高校から5年間ずっと好きだった子と大学最後の研究室旅行で同じ部屋になってしまった話

これ書いてる今も正直まだ信じられてないんですけど、聞いてください。

僕は大学4年の冬まで、5年間ずっと同じ子のことが好きでした。高校2年の春からだから正確には5年と8ヶ月。我ながらキモいと思います。

スペック的な話をすると、僕は身長171cm、体重は58kg。顔は…まあ、よく言えば「塩顔」、悪く言えば「薄い」。髪型でごまかしてるタイプです。服はユニクロとGUで生きてます。彼女いない歴=年齢の23歳。要するにフツーの、いやフツー以下の男です。

で、5年間好きだった相手が、同じ研究室の水野さん。

水野さんは橋本環奈をもうちょっとシュッとさせた感じの顔で、身長は160cmくらい。華奢なのに胸はしっかりあって、たぶんDかEくらい。いつもゆるめのニットを着てるから正確にはわからないけど、ふとした瞬間にラインが出ると(見てないフリしながら)ドキッとしてました。

ていうか水野さんの話の前に、出会いから話さないと意味わかんないですよね。

高2の春、クラス替えで初めて同じクラスになりました。席替えで斜め前になったとき、水野さんが落とした消しゴムを拾ったんですよ。ほんとにそれだけ。

「はい、落ちたよ」

「あ、ありがとう」

このときの笑顔がもう、ほんとに、なんて言うんだろ、脳みそバグったっていうか。心臓がギュッてなって、その日の授業の内容一個も覚えてない。

(いや消しゴム拾っただけで好きになるとかどんだけチョロいんだよ…)

って自分でも思ったけど、それからはもう毎日水野さんのことばっか考えてた。でも話しかけられない。だって僕、人見知りだし、水野さんの周りにはいつも友達がいるし。結局高校では「たまに目が合う程度のクラスメイト」で終わりました。告白? 無理無理。あの笑顔を失うくらいなら何もしないほうがマシだって本気で思ってた。

それが、大学で再会したんです。

うちの大学は横浜国立大学の経営学部で、まさか同じ学部に水野さんがいると思わなくて。1年の基礎ゼミでたまたま同じグループになったとき、心臓止まるかと思いました。

「え、もしかして高校一緒だった?」

「あ、うん。2年のとき同じクラスで…」

「あー! 思い出した! 消しゴム拾ってくれた人だ!」

覚えてんのかよ。てか消しゴムの件、向こうも覚えてたのかよ。

(…いやこれ社交辞令だろ。深読みすんな俺)

そこからは同じ学部だし、顔合わせる機会も増えて、LINEも交換して。っていっても僕から送ることはほとんどなくて、水野さんから「レポートの範囲どこだっけ」とか事務的な連絡が来るくらい。

3年になって研究室配属のとき、第一志望が被って同じ研究室になった。6人の小さい研究室で、男3女3。水野さんと毎週顔を合わせる生活が始まって、嬉しいんだけど同時にしんどかった。だって距離が近くなるほど、好きになる一方だから。

研究室の飲み会で、隣の席になったことがある。3年の冬くらい。

「ねえ、彼女とかいないの?」

「いないよ。てかずっといない」

「えー、もったいない。優しいのに」

「優しいって言われる男はモテないって相場が決まってるから…」

「あはは、確かに聞くねそれ。でも私はいいと思うけどなぁ」

(それってどういう意味? いい、って何が? 俺が? それとも優しいのが一般論として?)

こういうのを5年間やってきたわけです。勝手に期待して、勝手に「いや違うだろ」って打ち消して。水野さんに彼氏がいるって噂を聞いたときは3日くらい飯が喉を通らなかったし、その噂がガセだったと分かったときは研究室のトイレで小さくガッツポーズしました。23にもなって何やってんだ俺。

で、4年の12月。研究室の卒業旅行。行き先は伊豆の修善寺で、1泊2日。

メンバーは研究室の6人全員。本来は男部屋と女部屋で分かれる予定だったんだけど、当日になって問題が起きた。

旅館に着いたら、予約が間違ってて。8畳の部屋が3つじゃなくて、6畳が2つと10畳が1つになってた。

「え、部屋足りなくない?」

同じ研究室の田中が「まあ2人ずつ3部屋でいいじゃん」って言って、くじ引きで部屋割りを決めることになった。

結果。

僕と水野さんが、同じ部屋。

(は?)

田中と山本が10畳、女子の佐藤さんともう一人の男子の鈴木が6畳。鈴木は彼女持ちだし佐藤さんとも仲いいから別に問題ないらしい。

「あ、同じ部屋だね。よろしく」

って水野さんは全然動揺してなくて、逆にこっちが意識しすぎてるのがバレそうでやばかった。

荷物を置いて、まず全員で温泉に入って、夕飯は大広間で。旅館の懐石料理を食べながら、日本酒をちびちび。僕は普段あんまり飲まないけど、この日はなんか飲まないとやってられなかった。だって夕飯のあと、水野さんと2人きりの部屋に戻るわけですよ? 5年間好きな人と? 同じ部屋で寝るわけですよ?

田中が酔っ払って「お前ら今夜なんかあったら報告しろよー」とか言ってきて、水野さんが「なんもないよバカ」って笑ってて。

(そうだよな。なんもないよな。当たり前だろ)

って思いながら、3杯目の日本酒を空けた。

夜10時過ぎ、みんなで少し散歩して戻ってから、各部屋に。

水野さんが先に浴衣に着替えるっていうから、僕は廊下で待ってた。12月の修善寺、廊下は寒くて、でもその寒さがちょうどよかった。頭冷やさないとまずい。

「入っていいよー」

部屋に戻ると、水野さんが浴衣姿で座ってた。髪を下ろしてて、普段と全然違う雰囲気で。

(やばいやばいやばい。かわいすぎる。浴衣の胸元がちょっと開いてるのも、鎖骨が見えてるのも、全部やばい)

「じゃ、じゃあ僕も着替えるわ」

「うん。私あっち向いてるね」

着替え終わって、布団は旅館の人が2組敷いてくれてた。微妙に近い。たぶん40cmくらいしか離れてない。

「ねえ、まだ寝ないでしょ? ちょっと飲まない?」

水野さんがカバンから缶チューハイを2本出した。ほろよいの白桃味。

「用意いいね」

「えへへ、こういうの楽しいかなって思って」

布団の上に座って、缶を開けて、なんとなくテレビをつけた。深夜のバラエティがやってたけど、正直内容は全然入ってこない。

「ねえ、聞いていい?」

「ん?」

「卒業したらさ、うちの研究室のメンバーとも会わなくなるのかな」

「まあ…社会人になったら忙しいだろうし、頻繁には会えなくなるかもね」

「そっか…」

水野さんが缶チューハイを両手で持って、ちょっと俯いた。

「私さ、この研究室入れてよかったなって思ってるんだよね。みんな優しいし、居心地よかったし」

「俺も。ていうか俺なんか人見知りだから、このメンバーじゃなかったらたぶん研究室で孤立してた」

「そんなことないよ。…ていうかさ、前から気になってたんだけど」

「なに?」

「なんで私にはいつも敬語混じりなの? 田中くんとかには普通にタメ口なのに」

(…バレてた? いや、無意識にそうなってたのか? 好きな人の前だと緊張して敬語になるクセ、直せてなかったのか)

「え、そう? 気づかなかった…」

「うん。なんかちょっと壁感じるときあるんだよね」

「ごめん、そんなつもりは…」

「別に怒ってるわけじゃないよ。ただ、もうちょっと距離縮めたいなって思って」

距離。縮めたい。水野さんが。僕に。

心臓がうるさくて、たぶん水野さんにも聞こえてるんじゃないかってくらいだった。

「…じゃあ、今日から普通に話すわ」

「うん、そうして」

そう言って笑った水野さんの顔が近くて、ほろよいの甘い匂いがして、もうなんか限界だった。5年間溜め込んだものが全部溢れそうで。

でも言えない。言ったら終わる。残りの学生生活が気まずくなる。万が一振られたら研究室にもいられなくなる。そう思って、2本目の缶を開けた。

「ね、一個だけ聞いていい? 答えたくなかったら答えなくていいから」

「うん」

「好きな人、いる?」

時間が止まった。比喩じゃなくて、マジで3秒くらい何も考えられなかった。

「…なんで?」

「なんでって…気になるから」

水野さんの顔が赤いのは酒のせいだと思った。思いたかった。

「…いるよ」

言ってしまった。

「え、そうなんだ…誰? 研究室の人?」

「…」

「言えない感じ?」

「言ったらたぶん、めちゃくちゃ気まずくなる」

水野さんが黙った。缶を置いて、こっちを見た。

「…私だったりする?」

(なんで分かるの。ねえ、マジでなんで分かるの)

顔に出てたのか、水野さんが小さく笑った。

「当たり?」

「…当たり」

もう隠す意味なかった。卒業まであと3ヶ月。言わないまま終わるより、振られても言ったほうがマシだって、酒の勢いもあって思った。

「高2の春からずっと好き。大学で再会して、同じ研究室になって、ずっと言えなかった。5年間」

水野さんが目を丸くした。

「5年…?」

「キモいよな。ごめん」

「キモくないよ。全然キモくない」

水野さんの目が潤んでた。

「私も…好き。ずっと気になってた」

「え?」

「大学で再会したとき、めちゃくちゃ嬉しかった。研究室も第一志望被ったの、私がわざと合わせたの」

(…マジで?)

「飲み会で隣座ったのも、偶然じゃないよ。席取りしてた」

「嘘だろ…」

「嘘じゃないよ。でもずっと踏み込んでこないから、もしかして私のこと何とも思ってないのかなって…」

(5年間こっちが勝手に片想いしてたと思ったら、向こうも気にしてくれてたのかよ。俺のバカ。本当にバカ)

気づいたら水野さんの手を握ってた。小さくて冷たい手。

「ごめん。ずっとビビってた。嫌われたくなくて」

「私も同じだよ…」

お互い笑った。なんか泣きそうだったけど、笑った。

水野さんが僕の手をぎゅっと握り返してきて、自然と顔が近づいた。

「キス…していい?」

「…うん」

唇が触れた瞬間、頭が真っ白になった。5年間想像してたのと全然違って、もっと柔らかくて、もっと温かくて。ほろよいの桃の味がした。

短いキスだった。離れて、見つめ合って、また重ねた。今度は水野さんから。舌が触れて、ぞくっとした。

「ん…」

2回目のキスは長くて、布団に手をついて、気づいたら水野さんを押し倒す形になってた。

「あ、ごめん…」

「謝らないで…」

水野さんが僕の浴衣の襟を掴んで離さなかった。

「…続けて」

浴衣の合わせ目から手を入れた。自分でも信じられないくらい心臓バクバクで、手が震えてた。

「緊張してる…ごめん」

「私も。…でもやだ、止めないで」

胸に触れた。ニット越しに想像してたのとは全然違って、直に触ると柔らかさの奥に弾力があって、手に余るくらいだった。

「すげぇ…」

「なに…そんなまじまじ見ないでよ…」

「ごめん。でもずっと触りたかった。…あ、これキモいか」

「キモくないって言ってるでしょ…ばか」

乳首に触れると、水野さんが小さく声を漏らした。その声がもう、脳に直接来るっていうか。

「あ…そこ、敏感なの…」

「ここ?」

「ん…うん…」

キスしながら胸を揉んで、だんだん浴衣がはだけていって。水野さんの肌が白くて、鎖骨からお腹にかけてのラインがきれいすぎて、見てるだけで頭おかしくなりそうだった。

(こんなの夢だろ。5年間好きだった子が今、俺の下で浴衣はだけてるんだぞ。いいのかこれ、本当に)

手を下に伸ばして、太ももの内側に触れた。水野さんが脚をぎゅっと閉じた。

「嫌だった?」

「嫌じゃない…恥ずかしいだけ…」

ゆっくり脚を開いてくれて、下着越しに触った。もう濡れてた。

「あ…触らないで、そこ…濡れてるの、バレる…」

「もうバレてる」

「ばか…」

下着をずらして直接触ると、ぬるっとした感触が指に伝わってきた。クリに触れたら、水野さんが腰をびくってさせた。

「あっ…そこ…やば…」

5年間好きだった子の、こんな声聞けると思ってなかった。まだ全然信じられなくて、でも指先の感触は確かにリアルで。

「中、入れていい?」

「…うん」

指を入れると、きゅっと締まって、水野さんの息が荒くなった。

「んっ…あ、ちょっと…奥のほう、当たって…」

中を探るように動かすと、水野さんが僕の腕を掴んだ。爪が食い込むくらい強く。

「やば…っ、それ…気持ちいい…」

しばらく指で中を触りながら、もう片方の手で胸を触ってたら、水野さんが急に顔を覆った。

「ちょっと待って…イきそう…」

「イっていいよ」

「だって…声出ちゃう…隣の部屋に聞こえ…」

「大丈夫、田中たちもう寝てるって」

(寝てるかどうかは知らないけど)

指の動きを速くしたら、水野さんが布団を噛んで声を殺してた。腰がガクガク震えて、中がぎゅっぎゅっと指を締め付けてきて。

「んんっ…!」

全身をびくんとさせてイった水野さんが、荒い息のまま僕を見上げた。

「…ずるい。私ばっかり…」

そう言って、水野さんが起き上がって僕の浴衣をはだけさせた。

「触っていい?」

もうとっくにガチガチになってたやつを、水野さんの細い指が包んだ。

「あ…っ」

「大きい…こんなのが入るのかな…」

「そんなでもないって…」

「嘘。私の手じゃ全然足りないんだけど…」

ゆっくりしごいてくれる手が、不慣れなのに気持ちよくて。水野さんの真剣な顔を見てたらそれだけでイきそうだった。

「水野さん…入れたい」

「…水野さんじゃなくて、名前で呼んで」

「…わかな」

言った瞬間、水野さん…わかなが、泣きそうな顔で笑った。

「やっと呼んでくれた」

「ゴム、持ってないんだけど…」

「…私、ピル飲んでる。生理重くて」

「…いいの?」

「うん。…して」

わかなが仰向けになって脚を開いた。薄暗い部屋の中で、旅館の豆電球の灯りだけ。

先を当てて、ゆっくり入れた。

「あ…っ」

「痛い?」

「ちょっとだけ…でも止めないで…」

中がすごく熱くて、きつくて、自分のが全部包まれてる感覚が信じられなかった。

(5年間好きだった子の中に、今、俺が入ってる。なんだこれ。夢か? 夢じゃないのか?)

奥まで入ったところで、わかなが僕の背中に腕を回してきた。

「動いて…いいよ…」

ゆっくり動かすと、わかなの口から甘い息が漏れた。

「ん…あ…奥、当たる…」

「痛くない?」

「痛くない…気持ちいい…」

腰を動かすたびにわかなの表情が変わって、眉が寄ったり、唇を噛んだり、目をぎゅっと閉じたり。その一つ一つが全部かわいくて、全部愛おしくて。

「わかな…好き。ずっと好きだった」

「私も…ずっと…あ、そこ…っ」

手を繋いで、額をくっつけて、目を見ながら動いた。旅館の古い布団がギシギシいって、隣に聞こえてるんじゃないかって一瞬心配したけど、もうどうでもよかった。

「もっと…もっと奥…」

わかなが腰を持ち上げてきて、角度が変わった。奥に当たるたびにわかなの声が大きくなって。

「やば…気持ちよすぎる…」

「私も…一緒にイこ…?」

「うん…もう限界…」

「中に出して…いいから…」

最後は深く押し込んで、わかなを抱きしめたまま出した。頭が真っ白になって、全身の力が抜けて。

「あっ…熱い…出てる…」

わかなも同時にイったみたいで、中がぎゅうぎゅう締まって、全部搾り取られる感じだった。

しばらくそのまま動けなかった。お互いの荒い息だけが部屋に響いて。

「…すごかった」

「うん…」

抜いたあと、隣に横になって、わかなの頭を撫でた。

「ねえ…もう1回していい?」

正直1回で体力ゲージ半分以上持ってかれてたけど、わかなのおねだりを断れるわけがなかった。

2回目は、わかなが上に乗った。

「私が動くね…さっき気持ちよくしてもらったから」

「無理しなくていいよ」

「無理じゃないよ。…したいの」

上から見下ろすわかなの表情が、さっきよりずっと大胆になってた。髪が僕の顔にかかって、その隙間から見える顔がもう、ほんとに、たまらなかった。

1回目と違って余裕が出てきたのか、わかなが自分から腰を動かしながら、僕の手を自分の胸に導いた。

「触って…」

胸を揉みながら、わかなが腰を振るのを見てた。さっきまでおとなしかった子が、こんなに大胆になるのかと思うと、ギャップで余計に興奮した。

「あっ…んっ…これ…すごい…」

「わかな…かわいい」

「やめて…恥ずかしい…でも…嬉しい…」

2回目はゆっくり時間をかけて、お互いの体を確かめるみたいなセックスだった。1回目の「信じられない」っていう衝撃は薄れて、代わりに「ああ、この子は本当に俺のことを好きなんだ」っていう、じんわりした実感が広がって。

最後はわかなが僕にしがみついて、お互い名前を呼び合いながらイった。

終わったあと、布団に並んで天井を見てた。時計を見たら午前2時過ぎ。

「ねえ」

「ん?」

「付き合ってって、まだ言われてないんだけど」

(あ。)

「…俺と付き合ってください」

「はい。喜んで」

わかなが僕の腕に顔を埋めて、小さく笑った。

「5年かかったね」

「ごめん。ヘタレで」

「いいよ。待ったかいあったから」

そのまま、わかなの頭を撫でながら眠りに落ちた。

翌朝、朝食の大広間に行ったら、田中がニヤニヤしながら僕を見てた。

「…なんだよ」

田中が小声で言った。「壁薄いんだよ旅館は」って。

顔から火が出るかと思った。でもわかなは「あー、もういいよバレてるし」って開き直ってて、そのサバサバした感じに惚れ直した。

あれから半年以上経ちました。今も付き合ってます。就職先は別の会社になったけど、お互い横浜と東京だからそんなに遠くない。月に2、3回は会えてる。

5年もかかったのはバカだったなって今でも思うけど、あのとき修善寺の旅館の予約が間違ってなかったら、僕はたぶん一生言えないまま終わってたと思う。

偶然に感謝してます。あと、くじ引きの神様にも。


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