社会人4年目、26歳。
商社の経理部で毎日数字とにらめっこしてる。仕事は安定してるけど、刺激がない。海外案件の会議で英語が飛び交うたびに「あ、俺だけ置いてかれてる」って感じる日々。
上司に「桐生、来期から海外取引先とのやりとり増えるから、英語なんとかしろよ」って言われた。
TOEICは520点。大学受験の遺産でギリギリ読めるけど、話すのは壊滅的。
(……英会話教室でも通うか)
会社の近く、表参道に「GLOBAL ENGLISH STUDIO」っていう英会話スクールを見つけた。少人数制で、夜8時からのクラスがある。仕事帰りにちょうどいい。
体験レッスンを受けて、そのまま入会した。週2回、火曜と金曜。中級クラス。
「英語、話せるようになりてえな」
26歳にして初めての英会話教室。まあ、やらないよりマシだろ。
入会して最初の火曜日。
表参道の雑居ビルの3階。教室はカフェみたいな雰囲気で、木目調のテーブルに観葉植物が置いてある。生徒は6人くらい。講師はアメリカ人のマイク先生、30代後半のナイスガイ。
「Alright everyone, let's start with a warm-up. Introduce yourself to the person next to you!」
隣の席を見た。
——息が止まった。
栗色のゆるいウェーブがかかったセミロング。大きくてくっきりした二重の瞳。鼻筋がすっと通っていて、唇がぷっくり。日本人離れした顔立ち——いわゆるハーフ顔。
白いニットに黒のタイトスカート。ニットの上からでもわかる、しっかりとした胸の膨らみ。ウエストはきゅっと細い。
(なんだこの人……めちゃくちゃ綺麗……)
その美人が俺のほうを向いて、にこっと笑った。
「Hi! I'm Mio. Nice to meet you!」
発音が完璧だった。ネイティブかと思うくらい滑らかで自然。
「あ……Hi, I'm Kiryu. Nice to meet you too」
カッチカチだった。中学英語。
「ふふ、日本語でもいいよ。澪って言います、25歳。今は都内のPR会社で働いてます」
「あ、俺は桐生健太、26歳。商社の経理です」
「経理! すごい。数字得意なんだ」
「得意っていうか……まあ仕事だから」
澪はアメリカのポートランドで生まれ育って、高校まで向こうにいた帰国子女だった。英語はペラペラ。じゃあなんで英会話教室に? って聞いたら——
「ビジネス英語をもうちょっとブラッシュアップしたくて。あと、日常会話はできるけどプレゼンとかネゴシエーションの英語って別じゃん?」
レベルが違いすぎる。
「健太くんは?」
「俺は……上司に英語やれって言われて」
「あはは、正直! いいね、その感じ」
くすくす笑う横顔が可愛い。鎖骨のあたりに小さなほくろがあって、なぜかそこに目が吸い寄せられた。
マイク先生のレッスンが始まった。今日のテーマは「Describing your ideal weekend」。ペアワークで相手に自分の理想の週末を英語で説明する。
澪とペアになった。
「So, Kenta, what's your ideal weekend?」
「Uhh……sleeping. And……eating ramen」
「Haha! That's so real. I love ramen too. Which shop is your favorite?」
「Ah……Fuunji? In Shinjuku」
「Oh my god, I love Fuunji! The tsukemen is amazing!」
(え、風雲児好きなの。趣味合うじゃん)
つたない英語で必死に話す俺に、澪は優しく相槌を打ってくれた。わからない単語があると日本語で補足してくれる。
レッスンが終わった後、澪が話しかけてきた。
「ねえ、LINE交換しない? 英語の練習相手がいると上達早いよ」
「あ、いいの? ぜひ」
スマホを取り出して交換した。アイコンは海辺で撮った横顔の写真。めちゃくちゃ映えてる。
「じゃあまた金曜に! See you, Kenta!」
ひらひら手を振って去っていく後ろ姿。タイトスカートから伸びるすらっとした脚。
(やべえ……英会話教室、入ってよかった)
帰りの電車で、澪からLINEが来た。
「今日のレッスン楽しかった!😊 英語の練習、一緒にがんばろうね!」
「こちらこそ! 澪さんが優しくてめっちゃ助かりました」
「澪でいいよ! さん付け禁止🙅♀️」
「じゃあ澪。よろしく!」
「よろしく、健太!✨」
ニヤニヤが止まらなかった。
金曜のレッスン。
教室に入ると、澪がもう席に座ってた。今日はベージュのカシミヤっぽいVネックニットにデニム。Vネックの谷間がちらっと見えて、慌てて目をそらした。
「あ、健太! ここ空いてるよ」
隣の席をぽんぽん叩いてくれた。
(嬉しい。けど心臓に悪い)
今日のテーマは「Giving and receiving compliments」。褒め方と褒められた時のリアクション。
「Okay, practice complimenting your partner!」マイク先生の指示。
澪が先に口を開いた。
「Kenta, you have really nice eyes. They're warm and kind」
(え、目が優しい? 俺の?)
「Th-Thank you……You……you're very beautiful」
思わず本音が出た。顔が熱い。
「Aww, that's sweet♡ Thank you!」
澪が頬を赤くして笑った。♡が聞こえた気がした。
その後のペアワークで、澪がぽつっと言った。
「ねえ健太、今度の日曜、英語の練習がてらカフェ行かない? 私が行きつけのとこがあって、すごくいい雰囲気なの」
「行く行く! ぜひ!」
即答した。3秒も迷わなかった。
帰り道、一緒に表参道駅まで歩いた。
「健太って、英語下手だけど伝えようとする姿勢がすごくいいよね」
「下手って言うなよ……」
「あはは、ごめん。でもほんとにいいなって思って。語学って気持ちが大事だから」
街灯の下で澪が振り返った。栗色の髪が風でふわっと揺れる。
「I'm looking forward to Sunday」
(日曜、楽しみにしてるって……)
「Me too」
それだけ言うのが精一杯だった。
日曜、14時。青山のカフェ「MERCER BRUNCH」。
澪が予約してくれてた。テラス席で、木漏れ日がいい感じに差し込んでる。
今日の澪は白のブラウスにプリーツスカート。ちょっとだけお洒落してきた感じ。イヤリングがキラキラ揺れてる。
「ここ、パンケーキが有名なの。絶対頼んだほうがいいよ!」
パンケーキとコーヒーを注文して、英語練習タイム。
「Okay, let's play a game. I'll say a word in English, you make a sentence with it. Ready?」
「お、おう」
「"Attractive"」
「Uh……This cafe is very attractive」
「Good! But try using it for a person」
「……You are very attractive」
また本音が出た。澪が目を丸くして、それからくすっと笑った。
「You're smooth, Kenta. I like that♡」
(smooth? 違う、ただの本音だ)
パンケーキが来た。ふわふわで美味い。澪が「あーん」って言ってフォークを差し出してきた。
「Try this one, the berry sauce is amazing」
「えっ……」
周りの目が気になったけど、澪が当たり前みたいにしてるから食べた。甘い。ベリーソースの甘さと、このシチュエーションの甘さと。
「ねえ健太、なんでそんな赤いの?」
「いや……暑くて」
「テラス席なのに? 今日涼しいよ?」
「…………」
澪がケラケラ笑った。
その後、青山から表参道を散歩した。ショーウィンドウを覗いたり、雑貨屋に入ったり。
「あ、この帽子似合いそう」澪が俺にキャップを被せてきた。
「どう?」
「うーん、普通」
「えー、かっこいいよ! You look great!」
自然にボディタッチが多い。肩を叩いたり、腕を引っ張ったり。アメリカ育ちだからなのか、それとも——
夕方になって、駅で別れる時。
「今日すごく楽しかった。ありがとう、健太」
「俺も。また行こう」
「うん! By the way……」
澪が一歩近づいた。香水のいい匂い。
「I really enjoy spending time with you」
(一緒に過ごす時間が楽しいって……)
澪の目がまっすぐ俺を見てる。大きな瞳に夕日が映ってる。
「……I enjoy it too. A lot」
澪がふわっと微笑んだ。
「Good♡ じゃあね」
電車に乗ってから、心臓がずっとバクバクしてた。
(これ……デートだったよな? デートだよな?)
家に帰ってLINEを開いた。
澪「Today was really fun!💕 Let's do it again soon!」
健太「もちろん! 次はどこ行く?」
澪「Hmm, how about a movie? 英語の映画をリスニング練習って名目で笑」
健太「最高じゃん。いつにする?」
澪「Next Saturday?😊」
(毎週会ってるな……)
嬉しすぎて、ベッドの上でゴロゴロ転がった。26歳、みっともない。でも知るか。
次の火曜のレッスン。
ペアワークで、テーマは「Expressing feelings」。感情の表現。
マイク先生が例文を出す。「I'm excited, I'm nervous, I'm happy——感情を具体的な理由と一緒に言いましょう」
澪とペアで練習。
「I'm happy because……I met someone special recently」
澪がゆっくりそう言った。俺を見ながら。
「……Who?」
「Guess♡」
いたずらっぽく笑う澪。心臓が爆発しそう。
「I'm nervous……because I'm sitting next to a very beautiful woman」
我ながら頑張った。澪が耳まで赤くなった。
「Kenta……♡ That's not fair」
レッスンの後、二人で表参道を歩いた。もう常連コースになりつつある。
「ねえ健太」
「ん?」
「Can I ask you something personal?」
「どうぞ」
「Do you have a girlfriend?」
ストレートに来た。英語で聞いてくるのがずるい。
「No. I don't」
「……Good」
澪がぽそっと言って、前を向いた。横顔が街灯に照らされてる。
「Why is that good?」
英語で返した。自分でもびっくりするくらい自然に。
澪が足を止めた。くるっと振り返る。
「Because……I like you, Kenta」
——は?
「I've liked you since the first lesson. You were so nervous and your English was terrible, but you were trying so hard. It was really cute」
(英語がひどかったけど頑張ってて可愛かった?)
褒められてるのか貶されてるのかわからないけど、顔が燃えるように熱い。
「澪……」
「Sorry, was that too direct? アメリカ育ちだから、こういうの回りくどくできなくて……」
「いや——」
俺は深呼吸した。英語じゃ無理だ。日本語で言う。
「俺も好きだ、澪。最初のレッスンで隣に座った瞬間から」
澪の瞳が潤んだ。大きな目にじわっと涙が浮かぶ。
「ほんと……?」
「ほんと。嘘つけない性格だから」
「あはは……確かに、健太嘘つけなさそう」
涙を拭いて、澪が笑った。
「じゃあ……will you be my boyfriend?」
「Of course. Yes」
澪が飛びついてきた。腕の中に細い体が収まる。カシミヤのニットの感触と、甘い香水の匂い。胸の柔らかさが押し当たって、理性が揺れた。
「嬉しい……♡ I'm so happy, Kenta♡♡」
「俺も。めちゃくちゃ嬉しい」
表参道のケヤキ並木の下で、俺たちは付き合うことになった。
英会話教室に通い始めて、まだ3週間。人生何が起きるかわからない。
土曜日、映画デート。
六本木のTOHOシネマズで洋画を観た。字幕なしの英語版。澪は普通に楽しんでる。俺は3割くらいしかわからなかったけど、澪が時々耳元で「今のシーン、彼が怒ってるのは〜」ってささやいてくれた。
耳に息がかかるたびに変な気持ちになった。
映画の後、六本木ヒルズの展望台に行った。
東京タワーが目の前に光ってる。夜景がやばい。
「きれい……」澪がつぶやいた。
「うん」
俺は夜景じゃなくて澪を見てた。
「健太、夜景見てないでしょ」
「バレた?」
「バレバレ」
澪が笑って、俺の腕に自分の腕を絡めてきた。密着した二の腕に、胸の柔らかさが当たる。
(Dカップ……いや、考えるな)
「ねえ、英語で今の気持ち言ってみて」
「えーと……I'm the happiest man in the world right now」
「おお、上達してる! 100点♡」
澪がぎゅっと腕を抱きしめてきた。胸の感触がさらに強くなる。もう考えるなって方が無理。
「健太の英語、前より全然良くなってるよ」
「澪のおかげだろ」
「ふふ、そうかも♡ 私、いい先生でしょ?」
「最高の先生」
「じゃあ、ご褒美ちょうだい」
「ご褒美?」
澪が顔を上げた。潤んだ瞳が俺を見上げてる。唇がつやつや光ってる。
——キスしろってことか。
周りに人がいる。でも澪の顔がどんどん近づいてきて——
「……んっ♡」
軽く唇が触れた。柔らかくて、甘い。リップクリームの味。
ほんの一瞬だったけど、心臓が止まりそうだった。
澪が顔を離して、真っ赤になってた。
「……えへへ♡」
「……澪から寄ってきたくせに照れるなよ」
「だって……♡ 初めてのキスだったから……♡」
「え、初めて?」
「健太とのキスが、ってこと! 全体じゃないから!」
あたふたする澪が可愛すぎて、思わずもう一回キスした。今度はちゃんと。
「んっ……♡♡」
数秒間、唇を合わせた。離れた時、二人とも真っ赤だった。
「I love this」澪がぽそっと言った。
「Me too」
帰りの電車で、ずっと手を繋いでた。
付き合って2週間。
英会話教室でも、二人で行くカフェでも、LINEでも——英語と日本語が入り混じった不思議なコミュニケーションが日常になった。
澪が嬉しい時は英語になる。照れてる時は日本語。怒ってる時は英語で早口。
「Hey Kenta, you didn't reply to my LINE for 3 hours! What were you doing?」
「仕事してた……」
「Hmph. 仕事より私でしょ」
「いや仕事中だし……」
「I'm just kidding♡ Love you♡」
振り回されてる。でも楽しい。
金曜のレッスンの後、澪がぽつっと言った。
「ねえ、明日……うちに来ない?」
「え?」
「料理作ってあげる。英語の勉強も一緒にできるし」
澪は中目黒に一人暮らし。
「……いいの?」
「もう付き合ってるんだから、いいでしょ♡ I want to spend more time with you」
(彼女の家……)
「行く。何か持っていこうか?」
「ワインがいいな。赤。And your smile♡」
「最後のやつはいつも持ってるだろ」
「あはは♡ Smooth!」
土曜日、14時。中目黒の澪のマンション。
1LDKで、白を基調にした綺麗な部屋。海外のインテリア雑誌みたいな雰囲気。壁にはポートランドの写真が飾ってある。
「Welcome to my place!」
澪はゆるいTシャツにショートパンツ。家着なのに色っぽい。Tシャツの下にブラの線が透けてて、太ももがまぶしい。
「いい部屋だな。おしゃれ」
「ありがとう♡ 適当に座ってて。今準備するから」
キッチンに立つ澪の後ろ姿を眺めてた。ショートパンツから伸びるすらっとした脚。Tシャツの裾からちらっと見える腰のライン。
(やべえ……目のやり場に困る)
「何作るの?」
「パスタ! アメリカにいた時によく作ってたの。ボロネーゼ」
赤ワインを開けて、二人でグラスを傾けながらパスタを待った。澪の手料理は普通に美味かった。
「おいしい」
「Really? Yay♡♡」
飛び跳ねて喜ぶ澪。胸がたぷんと揺れた。目をそらせなかった。
食後、ソファで並んでワインを飲んだ。澪がぽすっと俺の肩にもたれてきた。
「ねえ、英語のクイズしよ」
「また?」
「"I want to be close to you"——これ、どういう意味?」
「あなたの近くにいたい」
「正解♡」
澪がさらに体を寄せてきた。甘い香りが鼻をくすぐる。
「じゃあ次。"I want you to hold me"」
「抱きしめてほしい……」
「正解♡♡」
澪が顔を上げた。瞳が潤んでる。頬がほんのり赤い。ワインのせいか、それとも——
「Last question. "I want you to kiss me"」
「……和訳しなくてもわかるだろ、それ」
「Say it」
「キスしてほしい」
「Then do it♡」
引き寄せた。澪の唇に自分の唇を重ねた。
「ん……♡」
柔らかい。ワインの味がする。澪の手が俺の首の後ろに回った。
「ん……ちゅ……♡♡」
舌が触れ合った。ぬるっとした感触に、頭がぼうっとする。
「んんっ……♡ ちゅる……♡♡」
唾液が混じる音が部屋に響く。澪の舌が俺の舌に絡みついて、ちゅぱちゅぱ吸ってくる。
「ぷはっ……♡ 健太、キス上手……♡♡」
「澪が上手いんだろ……」
「ふふ……もっとして♡」
今度は俺から。深く舌を入れて、澪の口の中を貪った。
「んんっ♡♡ んむぅ……♡♡♡」
澪がぎゅっとしがみついてきた。胸が俺の胸板に押し付けられて、柔らかく潰れる。
(やわらかい……)
キスしながら、手が自然と澪の腰に回った。Tシャツ越しに触れるくびれ。細い。
「ん……♡ 健太の手、あったかい……♡」
「澪……触っていい?」
「……Yes♡」
小さく頷いた。潤んだ瞳が許可を出してる。
Tシャツの上から、そっと胸に手を当てた。
「あっ……♡」
もにゅ。
柔らかい。すごく柔らかい。手のひらに収まりきらない大きさ。Dカップの重みが手にずっしりくる。
「もにゅ……♡♡ んっ……♡」
ゆっくり揉んだ。もにゅ、もにゅ。形が変わる。弾力がある。
「あっ♡ 健太……♡ That feels good……♡♡」
「すげえ……柔らかい……」
「もう♡ 恥ずかしいんだけど……♡♡」
でも嫌がってない。むしろ体を押し付けてきてる。
Tシャツの裾から手を入れた。素肌に触れる。腹筋が少し震えた。指を上に滑らせると、レースのブラに触れた。
「あっ……♡ 直接……♡」
「脱がせていい?」
「……うん♡」
TシャツをするっとFREEにした。白いレースのブラに包まれた胸が現れた。谷間に汗が光ってる。
「健太……恥ずかしい……♡」
「すげえ綺麗だよ、澪」
「ほんと……?♡」
ブラのホックに手をかけた。かちっと外れる。
ふるん。
ブラが落ちて、形のいい胸が零れ出た。桜色の乳首がつんと上を向いてる。
「見ないで……♡ ……嘘、見て♡♡」
どっちだよ。でもそのギャップが最高に可愛い。
両手で包み込んだ。もにゅんっ。肌に直接触れる柔らかさは、服の上とは全然違う。吸い付くような弾力。
「ああっ♡♡ んっ♡♡ 直接だと……全然違う……♡♡」
乳首を親指でくりくり転がした。
「ひあっ♡♡ そこっ……♡♡ 弱いのっ……♡♡」
かたくなった乳首を摘まんで、ころころ弄ぶ。
「あっ♡ あっ♡ やっ♡♡ Kenta……♡♡♡」
感じると英語になるのが可愛い。
口に含んだ。ちゅっと吸い付く。
「ひゃあっ♡♡♡ 吸わないでっ……♡♡ ……嘘♡ もっと吸って♡♡♡」
ちゅぱっ、ちゅぱっ。れろれろと舌で転がしながら、反対の胸を手で揉む。
「あっ♡ あっ♡ ダメっ♡ 両方同時にされたらっ♡♡ おかしくなるっ♡♡♡」
澪の体がびくびく震えてる。手が俺の頭を抱え込んで、押し付けてきた。
「健太……♡ もう我慢できない……♡♡ ベッド行こ……?♡」
手を引かれてベッドルームに入った。
ダブルベッドに白いシーツ。間接照明がオレンジ色の光を灯してる。
澪がベッドに腰掛けて、ショートパンツを自分で脱いだ。白いレースのショーツだけになった澪の体が、薄暗い光の中で白く浮かび上がってる。
「……Come here, Kenta♡」
ベッドの上から手招きされた。
シャツを脱いでベッドに乗った。澪に覆いかぶさる。
キスをした。深い、長いキス。
「んっ……♡ ちゅる……♡♡ んむっ……♡♡♡」
唾液が糸を引く。澪の手が俺の背中を撫でる。
胸を揉みながら、手を下に滑らせた。ショーツの上から触れる。
「あっ……♡♡」
——濡れてた。布越しでもわかるくらい。じっとりと湿ってる。
「やだ……♡ もうこんなに……♡♡ 恥ずかしい……♡♡」
「全然恥ずかしくない。嬉しい」
ショーツの横からそっと指を滑り込ませた。ぬるっとした感触。とろとろの蜜が指に絡みつく。
「ひあっ♡♡ 直接っ……♡♡ んんっ♡♡♡」
くちゅ、くちゅ。指でゆっくりなぞる。
「あっ♡ あっ♡ そこっ♡♡ いいっ♡♡」
小さな突起に触れたら、澪の体がびくんっと跳ねた。
「Oh god……♡♡ There……♡♡ Don't stop……♡♡♡」
くりくり。くりくり。指の腹で優しく刺激する。
「あああっ♡♡♡ やばっ♡♡ 健太っ♡♡ 気持ちいいっ♡♡♡」
ショーツを脱がせた。澪が恥ずかしそうに脚を閉じようとするのを、そっと開く。
「見ないで……♡」
「綺麗だよ」
「っ……♡♡」
指を一本、ゆっくり中に入れた。
ずぷ。
「あっ♡♡♡ 入ってきた……♡♡ 健太の指……♡♡♡」
中は熱くて、きゅうっと締まってくる。ぬるぬるの蜜がとめどなく溢れてくる。
くちゅくちゅくちゅ。指を出し入れしながら、親指でクリを弄る。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡♡ ダメっ♡♡ そんな同時にされたらっ♡♡♡」
澪の手がシーツをぎゅっと掴んだ。腰がくねくね動いてる。
「I'm gonna——♡♡ I'm gonna come——♡♡♡」
「いっていいよ」
「あっ、あっ、あっ——♡♡♡ ——っっ♡♡♡♡」
びくんっ!
澪の体が大きく仰け反った。中がぎゅうぅっと指を締め付ける。太ももがぷるぷる震えてる。
「はぁっ……はぁっ……♡♡ すごかった……♡♡」
荒い息で胸を上下させてる澪。乱れた栗色の髪が白いシーツに広がってる。
「……健太♡」
「ん?」
「今度は……私が気持ちよくしてあげる♡♡」
澪が体を起こして、俺のベルトに手を伸ばした。
カチャ、とベルトが外れる。ジッパーを下ろして、ボクサーブリーフの上から触れられた。
「あっ……もうこんなに硬い……♡」
「……澪があんな声出すから」
「えっ♡ 私のせい?♡♡」
嬉しそうに笑いながら、ボクサーブリーフを下ろした。ぱつん、と弾かれて現れた俺のモノを見て、澪が目を見開いた。
「Oh my……♡ 大きい……♡♡」
「そ、そうか?」
「うん♡ すごい……♡♡ Let me taste it♡♡」
澪が四つん這いになって、顔を近づけた。栗色の髪がさらりと落ちる。大きな瞳が上目遣いで俺を見た。
「いただきます♡」
ちゅっ。先端にキスされた。
「んっ……♡」
ちろっ、と舌先が裏筋をなぞった。
「っ——!」
「ふふ♡ いい反応♡♡」
れろ……れろ……。舌の裏で根元から先端までゆっくり舐め上げる。
「やべ……」
「んっ♡ ちゅっ♡ じゅる……♡♡」
ぱくっと咥えた。温かくて柔らかい口の中に包まれる。
「おっ……♡♡」
「んんっ♡ ちゅぱ……♡ ちゅぱっ……♡♡」
頬をすぼめて吸い上げながら、舌がうねうね動く。先端のくぼみを舌先でくりくり刺激してくる。
「澪っ……上手すぎ……」
「んっ♡ Really?♡ ちゅぱっ♡ I'm glad♡♡」
英語を混ぜながらフェラしてくるの、反則すぎる。
ずぷっ、ずぷっ。奥まで咥えてきた。喉の入り口に先端が当たる。
「んぐっ♡♡ んっ♡♡ じゅるるっ♡♡♡」
じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ。リズミカルに頭が上下する。栗色の髪が揺れるたびに甘い香りがする。
「やばい……澪……そろそろ限界……」
口を離した澪が、唾液の糸を引きながら見上げた。唇がてらてら光ってる。
「出していいよ♡ ……でも♡」
「でも?」
「中がいい……♡♡ I want you inside me♡♡♡」
その一言で、理性のダムが決壊しかけた。
「いいの?」
「ピル飲んでるから……♡ 安心して♡ I want all of you, Kenta♡♡」
澪が仰向けになった。栗色の髪がシーツに広がって、形のいい胸がふるんと揺れる。白い肌に桜色の乳首。細いウエストからなだらかなヒップのライン。脚の間がとろとろに濡れて光ってる。
「Come here♡ ……来て、健太♡♡」
両腕を広げて、俺を待ってる。
コンドームをつけようとしたら、澪が手を重ねてきた。
「なくていい♡ ピル飲んでるから♡♡ 直接がいい……♡♡♡」
体を重ねた。先端を入り口に当てる。ぬるっ、と蜜が絡みついた。
ずぷ……。
「あっ……♡♡」
先端が入った。中が熱い。ぬるぬるで、きゅっと締め付けてくる。
ずず……ずぷん。根元まで。
「あああっ♡♡♡ 全部入った……♡♡ 奥まで……いっぱい……♡♡♡」
「澪……中、やばい……すげえ気持ちいい……」
「Me too……♡♡ I can feel all of you……♡♡♡」
ゆっくり腰を引いて、押し込んだ。ずちゅ。
「あっ♡」
もう一度。ずちゅ。
「あっ♡♡」
リズムを作っていく。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ 気持ちいい……♡♡ 健太の……すごい……♡♡♡」
腰を掴んで、少しペースを上げた。ぱんっ、ぱんっ。
「ああっ♡♡ もっと……♡♡ もっと奥にっ……♡♡♡」
角度を変えて突き上げた。ずんっ。
「ひああっ♡♡♡ そこっ♡♡ そこ当たってるっ♡♡♡ Oh god——♡♡♡♡」
奥の壁に先端がこすれるたびに、澪の体がびくびく跳ねる。
ぱんっぱんっぱんっ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡ やばいっ♡♡ 健太っ♡♡ Kenta——♡♡♡」
胸を鷲掴みにして揉んだ。もにゅもにゅ。乳首を指で転がしながら腰を打ち続ける。
「ひあっ♡♡♡ 全部同時にっ♡♡ おかしくなるっ♡♡♡ I can't——♡♡♡♡」
キスをした。舌を絡めながら、激しく腰を動かす。
「んんっ♡♡ んむぅっ♡♡♡ ちゅる……っ♡♡♡♡」
澪の腕が俺の背中に回って、爪が食い込んだ。脚が俺の腰にきつく絡みつく。
「健太っ♡♡ 好きっ♡♡ 好きっ♡♡ I love you——♡♡♡」
「俺も好きだ、澪……!」
ぱんぱんぱんぱんっ!
「あっ♡ あっ♡ 来るっ♡♡ 来ちゃうっ♡♡ I'm coming——♡♡♡」
「俺も……もう……!」
「一緒にっ♡♡ 一緒にイきたいっ♡♡ 中に出してっ♡♡ Please♡♡ Give me everything♡♡♡」
最奥まで突き入れた。
びゅるっ、びゅるるっ、びゅるるるっ——!
「あああっ♡♡♡♡ 来てるっ♡♡ 中にっ♡♡ あついっ♡♡♡ いっぱい出てるっ♡♡♡♡」
どくっ、どくっ、どくっ。全部注ぎ込む。奥を突きながら。
「イっちゃうっ♡♡ 一緒にイっちゃうっ♡♡♡ ——っっっ♡♡♡♡♡」
びくんっ♡♡♡♡
澪の体が大きく震えた。中がきゅうきゅう痙攣して、搾り取るように締め付けてくる。
「はぁっ……はぁっ……♡♡」
額をくっつけて、荒い息を合わせた。繋がったまま。
「Amazing……♡♡ That was amazing, Kenta……♡♡♡」
「澪……最高だった……」
「I love you♡♡ 大好き……♡♡♡」
汗ばんだ額にキスをした。
しばらく抱き合ったまま余韻に浸ってた。
澪が俺の胸に顔を埋めて、指先で俺の鎖骨をなぞってる。
「ねえ、健太」
「ん?」
「英語のクイズ」
「まだやるの? こんな状態で?」
「"Insatiable"。意味わかる?」
「わからん」
「——満たされない、って意味♡」
澪が体を起こした。まだ繋がったままの俺のモノを見下ろして、いたずらっぽく笑う。
「I'm insatiable when it comes to you♡♡」
「澪……?」
「もう一回……したい♡♡ ダメ?♡」
裸の澪が見下ろしてくる。汗で肌が光ってて、胸が目の前に揺れてて、潤んだ瞳で見つめられて——ダメなわけがない。
「……何回でも」
「♡♡♡」
澪が俺の上に跨った。
ぬるっと繋がったまま、澪がゆっくり腰を落とした。さっき出したのがまだ中に残ってて、ぬちゅっと音がする。
「あっ♡♡ まだ中にいっぱい……♡♡ 健太ので満たされてる……♡♡♡」
「澪……上からの景色やべえ……」
見上げると、澪の全身が見える。栗色の髪が肩に流れて、胸がふるんふるん揺れて、くびれたウエストが色っぽく動いて。
澪が腰を動かし始めた。ゆっくり、上下に。
ぐちゅ……ぐちゅ……。
「あっ♡ んっ♡ 奥にっ♡♡ 当たるっ♡♡♡」
自分で角度を調整して、気持ちいいところに押し当ててる。
「はあっ♡♡ ここっ♡♡ ここがいいっ♡♡♡ Right there——♡♡♡」
ペースが上がった。ぱんっ、ぱんっ。澪の腰がリズミカルに上下する。胸がたぷんたぷん揺れる。
「っ……澪……揺れてるの反則……」
「見て♡♡ 全部見て♡♡ This is all yours♡♡♡」
手を伸ばして胸を掴んだ。もにゅんっ。揺れる胸を下から支えて、乳首を親指でこりこり刺激する。
「ひあっ♡♡♡ 乳首っ♡♡ 感じるっ♡♡♡ Don't stop——♡♡♡♡」
澪の動きがどんどん激しくなる。ぱんぱんぱんっ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡ 気持ちいいっ♡♡ 健太のっ♡♡ 大好きっ♡♡♡」
下から突き上げた。ずんっ。
「ひゃあっ♡♡♡ 下からっ♡♡♡ すごいっ♡♡♡♡」
ぱんぱんぱんぱんっ! 二人で激しくぶつかり合う。ベッドがぎしぎし鳴ってる。
「Oh fuck——♡♡♡ So good——♡♡♡ Kenta——♡♡♡♡」
感じすぎて完全に英語になってる。目がとろんと潤んで、口元が半開き。
「I love you——♡♡ I love you so much——♡♡♡」
「澪っ、好きだ……! めちゃくちゃ好きだ……!」
「あっ♡ あっ♡ 来るっ♡♡ また来ちゃうっ♡♡ I'm gonna come again——♡♡♡」
「俺も……一緒に……!」
「中にっ♡♡ またいっぱい出してっ♡♡ Fill me up♡♡♡ Please——♡♡♡♡」
澪の腰が最後にぐっと押し込まれて——
びゅるるるっ、びゅるるっ——!
「あああっ♡♡♡♡ 来てるっ♡♡ また中にっ♡♡ あついのいっぱいっ♡♡♡♡♡」
どくどくどく。二発目なのに、めちゃくちゃ出てる。
「イくっ♡♡ イっちゃうっ♡♡ Kenta——♡♡♡ ——っっっ♡♡♡♡♡♡」
びくんっ♡♡♡♡♡
澪の体がガクガク震えて、そのまま俺の上に倒れ込んできた。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……♡♡」
胸が俺の胸に押し付けられて、心臓の音が伝わってくる。どくどくどく。二人の心臓がばらばらに、でも一緒に鳴ってる。
「……I can't move♡♡」
「動かなくていいよ。このまま」
「んっ……♡ 幸せ……♡♡」
澪の髪を撫でた。汗で少し湿った栗色の髪。
「ねえ健太」
「ん」
「"Afterglow"って単語知ってる?」
「知らない」
「余韻って意味♡ 今のこの感じ♡♡」
「いい単語だな」
「でしょ♡ I love this afterglow with you♡♡」
繋がったまま、しばらくそうしてた。
シャワーを浴びて、ベッドに戻った。
澪が俺のTシャツを借りて着てる。大きすぎて太ももの半分くらいまで隠れてる。でもそれが逆にえろい。
「似合ってるね、そのTシャツ」
「ふふ♡ 健太の匂いがする♡♡ I love it♡」
ベッドに横になって、向かい合った。間接照明のオレンジ色の光の中で、澪の顔が柔らかく照らされてる。
「英会話教室に入って、ほんとよかった」
「Me too♡ あの日、隣の席に座ってくれてありがとう」
「あれはたまたまだろ」
「ううん。私、わざと空けてたの♡」
「え?」
「体験レッスンの時、健太のこと見てたから。この人の隣に座ろうって」
「……マジ?」
「マジ♡ You caught my eye right away♡♡」
(俺のこと見てた? 最初から?)
「なんで俺? 英語ぜんぜんダメだったのに」
「うーん……なんだろ。一生懸命な感じ? あと顔が好みだった♡」
「単純だな」
「Love is simple♡」
澪が寄ってきて、おでこにキスをした。
「ねえ、これからも英語教えてね」
「もちろん♡ But I have a condition」
「何?」
「Every lesson needs a reward♡♡」
「……どんな?」
澪がにやっと笑って、唇を指でとんとん叩いた。
「This♡」
「了解。毎回払う」
キスをした。軽く、優しく。
「Mmm♡ Deal♡♡」
「澪」
「ん?」
「I love you」
今日一番綺麗な発音で言えた気がする。
澪の目がじわっと潤んだ。
「I love you too, Kenta♡♡ ……大好き♡♡♡」
抱きしめた。細い体をぎゅっと。澪がすっぽり俺の腕の中に収まった。
「ねえ」
「ん?」
「次のレッスン、周りにバレないようにしないとね」
「確かに。でも澪、すぐ顔に出そう」
「失礼な! ……否定できないけど♡」
くすくす笑い合って、そのまま眠りに落ちた。
あれから3ヶ月。
英会話教室にも毎週通って、TOEICは520点から680点になった。澪のおかげ。
レッスンでは「付き合ってるのバレないようにしよう」って言ってたけど、2週間でバレた。マイク先生に「You two are dating, right? I can tell」って笑われた。
週末はだいたい澪の家か俺の家。一緒に英語の映画を観て、澪が解説してくれて、料理を作って、くっついて寝る。たまに夜中まで英語と日本語が入り混じった会話を続ける。
「ねえ健太、"You make me happy"を日本語で言って」
「澪といると幸せだ」
「100点♡♡ じゃあ"I can't imagine my life without you"は?」
「澪のいない人生は考えられない」
「……それ、ほんと?♡」
「ほんと」
「ずるい……♡♡ 泣きそう♡♡♡」
英語を学びに行ったはずが、英語よりもっと大事なものを見つけた。
表参道のケヤキ並木。あの日告白した場所を通るたびに、澪が腕にぎゅっとしがみつく。
「Here. This is our special place♡」
「ああ。俺たちの場所だな」
「いつかここでプロポーズしてね♡」
「気が早いだろ」
「早くない。I'm serious♡♡」
澪がまっすぐ俺を見た。大きな瞳がキラキラ光ってる。
「……考えとく」
「"考えとく"じゃなくて"Yes"って言って♡」
「……Yes」
「Yay♡♡♡」
飛びついてきた澪を受け止めて、表参道の真ん中でハグした。
通行人がちらちら見てる。恥ずかしい。でも知るか。
「I love you, Kenta♡♡」
「I love you too, Mio」
英語の発音、ちょっとは上手くなったかな。
——少なくとも、この言葉だけは世界一上手く言える自信がある。
END