に小さなピアス。そして——カットソーから主張する胸のふくらみ。パーカーで隠れてたラインが全部見えてる。
「どうしたの? 固まってるけど」
「いや——すごい可愛い」
琴音の顔がぱっと赤くなった。
「な、なに急に……♡」
ラーメンが好きだと言ってたから、人気のつけ麺屋を予約した。
「えっ、ここ行きたかったとこ!」
食後、ゲーム屋を覗いて、カフェでお茶して。夕方、オレンジの光が琴音の横顔を照らした。
「今日、すっごく楽しかった」
琴音が立ち止まった。大きな目が俺を見上げてる。
「——琴音」
「好きだ。ゲーセンで初めて会った時から」
琴音が目を見開いた。数秒の沈黙。——目がうるっと潤んだ。
「……ずるい。私が先に言おうと思ってたのに」
「え?」
「私も好き。蓮司くんのこと——ずっと好きだった♡」
「付き合ってください」
「うん♡♡」
琴音が俺の胸に飛び込んできた。細い体。柔らかい胸が押し当たる。シャンプーの甘い匂い。
手を繋いで歩いた。琴音の手は小さくて、少し汗ばんでて、温かかった。
付き合って3週間。デートは週2回。ゲーセンでの対戦は毎日。夜のオンライン対戦も毎晩。
そんなある夜、オンライン対戦中。
「ねえ蓮司くん。今度の土曜、うちに来ない? 新作のゲーム買ったの」
「……いいの?」
「来てほしいの♡」
心臓が跳ねた。
「行く。絶対行く」
「やった♡♡」
土曜、14時。琴音のマンション。
「いらっしゃい♡」
グレーのワンピースにニーハイソックス。黒髪はポニーテール。うなじが見える。ワンピースから胸のラインがくっきり。
部屋はゲーマー仕様だった。デスクにゲーミングモニターとアーケードスティック。壁にはストクラ6のポスター。
(最高の部屋だ)
並んで座って新作の格ゲーを対戦した。肩がぶつかる距離。琴音の体温。ニーハイとスカートの間の絶対領域がちらちら見える。
3時間遊んで、二人でナポリタンを作って食べた。
食後、ソファに並んでゲーム大会の配信を観てたら——琴音が俺の肩に頭を乗せてきた。
「蓮司くん」
顔を上げた。至近距離。大きな瞳に俺の顔が映ってる。
「好き♡」
琴音が目を閉じた。
唇が触れた。ちゅ。柔らかい。甘い。
もう一度。角度を変えて、深く。舌が触れ合った。
ちゅる、ちゅぷ。
「ん……んん……♡♡」
琴音の腰に手を回した。細いウエスト。琴音がぎゅっと体を密着させてきて、胸の柔らかさが押し付けられる。
「は……♡」
唇が離れた。琴音の顔が真っ赤。
「——ベッド、行こ?♡♡」
手を引かれてベッドへ。間接照明に切り替えた部屋で、キスを続けた。
ちゅぷ、ちゅる、ちゅぱ。
「ん……♡ んっ……♡♡」
ワンピースのジッパーをゆっくり下ろす。
肩から滑り落ちた。淡いブルーのブラとお揃いのショーツ。白い肌が間接照明に照らされてる。ブラから溢れそうなくらいの胸。
「見ないで……♡」
琴音が両腕で胸を隠した。
「見たい。めちゃくちゃ綺麗」
「ばか……♡♡」
ホックを外す。パチン。ぷるん、とDカップの胸が揺れて現れた。形がきれいで、先端は薄いピンク。
右手で左胸を包んだ。もにゅ。柔らかくて、指が沈み込む。
「あっ……♡」
両手で揉む。もにゅ、もにゅ。
「んっ♡ 揉まないで……嘘……もっと揉んで♡♡」
親指で乳首に触れた。くり、くり。
「ひっ……♡ 敏感なの……♡♡」
舌先でちろっと舐めた。
「ひあっ!♡♡」
ちゅぷ、ちゅぷ。口に含んで舌で転がしながら吸う。反対の胸は手で揉みしだく。
「あっ♡ 両方同時は……♡♡ 胸だけでおかしくなっちゃう……♡♡♡」
お腹にキスを落としながら下へ。ショーツの真ん中が濡れて色が変わってる。
「見ちゃダメ……♡」
「もう濡れてる」
「蓮司くんのせい……♡♡」
ショーツを下ろした。きれいに整えられた秘所が蜜で濡れてつやつや光ってる。ニーハイだけ残った姿が——えろすぎた。
膝を開かせて、内ももにキスを落とす。ニーハイの縁に沿って唇を這わせて——舌が花びらに触れた。
「ひぁっ!♡♡」
くちゅ、ちゅ。ゆっくり下から上へ。
「あっ♡ 舌……♡ 気持ちいい……♡♡♡」
一番敏感な場所を舌先で集中的に。ちろちろ。
「ひっ♡ そこっ♡ ダメっ♡♡♡」
琴音の手が俺の髪を掴んで——引き寄せてくる。
舌で愛撫しながら指を一本入れた。中が熱くてきゅっと締め付けてくる。二本目を追加。奥のざらついた場所を——くい、くい。
「あっ、あっ——♡ そこやばいっ♡♡♡」
太ももが震え始めた。
「来る……♡ 来ちゃうっ♡♡♡」
舌のスピードを上げた。
「あっ、あっ——あああっ♡♡♡♡」
びくんっ!
琴音の体が弓なりに反った。中が痙攣するように指を締め付ける。びくん、びくん。
「はぁ……はぁ……♡♡ すごかった……♡♡♡」
琴音が体を起こした。
「私も……蓮司くんに気持ちよくなってほしい♡」
シャツを脱がせ、ベルトを外し、ズボンを下ろす。限界まで硬くなったものが現れた。
「わ……♡ 大きい……♡♡」
上目遣い。黒髪と大きな瞳。この構図だけで理性が飛びそうだ。
細い指が根元から撫で上がって、先端にちゅっとキス。舌がぺろっと先端を舐めた。裏側のスジを——れろ、れろ。
「ん……♡ おいしい……♡♡」
ぱくっと咥え込まれた。温かくて柔らかい口の中。舌が裏側をぐにぐに撫でまわす。
「んんっ♡ ちゅぱ……♡♡ じゅる……♡♡♡」
ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ。黒髪がさらさら揺れて、上目遣い。頬をすぼめて吸い上げる。奥まで咥えてぎゅっと吸引。
「琴音、上手すぎ……」
「ほんと?♡ もっとしてあげる♡♡♡」
ちゅぱ、じゅるっ、ちゅぱ。
「やばい——そろそろ——」
口を離した琴音が、唾液の糸を引きながら見上げた。
「中に出して♡♡ 蓮司くんので、いっぱいにしてほしいの♡♡♡」
「いいの?」
「ピル飲んでるから……♡ 大丈夫♡」
琴音が仰向けになった。ニーハイだけの裸体。両手を広げて——
「来て♡ 蓮司くん♡♡」
白い肌。ピンクの乳首。くびれたウエスト。とろとろに濡れた秘所。ニーハイに包まれた脚。
体を重ねた。先端を当てる。ぬるっと蜜が絡みつく。
ずぷ……
「あっ……♡♡」
先端が入った。中が熱い。きゅっと締め付けてくる。
ずず……ずぷん。根元まで。
「あああっ♡♡♡ 奥まで……♡ 全部入った……♡♡♡」
琴音が俺の背中にしがみついた。
ゆっくり腰を引いて、押し込む。ずちゅ、ずちゅ。
「あっ♡ あっ♡ 気持ちいい……♡♡」
リズムを上げた。ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。
「あっ♡ 奥に当たる……♡♡ やばいっ♡♡♡」
琴音のニーハイの脚が俺の腰に絡みつく。
「蓮司くんっ♡ 好き……♡♡ 大好き……♡♡♡」
キスしながら腰を打つ。胸を鷲掴みにして揉む。もにゅ、もにゅ。
「ひあっ♡♡ 全部気持ちいい……♡♡♡」
ぱんぱんぱんっ!
「あっ、あっ——♡♡ 来る……♡ 来ちゃう……♡♡♡」
中がぎゅうっと締まった。俺も限界。
「琴音——出る——」
「出してっ♡♡ 中にっ♡♡ 全部ちょうだいっ♡♡♡」
最奥まで突き入れた。
びゅる、びゅるっ、びゅるるっ——
「あっ♡♡ あついっ♡♡ 中に出てるっ♡♡♡ いっぱいっ♡♡♡♡」
どくどくどく。全部注ぎ込む。
「イっちゃう——♡♡♡ 蓮司くんと一緒に——♡♡♡♡」
びくんっ♡♡♡
琴音の体が大きく震えた。中がきゅうきゅう痙攣して、搾り取るように締め付けてくる。
「はぁ……はぁ……♡♡」
額をくっつけて、荒い息を合わせた。繋がったまま。
「すごかった……♡♡」
「琴音、最高だった」
「好き……♡♡♡」
「俺も好き」
甘いキスをした。ちゅ♡
少し休んだ。琴音が俺の胸に頬をくっつけて、指で胸板をなぞってる。
「ねえ蓮司くん」
「ん?」
「今の——格ゲーで例えると何?」
「……は?」
「一戦目でしょ♪ 感想戦しよ♡」
(こいつ……最高だな……)
「完璧な試合だった」
「ふふ♡ じゃあ二戦目は?」
琴音がくるっとうつ伏せになった。腰だけ持ち上げる。
ニーハイを穿いたまま、白い背中、くびれたウエスト、きゅっと上がったヒップ。太ももの隙間からさっき注いだものがとろりと垂れてる。
「後ろから……して♡♡ ——逆択♡♡♡」
頭がくらくらした。
「逆択って……」
「崩されたい気分なの♡♡」
抵抗不可能の負けイベントだ。
後ろから腰を掴んで、先端を当てた。ぬるっと蜜と精液が混じって滑る。
ずぷんっ。
「ひあっ♡♡♡ 一気に全部っ♡♡♡」
奥まで。さっき出したものが中に残ってて、ぐちゅぐちゅ音が鳴る。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
「やっ♡ 奥っ♡ この体勢さっきより奥に来るっ♡♡♡」
琴音がシーツを掴んだ。
ずぷんっ!
「あーっ♡♡♡ 無理っ♡ 我慢できないっ♡♡♡♡」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ 気持ちよすぎるっ♡♡♡♡」
ぐちゅっ、ぱんっ。みだらな水音と肌がぶつかる音。琴音が自分から腰を振ってきた。
「もっとっ♡♡ もっとちょうだいっ♡♡♡♡」
スピードを上げた。ぱんぱんぱんぱんっ!!
「ひあっ♡♡ イっちゃ——♡♡♡♡」
中がぎゅうっと締まった。でも止めない。
「やっ♡♡ イってるのにっ♡♡ 止まらないのっ♡♡♡♡ ——最高っ♡♡♡♡♡」
起き攻め連携みたいに——一度崩したら最後まで。
「琴音——出る——」
「出してっ♡♡♡ またいっぱい出してっ♡♡♡♡」
最奥に打ち込んだ。
びゅるるるっ! びゅるっ! びゅるっ!
「ああああーっ♡♡♡♡ あついっ♡♡ また中にっ♡♡ いっぱい出てるっ♡♡♡♡♡」
どくどくどく。二回目なのに止まらない。
「出されるのでイっちゃうっ♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんっ!
琴音が何度も痙攣した。中がぎゅうぎゅう搾り取るように締め付けてくる。
二人してベッドに崩れ落ちた。
「はぁ……はぁ……♡♡♡」
ゆっくり抜くと——とろり、と白いものが溢れた。
「いっぱい出たね……♡♡♡」
琴音がうっとりした顔で振り向いた。
シャワーを浴びて、ベッドに戻った。
琴音が俺のTシャツを借りて着てる。丈が長くて太ももの半分まで隠れてるのに、それがまた色っぽい。
テレビにストクラ6の大会配信を流して、二人で観戦。
「あ、このミコト使い、うまいね」
「琴音のほうがうまい」
「ほんと?♡♡」
「嘘だけど」
「ひどい!!」
ぽかぽか叩かれた。捕まえてキスした。
「……ばか♡♡」
琴音が俺の腕に抱きついた。
「ねえ蓮司くん」
「うん?」
「これからも——ずっと対戦してくれる?♡」
「当然。お前が飽きるまで」
「飽きない。一生飽きないよ♡♡」
琴音が顔を上げて、にっこり笑った。
「じゃあ——次の対戦もよろしく♡♡♡」
ゲーセンで初めて見た時と同じ、最強に可愛い笑顔だった。
格ゲーに命を懸けてきた21年間。まさか格ゲーで人生最高の彼女ができるとは思わなかった。
琴音の肩を引き寄せて、額にキスした。
「よろしく。何戦でも——付き合うよ」
「♡♡♡」
テレビからはゲームの音。窓の外は夜。最高の夜は、まだ続いていく。
おわり