花火大会で浴衣姿の幼馴染が可愛すぎて我慢できなかった話

2026.04.12

15分で読了

七月の終わり。大学三年の夏。

俺、朝倉蓮(あさくら れん)は、自分の部屋のベッドに寝転がって天井を見ていた。

スマホが震える。LINEの通知。

送り主は──柚木日和(ゆずき ひより)。

幼馴染。小学校から大学までずっと一緒の腐れ縁で、家が隣同士で、いつもキャップにジーンズにスニーカーの──俺の一番の親友。

『ねーれん、来週の花火大会いく?』

花火大会。地元の河川敷でやるやつだ。子供の頃からずっと二人で行ってた夏の恒例行事。

『いくけど?』

『じゃー一緒にいこ 迎えに来て』

『はいはい いつも通りな』

『あと今年はちょっと気合入れるから期待しといて笑』

気合? ひよりが? あいつが気合入れるって、一体なんだ。新しいスニーカーでも買ったのか。

(まぁ、ひよりのことだからな……)

深く考えずにスマホを置いた。

あの時の俺は、まだ何も知らなかった。

一週間後。花火大会当日。夕方五時。

俺はTシャツに短パンというラフな格好で、ひよりの家の玄関先に立っていた。

ピンポーンとインターホンを押す。

「はーい、ちょっと待ってー!」

奥からひよりの声。しばらく待つ。やけに時間がかかる。

(なにしてんだあいつ……)

「おまたせー!」

顔を上げた。──固まった。

「……え?」

そこに立っていたのは、紺色の浴衣を着た女の子だった。深い藍色の生地に白い撫子の花が散りばめられた上品な柄。帯は淡い山吹色。

普段は無造作に下ろしている栗色のショートヘアが少しだけアレンジされて、左耳の上にきらきら光る小さなピンが留まっている。いつもすっぴんの顔に、ほんのり色づいたリップと薄くひいたアイライン。

白いうなじ。鎖骨のライン。浴衣の合わせ目からちらりと覗く白い肌。

──柚木日和、二十一歳。俺の幼馴染が、そこにいた。

「なに固まってんの。ひよりですけど?」

いつもの口調。でも、頬がほんのり赤い。

「浴衣……」

「気合入れるって言ったでしょ。おかーさんに着付けてもらっちゃった。えへへ」

えへへ、じゃないだろ。心臓がうるさい。

(待て。なんだこれ。ひよりだぞ? いつもバスケの短パンとか履いてるあのひよりだぞ?)

でも目の前にいるのは、どこからどう見ても──可愛い女の子だった。

「どう? 変じゃない?」

くるっと一回転してみせる。裾がふわりと広がって、白い足首が見えた。

「……似合ってる」

それだけ言うのが精一杯だった。

「……ほんと?」

ひよりが少し嬉しそうに笑う。その笑顔がいつもと同じはずなのに全然違って見えて。

(やばい。これは──やばい)

河川敷に向かう道。隣を歩くひよりが、下駄だから小さな歩幅でちょこちょこ歩いている。

「ちょっと待ってよー、慣れてないから歩きにくいー」

「だったらスニーカーで来ればよかったのに」

「それじゃ意味ないじゃん!」

ぷくっと頬を膨らませてから、俺の腕にしがみついた。

「つかまっとく。転びそうだし」

「……勝手にしろ」

腕に感じるのは、ひよりの柔らかい感触。浴衣の上からでもわかる。普段はそんなに気にしたことなかったけど、こいつ、けっこう──ある。

(意識するな意識するな)

無理だった。

河川敷は人でいっぱいだった。屋台の明かりが連なって、いい匂いが漂っている。

「蓮、りんご飴買って!」

「自分で買えよ」

「浴衣で財布出しにくいんだもん。あとで返すから!」

りんご飴を二つ買って渡すと、「やったー!」と嬉しそうにかぶりつく。唇についた飴の欠片を舌先でぺろっと舐め取る仕草に、なぜかどきっとした。

屋台を回った後、少し離れた土手の上にレジャーシートを広げた。

「もうすぐ始まるね」

ひよりが空を見上げる。紺色の浴衣と濃紺の夜空が溶け合うみたいだった。横顔が綺麗で、思わず見惚れる。

どーん。

花火の音が腹に響いた。夜空に大輪の花火が咲く。

「うわぁ……綺麗……」

花火の光がひよりの顔を照らした。赤く染まる頬。きらきら光る瞳。

(……ずるい)

次々と打ち上がる花火を見ながら、俺はずっとひよりを見ていた。

「蓮」

「ん?」

「手、出して」

ひよりが花火を見上げたまま、右手を差し出した。

左手をそっと伸ばして握る。小さくて柔らかくて、少しだけ冷たい手。きゅっと握り返してくる。

「……手、あったかい」

花火が終わるまで、手を離さなかった。指を絡めると、ひよりが少しだけこっちを見て、すぐに視線を戻した。耳が赤い。

フィナーレが終わり、人混みを避けて遠回りの帰り道。まだ手を繋いだままだった。

「ねぇ、蓮。今日、私のこと可愛いって思った?」

「……は?」

「似合ってるしか言ってくれなかったじゃん。だから聞いてんの」

ひよりがむすっとした顔でこっちを見る。

──ああ、もう無理だ。立ち止まった。

繋いだ手を引いて、ひよりを正面に向かせた。

「可愛いよ。めちゃくちゃ可愛い。最初見た時心臓止まるかと思った」

「ちょ、いきなり──」

「浴衣似合いすぎだし、りんご飴食ってる時も可愛かったし、花火見てキラキラしてんのも可愛いし、今拗ねてんのも可愛い」

「ちょっと待っ──」

「好きだ」

ひよりの目が大きく見開かれた。

「……ずっと前から好きだったんだと思う。気づかないふりしてた。幼馴染だからって」

「蓮……」

「今日、浴衣のひより見て全部壊れた。もう友達のふりできない」

夏の虫の声だけの沈黙。ひよりが俯いて、繋いだ手をきゅっと握っている。

「……遅い」

「え?」

「遅いんだよ、ばか」

顔を上げた。目が潤んでいた。

「こっちはずっと好きだったのに……蓮が気づかないから、今日浴衣着て気合入れたんじゃん……」

「……マジ?」

「マジだよばか……着付け頼む時めちゃくちゃ緊張したんだからね……」

涙がぽろっとこぼれた。それを見た瞬間、体が動いていた。

ひよりを抱きしめた。浴衣越しの体温。シャンプーの甘い匂い。

「ごめん。遅くなった」

「……ほんとだよ。ばか」

胸に顔をうずめるひよりの肩が、小さく震えていた。

「好き、ひより」

「……私も。ずっと好きだった」

「……うち、来る?」

ひよりが顔を上げた。涙の跡が残る目。でも真っ直ぐにこっちを見ている。

「おかーさんたち、今日はおばあちゃんちに泊まりだから……誰もいないし」

「……いいのか?」

「いい。来て」

声が小さく震えている。でも逃げる気配はない。

「……わかった」

ひよりの家は俺の家の隣だ。何百回と来たことのある玄関。でも今日は全然違う意味でドキドキしている。

二階のひよりの部屋。白い壁にバスケのポスター。でも今日はテーブルの上に小さな花が飾ってあった。

(こいつ、今日のこと……期待してたのか?)

「ひより」

振り返ったひよりの浴衣姿。潤んだ目。

手を伸ばして、頬に触れた。

「キス、していい?」

「……うん」

ゆっくりと唇を重ねた。柔らかい。リップの甘い味。

ちゅ、と離れると、ひよりが潤んだ目で──

「……もっと」

もう一度唇を合わせる。今度は深く。舌先で唇をなぞると、おずおずと口を開いてくれた。

「ん……ちゅ、れろ……ふぁ……♡」

舌が絡み合う。甘い味。ひよりの手が俺のTシャツをきゅっと掴む。

キスしながら腰に手を回して引き寄せる。

「んんっ……♡」

浴衣越しの柔らかい感触が密着する。

唇を離すと、銀色の糸がぷつんと切れた。

「ひより……浴衣、脱がしていい?」

頬が限界まで赤くなる。でも──

「……脱がして♡」

山吹色の帯に手をかけた。結び目をほどいて、するすると引き抜く。帯が床に落ちて、浴衣がふわっと緩んだ。

襟元に手をかけて、ゆっくりと肩から滑らせる。するん、と浴衣が落ちていく。

──息が止まった。

白いブラジャーとショーツ。細いウエスト。くびれたライン。そしてブラに包まれた胸は、想像よりずっと大きかった。

「見すぎ……」

「ひより、こんなスタイルよかったのかよ……」

「普段隠してるだけだし……Tシャツだと目立たないでしょ……♡」

「ブラ、外すよ」

「……自分で外す」

かちっとホックを外すと、ぷるん、と形のいい胸がこぼれ出た。白い肌に薄いピンクの先端。

ベッドに押し倒した。シーツの上に栗色のショートヘアが広がる。

「ひより……綺麗だ」

「恥ずかしいって……♡」

首筋にキスを落としながら、右手で胸をそっと包んだ。

「あっ……♡」

ふにゅ、ふにゅ。手のひらに吸い付くような弾力。手からちょっとこぼれる大きさ。

「蓮……触んないで……嘘、触って……♡」

「どっちだよ」

「うるさいばかっ……あっ♡」

親指で先端をくるりと撫でると、ひよりの背中が跳ねた。ピンクの突起がきゅっと硬くなる。

「ひっ、あ、んんっ……♡ 両方はずるい……♡」

左の先端を唇で含んだ。ちゅ。

「ひゃああっ!♡」

舌先でころころ転がす。吸う。軽く甘噛みする。右手は右胸を揉み続ける。

「あっ、だめっ……気持ちいい……♡ 気持ちいいよぉ……♡」

ひよりの太ももがもぞもぞと動いて、脚をすり合わせている。

たっぷり味わってから顔を上げると、とろんとした目で俺を見ていた。

「ひより、下も──触っていい?」

びくっと震えてから──こくん、と頷いた。

ショーツの真ん中に、うっすらと染みができていた。

「見ないで、それは……♡」

「もう濡れてんじゃん」

「蓮がいっぱい触るから……♡」

ショーツをゆっくり引き下ろす。ひよりの秘所が露わになった。

「……綺麗だよ」

「綺麗とかじゃないでしょそこ……♡」

中指の先で、そっと割れ目をなぞった。

「ひゃぅっ!♡」

ぬるり。とろっとした感触が指に絡みつく。

くちゅ、くちゅ、くちゅ。

「やっ、あっ、あぁ……♡」

花弁をなぞるように動かしてから、小さな突起を見つけて指先でくるくると撫でた。

「ひぁぁっ!♡♡ そこだめっ……やばいっ……♡」

入り口をそっと押して、中指をゆっくり挿入していく。

「あぁっ……♡ 入ってきた……♡」

きゅうっと温かい壁が指を包み込む。親指で上の突起を刺激しながら、中を探る。

少し奥のざらざらした場所をくいくいと押した。

「──っっ!♡♡ そこっ! やばっ……なにそれぇ……♡♡」

くちゅくちゅくちゅ。

「あっあっあっ、だめっ、来ちゃうっ……♡♡」

内壁がきゅうきゅうと指を締め付ける。腰が小刻みに震えている。

「いっていいよ、ひより」

「やっ、あっ、あぁぁぁっ♡♡♡」

びくんびくんっ! 体が大きく弓なりに反った。中がぎゅうぎゅうと痙攣して、とろっとした液が指を伝う。

「はぁ……はぁ……♡ ……すごかった♡」

とろんとした目が俺を見上げて──思わずキスした。

しばらくして、ひよりが体を起こした。

「私も……蓮にしたい」

俺の前に膝をつく。裸のまま、上目遣い。

「……ズボン、脱いで」

短パンとボクサーパンツを下ろすと、張り詰めたものが跳ねるように飛び出た。

「わ……♡ おっきい……」

「……見んな」

「蓮だって見たくせに。おあいこ」

にっと笑う顔にいつもの幼馴染の面影が見えて、ほっとした。

おずおずと細い指が触れて、ゆっくり上下に動く。ぎこちない手つき。でもひよりがやってくれてるだけで、とんでもなく興奮する。

「こう……? 下手だったらごめん……」

「十分。気持ちいい」

「ほんと?♡」

ひよりがにこっと笑って──顔を近づけた。舌先がちろっと先端に触れる。

「っ!!」

「……しょっぱい♡」

いたずらっぽく笑って、そのまま唇で包み込んだ。

「ぅ……っ!」

温かくて柔らかい。舌が裏筋をなぞる。

「んっ……ちゅ……じゅる……♡」

頬をすぼめて吸いながら、上下にゆっくり動く。上目遣いの潤んだ瞳。一生懸命に奉仕してくれる幼馴染。

「ひより……すごい……」

「んちゅ……ちゅぱっ……♡」

水音が部屋に響く。

「もういい。やばい」

ちゅぽっと口を離すひより。

「これ以上やられたら終わる。その前に──ひよりとしたい」

ひよりの頬が一気に赤くなる。

「……私も。蓮と……したい♡」

お互い裸で向かい合う。心臓がうるさい。

「俺、ゴムないんだけど──」

「大丈夫。安全な日だから……全部受け止めたい♡」

頭の奥がくらっとした。

ひよりをシーツの上に横たえて、脚の間に体を入れる。先端を入り口にあてがう。ぬるり、と蜜が絡みついた。

「入れるよ」

「……うん♡」

ゆっくりと腰を進めた。先端がひよりの中に沈んでいく。

「あぁっ……♡ 入ってくる……♡」

きゅう、と温かい壁が俺を包み込んだ。ぬるぬるで、きつくて、とんでもない感触。

ずぷ、と根元まで収まった。

「全部、入った……♡」

中がきゅうっと締め付けた。

「動くよ」

「来て♡」

ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ。

「あっ、あっ、あぁっ……♡ 蓮……蓮……♡」

動くたびに中がきゅうきゅうと絡みつく。ひよりの両手が背中に回されて、爪が肌に食い込む。

ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。ペースを上げた。

「やっ、速いっ……♡ でもいいっ、もっとっ……♡♡」

胸がぷるんぷるんと揺れる。ベッドがぎしぎし鳴る。繋がったところからぐちゅぐちゅと音がする。

「ひより、好きだ……」

「私もっ……好きっ……蓮、大好きっ……♡♡」

ひよりの脚が腰に絡みついた。

「もっと奥っ……♡♡」

深く、奥まで。ずんっ。

「ひぁぁっ!♡♡」

ずんっ、ずんっ、ずんっ。

「そこいいっ……もっとぉ……♡♡」

中が痙攣し始めた。波打つように締め付けてくる。

「俺もやばい……中に──」

「いいよっ♡ 出してっ♡ 中に出してっ♡♡」

ぎゅうっと抱きしめて、奥まで突き入れた。

「あぁぁぁっ♡♡♡」

ひよりの体がびくんびくんと痙攣する。中がぎゅうぎゅうと絞り上げてくる。

どくっ、どくっ、どくっ。

一番奥に、全部注ぎ込んだ。

「あっ♡ あついっ♡ 中に出てる……♡♡」

どくどくと脈打つそれを、ひよりの中が残らず受け止めてくれる。

「はぁ……はぁ……」

額と額をくっつけて、荒い呼吸を繰り返す。

まだ繋がったまま。ひよりの手が俺の頬をそっと撫でた。

「蓮……♡」

「ひより……」

優しいキス。ちゅ。

少し休んで体を起こす。ひよりの目がまだとろんとしている。

「……まだ、したい」

「……まだ元気なの?」

「ひよりが可愛すぎるせいだ」

「……ばか♡」

でも嫌がらずに、体を起こして──俺の腰の上にまたがった。

「こういうの……してみたかった♡」

対面座位。目の前にひよりの顔。

自分で腰を浮かせて、ゆっくりと降りてきた。

ずぷ……。

「あぁっ……♡ この体勢……深い……♡♡」

全体重がかかって奥まで沈み込む。ひよりが俺の肩にしがみついた。

顔が近い。吐息が混ざる距離。

ひよりが腰をゆっくり前後に揺らし始めた。くちゅ、くちゅ。

「あっ、あぁっ……♡ 自分で動くの……すごい感じる……♡」

目の前で揺れる胸をたまらず両手で包んだ。

「ひゃんっ♡ 揉みながらはずるいっ……♡」

ふにゅ、ふにゅ。下から突き上げた。ずんっ。

「あああっ!♡♡ 下からっ……すごいのっ♡♡」

ひよりが腰を動かし、俺が下から突き上げる。ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。

ぐちゅぐちゅぐちゅ。

「蓮っ、蓮っ♡♡ すきっ、だいすきっ♡♡♡」

「俺も好きだ、ひより……!」

ぎゅっと抱きしめ合いながら腰を動かし続ける。

「またっ、来ちゃうっ……♡♡ 一緒にイきたいっ♡♡」

「俺も……もう……!」

「一緒に出してっ♡♡」

抱きしめる腕に力を込めて、一番奥まで。ずんっっ。

「あぁぁぁぁっっ♡♡♡♡」

中がぎゅうぎゅうぎゅうと嵐のように絞り上げてくる。

どくっ、どくっ、どくっ、どくっ。

二回目。ひよりの奥に全部出し切った。

「ああっ♡ またっ、出てる……♡ あついのいっぱい……♡♡♡」

びくん、びくん。抱きしめ合ったまま、二人で震えが収まるのを待った。

「はぁ……はぁ……♡」

ひよりが俺の肩に顔をうずめた。

「……蓮」

「ん?」

「……幸せ♡」

「……俺も」

背中をゆっくり撫でた。

そのまま横になった。シーツがぐしゃぐしゃだけど、誰も気にしない。

ひよりが俺の胸に頬をくっつけて、指先で腹筋をなぞっている。

「ねぇ蓮。私たち付き合ってるってことでいいんだよね?」

「告白して両思いでこんなことまでして……付き合ってないわけないだろ」

「えへへ。確認♡」

「ひより」

「ん?」

「浴衣作戦、大成功だったな」

「でしょー? おかーさんにも『絶対いけるから』って太鼓判押されたんだから」

「……おばさん知ってたの?」

「バレバレだったらしい。『今日帰ってこなくていいわよ』って送り出された」

「……おばさんすげぇな」

二人で笑った。

窓の外から、遠くの花火の残響がかすかに聞こえる。夏の夜風がカーテンを揺らした。

「ねぇ蓮。来年も一緒に花火行こうね」

「当たり前だろ。来年も、再来年も、ずっと」

「……ずっと?♡」

「ずっとだ」

ひよりが俺の胸にぎゅっと顔をうずめた。

「……ばか。そういうこと言うから好きになっちゃうじゃん」

「いいだろ、俺の彼女なんだから」

「──彼女♡ えへへ……彼女だって……♡」

──この笑顔が、ずっと好きだったんだ。

「おやすみ、ひより」

「おやすみ、蓮♡」

額にそっとキスを落とした。

翌朝。目が覚めると、隣にひよりがいた。

当たり前のように俺の腕の中で眠っている。

二十一年間も隣にいて、今日やっと手が届いた。遠回りしたけど──今この瞬間が、たまらなく愛おしい。

ひよりの目がうっすらと開いた。寝ぼけた目が俺を見つけて、ふにゃっと笑う。

「……おはよ、蓮」

「おはよ、ひより」

「えへへ……夢じゃなかった♡」

「夢じゃないよ」

ぎゅっとしがみつくひよりを抱きしめる。

「来年の花火大会も浴衣着てくれよ」

「んー、考えとく♡」

「考えるな。着ろ」

「あはは、なに命令してんの♡」

笑い合って、もう一度キスをした。

夏の朝日が二人を優しく照らしている。

──十五年越しの幼馴染は、世界で一番可愛い彼女になった。


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