社会人1年目、23歳。
新卒で都内のメーカーに入って、もうすぐ1年が経つ。 仕事はそこそこ。でも毎日が同じ繰り返しで、なんか物足りない。
唯一の楽しみは——映画だ。
サブスクもあるけど、俺はレンタル派。ジャケットを手に取って、裏のあらすじを読んで、「これだ」って決める感覚が好きだった。 だから毎週金曜の仕事帰りにTSUTAYAに寄るのが習慣になっていた。
駅前のTSUTAYA。少し古びた店だけど、旧作のラインナップが充実してて、ミニシアター系も置いてある。
金曜の21時。仕事帰りにスーツのまま店に入る。いつものルーティン。
そしてその日も——いた。
洋画の棚の前に立つ、一人の女。
黒髪のストレートロング。すらっとした体に白いニットが映えてる。横顔が整っていて、下を向いてDVDの裏を読む姿がやたら絵になる。
(また会った)
この女の子とは、ここ1ヶ月くらいほぼ毎週遭遇していた。 金曜の夜、だいたい同じ時間帯。洋画コーナーで棚を眺めてる。 話しかけたことはない。名前も知らない。
横目でチラッと見ると——『セブン』のDVDを手にしてた。
おいおい、デヴィッド・フィンチャーかよ。趣味いいな。
そう思いながら自分は『ゾディアック』を手に取った。奇しくも同じ監督。
レジに並んだら前に彼女がいた。 ふわっとシャンプーの香りがして、思わずドキッとする。
彼女がレジを済ませて振り返った瞬間、目が合った。
「……あ」
小さく声を漏らして、ちょっと驚いた顔。でもすぐに会釈して去っていった。
(今のなに……? 俺のこと認識してた?)
心臓がちょっとだけ速くなった。
次の金曜日。TSUTAYAに着いたのは21時半。洋画コーナーに行くと——いた。
今日はベージュのトレンチコートにデニム。大人っぽくて綺麗だ。
今週は何を借りようか。クリストファー・ノーランの旧作を攻めるか。 『メメント』を手に取った。
「あ、それ面白いですよね」
横から声がした。振り向くと——彼女が俺を見ていた。
近くで見ると、想像以上に美人だった。切れ長の目にぷっくりした唇。肌が白くて、間接照明に映えてる。
「え、あ、はい。まだ観てなくて」
「観てないんですか? すごくおすすめです。時系列がバラバラなのに最後全部繋がるんですよ」 「ノーラン好きなので、ずっと気になってて」 「ノーラン好きなんですか!」
彼女の目がぱっと輝いた。
「私もです! 『ダークナイト』で映画にハマりました」
「あ、同じだ。俺もそこからですね」 「ほんとですか? わあ、嬉しい♡」
自然に会話が続いた。TSUTAYAの通路ど真ん中で。
「先週、フィンチャーの棚見てましたよね? 『セブン』借りてた」
「え、見てたんですか?」 「いや、毎週いるから……つい」 「あはは、お互い様ですね。私もいつもいるなって思ってました」 「やっぱり気づいてた?」 「当たり前ですよ。毎週金曜に洋画コーナーにいる男の人、気にならないわけないじゃないですか」
にこっと笑った。可愛すぎて一瞬フリーズした。
「あの、よかったら名前聞いても……」
「瑞希です。伊藤瑞希。22歳」 「俺は中村悠太。23歳です」 「悠太さん。よろしくお願いします♡」
差し出された手を握った。細くて柔らかい手だった。
それからは毎週金曜が楽しみになった。 瑞希とTSUTAYAで会って、お互いの選んだDVDを見せ合って、映画の話をする。
LINE交換したのは3回目に会った時だった。 「映画の感想、共有したいので♡」 そう言って瑞希の方からQRコードを見せてきた。
それからは金曜以外も毎日LINEした。映画の感想を送り合い、おすすめを教え合い、ランキングで言い争った。
「いやいや、ノーランのベストは『インターステラー』でしょ」
「は? 『ダークナイト』に決まってるでしょ。悠太さんわかってないな〜」 「じゃあ今度決着つけましょう♡ 映画バトル♡」
瑞希のことが少しずつわかってきた。 22歳、都内の出版社で編集アシスタント。一人暮らし。映画が生きがい。年間200本観る。
「映画オタクって言ってよ♡ 褒め言葉だから♡」
スタイルもいい。ニットを着てる時にちらっと見えるラインは明らかにDカップ以上だった。 顔も整ってるし、正直なんでフリーなのか謎だった。
5回目の金曜日。TSUTAYAの前で瑞希が言った。
「ねえ、悠太さん。今度一緒に映画観に行きませんか? 来週『オッペンハイマー』が公開するんです♡」
(映画デート……?)
「行く。絶対行く」
即答した。瑞希がくすっと笑った。 「即答♡ 嬉しい♡」
土曜日、13時。新宿の映画館。
「悠太さーん!」
振り向くと瑞希が小走りで近づいてくる。 白のカーディガンにネイビーのワンピース。膝上の丈で脚が綺麗に見えてる。
IMAXで3時間の大作。圧倒的な映像、重厚な音楽、モノクロとカラーの構成。 途中、爆発のシーンで瑞希が「すごい……」と小さく呟いた。横顔がスクリーンの光で照らされて綺麗だった。
上映後。二人とも興奮が冷めない。
「やばかった!!」瑞希が両手を握りしめた。
「キリアン・マーフィー最高すぎない? あの演技、アカデミー賞でしょ!」 「モノクロパートの使い方が天才すぎる」 「わかるーーー!♡♡」
近くのカフェで感想戦。2時間喋り倒した。
「悠太さんとこうやって映画の話するの、すごく楽しい♡」
「俺も。こんなに語れる相手、初めてだ」 「私も♡ 友達はみんな映画興味ないから……やっと理解者に出会えた♡」
瑞希がコーヒーカップを両手で包んで、こっちを見た。少し頬が染まってる。
「ねえ、来週も一緒にどっか行かない?」
「もちろん」 「ふふ♡ また即答♡」
それから毎週末デートするようになった。でも物足りない。もっと一緒にいたい。
3回目のデートの帰り道。
「今度さ……うちで映画観ない?」
足が止まった。
「映画館もいいけど、家だとリラックスして観られるし♡」
何を観るか2時間悩んだ末に『ラ・ラ・ランド』にした。二人とも好きだけど、一緒には観てない。
土曜日、14時。瑞希のマンション。
「いらっしゃい♡」
瑞希はオーバーサイズのパーカーにショートパンツ。部屋着なのに可愛い。太ももが眩しい。
部屋に入って驚いた。壁一面の本棚にDVDとBlu-rayがぎっしり。映画のポスターが4枚。
「すげえ……映画オタクの部屋だ」
「褒め言葉として受け取ります♡」
ソファに並んで座る。照明を落として『ラ・ラ・ランド』再生。
部屋が暗くなる。画面の光だけが二人を照らす。
近い。ソファが広くないから、肩が触れてる。瑞希の体温。時折ふわっと甘い匂い。
映画が進む。 エマ・ストーンのオーディションのシーン。「Audition (The Fools Who Dream)」が流れる。
隣で、小さくすすり泣く音。
「ごめん……♡ ここ何回観ても泣いちゃう♡」
「わかるよ。名シーンだもんな」
暗い部屋で涙を拭う横顔が、画面の光に照らされて——
(好きだ)
映画が終わった。あのほろ苦いラスト。照明はつけなかった。
瑞希がこっちを向いた。泣いた後の、潤んだ瞳。暗い部屋。距離が近い。
瑞希がもじもじと指を組んでる。
「私、毎週金曜にTSUTAYAに行ってたの……悠太さんに会いたかったからなの♡」
え。
「最初は偶然だったけど……2回目からは、狙って行ってた。同じ時間に♡」
「……マジで?」 「マジ♡ 話しかけるの、3回目でやっと勇気出たの」
瑞希が俺の顔を見上げた。頬が赤い。唇が薄く開いてる。
「映画の趣味が合う人に初めて出会えて……嬉しくて……♡ 気づいたらずっと考えてた♡ 悠太さんのこと♡」
「瑞希……俺も、ずっと」
「……え?」 「毎週金曜が楽しみだったのは映画じゃなくてお前に会えるからだ」
瑞希の目が見開かれた。
「好きだ。映画仲間とかじゃなくて、女の子として好き」
沈黙。エンドロールの音楽だけが流れてる。
瑞希の目から涙がぽろっとこぼれた。
「……私も♡ 好き♡ ずっと好きだった♡♡」
暗い部屋で、二人の距離がゼロになった。
瑞希の頬に手を添える。涙を親指で拭う。
「キス……していい?」
「……うん♡」
ゆっくり唇を重ねた。柔らかい。少し震えてる。ビールの微かな苦みと、唇の甘さ。
ちゅ。
触れるだけのキスから、少しずつ角度を変えて深くしていく。
「ん……♡」
瑞希の手が俺のシャツの胸元を掴んだ。舌先が触れ合う。
「んっ……ちゅ……♡♡」
舌を絡め合う。ちゅ、ちゅ、と濡れた音が暗い部屋に響く。
「はぁ……♡ もっと……♡」
引き寄せられるようにまたキス。今度はもっと深く。 舌を絡め合いながら、自然と瑞希の体を抱き寄せた。
パーカー越しに感じる体温。柔らかい胸が腕に当たる。
「ん……♡ 悠太さん……♡」
キスしたまま、そっと瑞希をソファに押し倒した。 エンドロールが終わって、画面が暗転。部屋は真っ暗に。
「電気……つけなくていいの?」
「このままがいい♡ 恥ずかしいから……♡」
首筋にキスを落とす。 「ひゃっ……♡」
パーカーの裾に手を入れた。素肌に触れる。すべすべで温かい。
「んっ……♡ もっと触って……♡」
指先がブラの縁に届く。レース素材。ブラ越しに胸を下から包み込んだ。
「あっ……♡♡」
大きい。片手じゃ収まりきらない柔らかさ。ふわっとした弾力が手のひらに広がって、指の間からはみ出す。
「……すげえ」
「やっ……♡ そんなに揉まないで……♡」 「脱がしていい?」 「……うん♡ 暗いから……♡ いいよ♡」
パーカーとキャミソールを脱がせて、ブラのホックを外す。パチン。 ぷるん、と形のいい胸が解放された。
そっと両手で包む。 「ひぁっ……♡♡ 直接……♡」
親指が乳首に触れるとぴくんと硬くなった。
「やっ……♡ そこ敏感……♡♡」
くりくりと親指で転がす。 「あっ♡ あっ♡ だめ……♡ 変な声出ちゃう……♡」
「聞きたい」
口を近づけて、乳首に舌を這わせた。 「ひあぁっ……!♡♡」
ちゅ、と吸い付く。舌先でころころ転がしながら、もう片方の胸を手で揉む。
「あっ♡ んっ♡ 吸わないで……♡ 感じちゃう……♡♡」
言いながら俺の頭を抱え込んで押し付けてくる。正直だ。
反対側も同じように舌で攻める。 「あぁっ♡♡ 両方はずるい……♡♡」
ショートパンツの裾から手を入れた。内ももに触れると——もう湿っていた。
「……やだ♡ バレた♡」
「濡れてる」 「言わないで……♡♡ 恥ずかしい……♡♡」
ショートパンツをゆっくり下ろす。下着の上からそっと指でなぞる。くちゅ。
「あっ……♡♡ そこ……♡ 焦らさないで……♡♡」
下着をずらして直接触れた。花びらが蜜であふれてる。
「ひぁっ!♡♡」
上の方にある小さな突起に触れると—— 「やっ!♡♡ そこだめ……♡♡ 一番……♡♡」
くりくりと指先で刺激する。 「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡ やばっ……♡♡ 気持ちいい……♡♡♡」
下着を脱がせる。中指をゆっくり入れる。ぬるっと——抵抗なく呑み込まれた。
「あぁっ……♡♡ 指……♡ 入ってる……♡♡」
中は熱くて、きゅうきゅう締め付けてくる。くちゅくちゅと指を動かしながら、親指で上を刺激する。
「あっあっあっ♡♡ 同時にされたら……♡♡ おかしくなっちゃう……♡♡♡」
指をもう一本追加。二本でかき回す。
「ひあっ♡♡ 二本……♡♡ やばいやばい……♡♡♡」
くちゅくちゅくちゅ。瑞希の声がどんどん高くなっていく。
「あっ——あっ——イきそう——♡♡♡」
スピードを上げる。
「あっ♡♡ イっ——イくっ♡♡♡——ッ!!♡♡♡♡」
びくんっ!と体が弓なりに跳ねた。太ももがぶるぶる震えて、俺の首にしがみつく。
「はぁ……♡ はぁ……♡♡ すごかった……♡♡♡」
余韻でぴくぴく震える体を抱きしめた。
「……私も、悠太さんに気持ちよくなってほしい♡」
息が整った瑞希が、暗闇の中で俺のベルトに手をかけた。
「させて♡」
ベルト、ボタン、ジッパー。一生懸命外してくれる。 限界まで硬くなったそれが現れた。
「……わ♡ 大きい♡♡」
細い指がそっと触れる。根元から先端までゆっくりなぞるように。
「あ……硬い♡ 熱い……♡」
指で包んで、ゆっくり上下に動かし始めた。
「こう……?♡ 気持ちいい?♡」
「……いい。すごくいい」
瑞希が顔を近づけた。先端にちゅっとキスを落とす。
「っ……!」
ぴくん、と反応したのを見て瑞希がくすっと笑った。
「ふふ♡ ビクってなった♡」
舌がぺろっと先端を舐める。くるくると丁寧に舐め回す。 「んっ……♡ れろ……♡ ちゅっ♡♡」
ぱくっと咥え込まれた。
「っ——!!」
温かくて、柔らかくて、ぬるぬるの口の中。舌が裏側を丹念に舐め上げる。
「ちゅぱ……♡ んむ……♡♡ じゅるっ♡♡」
ちゅぱちゅぱちゅぱ。リズミカルに頭を上下させる。
「瑞希……すげえ上手い……」
「んっ♡♡ ほんと?♡ 嬉しい♡ んぷっ♡♡」
褒めるとさらに激しくなった。奥まで咥え込んで、喉の入口に当たる。
上目遣いで見上げてくる。とろけた表情。唾液がたらりと垂れる。
「やばい……瑞希、そろそろ限界……」
口を離した。ちゅぽんと音がして、唾液の糸がきらりと光った。
瑞希が俺を見上げた。唇がてらてら光って、目がとろんとしてる。
「悠太さん……♡ 私、もっと……♡♡」
「……いいの?」 「うん♡ 悠太さんなら……♡♡ 全部あげたい♡♡」
瑞希がソファに仰向けになった。恥ずかしそうに視線を逸らす。
「……来て♡」
覆いかぶさって、瑞希の顔を見下ろす。
潤んだ瞳、上気した頬、薄く開いた唇。
「キスして♡」
深く唇を重ねる。舌を絡め合いながら、瑞希の脚の間に体を収めた。
先端が花びらに触れる。ぬる、と蜜が絡みつく。
「あっ……♡ 当たってる……♡♡」
「入れるよ」 「うん……♡ ゆっくり……♡」
腰を進める。先端がぬぷっと中に入る。
「あっ——♡♡」
熱い。きつい。ぬるぬるなのにきゅっと締め付けてくる。
ゆっくり、ゆっくり奥へ。
「あぁっ……♡♡ 入ってくる……♡♡ おっきい……♡♡♡」
根元まで入りきった。ずん、と奥に当たる。
「はぁ……♡♡ いっぱい……♡♡ 奥まで来てる……♡♡♡」
瑞希が両腕を首に回した。脚が腰に絡みつく。全身で抱きしめられる。
「動くよ」
「うん……♡♡」
ゆっくり腰を引いて——押し込む。ずちゅ。
「あっ♡♡」
リズムを作っていく。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ。
「あっ♡ あっ♡ 気持ちいい……♡♡ 悠太さん……♡♡」
少しずつスピードを上げる。ぱん、ぱん、ぱん。
「やっ♡♡ 速い……♡♡ 奥に当たって……♡♡♡」
瑞希の爪が背中に食い込む。脚がぎゅっと腰を挟む。
「もっと……♡♡ もっと奥まで……♡♡♡」
腰を引いて、深く突き入れる。ずぷっ——
「ひあっ!♡♡♡ そこぉ!♡♡♡ そこいいっ!♡♡♡」
同じ場所を狙って繰り返す。ぱんぱんぱん。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡ すごいっ♡♡ やばいっ♡♡♡」
暗い部屋に肌のぶつかる音と瑞希の声が響く。
「悠太さんっ……♡♡ 好きっ……♡♡ 好き好き好き♡♡♡」
「俺も……好きだ……瑞希……」 「あっ♡♡ 名前呼ばれたらっ……♡♡ もう……♡♡♡」
中がきゅうぅっと締まった。波みたいに痙攣してくる。
「イきそう……♡♡ 悠太さんと一緒にイきたい……♡♡♡」
「俺も……もう……」 「中に出して♡♡ 全部中に出して♡♡♡」
ぱんぱんぱんぱんっ!
「あっあっあっ——イくっ♡♡ イっちゃうっ♡♡——ッッ♡♡♡♡」
びくんっ!!
瑞希の体が大きく跳ねた。中が激しく痙攣して、めちゃくちゃに締め付けてくる。
「出る——!」
どくっ、どくっ、どくっ。奥の奥に、全部注ぎ込んだ。
「あああっ♡♡♡♡ 熱いっ♡♡♡ 中にいっぱい出てるっ♡♡♡♡♡」
びくびくびくっ。瑞希の体が震え続ける。中が搾り取るようにぎゅうぎゅう締まる。
「はぁ……♡ はぁ……♡♡ すごかった……♡♡♡ 中……あったかい……♡♡」
瑞希がぎゅっと抱きしめてきた。汗ばんだ肌が密着する。心臓の音が聞こえる。
「……まだ、終わりたくない♡」
耳元で瑞希が囁いた。
繋がったままの体が、まだぴくぴくと余韻に浸っている。 中にいるそれが瑞希の熱で再び硬くなっていくのがわかった。
「あ……♡ また大きくなってる……♡♡」
「瑞希が可愛すぎるから」 「ばか♡♡」
瑞希が俺の肩を押して仰向けにさせた。 繋がったまま、瑞希が上に跨る形になる。
「今度は私が動く♡♡」
暗闇に目が慣れて、瑞希のシルエットが見える。上に跨って、胸が揺れそうな姿勢。
腰がゆっくり動き始めた。くちゅ、くちゅ。
「あっ♡♡ この体勢……♡♡ 奥にめっちゃ当たる……♡♡♡」
さっき出したばかりの中はぬるぬるで、とろけるように滑らかだ。
「んっ♡ さっきの……♡ 中にいっぱい残ってて……♡ ぬるぬる……♡♡」
瑞希が腰を前後に揺らす。くちゅ、ぐちゅ、くちゅ。
「あっ♡ あっ♡ 自分で動くの……♡♡ すごい感じる……♡♡♡」
リズムが速くなっていく。ぱん、ぱん、ぱん。胸がたゆんたゆんと大きく揺れる。
下から胸を掴んだ。ぷるんとした弾力が手のひらに広がる。 「ひぁっ♡♡ 胸……♡♡ 揉まないで……♡♡ 感じすぎちゃう……♡♡♡」
乳首を指先で転がしながら腰を掴む。
瑞希が上下に動き出した。ずちゅんずちゅん。
「あああっ♡♡ やばっ♡♡ この角度やばいっ♡♡♡」
腰を掴んで下から突き上げる。ずぶっ、ずぶっ。
「ひあっ♡♡♡ 下からも来たらっ♡♡ おかしくなっちゃうっ♡♡♡♡」
ぱんぱんぱんぱん!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡♡ 悠太っ……♡♡♡ 悠太ぁっ♡♡♡♡」
さん付けが取れた。名前を呼ぶ声がたまらなく色っぽい。
「瑞希……中やばい……」
「だって♡♡ 勝手にきゅってなっちゃうのっ♡♡ 気持ちよすぎて♡♡♡」
中がぎゅうぎゅう締め付けてくる。痙攣みたいにリズミカルに。
「俺ももう——」
「出してっ♡♡ また中にっ♡♡ 全部ちょうだいっ♡♡♡」
腰を固定して、下から最奥まで突き上げる。ずぶんっ!
「あっっっ♡♡♡♡——イくっ♡♡♡ イっちゃうイっちゃうっ♡♡♡♡——ッッ!!♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんっ!!
瑞希の体が激しく痙攣。中がめちゃくちゃに締まって——
どくっ、どくっ、どくっ、どくっ。二度目の射精。奥に、また全部出した。
「あぁぁっ♡♡♡♡♡ また来てるっ♡♡♡ 中にいっぱいっ♡♡♡ あったかいのいっぱいっ♡♡♡♡♡」
瑞希がガクガク震えながら俺の上に倒れ込んできた。
「はぁ……♡ はぁ……♡♡♡ もう……動けない……♡♡」
繋がったまま、二人とも動けない。 荒い呼吸が重なって、汗ばんだ肌がぺたりとくっつく。
どれくらいそうしていたかわからない。
体を離すと、繋がっていたところからとろりと白いものが溢れた。 「あ……♡ いっぱい出てくる……♡♡ 二回分……♡♡」
ソファに並んで座って、肩を寄せ合う。 瑞希が俺の肩に頭を預けた。さらさらの黒髪がくすぐったい。
「ねえ、悠太」
「ん?」 「さっきの告白……♡ もう一回聞いていい?♡」
「好きだ。映画の趣味が合うとか、話してて楽しいとか、全部ひっくるめて。瑞希が好きだ」
「……っ♡♡」
瑞希の目がうるっと潤んだ。
「ずるい♡♡ そんなの泣いちゃうでしょ♡♡」
「さっきも泣いてたけど」 「映画で泣くのと告白で泣くのは別物です♡♡」
ぎゅっと腕にしがみつく瑞希。
「私も好き♡♡ 大好き♡♡♡ TSUTAYAで初めて見かけた時から、ずっと♡♡」
「いつの話だよ」 「3ヶ月前♡ 悠太が洋画の棚で『ファイト・クラブ』持ってるの見て、この人いいなって♡」 「そこ?」 「だって♡ 『ファイト・クラブ』借りる男の人、信用できるもん♡」
何その基準。笑った。
「じゃあ、俺たち付き合ってるってことでいい?」
「当たり前でしょ♡♡♡ もう彼氏でしょ♡♡」
瑞希が嬉しそうに笑った。涙の跡が残る顔で、でも世界一幸せそうな笑顔。
「来週の金曜もTSUTAYA行こ♡ 彼氏と一緒に♡♡」
「行くけど、今度は映画選ぶの時間かかるぞ。二人分だから」 「いいじゃん♡ ゆっくり選ぼ♡ それでうちで一緒に観よ♡♡」 「毎週?」 「毎週♡♡♡」
瑞希が立ち上がって照明をつけた。壁一面のDVD棚が照らされる。
「ねえ♡ ここに、悠太の好きな映画も並べたいな♡」
「……棚、足りる?」 「足りなかったら増やせばいいでしょ♡♡」
瑞希がにっこり笑って、つま先立ちでキスしてきた。ちゅ。
「これからよろしくね♡♡ 映画仲間兼彼氏♡♡♡」
「よろしく。映画オタク兼彼女」 「褒め言葉として受け取ります♡♡♡」
瑞希がパーカーだけ拾って羽織った。
「お風呂入ろ♡ 一緒に♡♡」
「え、一緒に?」 「だって彼氏でしょ♡♡ 当然です♡♡♡」
手を引かれてバスルームに連行される。
「あ、待って。お風呂上がったら一本観ない?」
「え♡ 観る観る♡♡ なに観るの?♡」 「『ビフォア・サンライズ』。恋人になった記念に」 「……♡♡♡♡ それ最高♡♡♡♡♡ やば♡♡ 泣いちゃう♡♡♡」 「まだ観てないだろ」 「いや予告の時点で泣く♡♡♡」
笑い合いながらバスルームに消えていった。
映画みたいな出会い方で、映画みたいにドラマチックで。 でも映画と違うのは——これが終わらないってこと。
——エンドロールは、まだまだ先だ。
おわり