これ書くかどうかマジで迷ったんだけど、もう時効かなと思って投稿します。
俺が大学2年、20歳のときの話。都内の某私大に通ってた、まあ普通のやつです。身長172、顔面偏差値たぶん48ぐらい。友達には「雰囲気だけで生きてるタイプ」って言われてた。褒めてんのかそれ。
本題に入ります。
俺の母親は俺が高1のとき再婚して、相手の男性には当時中1の娘がいた。つまり義妹ができた。名前は伏せるけど、ここでは「あいつ」って呼ぶ。
あいつは最初から俺に対してめちゃくちゃ冷たかった。
引っ越してきた初日、リビングで「よろしくな」って声かけたら、こっちを一瞬だけ見て、
「...別に」
それだけ。マジでそれだけ。
母親と義父さんは「まあ思春期だからね」「そのうち慣れるよ」って笑ってたけど、俺からしたら結構キツかった。だって同じ家に住むわけじゃん。毎朝顔合わせるわけじゃん。
あいつの見た目について言うと、橋本環奈の中学時代の写真あるじゃないですか。あの「奇跡の一枚」のやつ。雰囲気がちょっと似てた。丸顔で目がでかくて、でも本人はいっつもむすっとしてるから、周りには怖がられてたらしい。身長は157ぐらい。華奢なんだけど、制服のスカートから出てる脚がやけに白くて、(いや見てねえよ)って自分にツッコミ入れたのを覚えてる。
同居が始まって半年ぐらいは、あいつとの会話なんてほぼゼロだった。
朝、洗面所でかち合うと露骨に舌打ちされる。リビングのテレビのチャンネルは絶対に譲らない。冷蔵庫の俺のプリンが消える(これは最後まで認めなかった)。
(反抗期ってこんなにキツいのか...)
いや俺に反抗する理由もないだろって思ってたけど、まあ仕方ないよな。いきなり知らない男が家族になるとか、中学生の女の子には相当ストレスだろうし。
だから俺は基本スルーしてた。話しかけない、目も合わせない、存在しないものとして扱う。それが一番平和だと思ってた。
そしたらある日、母親に呼び出された。
「...お兄ちゃんが私のこと無視する」
あいつが母親に言ったらしい。
は? お前が先に無視してきたんだが??
しかも「お兄ちゃん」って呼んだの初めて聞いたんだけど。俺の前では絶対「あんた」か「ねえ」しか言わないくせに。
母親からは「もうちょっと気にかけてあげて」と言われた。理不尽すぎる。でもまあ、大人になるってこういうことなんだろうなと思って、少しだけ距離を縮める努力をした。
「おはよう」って言うようにした。返事はなかった。
「今日寒いから気をつけろよ」って言った。「知ってる」と返ってきた。
テスト前に「わかんないとこあったら聞けよ」って言った。
「...あんたに教わることなんてない」
まあそうですよねー。
でも不思議なことに、俺が声かけるようになってから、あいつの態度が微妙に変わった。「微妙に」ってのがポイントで、劇的な変化じゃない。
たとえば、リビングで俺がテレビ見てると、わざわざ同じソファに座ってくるようになった。でも一言も喋らない。スマホいじってるだけ。
俺が夜食のカップ麺作ってると、キッチンに来て冷蔵庫をガサゴソやり始める。何も取らずに出ていく。
(なんなんだよ...)
友達のタカに相談したことがある。
「義妹がさ、俺のこと嫌いなのに近くに来るんだよ。意味わかんなくね?」
タカは爆笑して「お前それツンデレじゃん」と言った。
いやいやいや。ないない。だってあいつ中3だぜ? 俺は高3。血は繋がってないとはいえ家族だぞ。タカの脳みそはラノベで出来てるんだと思った。
でもその言葉が、頭の片隅にずっと引っかかってた。
時間が飛ぶ。俺が大学2年になった年の春、引っ越しが決まった。義父さんの転勤で、家族で千葉の船橋から横浜の方に移ることになったんだけど、俺は大学があるから一人暮らしを始めることにした。高田馬場のワンルーム。家賃6万2千円。壁が薄くて隣の目覚ましが聞こえるタイプの。
引っ越しの日が近づいてきた3月の終わり、あいつの態度がまた変わった。今度は明らかに。
夕飯のときに俺の方をチラチラ見てくる。目が合うとすぐ逸らす。
「...ごちそうさま」
いつもなら無言で席を立つのに、その日は小さい声でちゃんと言った。しかも、食器をシンクに持っていくとき、俺の皿も一緒に持っていった。
(え、なに...どうした急に)
3月28日。引っ越し前夜。
リビングで荷造りの最終確認をしてたら、もう夜の11時を過ぎてた。母親と義父さんはもう寝てて、家の中はしんとしてた。
段ボールにガムテープ貼ってたら、後ろに気配がした。
振り向くと、あいつがパジャマ姿で廊下に立ってた。ピンクのだぼだぼのやつ。
「お、まだ起きてたの」
「...寝れないだけ」
「明日早いから早く寝ろよ」
「...うるさい」
いつもの調子だった。でも、あいつはそのまま動かなかった。
リビングの入り口に立ったまま、俺の作業をじっと見てた。
「なんか用?」
「...別に」
出た、「別に」。あいつの口癖。でもその夜の「別に」は、いつもと少しだけ声のトーンが違った。低いっていうか、力がないっていうか。
「座ったら?立ってると疲れるだろ」
あいつは何も言わずにソファに座った。膝を抱えて、クッションに顔を半分埋めて。
俺は荷造りを続けた。ガムテープをびりびり切る音だけが響いてた。
5分ぐらい経ったとき、あいつが口を開いた。
「...ねえ」
「ん?」
「一人暮らし...楽しみ?」
「まあ、そりゃな。自由だし」
「...そう」
また沈黙。
「彼女とか...連れ込むの?」
「は? いねえよ彼女」
「...ふうん」
なんか妙な空気だった。あいつが俺のプライベートに踏み込んでくるなんて、3年間で一度もなかったのに。
荷造りがひと段落して、俺も疲れたからソファの反対側に座った。テレビもつけずに、ぼーっとしてた。
「...ごめん」
「え?」
「今まで...冷たくしてて...ごめん」
(...マジか)
3年間、ずっと待ってた言葉が、最後の夜に来た。
「いや、気にしてないよ。お前も大変だったろうし」
「気にしてないとか...嘘。傷ついてたでしょ」
図星だった。
「わかってたの。自分がひどいことしてるの、ずっとわかってた」
あいつの声が震えてた。クッションに顔を埋めてるから表情は見えない。
「じゃあなんで...」
「...言えない」
「言えないって」
「言ったら関係壊れるから」
意味がわからなかった。壊れるも何も、俺たちの関係なんて最初からほぼ無いに等しかったのに。
でも、あいつが泣きそうな声で「言えない」って繰り返すもんだから、俺はそれ以上聞けなかった。
「...わかった。無理に聞かない」
立ち上がって、自分の部屋に戻ろうとした。
そのとき、パジャマの裾を掴まれた。
振り向いたら、あいつが泣いてた。声を出さずに、ぼろぼろ涙を流してた。橋本環奈似の整った顔がぐしゃぐしゃで、鼻も赤くなってて、それが逆にすげえ可愛くて、(いまこの感想はダメだろ)って自分にツッコんだ。
「行かないで」
「...部屋に戻るだけだって」
「明日...出ていくでしょ。もう会えなくなるでしょ」
「会えなくなるって、盆と正月は帰るし...」
「そういうことじゃない...!」
あいつが立ち上がって、俺のTシャツの胸ぐらへんを両手で掴んだ。目が真っ赤。
「好きなの...ずっと好きだったの...お兄ちゃんのことが」
時間が止まった。比喩じゃなくて、本当に頭が真っ白になって、2秒ぐらい何も考えられなかった。
「...え」
「最初に会ったときから...だから冷たくした。近づいたらバレると思って...家族なのに好きになるなんておかしいって...自分が気持ち悪くて...」
一気にまくしたてて、また泣き崩れた。
俺の頭の中で、3年分のパズルのピースが一気にハマった。
無視してたのに「無視される」って母さんに言いに行ったこと。俺が声かけるようになったら近くに来るようになったこと。俺のプリンが消えたこと(食べたんじゃなくて、俺のものが欲しかっただけか...?いや知らんけど)。彼女の有無を聞いてきたこと。
タカの言葉が蘇った。「それツンデレじゃん」。
...マジでツンデレだったのかよ。
あいつは俺のTシャツに顔を押し付けて泣いてた。俺は固まったまま、どうすればいいかわからなかった。
義妹だぞ。血は繋がってないとはいえ、戸籍上は家族だぞ。ここで受け入れたら、色々と終わる。母さんにも義父さんにもバレたら...。
でも正直に言うと、俺もあいつのことを「妹」として見てたかと聞かれたら、自信がなかった。
ソファで隣に座ってきたとき、ちょっと嬉しかった。
キッチンに来たとき、わざと時間かけてカップ麺作ってた。
制服の脚を見てないって言ったの、嘘だった。
(...俺、こいつのこと好きだったのか?)
考えてる場合じゃなかった。あいつがずっと泣いてるから。
気づいたら、頭を撫でてた。あいつの髪はサラサラで、シャンプーのいい匂いがした。ラックスだと思う。たぶん。
「...撫でないで。同情とかいらない」
「同情じゃない」
「じゃあなに...」
「...わかんない。でも、離したくない」
あいつが顔を上げた。涙で濡れた目と、至近距離で目が合った。
何がきっかけだったのか覚えてない。どっちからでもなかった気がする。たぶん。
唇が触れた。
しょっぱかった。あいつの涙の味がした。
「ん...」
ほんの一瞬で離れるつもりだったのに、あいつが俺の首に腕を回してきて、離してくれなかった。
2回目は、もう少し長かった。
3回目は、舌が触れた。
(やばい、これ止まんない...)
リビングのソファに2人で倒れ込んだ。あいつが下で、俺が覆いかぶさるような形。パジャマの胸元から鎖骨が見えてて、白すぎて直視できなかった。
「...お兄ちゃん...」
「ダメだって...ここリビングだし、親起きるかもしれないし」
「じゃあ...私の部屋」
理性が「やめとけ」と叫んでたけど、あいつの手を取って、音を立てないように廊下を歩いて、あいつの部屋に入った。暗がりの中、カーペットの感触と、微かにバニラみたいな匂いがした。アロマ焚いてたらしい。
ベッドに並んで座った。シングルベッドだから肩が触れる。
「...怒ってない?」
「怒る要素がない」
「気持ち悪いって思ってない...?」
「思うわけないだろ。...俺もたぶん、お前のこと...ただの妹とは思ってなかった」
「...ほんとに?」
「嘘ついてどうすんだよ」
あいつが、すごく小さく笑った。泣き笑いみたいな、壊れそうな笑顔。それ見たら、もう抑えるの無理だった。
キスした。今度は深く。あいつの舌はぎこちなくて、たぶん経験がないんだなってわかった。でもめちゃくちゃ一生懸命で、それがたまらなかった。
パジャマのボタンに手をかけた。
「...っ...」
「嫌なら言え。すぐ止める」
「嫌じゃない...全然嫌じゃない」
ボタンをひとつずつ外していった。手が震えてたのは俺の方だった。
パジャマの下は薄い水色のキャミソール一枚で、その下に白いブラが透けてた。華奢な体のわりに、胸はそこそこあって、たぶんCカップぐらい。
(こんなの妹として見れるわけないだろ...)
キャミソールの裾から手を入れた。あいつの腹筋が、びくっと跳ねた。
「...冷たい...手...」
「ごめん、緊張してる」
「...私も」
ブラの上から胸に触れた。柔らかくて、体温が高くて、手のひらに心臓の鼓動が伝わってきた。どくどくいってた。俺のもたぶん同じぐらい。
「ん...あ...」
小さな声が漏れた。あいつが口を押さえた。
「声、出していいよ」
「だめ...壁薄いし...隣お父さんたちの部屋...」
そうだった。そういう状況だった。
ブラのホックを外した。後ろ手で外すのに少し手間取って、あいつに小さく笑われた。
「...下手くそ」
「うるせえ」
胸を直接触った。形がよくて、乳首がすでに硬くなってた。指先でそっと触れたら、あいつの背中が少し反った。
「あ...っ...んっ...」
声を殺そうとしてるのに漏れちゃう感じが、もうたまらなかった。
口に含んだ。
「...っ...! ん...だめ...声出ちゃ...」
あいつが俺の髪を掴んできた。痛いぐらい。でも離す気はないらしい。
片手をパジャマのズボンの上から太ももに滑らせた。内側に触れると、びくんと脚を閉じた。
「...触っていい?」
「...」
返事の代わりに、少しだけ脚を開いた。
ズボンの上からでもわかるぐらい、濡れてた。下着越しに触ると、あいつの呼吸がめちゃくちゃ乱れた。
「お兄ちゃん...そこ...あ...っ」
「お兄ちゃん」って呼ばれるたびに頭がおかしくなりそうだった。この呼び方がこんな破壊力あるとは思わなかった。
ズボンと下着を一緒にずらした。あいつはもう抵抗しなかった。目を瞑って、枕に顔を半分埋めて、耐えてた。
直接触った。指1本を入れると、きつくて、でもすんなり入った。
「ん...ぅ...あ...」
ゆっくり動かすと、あいつの手が俺のパーカーのジッパーを掴んでた。引き下ろそうとしてる。
脱いだ。Tシャツも脱いだ。
あいつが俺の体を見て、一瞬だけ視線を下に落とした。ズボンのあたり。
「...大きい...」
「...見えてないだろまだ」
「...わかるもん」
俺もズボンを脱いだ。ボクサーパンツ越しでも明らかな状態で、あいつが目を逸らしながらも何度もチラ見してくるのがおかしかった。
「...触る?」
あいつは何も言わずに手を伸ばしてきた。指先がそっと触れて、それだけでもうとんでもなかった。
「...硬い...これが中に...」
「...無理しなくていいからな」
「無理じゃない。...したい。ずっとしたかった」
その言葉で、最後の理性が吹っ飛んだ。
コンドームなんて当然持ってない。あいつの部屋だし。引き出しにあるわけもない。
「...ゴム、ない」
「...外に出して...。それでいいから」
覆いかぶさった。あいつの体の柔らかさと温かさが全身に伝わってきて、これが夢なのか現実なのかわからなくなった。先端を当てた。
「...ゆっくり...ね」
ゆっくり入れた。めちゃくちゃきつかった。
「いたっ...」
「止める?」
「止めないで...大丈夫...もうちょっと」
少しずつ、本当に少しずつ進めた。あいつの目から涙が出てて、それが俺の手の甲にぽたぽた落ちた。
全部入ったとき、2人とも息が止まってた。
「...入った...全部...」
「...痛い?」
「痛い...でも...嬉しい...」
信じられなかった。この3年間ずっと俺を睨んで、「別に」しか言わなかったあいつが、俺の下で泣きながら「嬉しい」って言ってるのが。
ゆっくり動き始めた。あいつが声を殺すために自分の手首を噛んでた。
「手首噛むな、あと残るだろ」
あいつの手首を外して、代わりに自分の手を差し出した。あいつは俺の指を握りしめた。恋人繋ぎみたいな形。
「ん...あ...お兄ちゃん...もう少し...早く...」
少しペースを上げた。ベッドが軋む音が怖かったけど、もうどうにもならなかった。
「あ...っ...そこ...いい...っ」
「...声...」
「だって...気持ちいい...お兄ちゃんの...すごい...」
奥に当たるたびにあいつの体がびくってなるのが、中で締まる感覚と一緒に来て、正直もう限界に近かった。でもまだ出せない。出したくなかった。もう少しだけこのままでいたかった。
「...やばい...もう...」
「外に...出して...ね...」
ギリギリで引き抜いて、あいつの腹の上に出した。量がやばかった。たぶん1週間分ぐらい出た。
「...すごい量...」
「...ごめん...ティッシュ...」
「...いい...このまま...ちょっとだけ」
あいつが俺の首に腕を回して、抱きしめてきた。汗と体温と、さっきのバニラの匂いが混ざってた。
「...3年間...ずっとこうしたかった」
「...」
「お兄ちゃんが他の女の子と話してるの見るたびに死にたくなってた。でも自分からは近づけなくて...近づいたら絶対バレるから...だから離れてた」
3年分の感情が堰を切ったみたいに溢れてきてた。
「朝おはようって言ってくれたとき、嬉しすぎて部屋で泣いた。テスト教えるって言ってくれたときも。...でも素直になれなくて」
「...俺も、お前のこともっとちゃんと見ればよかった」
「...見てたよ。お兄ちゃん、私の脚見てたの知ってる」
「...バレてたのかよ」
「わざとスカート短くしてたもん」
...マジかよ。
ティッシュで体を拭いて、並んで横になった。シングルベッドに2人だから、くっつかないと落ちる。
「...明日、出ていくけどさ」
「...うん」
「高田馬場、船橋から1時間かかんないだろ」
「...横浜からだと1時間半」
「...来いよ。遊びに」
「...いいの?」
「来なかったら迎えに行く」
あいつが鼻をすすって笑った。
「...お兄ちゃんって呼んでいい? これからも」
「...好きにしろ」
「...好き」
「...俺も」
あのあと、もう一度した。今度はあいつが上になって、自分のペースで動いてた。さっきより痛くなさそうで、小さく声を漏らしながら腰を揺らすあいつは、3年間見てきたどの表情とも違ってた。
声を殺すために俺の肩に顔を埋めて、耳元で「好き」って何度も言ってた。さっきまで「別に」と「うるさい」しか語彙がなかった人間の口から出てくる「好き」は、重かった。いい意味で。
2回目は中で出した。「今日なら大丈夫」ってあいつが言った。たぶん計算してたんだと思う。最初から、こうなることを、もしかしたら。
出した瞬間、あいつが俺をぎゅっと抱きしめて、小さく「ありがとう」って言った。
「ありがとう」はセックス後に言われる言葉ランキングがあったら上位に入ると思うけど、あの場面のあの声で言われたら、もう、なんか、全部許すしかなかった。3年間冷たくされたことも、プリンの件も、全部。
朝4時前に、あいつの部屋を出た。廊下は真っ暗で、自分の部屋に戻るまでの数メートルが異常に長く感じた。
その日の昼、引っ越しのトラックが来て、俺の荷物は高田馬場へ、家族の荷物は横浜へ運ばれた。
玄関で見送るとき、あいつはいつもの無表情に戻ってた。
「...じゃあ」
「おう」
母さんと義父さんの前では、何もなかったみたいに。
でもあいつが家に入る直前、振り返って、口パクでこう言った。
「行く。絶対」
高田馬場に来るって意味だ。
2週間後、あいつは本当に来た。横浜から東横線と副都心線を乗り継いで、リュックひとつ背負って。
壁の薄い6万2千円のワンルームで、あいつは「狭い」って言った。
「嫌なら帰れよ」
「...別に。嫌とは言ってない」
そう言って、いつものむすっとした顔で、俺のベッドに座った。
...これが俺と義妹の、最初の夜の話です。