親の再婚で同居になった同い年の義姉が夜中にだけ敬語を崩してくる件について

これ、書いていいのかずっと迷ってた。でも誰にも言えないまま2年経ったし、もう時効ってことで書かせてください。

高1の秋の話です。

俺の親父が再婚した。相手は親父の会社の取引先の人で、バツイチ。連れ子がいるって聞いたとき、正直めんどくさいなとしか思わなかった。

で、その連れ子ってのが同い年の女の子だった。

名前は伏せるけど、顔は今田美桜をちょっと幼くした感じ。身長は158cmくらいで、制服の上からでもわかるくらい胸がある。たぶんEカップはあったと思う(あとで判明する)。

初めて会ったのは荻窪の焼肉屋で、親同士が「ほら、挨拶して」って言ってるのに、彼女は俺の顔をじっと見て、ぺこりと頭を下げただけだった。

(あ、人見知りか…)

違った。

食事中に親父が「同じ高校に通えるように転校の手続きしたから」と言ったとき、彼女がぽつりと言った。

「…同じクラスにはならないですよね?」

「いや、それは学校が決めるんじゃない?」

「…そうですか」

めちゃくちゃ嫌そうだった。

(俺のこと嫌いなんだろうな)って素直に思った。まぁ、俺だって急に「はい、今日からお兄ちゃんね」とか言われても困るし、お互い様だろう。

同居が始まったのは10月の頭。荻窪の3LDKのマンションで、俺と彼女にはそれぞれ個室が与えられた。壁一枚隔てた隣同士。

最初の1ヶ月は本当に会話がなかった。

朝、洗面所で鉢合わせると「おはようございます」。夜、廊下ですれ違うと「おやすみなさい」。それだけ。

学校でも同じクラスにはならなかったけど、「あの子、転校生のくせにめっちゃかわいくない?」って男子の間で話題になってた。

(義姉だなんて絶対言えねぇ…)

言ったら確実にいじられる。「え、一緒に住んでんの?」「風呂とか見れんの?」とか言われるのが目に見えてる。

変化があったのは11月の終わり、期末テスト前だった。

夜中の2時くらいにのどが渇いてリビングに行ったら、彼女がソファでスマホをいじってた。制服じゃなくて、だるだるのパーカーにショートパンツ。太ももがやばかった。

「…あ、ごめん。起きてたんだ」

「…うん」

敬語じゃなかった。

初めて「うん」って言われた気がして、なんかドキッとした。

「テスト勉強?」

「ううん。眠れないだけ」

「…俺も」

冷蔵庫から麦茶を出して、2つコップに注いだ。彼女の前にひとつ置いたら、少し驚いた顔をして「ありがと」と言った。

敬語じゃない彼女は、なんか別人みたいだった。

「ねぇ、前の学校の友達とまだ連絡とってる?」

「え?あぁ、たまにLINEするくらいかな」

「…私は誰とも連絡とってない」

「そうなんだ」

「別に仲良い子いなかったし。お母さんの都合で転校ばっかりだったから」

淡々と話してたけど、それってかなりきつくないか。俺なんか荻窪でずっと育って、幼稚園からの友達がいるのに、こいつは…。

(いや、「こいつ」はさすがに失礼か)

「…新しいクラスはどう?」

「普通。みんな優しいけど、もう出来上がったグループに入るのってしんどい」

「だよな」

「隼人はさ」

名前で呼ばれたのも初めてだった。昼間は「あの」とか「すみません」で済ませてたのに。

「隼人は、私のこと迷惑だと思ってる?」

「…思ってないよ」

「嘘。最初めっちゃ嫌そうだったじゃん」

「いや、それは…状況にびっくりしただけで、お前のことが嫌とかじゃなくて」

「…ほんとに?」

「ほんとに」

彼女がちょっとだけ笑った。初めて見る笑顔だった。今田美桜に似てるって書いたけど、笑うと目がくしゃってなって、もっとかわいかった。

(やべぇな…)

その日から、深夜のリビングが俺たちの秘密の場所になった。

昼間は相変わらず丁寧語で、他人行儀。学校では接点なし。でも夜中の2時を過ぎると、どっちからともなくリビングに降りてきて、ソファの端と端に座って、小声で話す。

くだらない話ばっかりだった。

「数学の田中ってさ、黒板に書くとき絶対『えーっと』って3回言うの気づいてた?」

「知らん。別のクラスだし」

「今度数えてみてよ」

「だから別のクラスだって」

「あはは、そっか」

こういう、ほんとにどうでもいい会話。

でも俺はこの時間が好きだった。

12月に入って、彼女がテスト期間中に「数学わかんない」とノートを持ってきた。隣に座って教えたんだけど、距離が近い。パーカーの首元から鎖骨が見えるし、シャンプーの匂いがする。

(集中しろ、俺…)

「ここってさ、なんでこうなるの?」

身を乗り出してきて、腕が触れた。柔らかくてあったかい。

「えっと…ここの公式を使って…」

「隼人って頭いいんだね」

「いや、普通だよ」

「私の周りに教えてくれる人いなかったから、普通じゃないよ」

なんかその言い方がすごく寂しそうで、胸がぎゅってなった。

(これ、義姉に対して思う感情じゃないだろ…)

自覚はあった。でも認めたくなかった。

決定的だったのはクリスマスイブの夜だった。

親たちは二人でディナーに出かけて、俺たちは留守番。コンビニで買ったチキンとケーキをリビングのローテーブルに並べて、テレビでM-1の録画を見てた。

「これ、私たちのクリスマスってことでいいの?」

「まぁ…そうなるな」

「なんか寂しいね。ファミチキとコンビニケーキって」

「文句言うなよ、俺が買ってきたんだぞ」

「ありがと。…ねぇ、プレゼント交換しない?」

「は?何も用意してないけど」

「私もないよ。だから…なんでもいいの。今持ってるもので」

彼女が差し出してきたのは、髪に付けてたシュシュだった。紺色の地味なやつ。

「はい。これあげる」

「…これもらってどうすんだよ」

「知らないよ。隼人も何かちょうだい」

ポケットを探ったけど、スマホとリップクリームしかない。

「リップクリームでいい?使いかけだけど」

「…間接キスじゃん」

「あ、いや、それは…」

「いいよ。もらう」

彼女はリップクリームを受け取って、その場で唇に塗った。わざとだろ、それ。

「メンソール。隼人の匂いがする」

「…リップクリームの匂いだろ、それ」

「ふふ」

M-1が終わって、彼女が眠そうに目をこすった。

「ねぇ、今日はここで寝ていい?」

「ソファで?風邪ひくぞ」

「隼人もいるなら大丈夫」

それ全然論理的じゃないんだけど、と思いながら、毛布を2枚持ってきた。

ソファで並んで横になった。L字のソファだから一応スペースはあるんだけど、彼女が寄ってきて、肩がくっついた。

「…あったかい」

「…うん」

心臓がうるさかった。絶対聞こえてると思った。

「ねぇ、隼人」

「ん?」

「私たちって、兄妹なんだよね」

「…まぁ、戸籍上は」

「戸籍上は、ね」

暗い部屋で、テレビの待機ランプだけが光ってた。

「もし…兄妹じゃなかったら、隼人は私のこと、どう思う?」

(それ聞くか…?)

「…どうって」

「女の子として。かわいいとか、タイプとか。そういうの」

「…かわいいと思うよ。普通に」

「普通に、かぁ…」

沈黙が重かった。

「私は…隼人のこと、普通には思えないんだけど」

心臓が止まるかと思った。

「…それって」

「わかんない。自分でもわかんないの。ただ、夜ここで話してる時間がすごく好きで、昼間敬語使ってる自分がすごく嫌で」

「…」

「ごめん、変なこと言った。忘れて」

彼女が起き上がろうとしたから、手首を掴んだ。自分でもびっくりした。

「忘れない」

「…え?」

「忘れたくない。俺も…同じだから」

暗がりの中で、彼女の目が潤んでるのがわかった。

「…ばか。そういうこと言ったら、もう戻れないよ」

「戻りたくない」

我ながら恥ずかしいこと言ってると思ったけど、本音だった。

彼女が俺の胸に顔を埋めた。震えてた。泣いてるのかと思ったら、笑ってた。

「よかった…私だけかと思ってた」

「…いや、俺の方がたぶん先だよ。深夜にパーカー姿で太もも出してくるの反則だからな」

「えっ、見てたの?最低」

「見るだろ普通に」

「…ふふ。じゃあ、わざとだったって言ったら?」

「マジで?」

「最初は違ったけど…途中から、隼人が見てるの気づいてから、ちょっと短いの選ぶようになった」

(こいつ…天然じゃなくて確信犯だったのか…)

顔を上げた彼女と目が合った。近い。鼻先が触れそうなくらい。

「…キスしていい?」

「俺から聞こうと思ってた」

唇が触れた。冷たかった。リップクリームのメンソールの味がした。さっき俺があげたやつ。

(あ、間接キスどころじゃなくなったな…)

最初は軽く触れるだけだったのが、どっちからともなく深くなっていった。舌が触れた瞬間、彼女が「んっ」って小さく声を出して、俺は理性がやばかった。

「…待って。ここじゃ…」

「…うん」

「私の部屋、来る?」

親はまだ帰ってきてなかった。時計を見たら23時半。

彼女の部屋に入るのは初めてだった。思ったより物が少なくて、ベッドとデスクと小さい本棚だけ。転校が多かったから荷物を増やさない癖がついてるんだろうなと思って、なんか切なくなった。

ベッドの端に並んで座った。さっきまでの勢いが嘘みたいに、二人とも黙ってた。

「…緊張する」

「…俺も」

「経験は?」

「…一応、あるにはある。中3のとき一回だけ」

「そっか。私は…ない」

「え、マジで?」

あれだけかわいいのに、と思ったけど、転校ばっかりで人間関係リセットされ続けてたらそうなるか。

「引く?」

「引かないよ。…っていうか、無理しなくていいから」

「無理じゃない。隼人だから…いいの」

彼女が自分からパーカーの裾をつかんで、ゆっくり脱いだ。下は薄いキャミソールだけで、やっぱり胸が大きい。暗い部屋で、カーテンの隙間から入る街灯の光だけが彼女の鎖骨を照らしてた。

「…きれいだな」

「…やめてよ、恥ずかしい」

キスしながら、キャミソールの上から胸に触れた。柔らかくて、手のひらに収まりきらない。

「んっ…」

「…直接触っていい?」

「…うん」

キャミソールをめくると、ブラはしてなかった。

(Eカップか…いやもっとあるかも…)

乳首に触れると、彼女がびくっとして俺の腕を掴んだ。

「あっ…そこ…弱い…」

「ごめん、痛い?」

「痛くない…気持ちいいの…」

声を抑えてるのが伝わってきた。壁の向こうは俺の部屋だけど、さらにその先に親の寝室がある。

舌で乳首を転がすと、彼女の手が俺の頭を押さえた。

「んんっ…隼人…」

名前を呼ばれるだけでこんなに興奮するとは思わなかった。

俺のズボンの上から股間に手が伸びてきた。もう限界まで硬くなってたから、触られた瞬間に声が出そうになった。

「…大きい。これ…入るのかな」

「…ゆっくりやるから」

「ゴム…ある?」

「…ある。部屋に」

「…取ってきて。私、先に…準備する」

部屋に戻ってコンビニで買ったままの箱を引き出しから出した。手が震えてた。(これ本当にしていいのか?義姉だぞ?)って何回も自問したけど、足は彼女の部屋に向かってた。

ドアを開けると、彼女はショートパンツを脱いで、ベッドの上で毛布を胸まで引き上げてた。

「…早く来て。寒い」

ベッドに入ると、彼女の素肌が触れた。下着一枚だった。

キスしながら、下着の上から触れた。もう濡れてた。

「…んっ…恥ずかしい…」

「いや、これは…俺が悪い。ごめん」

「なんで謝るの…褒めてよ」

「…えっと…かわいい」

「下手くそ」

こんな状況でも憎まれ口叩けるの、ある意味すごいなと思った。

下着を脱がせて、指で触れた。声を殺してるのが切なかった。

「あっ…そこ…」

クリトリスに触れると、太ももがぎゅっと閉じた。

「力抜いて」

「む、無理…勝手に閉じちゃう…」

太ももの間に手を挟まれながら、ゆっくり指を動かした。だんだん力が抜けていって、彼女の呼吸が荒くなった。

「あっ…やば…なにこれ…自分でするのと全然違う…」

(自分でしてたんかい)って心の中でツッコみつつ、嬉しかった。

「隼人…もう…入れて…」

ゴムを付ける手がまだ震えてた。中3のときの一回は正直よく覚えてないくらい一瞬で終わったから、実質初めてみたいなもんだった。

先端を当てると、彼女が息を止めた。

「…いくよ」

「…うん」

ゆっくり入れた。きつかった。彼女が顔をしかめて、シーツを掴んだ。

「痛い?止める?」

「痛い…けど…止めないで…」

目から涙がこぼれてた。親指で拭った。

「無理すんなよ…」

「…だって…隼人とじゃなきゃ嫌だったの…ずっと」

ずっと、って言われて、こっちまで泣きそうになった。

全部入ったとき、彼女が大きく息を吐いた。しばらく動かないでいたら、彼女の方から腰を少し動かした。

「…もう大丈夫。動いて」

ゆっくり動き始めた。さっきまで痛そうだった表情が、だんだん変わっていった。

「んっ…あっ…」

声が漏れるたびに、自分で口を押さえてた。

「…声、我慢しなくていいよ」

「無理…聞かれたら…」

確かに。壁薄いし。でもその「聞かれたら」っていう背徳感が、正直めちゃくちゃ興奮した。最低だけど。

「んんっ…隼人…もっと…」

腰を掴んで少し深く入れると、彼女の背中が反った。

「やば…」

「何が…」

「気持ちよすぎて…もう出そう…」

「…早いじゃん」

「うるさいな…お前が気持ちよすぎるのが悪い」

「…ふふ。いいよ。出して」

限界だった。腰を押し付けて、ゴムの中に全部出した。頭が真っ白になった。

しばらく動けなかった。彼女の胸の上に顔を乗せたまま、荒い息を整えてた。

「…重い」

「ごめん…」

横にずれて、天井を見た。彼女も天井を見てた。

「…私、イけなかった」

「…マジでごめん」

「ふふ、謝りすぎ。初めてだし、しょうがないよ」

「…もう一回、していい?」

「…え?もう?」

自分でも驚いたけど、全然萎えてなかった。彼女の隣にいると、回復が異常に早い。

2回目は、さっきより余裕があった。今度はちゃんと彼女を気持ちよくさせたかった。

指でクリトリスを触りながら、ゆっくり腰を動かした。

「あっ…そこ…それ…やば…」

彼女が俺の背中に爪を立てた。痛いけど、やめたくなかった。

「隼人…私…なんか…来る…」

「いいよ、そのまま」

「あっ…あっ…んんっ…」

彼女の中がぎゅっと締まって、全身が震えた。声を殺そうとして失敗して、枕に顔を押し付けてた。

「…俺も…」

2回目は、なんか全然違った。出す瞬間に彼女と目が合って、彼女が泣き笑いみたいな顔をしてて、それがすごくきれいで、なんかよくわかんないけど胸がいっぱいになった。

後片付けをして、ベッドに戻った。彼女が俺の腕を引っ張って、自分の枕にした。

「…帰らないで。朝まで一緒にいて」

「親が帰ってきたら…」

「お母さんたち、たぶんホテル泊まるって言ってた。大丈夫」

「…聞いてないんだけど」

「私には言ってた。ふふ」

(こいつ、最初からこうなること想定してたんじゃ…)

いや、さすがにそれは考えすぎか。

…いや、シュシュと引き換えにリップクリームもらって間接キスとか言い出した時点で、結構計画的だったんじゃないか?

「…なぁ、もしかして今日のクリスマスのやつ、全部計算?」

「…さぁ?」

「おい」

「ふふ。隼人が鈍いから、ちょっとだけ後押ししただけだよ」

(ちょっとだけ…?)

「でも…こうなるかは賭けだったんだよ?拒否されるかもって、ずっと怖かった」

「するわけないだろ」

「だって…兄妹だよ?普通は嫌がるでしょ」

「普通じゃなくてごめんな」

「…ばか」

朝の5時頃、冬の薄い光が部屋に差し込んできた。彼女はもう寝息を立ててた。

俺は彼女の寝顔を見ながら、これからどうなるんだろうって考えてた。昼間は他人のふりをして、夜だけ恋人になる。そんな生活がいつまで続けられるのか。

でも不思議と不安はなかった。

彼女の手が、寝てるのに俺のTシャツの裾を握ってた。離したくないって言ってるみたいだった。

あれから2年経った。

俺たちはまだ一緒に住んでる。親にはバレてない、たぶん。昼間は相変わらず丁寧語で、「お兄さん」なんて呼ばれることもある。学校では別のグループで、接点はほぼない。

でも夜中の2時を過ぎると、必ずどっちかがどっちかの部屋に来る。

あのリップクリームは、彼女の引き出しの奥にまだある。もう空っぽだけど、捨てないでいてくれてる。

来年、俺たちは大学生になる。もし別々の大学に受かったら、言い訳ができるかもしれない。「兄妹で同じ家にいる必要ないよね」って。そしたら、堂々と二人で暮らせる。

そのために今、俺は死ぬほど勉強してる。

彼女のためとか、かっこいいことは言わない。俺が、俺たちのために、この家を出たいだけだ。

深夜のリビングから始まった関係を、もう隠したくない。


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