大学の図書館で毎日見かける地味な文学少女が眼鏡を外したらビックリするぐらい美人だった

2026.04.12

22分で読了

大学二年の秋。

俺、桐谷悠真(きりたに ゆうま)は、毎日のように大学の図書館に通っていた。

別に勉強熱心ってわけじゃない。

単位がやばいのだ。

前期にサボりまくったツケが回ってきて、後期は死ぬ気でやらないと留年する。

そんなわけで、毎日午後になると図書館の二階、窓際の席に陣取って教科書を広げるのが日課になっていた。

で、気づいたことがある。

俺が毎日来るようになる前から──いや、たぶんずっと前から、同じ席に座っている女の子がいた。

窓際の一番奥。壁に近い、あまり人が来ない静かな席。

黒縁の大きな眼鏡。

きっちり編まれた三つ編み。

いつも地味な色のカーディガンを羽織っていて、分厚い文庫本を読んでいる。

(あの子、いっつもいるな……)

最初はそれくらいの認識だった。

でも、毎日毎日同じ空間にいると、自然と意識するようになる。

ページをめくる指が細くて白いこと。

時々、読んでいる本の内容に反応して、小さく口元が動くこと。

集中すると、眼鏡の奥の目が少しだけ細くなること。

(……なんで俺、こんなに観察してんだ)

自分でも不思議だった。

派手な女の子の方が好みだと思っていたのに。

あの子は、なんていうか──空気が違った。

図書館の静寂に溶け込むみたいに、自然にそこにいる。

邪魔にならない。でも、確かにそこにいる。

そんな日々が二週間ほど続いた、ある日の午後。

俺はレポートの参考文献を探しに、二階の書架の間を歩いていた。

「えーっと……近代文学論、近代文学論……」

棚のラベルを目で追いながら進んでいくと、目当ての棚を見つけた。

でも、欲しい本は上の方の段にあった。

背伸びして手を伸ばす。

指先がちょうど背表紙に触れた──

その瞬間。

すぐ隣から、別の手が同じ本に伸びてきた。

指と指が触れ合う。

「あっ」

「え」

反射的に手を引いて横を見ると──あの、眼鏡の女の子がいた。

至近距離で目が合う。

眼鏡の奥の瞳は、思っていたよりずっと大きくて、深い茶色をしていた。

「す、すみません……」

女の子は顔を真っ赤にして、一歩後ずさった。

「あ、いや、こっちこそ。この本、使うの?」

「……はい。レポートの参考に、と思って」

「マジ? 俺もなんだけど」

「え、本当ですか?」

少しだけ、眼鏡の奥の目が輝いた気がした。

「もしかして、山田先生の近代文学論?」

「そうそう! あのレポート、テーマ広すぎて何書けばいいかわかんなくて」

「……わかります。私も困ってて」

ちょっとだけ、口元がほころんだ。

笑うと──意外と可愛いな、と思った。

「あ、俺、桐谷。桐谷悠真。文学部の二年」

「……七瀬、栞です。同じく文学部の二年です」

七瀬栞。

名前まで文学少女っぽい。

「じゃあさ、この本、先に使っていいよ。俺は後で借りるから」

「いえ、そんな……一緒に見ませんか? その方が効率いいと思うので」

「え、いいの?」

「はい。あの……いつも近くの席にいらっしゃいますよね。お見かけしてました」

(え、向こうも俺のこと認識してたのか)

ちょっとだけ、心拍数が上がった。

その日から、俺と七瀬は一緒に勉強するようになった。

最初はレポートの参考文献を共有するだけだったけど、そのうち他の科目も一緒にやるようになって、気づけば毎日隣同士で座るのが当たり前になっていた。

七瀬は見た目の通り、真面目で頭が良かった。

でも、それだけじゃなかった。

「桐谷くん、この作者の別の作品読んだことありますか?」

「いや、ないけど」

「面白いですよ。主人公がすごくダメな男なんですけど、それが逆にリアルで」

「……それ、俺のこと言ってない?」

「ふふ、言ってませんよ」

笑い方が控えめで、でも目がちゃんと笑ってて。

話してみると面白い子だった。

好きな作家の話になると急に饒舌になるし、俺が変な冗談を言うと、最初は困ったような顔をしてから、少し遅れて笑う。

そのタイムラグが、なんか──可愛かった。

「七瀬って、友達と遊んだりしないの?」

「……あんまり。本を読んでる方が好きなので」

「もったいないな。話してて面白いのに」

「……そう、ですか?」

眼鏡の奥で、瞬きが増えた。

耳が少し赤くなっている。

(やべ、可愛いかも)

そうやって一ヶ月くらい経った頃。

いつものように図書館に行くと、俺の隣の席──七瀬の定位置に、見知らぬ女の子が座っていた。

いや、見知らぬ、っていうか──

黒髪のストレートロング。

白い肌。

整った横顔。

すっと通った鼻筋に、長い睫毛。

制服みたいなブラウスにプリーツスカート。

(……誰だ、このめちゃくちゃ美人は)

控えめに言って、芸能人レベルだった。

こんな子、うちの大学にいたか?

ドキドキしながら近づくと、その女の子がこっちを向いた。

「あ、桐谷くん。おはようございます」

「…………は?」

知ってる声だ。

この控えめな話し方。この声の高さ。

「え、七瀬……?」

「はい」

「え?」

「え?」

「えええええ!?」

周りから「しーっ」と怒られた。

「な、七瀬、お前……え? 眼鏡は? 三つ編みは?」

「あ、コンタクトにしてみました。あと、今日は髪を下ろしてみたんですけど……変、ですか?」

変なわけがない。

変なわけがないだろ。

目の前にいるのは、文句なしの美少女だった。

大きくてくりっとした目。ぱっちりした二重。眼鏡で隠れていた輪郭は、びっくりするくらいシャープで整っていた。

三つ編みをほどいた黒髪はさらさらのストレートで、肩甲骨のあたりまで流れている。

「……変じゃない。全然変じゃない。めちゃくちゃ可愛い」

口が先に動いていた。

七瀬の顔が、みるみる赤くなる。

「っ……あ、ありがとう、ございます」

「いや待って、なんでいきなりイメチェン?」

「……えっと、その」

七瀬は視線を泳がせて、小さな声で言った。

「……桐谷くんに、可愛いって思ってほしくて」

心臓が、どくん、と大きく跳ねた。

(俺に──?)

「もったいないって、言ってくれたじゃないですか。それで、ちょっと……頑張ってみようかなって」

七瀬は耳まで真っ赤にしながら、それでもちゃんとこっちを見て言った。

眼鏡がない分、表情がダイレクトに伝わってくる。

恥ずかしそうで、でも、必死で。

(ずるい。そんなの、ずるいだろ)

「七瀬」

「は、はい」

「今日、この後さ」

「……はい」

「ちょっと付き合ってくんない? 話したいことがある」

図書館を出て、キャンパスの裏手にある小さな庭園に来た。

ベンチが二つあるだけの、人気のない場所。

夕焼けがキャンパスの建物をオレンジに染めていた。

「あのさ」

「はい」

並んでベンチに座って、俺は深呼吸した。

「俺、七瀬のこと──好きだ」

「──っ」

七瀬の目が大きく見開かれる。

「今日のイメチェンでとどめ刺されたけど、たぶんその前から好きだった。図書館で毎日見てた頃から、ずっと気になってた」

「……」

「眼鏡の七瀬も好きだし、今の七瀬も好き。本の話してる時の七瀬が一番好き。だから──」

「わ、私もですっ」

遮るように、七瀬が叫んだ。

「わ、私も……桐谷くんのこと、好き、です。ずっと、好きでした」

声が震えている。目が潤んでいる。

夕日に照らされた七瀬の顔は、本当に綺麗で──

気づいたら、手を握っていた。

小さくて、柔らかくて、少し冷たい手。

「……付き合って、くれる?」

「……はいっ」

七瀬がぎゅっと握り返してくれた。

指が絡み合う。

(やべぇ。心臓うるさすぎる)

それから、俺たちは付き合い始めた。

と言っても、最初はあんまり変わらなかった。

相変わらず図書館で一緒に勉強して、たまにご飯を食べに行って。

手を繋ぐだけでお互い真っ赤になるような、初心なカップルだった。

でも──変わったこともある。

七瀬は時々眼鏡に戻したり、コンタクトにしたり、気分で変えるようになった。

「桐谷くん、今日はどっちがいいですか?」

「え、どっちも好きだけど……今日は眼鏡がいい」

「……ふふ、わかりました」

そういう何気ないやり取りが、たまらなく幸せだった。

付き合って一ヶ月くらい経った頃。

「桐谷くん、今度の土曜日……うちで勉強しませんか?」

「え、七瀬の家?」

「はい。一人暮らしなので、図書館より集中できるかなって」

「お、おう……いいけど」

(一人暮らしの彼女の家……これは、あれだよな……いや、勉強だ。勉強。純粋に勉強だ)

自分に言い聞かせたけど、当日の朝、三回シャワーを浴びた。

土曜日。

七瀬のアパートは、大学から歩いて十分くらいの、古いけど綺麗なワンルームだった。

本棚が壁一面を埋め尽くしていて、いかにも七瀬らしい部屋。

「散らかっててすみません」

「いや、めちゃくちゃ綺麗じゃん」

「お茶、淹れますね」

七瀬は今日はコンタクトで、髪を下ろしていた。

ゆるっとしたニットにショートパンツという部屋着姿が、なんかこう──いつもと違う色気があった。

(落ち着け。勉強だ。勉強しに来たんだ)

ローテーブルに教科書を広げて、並んで座る。

肩が触れる距離。

七瀬の髪から、甘いシャンプーの匂いがする。

「じゃあ、三章から始めましょうか」

「お、おう」

集中しようとした。本当に。

でも、無理だった。

隣にいる七瀬が可愛すぎる。

ノートに何か書いている横顔。時々俺の方をちらっと見て、目が合うとすぐ逸らすところ。

一時間くらい経った頃、俺は限界だった。

「七瀬」

「はい?」

振り向いた七瀬の顔が、すぐ近くにあった。

大きな瞳が俺を映している。

「……キス、していい?」

七瀬の目がさらに大きくなる。

頬がじわじわと赤く染まっていく。

「……はい」

小さく頷いた七瀬の唇に、そっと自分の唇を重ねた。

柔らかい。

甘い。

ちゅ、と小さな音がして離れると、七瀬が潤んだ目でこっちを見ていた。

「……もう一回、していいですか」

七瀬の方から言ってきた。

その言葉に、頭の中のスイッチが切り替わった。

今度はもっと深く、七瀬の唇を食むように口づける。

「ん……っ」

七瀬の小さな声が漏れる。

舌先で唇をなぞると、おずおずと七瀬も口を開いてくれた。

舌が触れ合う。

ぬるりとした感触。甘い味。

「ん、ちゅ……っ、ふ……♡」

七瀬の手が俺のシャツをきゅっと掴む。

キスしながら、七瀬の細い腰に手を回した。

ニット越しに伝わる体温。華奢な体。

唇を離すと、互いに荒い息を吐いていた。

「七瀬……」

「……桐谷くん」

七瀬は真っ赤な顔で、でも逃げずに俺を見ていた。

「……続き、してもいい?」

「……はい♡」

七瀬をそのままベッドに押し倒した。

小さなシングルベッド。綺麗に整えられたシーツの上に、七瀬の黒髪が広がる。

「きれいだ……」

「そんな……恥ずかしいです……♡」

上からのぞき込むと、潤んだ瞳と目が合う。

ゆっくりとニットの裾に手をかけた。

「脱がすよ」

「……はい♡」

ニットを頭からそっと脱がすと、薄いピンクのブラジャーが現れた。

白い肌。細い鎖骨。思っていたよりもずっと豊かな膨らみ。

「七瀬、隠してたな……けっこうあるじゃん」

「いっ、言わないでくださいっ……♡」

七瀬が両手で顔を覆う。その隙間から覗く目が、期待と恥じらいで揺れている。

ブラのホックに手をかけて、外す。

ぷるん、と形のいい胸が揺れた。

薄い桜色の先端が、もう小さく尖っている。

「っ……見ないで……♡」

「無理。可愛すぎる」

左の胸にそっと唇を落とした。

「ひゃっ……♡」

甘い声が漏れる。

舌先で先端をゆっくり転がすと、七瀬の体がびくっと震えた。

「あっ……♡ そこ、敏感で……っ♡」

ちゅう、と吸いながら、右手で反対側の胸を揉む。

手のひらに吸い付くような柔らかさ。

「んっ、あっ♡ き、桐谷くん……♡」

七瀬の手が俺の髪をくしゃっと掴む。

交互に舌を這わせながら、空いた手をゆっくりとお腹の方に滑らせた。

ショートパンツのウエストに指をかける。

「……下も、脱がすよ」

「……♡」

こくん、と小さく頷いた。

ショートパンツをずらすと、おそろいのピンクのショーツ。

その中央が、うっすらと濡れて透けていた。

「七瀬……もう濡れてる」

「っ……だって……♡ キス、気持ちよくて……♡」

ショーツの上から指でそっと触れた。

くちゅ。

「ひっ……♡」

びくん、と腰が跳ねる。

濡れた布越しに、柔らかい割れ目の感触が伝わってくる。

「すごい、トロトロだ……」

「やっ……そんな、言わないで……っ♡」

ショーツをゆっくりとずり下ろす。

薄く毛が生えた丘の下に、うっすらとピンク色の花びらが顔を出した。

透明な蜜が糸を引いている。

「きれい……」

「見ないでぇ……♡」

七瀬が内腿を閉じようとするのを、そっと膝で割り開いた。

「大丈夫。気持ちよくするから」

指先で花びらをそっとなぞる。

くちゅ……くちゅ……

「あっ♡ ああっ♡」

ぬるぬると濡れた蜜を指に絡めながら、ゆっくりとクリトリスを探り当てた。

小さな粒を人差し指でくるくると撫でる。

「ひぅっ♡ そこっ、そこだめぇっ♡」

七瀬の腰がガクガクと震える。

シーツを掴む指が白くなっている。

「だめじゃないでしょ? 気持ちいいんでしょ?」

「き、気持ちいい……ですっ♡ でもっ、変になっちゃう……♡」

くちゅくちゅと音を立てながら、中指をゆっくりと入り口に当てた。

「指、入れるよ」

「……はい♡」

ずぷ……っ♡

「あああっ♡♡」

七瀬の中に指がゆっくりと沈んでいく。

きつい。

熱くて、きゅうきゅうと指を締め付けてくる。

「なかっ……やぁっ♡♡」

「すごい、中あっつい……もう一本いくよ」

二本目の指を追加する。

ずぷ……ずぷ……

「ひぃっ♡♡ ふたつ……♡ おっきい……♡」

二本の指でゆっくりとかき回しながら、親指でクリトリスを同時に刺激する。

くちゅくちゅくちゅ♡

「あっあっあっ♡♡ き、桐谷くんっ♡ なにこれっ♡ 気持ちいいっ♡♡」

七瀬の腰がリズミカルに揺れ始める。

自分から腰を押し付けてきている。

中のひだが指に絡みついて、離さないように吸い付いてくる。

ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ♡

「やっ、やばっ……♡ なんか来るっ……きちゃうっ……♡♡」

「いっていいよ。そのままいって」

指の動きを速める。

くちゅくちゅくちゅくちゅっ♡♡

「あああああっ♡♡♡ イっ──イくぅっ♡♡♡」

びくんびくんっ♡♡

七瀬の体が大きく弓なりに反って、中がきゅうっと指を締め付けた。

ぷしゅっ、と蜜が溢れ出して、シーツを濡らす。

「はぁっ……はぁっ……♡♡」

荒い息をつきながら、七瀬がとろんとした目でこっちを見た。

「……すごかった……♡ 桐谷くん、上手……♡」

「いや、七瀬が感じやすすぎ」

「……♡」

まだ余韻に浸っている七瀬が、不意に体を起こした。

「……私も、桐谷くんに気持ちよくなってほしい」

「え?」

七瀬が俺のズボンのベルトに手を伸ばした。

「し、七瀬?」

「……させて、ください♡」

おずおずとした手つきで、ベルトを外し、ジッパーを下ろす。

ボクサーパンツの上から、もう完全に硬くなっているのがわかる。

「わ……♡ 大きい……♡」

「あんまじろじろ見るなって……」

「ご、ごめんなさい……♡ でも、すごくて……♡」

パンツを下ろすと、ぶるんっと跳ね上がった。

七瀬が息を呑む。

「……本当に大きい……♡ これが、私の中に入るんですか……?」

「え、あ、いや……」

「……頑張ります♡」

七瀬が両手でそっと握った。

細い指が竿を包む。ひんやりした手のひらが気持ちいい。

「こ、こうですか……?」

ぎこちない手つきで、上下にゆっくり動かし始める。

「っ、うん……そう、いい感じ……」

「♡」

嬉しそうに微笑んで、七瀬が顔を近づけた。

ちゅ♡

先端に、そっと唇が触れた。

「っ!」

「……味、します♡ 桐谷くんの味……♡」

恥ずかしそうに言いながら、舌先でちろちろと先端を舐め始めた。

ちゅ……ちゅる……ちゅぷ♡

「っ、七瀬……やばっ……」

「こう……ですか? んっ♡」

ぱく、と先端を咥え込んだ。

温かくて、濡れた口の中。舌がうねるように先端をなぞる。

「ん……んむっ♡ れろ……ちゅぷっ♡♡」

ゆっくりと頭を上下させる七瀬。

黒髪がさらさらと揺れて、上目遣いの潤んだ瞳がこっちを見上げる。

(反則だろ、こんなの……)

「じゅるっ……♡ ん、ちゅ……♡ おいしい……♡♡」

「七瀬っ……上手すぎ……」

「ほんとですか……? ふふ♡ んぷっ、ちゅるるっ♡♡」

唾液でてらてらに光る竿を、根元まで咥え込もうとする。

「んぐっ♡♡ おっきくて……全部入らない……♡」

「無理しなくていいよ」

「でもっ……桐谷くんに気持ちよくなってほしいから……♡ んっ、んんっ♡♡」

喉の奥まで押し込んで、ごくりと嚥下する動き。

「っ! やべっ、七瀬、もう限界……」

「えっ♡ もう出ちゃうんですか?」

「出ちゃうっていうか……これ以上されたら中に出したくなる」

「……♡」

七瀬が口を離して、俺を見上げた。

唇が唾液と先走りでてらてらに光っている。

「……中がいいです♡」

「え」

「桐谷くんの……中に、ほしい♡」

とんでもないことを、このうえなく恥ずかしそうに言った。

「……ゴム」

「い、いらないです。今日、安全日だから……♡」

「本当に?」

「……本当です。だから……生で、してください♡」

七瀬を仰向けにして、脚の間に入った。

白い内腿の間で、とろとろに濡れた花びらが蜜を垂らしている。

先端を入り口に当てた。

ぬちゅ……

「ん……っ♡」

「入れるよ、七瀬」

「……はい♡ お願いします……♡」

ゆっくりと腰を押し進める。

ずぷ……ずぷぷ……♡

「あぁっ……♡♡ 入って、くるぅ……♡♡」

きつい。

熱い。

七瀬の中がきゅうきゅうと締め付けながら、奥に引き込んでくる。

「なかっ……あっつい……♡♡ おっきいよぉ……♡♡」

「七瀬も……きっつ……気持ちいい……」

ずぷん♡♡

根元まで入った。

密着した下腹部が触れ合う。七瀬の中で、どくどくと脈動しているのがわかる。

「はぁっ♡ はぁっ♡ 全部……入った……♡♡」

「うん……最奥まで届いてる」

「わかる……♡ お腹の奥まで来てる……♡♡」

「動くよ」

ゆっくりと腰を引く。

ずる……♡

「ひぅっ♡」

そして、また押し込む。

ずぷん♡

「あっ♡♡」

パン♡

「ああっ♡♡」

パンッパンッ♡♡

リズムよく腰を打ちつけ始めた。

「あっあっあっ♡♡ 桐谷くんっ♡ 気持ちいいっ♡♡」

七瀬が俺の背中に腕を回してしがみついてくる。

パンパンパンッ♡♡♡

肌と肌がぶつかる音が部屋に響く。

「すっごいキツい……七瀬の中、最高……」

「わたしもっ♡ 桐谷くんので気持ちいいっ♡♡ おなかの奥、ぐりぐりされてるっ♡♡」

パンパンパンパンッ♡♡♡

ベッドがぎしぎし軋む。

七瀬の細い脚が俺の腰に絡みついた。

「もっと……もっと奥♡♡ 奥突いてっ♡♡」

「七瀬っ……」

角度を変えて、上から突き下ろすように腰を叩きつけた。

ずぱんっ♡♡

「ひぁっ♡♡♡ そこぉっ♡♡♡ そこすごいっ♡♡♡」

子宮口をこつこつと叩くたびに、七瀬が壊れたように喘ぐ。

「あっあっあっあっ♡♡♡ だめっ♡ またイっちゃうっ♡♡ イっちゃうよぉっ♡♡♡」

「俺も──もう限界……っ」

「中にっ♡♡ 中に出してっ♡♡♡ 桐谷くんの、全部ちょうだいっ♡♡♡」

パンパンパンパンパンッ♡♡♡♡

「出る──七瀬っ!」

「きてっ♡♡♡ きてきてきてっ♡♡♡」

どくっ♡ どくどくどくっ♡♡♡

びゅるるっ♡♡♡

「あああああっ♡♡♡♡ なかにっ♡♡ あっつい……♡♡♡ 桐谷くんので……いっぱいになるっ♡♡♡♡」

七瀬の中に、たっぷりと注ぎ込んだ。

どくっ……どく……♡

脈打つたびに、中が搾り取るように締め付けてくる。

「はぁっ……はぁっ……♡♡」

「すご……たくさん出た……♡♡ お腹、あったかい……♡♡」

七瀬がとろけた笑みを浮かべる。

繋がったまま、額の汗を拭った。

「……桐谷くん♡」

「ん?」

「まだ……硬いですよね♡」

「……バレた?」

「だって……中でまだ、元気ですもん♡♡」

七瀬がいたずらっぽく笑って、俺の体を押した。

仰向けにされて、七瀬が上に跨がる。

「七瀬……?」

「私も……動いてみたい♡」

長い黒髪がカーテンのように垂れる。

上から見下ろす七瀬の顔は──色っぽくて、でもどこか愛おしそうで。

七瀬が腰を持ち上げて、自分で位置を合わせた。

「ん……♡ ここ……♡」

ずぷ……ずぷぷぷ……♡♡

「はあぁっ♡♡♡ 上から入ると……もっと奥まで……♡♡」

七瀬が自分の重みでゆっくりと腰を沈めていく。

根元まで呑み込んだ。

「すごい……♡ 一番奥に当たってるっ♡♡」

七瀬が俺の胸に手をついて、ゆっくりと腰を上下させ始めた。

ずちゅっ♡ ぱんっ♡ ずちゅっ♡ ぱんっ♡

「ああっ♡♡ 自分で動くと♡ 好きなところに当てられるっ♡♡」

上から見える七瀬の裸体が最高だった。

揺れる胸。くびれた腰。必死に腰を振る表情。

「七瀬……エロすぎ……」

「えっ♡ そんなこと言わないでぇ……♡♡ でも、嬉しい……♡♡♡」

ぱんっぱんっぱんっ♡♡

七瀬の腰の動きが速くなっていく。

結合部からぐちゅぐちゅと音が響く。さっき出した精液が泡立って、白い泡が混じっている。

「やっ♡ 音っ♡ えっちな音しちゃってるっ♡♡」

「さっきのが中で混ざってるからな……」

「っ♡♡♡ そんなの聞いたら余計興奮しちゃうっ♡♡♡」

ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡

七瀬が半ば自棄になったように激しく腰を打ちつけてくる。

「あっあっあっ♡♡♡ きもちいっ♡♡ 桐谷くんの好きっ♡♡ 大好きっ♡♡♡」

「俺もっ……七瀬、好きだ……っ」

七瀬の腰を両手で掴んで、下から突き上げた。

ずぱんっずぱんっずぱんっ♡♡♡

「ひぁっ♡♡♡ したから突かれるのっ♡♡ すごっ♡♡ 壊れちゃうっ♡♡♡」

ぐちゅぐちゅぐちゅっ♡♡♡

「イくっ♡♡ もうイくっ♡♡ 桐谷くんも一緒にっ♡♡♡」

「っ……七瀬っ……」

「中にっ♡♡ また中に出してっ♡♡♡ いっぱい注いでっ♡♡♡♡」

ずぱんずぱんずぱんずぱんっ♡♡♡♡♡

「っ──出る!」

「イくっ♡♡♡♡ イくイくイくぅっ♡♡♡♡♡」

どくっ♡ どくどくどくどくっ♡♡♡♡

びゅるるるっ♡♡♡♡

「あああああーーーっ♡♡♡♡♡ またっ♡♡ また中にいっぱいっ♡♡♡♡ 子宮に当たってるっ♡♡♡♡♡」

びくんびくんびくんっ♡♡♡♡

七瀬の体が痙攣するように震えて、がくんと俺の上に倒れ込んだ。

中がきゅうきゅうと脈打って、最後の一滴まで搾り取られる。

「はぁっ……♡ はぁっ……はぁっ……♡♡」

七瀬の荒い息が首筋にかかる。

汗で湿った肌が密着して、心臓の音が伝わってくる。

どくんどくんと、二人分の鼓動が重なっていた。

しばらくそのまま動けなかった。

七瀬が俺の胸の上で、猫みたいに丸くなっている。

繋がったままの下半身から、とろりと白いものが溢れ出しているのが見えた。

「……すごかった♡」

「……うん。すごかった」

「二回も出してくれた……♡ お腹いっぱい……♡」

「言い方」

「ふふ♡」

七瀬が俺の胸に頬を押し付けながら笑った。

さっきまであんなに乱れていたのに、この笑い方はいつもの七瀬だ。

控えめで、少し遅れて、ゆっくり広がる笑顔。

「……桐谷くん」

「悠真でいいよ」

「……ゆ、悠真くん♡」

「ん?」

「好き♡」

「……俺も好きだよ、栞」

「っ♡ 名前で呼ぶのずるい♡」

「お互い様だろ」

ぎゅっと抱きしめると、七瀬──栞が、幸せそうに目を閉じた。

夕方の光が薄いカーテン越しに差し込んで、部屋をオレンジ色に染めている。

栞の部屋の壁一面の本棚が、柔らかい光を浴びて輝いていた。

「……ねえ、悠真くん」

「ん?」

「あの日、図書館で手が触れた時」

「うん」

「あれ、実は……わざとなんです♡」

「……え?」

「ずっと悠真くんのこと見てたから。話すきっかけが欲しくて……同じ本を取ろうとしたの」

「マジかよ……」

「えへへ♡」

(……こいつ、見た目は清楚系のくせに、やることが大胆すぎないか?)

「じゃあ、コンタクトにしたのも──」

「悠真くんに可愛いって思ってほしかったから。それは本当♡」

「……最初から全部、お前の手のひらの上だったわけ?」

「そういうわけじゃないですよ♡ ただ、ちょっとだけ……本の主人公みたいに、勇気を出してみたんです♡」

栞が俺の胸に指でくるくると円を描く。

「結果は……大成功でしたね♡」

「……参ったな」

溜息まじりに笑って、栞の頭をくしゃっと撫でた。

「でもまあ──俺も最初から気になってたんだから、お互い様だな」

「♡」

栞が嬉しそうに目を細める。

窓の外では、夕焼けがゆっくりと夜に溶けていこうとしていた。

「……そういえば、勉強全然してないね」

「あ」

二人して顔を見合わせて、吹き出した。

テーブルの上には、開いたままの教科書とノート。

結局、一時間分くらいしか進んでいない。

「……また来週、勉強会しましょうか♡」

「それ、本当に勉強する気ある?」

「もちろんですよ♡ ……たぶん♡」

「たぶんって何だよ」

「ふふふ♡」

栞が悪戯っぽく笑って、もう一度俺の唇にキスをした。

ちゅ♡

──こうして、俺と栞の関係は始まった。

図書館の片隅で見つけた、眼鏡の文学少女。

彼女が眼鏡を外したら、びっくりするくらいの美人で。

でも、眼鏡をかけてても、外しても、どっちの栞も──

俺は、世界で一番好きだ。

(了)


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