台風の夜の停電でシェアハウスに二人きりになった美人デザイナーと結ばれた話

2026.06.12NEW

22分で読了

俺、久遠湊、25歳。食品メーカーの営業。 住んでいるのは都内の外れにある一軒家のシェアハウス。男女合わせて6人で暮らしている。 ムードメーカー枠は自然と俺の担当になっていて、共用キッチンでくだらない話をするのが日課だ。

ただ、一人だけ、どうにも距離を測りかねている住人がいた。

橘美月、26歳。フリーランスのグラフィックデザイナー。 ショートボブの黒髪に、切れ長の目。色白で、いつも無駄のない服を着ている。 シェアハウス歴は俺と同じくらいなのに、リビングでまともに会話したことが数えるほどしかない。

言葉少なで、そっけない。挨拶しても「……どうも」くらい。 自分の部屋にこもっていることが多くて、夜中までモニターの光が廊下に漏れている。 ミステリアスでクールな美人。それが俺の中の橘美月だった。

……その印象が崩れたのは、9月の三連休の夜だった。

連休前日の夕方。仕事帰りに近所のスーパーに寄った。 台風が直撃するとニュースが騒いでいたから、買い溜めをしておこうと思ったのだ。 カップ麺、レトルトカレー、冷凍唐揚げ、ポテチ、缶ビール。 独身男のカゴという感じの内容を抱えてレジに並んだとき——

「……すごい品揃えですね」

背後から、低くて落ち着いた声がした。

振り返ると、美月さんだった。エコバッグを肩にかけて、俺のカゴを覗き込んでいる。 カゴの中はカップ麺の山。完全に見られた。

「あ、橘さん。えっと、これは……非常食です。台風来るんで」

「非常食にしては、楽しそうな顔して選んでましたけど」

「……見てたんですか」

「カップ麺を三種類で迷ってる男の人、なかなかいないので」

ふっ、と美月さんの口角がわずかに上がった。 笑った。橘美月が、笑った。 それだけで、なんだか自分のペースが乱されるのを感じた。

彼女のカゴを見ると、野菜とパスタと、ちゃんとした食材が入っている。

「橘さんは、自炊派なんですね」

「別に。気が向いたときだけ」

そう言って、また視線を逸らす。会話はそこで終わった。

それでも、レジを済ませて店を出るまで、彼女は俺の半歩後ろを歩いていた。 帰り道も同じ。当然だ。同じ家に帰るんだから。 並んで歩くには微妙な距離を保ったまま、二人でシェアハウスに着いた。

玄関で靴を脱ぎながら、ふと気づいた。家の中が、やけに静かだ。

「あれ、みんなは?」

「……連休だから。たぶん、誰もいない」

リビングを覗くと、テーブルにメモが残っていた。 「帰省します」「彼女と旅行!」「実家帰る」「温泉行ってきます」。 住人4人、全員不在。残っているのは——

「……二人だけ、ですね」

「……そうみたい」

気まずい沈黙が落ちた。 普段、間に4人いるから成り立っていた距離感が、急に剥き出しになる。 美月さんは髪を耳にかけながら、目を合わせずに自分の部屋へ消えていった。

その夜、台風は予報以上の勢いで近づいてきた。 窓に雨粒が叩きつけられて、ガラスがびりびり鳴る。 風が家を揺らすたびに、どこかでミシッと木の軋む音がした。

俺は自分の部屋でカップ麺をすすりながら、スマホで台風の進路を見ていた。 夜の9時を過ぎた頃、外でひときわ強い風が吹いた——その瞬間。

ぱちっ。

部屋の電気が、ふっと消えた。 モニターも、エアコンも、全部。完全な暗闇。

「……は? 停電?」

スマホのライトを点けて、廊下に出る。家中、真っ暗だ。 ブレーカーを確認しに行ったけど、特に落ちていない。 試しに上げ直しても、何も復旧しない。

(これ、ブレーカーじゃなくて地域全体の停電だ……)

スマホで調べると、案の定、近隣一帯が広範囲で停電していた。 復旧の見込みは未定。台風が抜けるまでは絶望的らしい。

廊下の向こうから、もう一つの光が近づいてきた。 スマホのライトを手にした美月さんだ。

「……電気、消えた」

「みたいですね。地域停電っぽいです。しばらく戻らないかも」

「……まじか」

彼女のスマホの光に照らされた顔は、いつものクールさが少し抜けて、心細げに見えた。 二人でとりあえずリビングに集まる。 窓の外では、雨と風が獣みたいに唸っている。

スマホのライトだけだと心許ない。バッテリーも気になる。 すると美月さんが、自分の部屋に戻って、何かを大量に抱えて戻ってきた。

「それ、何ですか?」

「アロマキャンドル。仕事で行き詰まったとき、よく灯すから……いっぱいある」

テーブルの上に、大小さまざまなキャンドルが並んでいく。 ライターで火を点けていくと、リビングがオレンジ色の柔らかい光に包まれていった。 ゆらゆら揺れる炎が、壁に二人の影を映し出す。

「……すごい。なんか、いい感じですね」

「停電のおかげで、初めて役に立った」

ふわっと、ラベンダーみたいな甘い香りが漂う。 真っ暗だった部屋が、急にあたたかい秘密基地みたいになった。

そのとき、ふと冷蔵庫のことが頭をよぎった。

「あ、まずい。冷蔵庫の中身、停電長引くとダメになりますね」

「……だね。私、昨日買った野菜入れたばっかり」

俺はひらめいた。

「鍋、しません? カセットコンロあるし。傷む前に食材救出ってことで」

「……いいの? 私の食材も使うけど」

「もちろん。二人分作った方が美味いし」

カセットコンロを引っ張り出して、鍋を据える。 冷蔵庫から白菜、きのこ、豚肉、それから美月さんの買ったパスタ用の野菜まで放り込む。 キャンドルの灯りの中、ぐつぐつと鍋が煮える。

「いただきます」

「……いただきます」

向かい合って、鍋をつつく。 普段ならテレビの音や住人の声で埋まる空間が、今は雨音と鍋の音だけ。 それが不思議と、嫌じゃなかった。

「橘さんって、いつもそっけないから、ちょっと怖い人だと思ってました」

「……よく言われる。別に、機嫌悪いわけじゃないんだけど」

「じゃあ、なんで?」

「人と喋るの、得意じゃないだけ。湊くんみたいに、誰とでもすぐ仲良くなれる人、正直うらやましい」

初めて、下の名前で呼ばれた。 湊くん。その響きに、なぜか心臓が小さく跳ねた。

「橘さんも、美月さんって呼んでいいですか」

「……好きにすれば」

そっぽを向きながら、髪を耳にかける。 ほんのり、頬が赤いように見えたのは、キャンドルのせいだろうか。

そのときだった。

ピカッ——と、窓の外が真っ白に光った。 そして一拍遅れて、

ゴロゴロゴロ……ドォンッ!!

至近距離に雷が落ちた。家ごと揺れるような轟音。

「ひっ……!!」

次の瞬間、美月さんが箸を放り出して、俺の肩に飛び込んできた。 ぎゅっと、俺の腕にしがみついて、ぶるぶる震えている。

「……み、美月さん?」

「やだやだやだ……雷っ……無理、ほんとに無理っ……」

さっきまでのクールな彼女はどこにもいなかった。 涙目で、早口で、子供みたいに俺の腕にしがみついている。

「もしかして、雷、苦手?」

「苦手とかじゃなくてっ……世界で一番嫌いっ……! 小さい頃から、ずっと……っ」

意外すぎる弱点だった。 あのミステリアスで隙のない橘美月が、雷一発でこんなに崩れるなんて。 腕の中で震える彼女が、急にものすごく可愛く見えてしまった。

「大丈夫。落ち着いて。ほら、毛布あったかいですよ」

ソファの上の毛布を引き寄せて、美月さんの肩にかける。 彼女は俺の隣にぴったりくっついたまま離れない。 また遠くで雷が鳴るたびに、びくっと身体を震わせて、俺の袖をきゅっと握る。

「……笑わないでよ」

「笑ってないですよ」

「……みんなに、隠してたのに。こんなとこ、湊くんにバレるなんて」

「誰にも言いません。二人だけの秘密ってことで」

二人だけ、という言葉に、美月さんが小さく頷いた。 毛布にくるまった距離は、もう、肩と肩が触れている。

雷の合間、雨音が少し穏やかになったとき、彼女がぽつりと話し始めた。

「私さ、子供の頃、絵を描くのだけが好きだったの」

「へえ」

「友達と上手く喋れなくて。でも、絵を描いてると、誰かに何か言われなくて済んだ。だから、ずっと描いてた」

キャンドルの炎を見つめる横顔は、いつものクールな仮面が完全に外れていた。

「デザイナーになったのも、その延長。言葉で伝えるのが下手だから、絵とか形で、人に何か届けたかった」

「……いいじゃないですか。それ、すごく」

「いつか、自分のブランド作りたいんだ。誰かの毎日が、ちょっと素敵になるようなもの」

語る彼女の目は、雷に怯えていたさっきとは別人みたいに、まっすぐ輝いていた。 これが、橘美月の素顔だ。 そう思った瞬間、俺はもう、この人から目を離せなくなっていた。

「美月さんって、ほんとは、すごく熱い人なんですね」

「……うるさい。こんなの、湊くんにしか言ってない」

「光栄です」

「……ばか」

そっぽを向きながら、また髪をいじる。照れ隠しの癖だ。 キャンドルの灯りの中で、その仕草が、たまらなく愛おしかった。

そのとき、また——

ピカッ! ドォンッ!!

「きゃっ……!!」

美月さんが、反射的に俺の胸に飛び込んできた。 俺はとっさに、その身体を腕で抱きとめる。 柔らかい。あたたかい。彼女のシャンプーの匂いが、ふわっと鼻をくすぐる。

抱きとめたまま、二人の動きが止まった。 震えていた美月さんが、ゆっくりと顔を上げる。 キャンドルの揺れる炎が、潤んだ瞳に映り込んでいた。

至近距離で、目が合う。 互いの息がかかるほどの距離。彼女の唇が、わずかに開いている。

「……美月さん」

「……なに」

「動かないで」

「……うん」

頭で考えるより先に、身体が動いていた。 彼女の頬に手を添えて、ゆっくりと顔を近づける。 美月さんは、逃げなかった。むしろ、そっと目を閉じた。

唇が、触れた。

ちゅ……

柔らかくて、あたたかい。鍋の出汁の、ほのかな塩気と甘さ。 触れるだけのキスで、一度離れる。 美月さんが、薄目を開けて俺を見上げた。頬が、炎の色に染まっている。

「……雷のせい、ってことに、していい?」

「……いいよ」

今度は、彼女から唇を寄せてきた。 ちゅっ……んっ…… さっきより深い。俺は美月さんの後頭部に手を回して、もっと深く重ねる。

舌で唇をなぞると、彼女の口がそっと開いた。 ちゅる……れろ……ちゅぷ……

「ん……っ♡」

おずおずと、美月さんの舌が絡みついてくる。 キスしながら腰に手を回すと、びくっと震えた。でも、拒まない。 むしろ毛布の中で、俺のシャツをきゅっと掴んでくる。

ちゅぷ……ちゅるるっ……

「はぁ……♡ んっ……♡」

雷の音はもう、彼女を怖がらせるものじゃなくなっていた。 鳴るたびに、美月さんは俺にしがみついて、キスを深くする。

俺はソファに彼女をゆっくりと横たえた。 キャンドルの光が、潤んだ瞳、紅潮した頬、濡れた唇を照らす。

「美月さん、綺麗だ」

「……見ないで。恥ずかしい」

「無理。こんなの、見ないなんて無理」

「……ばか♡」

もう一度キスをして、手がカットソーの裾に触れる。 美月さんの肌は、白くてすべすべで、ひんやりしているのに、内側は熱い。

「ひゃっ……♡ 手、冷たい……♡」

「ごめん。あっためる」

手がゆっくりと上へ向かう。——ふにっ。

「あっ……♡」

ブラ越しに、形のいい胸が手のひらに収まった。 ふにふに、と揉むと、美月さんの息が乱れていく。

「ん……っ♡ そんな、ゆっくり……♡」

カットソーをめくり上げると、レースの黒いブラが現れた。

「クールなのに、下着は可愛いんだ」

「……たまたまっ♡ 言わないでよ……♡」

背中に手を回してホックを外す。パチン。 こぼれ落ちた胸は、白くて柔らかくて、先端が薄いピンクに色づいている。

「やっ……見ないでって……♡」

「綺麗すぎて、目が離せない」

「……もう♡」

指先で乳首をくりっと転がす。こりこり……

「ひっ……♡♡」

美月さんの身体が、びくんと跳ねた。

左を指で弄りながら、右の乳首に口を寄せる。 ちゅっ……れろ……ちゅぱっ……

「んあっ♡♡ だめっ……♡ 声、出ちゃう……♡♡」

家には二人だけのはずなのに、彼女は反射的に手で口を押さえる。 その仕草がまた可愛くて、俺は左右交互に吸い上げた。 ちゅるっ……ちゅぱっ……れろれろっ……

「あっ♡ んっ♡ はぁっ♡♡ 湊くんっ……♡♡」

下の名前を呼ばれるたびに、全身に電気が走る。 俺の手が、彼女のスカートの中へと滑り込んでいった。

太ももの内側をなぞると、美月さんの脚がぴくっと閉じかける。 でも、ゆっくり開いてくれた。 ショーツの上から指を当てると、布越しでもわかるくらい、じっとりと湿っている。

「もう、濡れてる」

「……言わないで♡ 恥ずかしいから♡」

すじに沿って、上下に指を滑らせる。くちゅ……くちゅ……

「んっ♡ あっ♡ んぅっ……♡♡」

布の色が、どんどん濃くなっていく。 ショーツを引き下ろすと、薄い茂みの下で、ぷっくりと膨らんだ花弁が蜜に濡れて光っていた。

「ここも、綺麗だ」

「ばかっ……そういうこと言わないで……♡♡」

花弁をそっと指で開く。ぷちゅ……

「ひあっ♡♡」

中は熱くて、とろとろだった。 小さな突起を指先で探り当てて——くりっ。

「んんっ♡♡♡」

腰が、びくんと浮いた。

クリをくりくりと刺激しながら、中指をゆっくりと沈める。ずぷっ……

「んああっ♡♡♡」

きゅうっと、中が指を締め付けてくる。 ぐちゅ……ぐちゅぐちゅ……

「あっ♡ 指っ♡ 入ってる……♡♡」

指を曲げて、上の壁のざらついた場所を擦る。ぐりぐりっ。

「ひぃっ♡♡♡ そこっ♡♡ だめっ……すごいっ♡♡♡」

そこを重点的に擦りながら、親指でクリも同時に転がす。

「あっ♡♡ 両方っ♡♡♡ いっぺんにしないでっ♡♡♡」

美月さんの身体が、ぶるぶると震え出す。お腹がぴくぴくと痙攣している。

「いくっ♡♡♡ もう、いくっ……いっちゃうっ♡♡♡♡」

びくんっ♡♡♡♡ きゅうぅぅっと指を締め上げて、じゅわぁっと蜜が溢れ、俺の手を濡らした。

「はぁ……♡ はぁ……♡♡」

美月さんが、ソファに身体を沈めて、荒い息をつく。 指をゆっくり抜くと、ぬぷっ、と音がした。

「……すごかった。こんなの、初めて……♡」

彼女が、潤んだ目で俺を見上げる。

「……湊くんも、気持ちよくなってほしい♡」

美月さんが身体を起こして、俺のベルトに手をかけた。 ジーンズを下ろして、ボクサーパンツの上から、そっと触れる。

「……硬い♡ それに、大きい……♡」

パンツを下ろすと、ぶるんっと飛び出した。

「わっ……♡♡ ほんとに、すごい……♡♡」

細い指が、根元からきゅっと握りしめる。

「気持ちいい」

「……ほんと?♡ 私で?♡」

「美月さんだから、めちゃくちゃいい」

ゆっくりと、上下に手を動かす。しゅっ……しゅっ…… それから、顔を近づけて、先端にちゅっ♡

「……ぴくって、動いた♡ 可愛い♡」

舌を出して、ぺろぺろと舐め始める。 れろ……ちゅる……カリの段差を丁寧に、裏筋を下から上へ。

「やば……それ、効く……」

そして、口を大きく開けて、咥え込んだ。ずぷっ…… ちゅぱっ……じゅるっ……ちゅぷちゅぷ……

「んっ♡ んむっ♡」

黒いショートボブが揺れながら、頭が上下に動く。

キャンドルの灯りの中、クールな美月さんが俺のモノに夢中になっている。 その光景だけで、頭がどうにかなりそうだった。

「待って、美月さん。俺も、美月さんを気持ちよくしたい」

「……どうやって?」

「一緒に、舐め合おう」

「……っ♡ そんなの、恥ずかしい……♡」

それでも、美月さんは小さく頷いてくれた。 俺がソファに仰向けになり、彼女が逆向きに俺の上に跨る。 俺の顔の前に、さっきイったばかりでとろとろの秘所。甘い匂いがする。

「……近すぎ。そんなとこ、見ないで……♡♡」

「無理。エロすぎる」

彼女の腰を引き寄せて、舌を伸ばす。ちゅるっ♡

「ひゃあぁっ♡♡♡」

花弁を舌で割って、中を舐め回す。クリを舌先でつんつんとつつく。

「ひいっ♡♡♡ そこ、舌でされたらっ……♡♡♡」

同時に、美月さんも俺のモノを咥え直した。ちゅぱっ♡♡ じゅるるっ♡♡ 互いに、互いを舐め合う。

ちゅるっ♡♡ れろれろっ♡♡ ちゅぱっ♡♡ ちゅぷちゅぷっ♡♡

美月さんの蜜が、俺の口元にとろとろと垂れてくる。

「んむっ♡♡ また、きそう……っ♡♡♡」

彼女の太ももが、俺の頭を挟んで震える。

「いいよ。イって、美月さん」

「んぁっ♡♡♡ いくっ……いっちゃうっ♡♡♡♡」

びくびくびくっ♡♡♡♡ じゅわぁっと蜜が溢れて、美月さんが俺の上にぐったりと崩れ落ちた。

俺は彼女を抱き起こして、耳元で囁いた。

「美月さん。入れたい」

「……うん♡ 入れて……♡ 湊くんが、ほしい……♡♡」

(こんなに誰かを求めるの、生まれて初めてだ)

美月さんを再びソファに横たえる。 キャンドルの灯りが、白い肌の上で、ゆらゆらと踊っていた。

「ゴム……持ってないんだけど」

「私も。でも……今日、平気な日だから……♡ そのまま、来て……♡♡」

彼女の脚を開かせて、間に身体を入れる。 先端を入り口に当てると、ぬるっ、と滑った。たっぷりの蜜で、ぬるぬるだ。

「入れるよ」

「……ゆっくり、ね♡」

ずぷっ……

「ぁああっ♡♡♡♡」

熱い。きゅうぅっと、奥まで締め付けてくる。

「美月さんの中、すごい……」

「おっきいの、入ってくる……♡♡ おなかの奥まで……♡♡♡」

ゆっくりと、最奥まで押し込む。ずず……ずずずっ……

「んんっ♡♡♡ 奥っ……当たってるっ♡♡♡♡」

隙間なく、彼女の中に包み込まれる。 繋がった状態で、一度キスをした。ちゅっ♡

「動くよ」

ずちゅっ♡ ずちゅっ♡♡

「あっ♡♡ あっ♡♡ んっ♡♡♡」

ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんぱんっ♡♡ リズムを刻んで、腰を動かす。

「湊くんっ♡♡ 気持ちいいっ♡♡♡」

「俺も……美月さんの中、最高だ」

ぱんぱんぱんっ♡♡♡ だんだん速くなっていく。 ぐちゅっ♡ ぬちゅっ♡ ぱんっ♡♡

「あんっ♡♡ 奥っ♡♡ 奥に当たるのっ♡♡♡」

美月さんの脚が、俺の腰に絡みついてきた。もっと奥へ、と引き寄せるように。

「もっとっ♡♡ もっと、強くしてっ♡♡♡」

ぱんっぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡ 雨と風の音に、肌のぶつかる音と、彼女の甘い声が重なる。

「こんな声っ♡♡♡ 私、出したことないっ……♡♡♡♡」

「いいよ。今は二人だけだから」

「やだっ♡♡♡ でも、止まらないっ♡♡♡♡」

ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡

「いくっ♡♡♡♡ もう、いっちゃうっ♡♡♡♡♡」

「俺も……美月、中に出すぞ……!」

「出してっ♡♡♡♡ 中に、いっぱい出してっ♡♡♡♡♡」

ずんっずんっずんっ♡♡♡

「イクっ♡♡♡♡♡」

「出る……!」

びゅるっ♡♡ びゅるるっ♡♡♡ どくどくっ♡♡♡♡

「んんんっ♡♡♡♡♡♡」

美月さんの一番奥に、熱いものがどくどくと注がれていく。 彼女の身体が、びくびくと痙攣しながら、きゅうぅぅっと締め付けてきた。

「はぁ……♡♡ あったかい……♡♡♡ 奥に、いっぱい……♡♡」

美月さんが、とろけた目で、幸せそうに微笑んだ。

ちゅっ♡

「美月さん、最高だった」

「……私も。こんなの、知らなかった……♡♡♡」

繋がったまま、しばらくキスを交わす。 でも、俺の中の熱は、まだ収まっていなかった。彼女の中で、再び硬くなっていく。

「……まだ、元気なの?♡」

「美月さんが可愛すぎるから」

「……っ♡♡♡」

「今度は……私が、上になりたい♡」

美月さんが、俺を押し返して、繋がったまま体勢を入れ替えた。

ずるっ……ずぷっ♡♡

「んっ♡♡♡ この体勢っ……奥まで、入る……♡♡♡♡」

背筋を伸ばして、彼女が俺を見下ろす。 キャンドルの光に縁取られたシルエットが、いつものクールさを溶かして、艶めいていた。

(クールな美月さんが、こんな顔するなんて)

腰を、ゆっくりと上下に動かし始める。 ずちゅっ♡♡ ずちゅっ♡♡

「あっ♡♡ 自分で動くの、すごいっ……♡♡♡」

動きに合わせて、胸がたゆんたゆんと揺れる。 俺は手を伸ばして、その胸を下から掴んだ。もにゅっ♡♡

「ひゃっ♡♡♡ 揉みながらは、ずるいっ♡♡♡♡」

美月さんの腰が、だんだん激しくなっていく。 自分の気持ちいい場所を探すように、ぐりぐりと腰を回す。 ぱんっ♡♡ ぱんぱんぱんっ♡♡♡

「あっ♡♡♡ ここっ♡♡♡ ここが、いいっ♡♡♡♡」

見つけたらしい。そこを擦り付けるように、前後に腰を振る。 ずちゅっずちゅっずちゅっ♡♡♡♡

「気持ちいいっ♡♡♡ 湊くんのっ♡♡♡ 最高っ♡♡♡♡」

俺の胸に両手をついて、彼女が激しく腰を打ち付ける。 ぱんっぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡♡

「また、くるっ♡♡♡♡ いっちゃうっ♡♡♡♡♡」

「俺も、もう……!」

「一緒にっ♡♡♡♡♡ 一緒に、いこっ♡♡♡♡♡♡」

ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡♡

「いくっ♡♡♡♡♡♡ いくいくいくっ♡♡♡♡♡♡♡」

「美月っ……もう一回、中に出す……!!」

俺は美月さんの腰をがっしり掴んで、下から深く突き上げた。 ずんっ♡♡♡♡

びゅるるっ♡♡♡♡ どくどくどくっ♡♡♡♡♡♡

「んんんんっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

二度目の中出し。さっきより、さらに奥へとどくどく注ぎ込む。 美月さんが、ぶるぶると震えて、がくんと俺の上に倒れ込んできた。

「はぁ……♡♡♡ もう、だめ……すごすぎて……♡♡♡♡♡」

汗ばんだ肌が重なって、彼女の心臓の鼓動が伝わってくる。

「湊くん……♡」

「ん?」

「……幸せ♡♡」

美月さんが、ぎゅっと俺に抱きついてくる。俺も、その背中を抱きしめ返した。 キャンドルの炎が、いつの間にか半分ほどに溶けていた。 雷の音は、もう、ずっと前に止んでいた。

二人で毛布にくるまったまま、ソファの上で眠りに落ちた。

気がつくと、カーテンの隙間から、まぶしい光が差し込んでいた。 台風は、すっかり過ぎ去ったらしい。

スマホを見ると、いつの間にか電気も復旧していた。エアコンの低い音がする。 腕の中で、美月さんがすやすやと眠っている。 昨夜のあの大胆さが嘘みたいに、無防備で、あどけない寝顔だ。

(昨日のあれ、夢じゃないよな……)

腕の中の温もりが、夢じゃないことを教えてくれる。

美月さんのまつげが、ぴくっと動いた。 ゆっくり目を開けて、俺と視線が合う。

「……おはよう」

「……おはよう」

昨夜の彼女はどこへやら、耳まで真っ赤にして、ぱっと目を逸らした。

台風一過の青空がきれいだったので、二人でベランダに出た。 復旧した電気でコーヒーを淹れて、並んで手すりにもたれる。 洗われたみたいに澄んだ空気の中、美月さんはずっと、俺と目を合わせようとしない。

「美月さん、昨日のこと……」

「……言わないで。今、それ言われたら、私、消えたい」

「俺は、夢みたいだったけど」

「……ばか」

髪を耳にかけながら、コーヒーカップに口をつける。 横顔が、朝陽に照らされて、ほんのりピンク色だった。

そのとき、玄関のほうで物音がした。 住人たちが、連休から帰ってくる気配だ。

「……っ。湊くん」

急に、美月さんが俺の袖を引っ張った。 振り向くと、彼女は真っ赤な顔のまま、早口でこう言った。

「あのっ……昨日の、雷のせいとか、停電のせいとか、もう、そういうのなしっ。私、湊くんのこと、好きだからっ。だから……付き合うってことで、いいから……っ!」

一気にまくし立てて、最後はもう、消え入りそうな声だった。 俺はその勢いに圧倒されつつ、思わず笑ってしまった。

「……それ、俺から言うつもりだったんだけど」

「……早い者勝ち。文句ある?」

「いや、ない。よろこんで。俺も、美月さんが好きだ。付き合ってください」

美月さんの切れ長の目が、じわっと潤んでいく。 それでも、ぐっとこらえて、ふいっとそっぽを向いた。

「……っ。だから、朝から泣かせないでよ」

「泣いてないって言いたいんですよね」

「……うるさい♡」

そっぽを向いたまま、彼女の手が、そっと俺の手に重なってきた。 冷たかった指先が、いつの間にか、あたたかくなっていた。

ベランダの向こうで、玄関のドアが開く音がした。

「ただいま〜! うわ、停電大丈夫だった?」

リビングに住人の声が響く。

「……っ、行こ」

慌てて手を離そうとする美月さんを、俺はあえて、繋いだまま離さなかった。

「ちょっ、湊くん……っ」

「堂々としてればいいよ」

「……もうっ♡」

それから三日後。 共用キッチンで、住人の一人が、にやにやしながら言った。

「ねえ、久遠くんと橘さん、なんか距離おかしくない?」

「ていうか、台風の夜、二人きりだったんだよね?」

「……まあ」

全員の視線が、俺たちに集まる。

美月さんは、真っ赤になって、俺の背中に半分隠れた。 でも、逃げなかった。

「俺たち、付き合ってます」

はっきりそう言うと、リビングがわっと沸いた。

「えーっ! まじで!? お似合いじゃん!」

「クールな橘さんを落とすとか、久遠やるな!」

「……っ、もう、やめてっ」

照れて顔を覆う美月さんの肩を、住人たちが笑いながら囃し立てる。 あんなに人と喋るのが苦手だった彼女が、みんなの輪の真ん中で、真っ赤になりながらも、ちょっとだけ笑っていた。

その夜、二人でベランダに出て、また並んでコーヒーを飲んだ。

「結局、雷のおかげだったな」

「……それは認めない。雷は今でも世界一嫌い」

「でも、雷が鳴らなかったら、飛び込んでこなかっただろ」

「……っ。それは、まあ……そうだけど」

髪を耳にかけて、ふいっと横を向く。いつもの癖。 でも、その横顔は、もう、クールな仮面なんてかぶっていなかった。

「ねえ、湊くん」

「ん?」

「今度、私の夢の話、もっと聞いてくれる? 自分のブランドの」

「もちろん。何時間でも聞くよ」

「……ふふ。じゃあ、覚悟しといて♡」

初めて、彼女のほうから、いたずらっぽく笑った。 ショートボブの黒髪が、夜風に揺れる。

台風の夜の、停電のリビング。 キャンドルの灯りの中で始まった、二人きりの秘密。 言葉少なで、そっけなくて、近づけなかった美人デザイナーは—— 今では、雷が鳴るたびに、迷わず俺の腕に飛び込んでくる、世界で一番可愛い彼女になった。

ちなみに、次に雷が鳴った夜のことは、ここには書かないでおく。 ただ一つ言えるのは——美月さんは、もう、雷の音を、ちょっとだけ楽しみにしているらしい。

― 終 ―


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