俺、藤原陸(ふじわら りく)、25歳。都内のWeb制作会社でディレクターをやっている。
社会人3年目。デスクワーク、コンビニ飯、運動不足。大学時代はテニスサークルでそれなりに動いていたのに、今では通勤と帰宅の往復だけの生活。
「何か新しいこと始めたいな」
同期に相談したら「ボルダリング、いいよ。一人で行けるし、ハマるとやばい」と言われた。
家から自転車で10分のジム『WALL CRAFT』。初心者体験コースあり。
(運動不足解消くらいにはなるだろ)
軽い気持ちで予約を入れた。この判断が俺の人生を変えるとは——まだ知らない。
土曜の午前11時。壁一面にカラフルなホールドが散りばめられた空間。高さ4メートルの壁が5面。
スタッフに基本を教わり、一番簡単な8級に挑戦。——が、3手目で腕がパンパンになった。
(運動不足なめてた……)
必死にしがみつき、なんとかゴールにタッチ。7級にも挑戦したが、核心部で何度やっても手が届かない。
「あの持ち方だと、たぶん届かないですよ」
振り返ると——
(…………は?)
とんでもない美人が立っていた。
黒いスポーツブラにグレーのクライミングパンツ。腰にチョークバッグ。
引き締まった腹筋にうっすらラインが入っている。腕は細いけどしなやかな筋肉がついて、肩甲骨がくっきり浮き出た背中。
——で、その鍛え上げられた身体に、不釣り合いなほど大きな胸。
スポーツブラがぱんぱんに張っている。Eカップはある。呼吸のたびにふわりと上下していた。
小さな顔に切れ長の目、長いまつ毛、通った鼻筋。黒髪のポニーテール。白い肌だけど腕だけ少し日に焼けている。外岩にも行くんだろう。
「そのホールド、正対で取りに行くと遠いんです。フラッギングっていう足技を使うと楽に取れますよ♡ やってみせますね」
彼女が壁に取り付いた。しなやかに身体を回転させて、足を振り出し、遠いホールドにすっと手が届く。
登っているときの背中の筋肉の動き。肩甲骨が翼みたいに動いて、腹筋が収縮する。そしてスポーツブラから溢れそうな胸が、動くたびにぷるんと揺れる。
(かっこいい。そしてエロい)
ひょいっと降りてきた彼女が、にこっと笑った。
「こんな感じ♡ やってみてください」
言われた通りにやると——ぱしっ。ホールドを掴めた。
「おっ♡ 上手い♡♡ 初めてでそれできる人あんまりいないですよ♡♡」
水瀬凛(みなせ りん)、24歳。出版社で編集の仕事をしながらほぼ毎日登っている常連クライマー。
「よかったらまた一緒に登りましょう♡」
LINE交換。アイコンは外岩でガッツポーズの写真。最高に可愛い。
それから週3でジムに通った。火・木の仕事終わりと土曜の午前。
土曜は凛さんがほぼ確実にいる。俺のコーチみたいに教えてくれた。
「陸くん、腰が壁から離れてる♡ もっとお尻を壁に近づけて♡」
壁の上から見下ろすと、凛さんが見上げていて、スポーツブラの谷間がばっちり見えて——
(集中しろ。落ちるぞ)
1ヶ月で8級から5級まで登れるようになった。LINEも毎日。クライミングの動画を送り合ったり、たまに仕事の愚痴を聞いてもらったり。
「凛さんに会えるだけでスッキリする」とLINEで送ったら、
「なにそれ♡♡♡ 嬉しいんだけど♡♡♡」と返ってきた。
壁を登っている凛さんをスポットするとき——真下から見上げると、引き締まったお尻がすぐ目の前。Eカップの膨らみが壁に押し付けられて形を変えている。
「陸くん、落ちるよ!」
ずしっ。凛さんが壁から離れて俺の腕の中に。ふわっと甘い匂い。至近距離の笑顔。
「ナイスキャッチ♡♡ ……ちょっとドキッとした♡」
逆に俺が落ちたとき、凛さんのスポットでは支えきれず、二人でマットに倒れた。ふにゅっと柔らかいものが胸板に当たった。
「ご、ごめん!」
「大丈夫♡♡ でも陸くん重い♡♡」
胸の感触がしばらく消えなかった。
通い始めて2ヶ月。5級の壁で伸び悩んでいた。
「うちで筋トレしない?♡ ハングボードとか懸垂バーとかあるの♡」
断る理由が1ミリもなかった。
日曜午後。凛の1LDK。白いタンクトップにショートパンツ。タンクトップの胸元がぱんぱんに張って、ショートパンツから伸びる脚はしなやかに引き締まっている。
(ジムより近い。圧倒的に距離が近い)
リビングの一角がトレーニングスペース。ハングボード、懸垂バー、ヨガマット。
まずストレッチ。凛が前屈するとタンクトップの胸元が開いて谷間が丸見え。
「陸くん、もっと前に倒して♡」
凛が俺の背中を押してくれる。
凛の開脚がえげつない。ほぼ180度。ショートパンツの隙間から太ももの内側が——
(精神修行か?)
懸垂でお手本を見せてくれると、タンクトップの裾がめくれて腹筋が露わに。上がるたびにEカップの胸が目の前でぷるんぷるん揺れる。
「見てた?♡」
「フォームを見てました」
「ほんとに?♡♡」
毎週日曜、筋トレ。マッサージもし合うようになった。
凛がうつ伏せで「ここも押して♡ 肩甲骨の下♡」
背中を押すと「あぁ♡♡♡ 気持ちいい♡♡♡」——声がやばい。
ある日曜。筋トレの後、凛の手作りカレーを食べていた。
「私たちってさ、何なんだろうね♡」
凛が俺の目を真っ直ぐ見た。
「好きです。ずっと好きだった。一緒に登り始めた頃から」
凛のまつ毛が震えた。
「……私も♡♡ 陸くんのこと、ずっと好きだった♡♡」
「付き合ってください」
「はい♡♡♡♡」
涙がぽろっとこぼれた。笑いながら泣いている。
「壁登るのは速いのに、告白は遅いんだから♡♡♡」
隣に座った凛の手を握った。小さくて、指先がちょっと硬い。クライマーの手。
「キス、していい?」
「……うん♡」
ちゅ……♡
柔らかくて、温かい。もう一度。今度は少し長く。
ちゅっ……ちゅ……♡
舌を這わせると、凛の口がゆっくり開いた。
ちゅるっ……ちゅぷっ……れろ……♡♡
「んっ……♡♡ はぁ……♡♡」
ディープキス。凛の舌が小さくて、おずおずと追いかけてくる。
ちゅるるっ……ちゅっ……ちゅぷっ……♡♡
キスしながら手が自然とTシャツの裾へ。素肌に触れた。
ふにゅ……♡
下から持ち上げるように胸を包み込んだ。
むにゅうっ……♡♡
「あっ♡♡」
ブラをしていない。Eカップが手のひらの中で自由に形を変えている。
「もっとちゃんと触りたい」
「……脱がせて♡♡」
Tシャツを持ち上げると——
ぷるんっ♡♡
弾けるように飛び出した双丘。ハリのある白い肌に薄いピンクの乳首がぴんと立っている。
「凛……きれい」
「見ないで……♡♡」
「無理」
両手で揉みしだく。
むにゅむにゅ……ふにゅふにゅ……♡♡
「あっ♡♡ んっ♡♡♡ 揉みすぎっ♡♡♡」
親指で乳首をくるっと撫でた。
こりっ♡
「ひゃあっ♡♡♡♡」
びくんと跳ねた。乳首に口をつけて吸い付く。
ちゅうっ……じゅるっ……♡♡
「ひぁっ♡♡♡♡♡♡ 吸わないでっ♡♡♡♡」
ダメと言いながら俺の頭を押さえつけてくる。交互に吸って、揉んで、舐めて。
ちゅるちゅる……こりこり……♡♡♡
「あっ♡♡♡♡♡ 胸だけでおかしくなっちゃうっ♡♡♡♡♡♡」
甘噛みした。
かりっ♡♡
「ひあああっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
クライマーの身体が快感で震えている。
「ベッド行こう」
シングルベッドに凛が横になった。上半身裸、ショートパンツだけ。
「陸くんも脱いで♡♡」
Tシャツを脱いだ。覆いかぶさってキスしながらショートパンツを引き下ろすと、薄いラベンダー色のショーツ。
「可愛い下着」
「……今日、何かあるかもって♡♡♡♡」
ショーツの上から中心をなぞった。
すっ……♡
「ひっ♡♡」
濡れてる。はっきりわかるくらい。
ショーツを下ろすと、きれいに整えられたそこは透明な蜜でてらてらと光っていた。
クリトリスに指先をそっと当てて、くるくると円を描く。
「あっ♡♡♡ そこっ♡♡♡♡」
もう片方の手で中指をゆっくり挿し入れた。
ずぷっ……♡♡
「んあっ♡♡♡♡♡」
中を探って少しざらっとした場所に当たった。
くちゅくちゅ……くちゅくちゅ……♡♡♡
「そこっ♡♡♡♡♡ やばいっ♡♡♡♡♡♡」
二本に増やして、クリと中を同時に攻める。
くちゅくちゅくちゅ……くりくり……♡♡♡♡
「あっ♡♡♡♡♡♡ いくっ♡♡♡♡♡♡♡♡ いくいくいくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
凛の身体が弓なりに反った。
「いっ——♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんっ♡♡♡♡
中がきゅうぅっと指を締め上げる。蜜がとろっと溢れた。
「こんなの……初めて♡♡♡♡」
まだ脚が震えている凛が身体を起こした。
「私にもさせて♡♡」
ボクサーパンツを引き下ろすと、限界まで硬くなったそれが飛び出した。
「わっ♡♡……おっきい♡♡♡」
クライマーの手がそっと包み込んだ。指先の硬さが適度な刺激になる。
しゅっ……しゅっ……しゅっ……♡
先端にちゅっとキスして、そのまま口に含んだ。
じゅるっ……♡♡
「っ……!」
温かくて柔らかい。舌がねっとり絡みつく。少し不器用だけど一生懸命で、それがたまらなく興奮した。
ちゅぱっ……じゅるっ……ちゅぷちゅぷ……♡♡
「はぁ♡♡……陸くんの、すごい熱い♡♡♡」
裏筋を舐め上げて、先端をちゅるちゅると転がす。再び深くくわえてポニーテールが揺れる。
じゅるるっ……じゅぷっ……ちゅぱちゅぱ……♡♡♡
「凛……もうやばい」
口を離した凛の口元から唾液が糸を引いた。とろんとした瞳。
「入れたい」
「……入れて♡♡♡」
凛が仰向けに脚を開いた。クライマーの柔軟性。
「ピル飲んでるから♡♡ そのままでいい♡♡ 全部感じたい♡♡♡」
先端を入り口に当てた。
ずぷ……っ♡♡
「んんっ♡♡♡♡♡♡」
きつい。でも奥からとろとろの蜜が溢れて、ゆっくり最奥まで入った。クライマーの体幹。内側の筋肉がきゅうぅっと締め上げる。
「おっきくて♡♡♡♡ お腹の奥まで来てるっ♡♡♡♡♡」
「動くよ」
ずちゅっ……ずちゅっ……ずちゅっ……♡♡
「あっ♡♡ あっ♡♡♡ あっ♡♡♡♡」
ペースを上げた。凛の脚が俺の腰に巻きついた。鍛えた太ももでぎゅっと引き寄せる。
ぱんっ……ぱんっ……ぱんっ……♡♡♡
角度を変えて奥の一点を突き上げた。
ずんっ♡♡♡
「そこぉっ♡♡♡♡♡♡♡」
凛の背中が弓のようにしなった。同じ場所を何度も突く。
ぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡♡
「あっ♡♡♡♡♡♡ やばいっ♡♡♡♡♡♡♡♡ 陸くんっ♡♡♡♡♡♡♡♡ 好きっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
爪が背中に食い込んだ。太ももの締め付けが強くなる。
「イきそうっ♡♡♡♡♡♡♡♡ もうイっちゃうっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「俺ももう——」
「中にっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 中に出してっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
ずんっっ!!
最奥に押し付けて——
どくっ、どくっ、どくどくどくっ♡♡♡♡♡♡♡♡
「あっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんっ♡♡♡♡♡♡♡♡
中がきゅうきゅうと締め上げて搾り取るように脈動する。
「あったかいっ♡♡♡♡♡♡♡♡ いっぱい出てるっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
繋がったまま凛を抱きしめた。涙で頬が濡れている。
「嬉しい♡♡♡♡♡♡ 陸くんと繋がれて♡♡♡♡♡♡♡♡」
数分の休憩。繋がったまま撫で合っていた。
「陸くん……♡♡ まだ元気だね♡♡?」
「凛が可愛すぎるのが悪い」
「……もう一回、する♡♡?」
「後ろ向いて」
「バック……♡♡?」
「凛の背中が好きなんだ。登ってるとき、いつも見てたから」
「……変態♡♡♡♡」
四つん這いになった凛。引き締まった背中、浮き出る肩甲骨、くびれたウエスト、きゅっと上がったお尻。
壁を登るときに見ていた背中が、裸で目の前にある。
ずぷんっ♡♡♡♡
「んあっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
一気に根元まで。
「奥っ♡♡♡♡♡♡ さっきより奥に当たってるっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
腰を掴んで動き出した。
ぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡
「ひゃあっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 速いっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
前に手を回して揺れている胸を鷲掴みにした。
むにゅんっ♡♡♡
「ひあっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
後ろから突きながら胸を揉む。乳首を転がしながら腰を打ち付ける。
ぱんぱんぱんっ……むにゅむにゅ……こりこり……♡♡♡♡♡♡
「全部気持ちいいっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
凛の腕が崩れた。上半身がベッドに沈んで、お尻だけが突き上がる。角度がさらに深くなった。
ずんずんずんっ……ぱんぱんぱんっ……♡♡♡♡♡♡♡
「あああっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ イくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ もうイくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「中に出すよ」
「出してっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 中にいっぱい出してっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
最奥に押し込んだ。
ずんっっ!!
どくっ……どくどくっ……どくどくどくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
「イくうっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
全身がびくびくと痙攣。クライマーの筋肉がものすごい力で締め上げて搾り取る。
凛がベッドに崩れ落ちた。汗だくの背中にキスをした。肩甲骨のあたり——壁を登っているとき、いつも一番好きだった場所に。
「凛……大好きだ」
「私も♡♡♡♡♡♡♡♡ 大好き♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
横向きに抱きしめた。凛がくるっと振り返ってちゅっとキス。
汗だくで髪がぐちゃぐちゃで——めちゃくちゃ可愛かった。
翌朝。隣で凛が裸で寝ている。
「ん……おはよう♡♡」
「だって陸くんが疲れさせるから……♡♡♡♡」
シャワーを浴びて、クライミングウェアに着替えた。
「今日、ジム行こっか」
「行く♡♡♡♡」
ウォールクラフト。凛のスポットで壁に取り付く。フラッギング、ヒールフック、ランジ——教わった技を全部使って4級の課題を完登した。
「やったあ♡♡♡♡♡♡♡♡」
降りると凛が抱きついてきた。ジムで。他の人の前で。
「おめでとう♡♡♡♡♡♡♡♡ 4級完登♡♡♡♡♡♡♡♡」
「凛、ここジム」
「あっ♡♡♡♡」
常連の先輩に「お前ら付き合ってんの?」と聞かれた。
凛が俺の腕を掴んで「はい♡♡♡♡ 彼氏です♡♡♡♡♡♡♡♡」
「ついに!」「お似合い!」「ジムカップル誕生!」
祝福の声が上がった。
帰り道、自転車を並べて走った。
「来月、外岩行かない?♡ 御岳のボルダー、紅葉の時期すごくいいの♡♡」
「行きたい。凛と外岩、めっちゃ行きたい」
「じゃあ決まり♡♡♡♡」
凛が嬉しそうにペダルを漕いでいる。ポニーテールが風に揺れる。
ボルダリングを始めたのは運動不足の解消が目的だった。まさか壁を登った先にこんな最高の彼女が待っているとは。
「私に出会ってくれて、ありがとう♡♡♡♡」
「それはこっちの台詞。凛に声かけてもらわなかったら、俺はまだ7級で止まってた」
「クライミングのグレードの話?♡♡」
「人生のグレードの話」
「くさい♡♡♡♡♡♡♡♡」
ぽかっ、と肩を叩かれた。全然痛くない。
クライミング仲間から恋人へ。壁を登るように、一歩一歩。
ジムの月会費、シューズ代、チョーク代。全部ひっくるめて——人生最高の投資だった。