家賃5万で入ったシェアハウスの同居人が有名コスプレイヤーだった話

2026.06.12NEW

23分で読了

俺、浅倉智也、25歳。ゲーム会社のプランナーをやってる。 仕事は好きだけど、給料はそこそこ。都内の家賃なんて殺しにかかってくる金額だ。

だから物件サイトで「家賃5万」の文字を見たとき、俺は迷わずクリックした。 築古の一軒家を改装したシェアハウス。住人は5人。男2人、女3人。 個室はそれぞれ確保されていて、リビングとキッチンと風呂が共用。 都内でこの値段はバグだ。即日内見、即日申し込みした。

入居初日。段ボールを運び終えて、リビングに顔を出す。

「はじめまして、今日から入居した浅倉です」

「おー、新人さんだ。よろしくね」

管理人代わりの古株、田所さんが軽く手を上げる。 あと二人いた住人もぺこっと頭を下げた。 和やかな空気。シェアハウス、思ったより悪くないかもしれない。 そして——その奥のソファに、もう一人いた。

黒髪を後ろで適当に一つに結んだ女の子。 大きめのパーカーに、太い黒縁の眼鏡。すっぴんっぽい。膝を抱えてスマホをいじっている。 地味、というのが第一印象だった。 でも、よく見ると——顔の作りがやけに整っている。鼻筋、唇、伏せたまつげ。 眼鏡とパーカーで隠してるけど、隠しきれてない種類の美人だ。

「あ、えっと、よろしくお願いします」

その子は顔を上げて、俺をちらっと見た。

「……雨宮です。よろしく」

それだけ。ぼそっと、最小限。すぐにまたスマホに視線を戻した。

(無口だな……)

田所さんが小声で教えてくれた。 「雨宮柚希ちゃん、24歳。事務やってるらしいよ。あんまり喋らないけど、悪い子じゃない」 ふうん、と俺は頷いた。 このときはまだ、彼女がとんでもない秘密を抱えているなんて、知る由もなかった。

シェアハウス生活は、わりとすぐ慣れた。 朝は誰かしらキッチンにいて、夜は気が向いたらリビングで喋る。 ベタベタしすぎず、孤独すぎず、ちょうどいい距離感。 柚希とは、あいかわらずほとんど喋らなかった。 すれ違えば会釈。「おはよう」「……おはよ」。それで終わり。

ただ、一つ気になることがあった。 柚希宛ての荷物が、異様に多いのだ。 週に二回、三回。玄関に大量の段ボールが積み上がる。 それも結構でかい。Amazonとか、聞いたことない海外の通販サイトとか。

ある日の夜、ちょうど宅配が来たとき、玄関に俺と柚希が居合わせた。 彼女は段ボールの山を前に、ちょっと困った顔をしている。

「運ぶの手伝うよ。これ全部部屋まで?」

「……え。あ、いいの?」

「いいよ。重いでしょ、これ」

一つ持ち上げてみる。軽い。やたら軽い。別のはやたら重い。中で何かがぎっしり詰まってる感じ。

「中身、何これ。軽いのと重いのの差がすごい」

「……布、とか。あと、その重いのは……資材」

「布?」

「……趣味。手芸的な」

ふうん、と俺は深く考えなかった。段ボールを抱えて、彼女の部屋の前まで運ぶ。

「ここでいい。ありがと」

部屋のドアは、きっちり10センチだけ開いた。中は見えない。徹底してる。

(手芸の趣味、ねえ……)

このときは本当に、そう思ってた。 柚希は無口で、地味で、休日は部屋で手芸をしてる、おとなしい子。 その思い込みが崩れたのは、それから数日後の深夜だった。

午前1時すぎ。 仕事が立て込んで、企画書を一本仕上げて、ようやく一息ついたところ。 喉が渇いて、水を飲みにリビングへ降りた。 そのとき——音が聞こえた。 ダダダダ……ダダダダ…… ミシンの音だった。

リビングの隅、いつもは消えてる照明がついている。 そこに、柚希がいた。 でも——いつもの柚希じゃなかった。 机に大きな布を広げて、真剣な顔でミシンを動かしている。 床には色とりどりの布。ラメ。リボン。何本ものウィッグスタンド。 派手な色の長髪ウィッグが、いくつも並んでいる。 そして、トルソーに着せかけられた、作りかけの衣装。 フリルとレース、金色の装飾。青と白を基調にした、明らかに「何かのキャラクター」の衣装。 俺はその衣装に、見覚えがあった。

(……いや、待て)

俺は趣味でコスプレイヤーをフォローしている。 ゲーム会社勤めだし、好きなゲームのキャラをやってるレイヤーをチェックするのが日課だ。 特に、推しがいた。 『ユズ』。フォロワー30万。再現度が神がかっていて、布から手作りで衣装を作ることで有名な、トップレイヤー。 その『ユズ』が、最近上げると予告していた新作衣装。 それが——目の前の、作りかけの衣装と、完全に一致していた。

俺は思わず、声を漏らした。

「……それ、ユズの新作衣装?」

ミシンの音が、ぴたっと止まった。 柚希が、ゆっくり振り返る。眼鏡の奥の目が、これ以上ないくらい見開かれていた。

「……っ、なん、で」

「あ、ごめん、水飲みに来ただけで……てか、ユズの新作、知ってるの? 俺、フォローしてて——」

言いかけて、止まった。 柚希の顔。固まった指。目の前の衣装。並んだウィッグ。床の布の山。 週に何度も届く段ボール。「布」。「手芸」。 点が、線になった。

「……柚希さんが、ユズ?」

柚希は、何も言わなかった。 ただ、ぎゅっと唇を噛んで、目を伏せた。それが、答えだった。 リビングに、しばらく沈黙が落ちた。

「……マジか」

俺の口から漏れたのは、それだけだった。 毎晩スマホで見てた、フォロワー30万の神レイヤー『ユズ』。 完璧なメイク、完璧なスタイル、画面の向こうのキラキラした存在。 それが、目の前のこの子。 すっぴんで、眼鏡で、パーカーで、いつもぼそぼそ喋る、無口な同居人。 ギャップがすごすぎて、脳が追いつかない。

「……お願い」

柚希が、絞り出すように言った。

「誰にも、言わないで」

声が震えている。さっきまでの無表情が嘘みたいに、必死な顔をしていた。

「言わないけど……なんでそんな、隠して」

「会社に……バレたら、終わるの」

柚希が、ぽつぽつと話し始めた。 事務職として勤めている会社は、SNSにかなり厳しいらしい。副業も基本NG。 コスプレでそれなりに収入も得ている彼女にとって、身バレは即・解雇に直結する。

「だから、家でも……できるだけ、隠してて。荷物も深夜に運んだり、衣装も夜中に作ったり……今日は、油断した」

なるほど、と腑に落ちた。あの大量の段ボール。深夜のミシン。地味な格好。全部、防御だったのか。

「事情はわかった。安心して。俺、絶対誰にも言わないから」

「……ほんとに?」

「ほんとに。てか、むしろ——」

俺は、ちょっと迷ってから、正直に言った。

「俺、ユズの大ファンなんだ。新作衣装の予告ツイート、毎回いいねしてる」

柚希の目が、また見開かれた。今度は、さっきとは違う種類の驚きだった。

「……ファン?」

「うん。再現度やばいし、布から手作りなのもすごいし……あの〇〇の衣装、神だった」

ぼそっと作品名を挙げると、柚希の頬が、ふわっと赤くなった。

「……あれ、めっちゃ縫うの大変だったやつ」

「だろうね。あのスカートの構造、どうなってんのって思った」

「てか、あれね、内側に三層入ってて——」

そこから、柚希の様子が、がらりと変わった。 ぼそぼそしていた口調が、急に早口になる。 布の構造、ウィッグのセット方法、撮影のライティング。SNS用語も飛び出してくる。 さっきまでの無口な子は、どこにもいなかった。

「——って、ごめん。喋りすぎた」

ふと我に返って、柚希が口を押さえる。耳まで真っ赤だった。

「いや、もっと聞きたい。てか、いつもこんな喋れるんじゃん」

「……コスプレの話だけ。普段は、無理」

ふい、と顔を背ける柚希。 その横顔が、画面で見るユズより、ずっと人間味があって——ずっと可愛く見えた。 その日から、俺と柚希の距離は、少しずつ縮まった。 秘密を共有した、ということが、たぶん大きかった。 他の住人がいないときは、コスプレの話をするようになった。 俺はファンとして感想を言い、柚希はオタクモードでマニアックな裏話をする。 深夜のリビングが、二人だけの秘密基地みたいになっていった。

そんなある夜。 作りかけの衣装をトルソーに着せながら、柚希が言った。

「……智也くん、お願いがあるんだけど」

「ん?」

「今度の新作……撮影、手伝ってくれない?」

手が止まった。

「いつも頼んでたカメラマンさんが、急に来れなくなって。スタジオはもう予約しちゃってて」

「カメラ……俺、そんな上手くないよ」

「いいの。智也くん、ゲーム会社だし、構図とか分かるでしょ。それに……」

柚希が、ちょっと言いにくそうに、続けた。

「他の人だと、緊張するから。智也くんなら、いいかなって」

その「いいかな」が、なんだか妙に嬉しくて。俺は二つ返事で頷いていた。

「やる。やらせて」

「……ありがと」

ぼそっと言って、でも口元は、ちょっと笑っていた。

撮影当日。 借りたのは、都内のレンタル撮影スタジオ。 白を基調にした洋風の内装に、大きな窓から自然光が入る、いい感じの部屋。 柚希は別室で着替えとメイクをしていた。 俺は借りたカメラの設定を確認しながら、待つ。 そして、ドアが開いた。

「……っ」

息が、止まった。そこに立っていたのは——完成形の『ユズ』だった。 青と白の衣装。腰まである銀のウィッグ。くっきりと、でも繊細に施されたメイク。長いまつげ。きらめく瞳。 すっぴん眼鏡のあの子と、同じ人間とは思えなかった。 画面の中の、フォロワー30万の神レイヤーが、目の前にいる。

「……どう、かな」

声だけが、いつもの柚希だった。ちょっと不安そうに、俺の反応をうかがっている。

「……やばい。マジでユズだ」

「ユズだもん」

ふっ、と笑う。その笑い方も、画面では見たことのないやつだった。

「いや、ほんとにすごい。写真撮らせてもらえるの、緊張する」

「ファンとしては、役得?」

「役得すぎる」

軽口を叩きながら、撮影を始めた。 ファインダー越しの柚希は、別格だった。 ポーズを取るたびに、表情が、空気が、キャラクターそのものになる。 俺がシャッターを切るたびに、画面の中に「作品」が生まれていく。

「次、窓際で。光が綺麗だから」

「こう?」

「うん、いい。顎もうちょっと引いて——そう、最高」

カシャッ。カシャッ。 集中していくうちに、俺と柚希の呼吸が合っていくのがわかった。 彼女が動く。俺が撮る。彼女が次のポーズを探す。俺が角度を変える。 言葉にしなくても、伝わる。

(楽しい……)

そして、ふと気づく。 ファインダー越しに柚希を追ううちに、心臓がずっと、うるさく鳴っていることに。 完成形のユズに、見惚れている。でもそれ以上に——「柚希」が、可愛くて仕方ない。

「智也くん、手、止まってるよ」

「あ、ごめん。見惚れてた」

「……っ、なに言って」

ウィッグの下で、耳が赤くなったのが見えた。完成形のユズでも、照れるところは、いつもの柚希だった。

撮影は、夕方まで続いた。データを確認した柚希は、画面を見ながら、ちょっと驚いた顔をした。

「……これ、すごくいい。智也くん、初めてなのに」

「ほんと? よかった」

「光の使い方とか、キャラの解釈とか……分かってる人の撮り方。ファンだからかな」

「ファンだからだと思う。柚希の良さ、一番わかってる自信ある」

言ってから、ちょっと恥ずかしくなった。柚希は、何も言わずに、画面を見つめたまま、こくっと頷いた。

スタジオを出る頃には、外は暗くなっていた。着替えを済ませた柚希は、また眼鏡とパーカーの、いつもの姿に戻っている。 重い機材を二人で分けて持って、駅までの夜道を並んで歩いた。街灯の下、柚希が、ぽつりと言った。

「今日、ありがとね」

「こっちこそ。すごい貴重な体験だった」

「……あのね」

柚希が、立ち止まった。眼鏡の奥の目が、まっすぐ俺を見ていた。

「智也くんの前だと……素顔のままで、いられるんだよね」

夜風が、彼女の前髪を揺らした。

「会社では、地味で無口な雨宮さんでいなきゃいけなくて。撮影のときは、完璧なユズでいなきゃいけなくて。……どっちも、ちょっと、しんどくて」

俺は、黙って聞いていた。

「でも智也くんは、ユズも知ってて、すっぴんの私も知ってて……どっちの私の前でも、普通でいさせてくれる。それが、すごく……楽、で」

言葉が、途中で止まった。柚希が、ぎゅっと、機材のバッグの持ち手を握った。

「……変なこと言ってる、よね」

「変じゃない」

俺は、即答した。

「俺、ユズも好きだけど。すっぴんで眼鏡の柚希も、めちゃくちゃ可愛いと思ってる。両方、本物の柚希だろ」

柚希の目が、潤んだ。眼鏡の奥で、ゆっくりと、まばたきをする。

「……ずるい。そういうこと、言う」

その夜、シェアハウスに帰ってから。 他の住人はみんな出払っていて、家には俺と柚希だけだった。 機材を片付けて、柚希の部屋の前まで運んだとき、彼女が、ドアを大きく開けて、振り返った。

「……入る?」

いつもは10センチしか開かないドア。今夜は、全開だった。

「……いいの?」

「うん。見せたいものもあるし。それに……今日くらいは」

部屋の中は、まさに「城」だった。 壁一面のウィッグスタンド。ハンガーラックにずらりと並んだ衣装。作業机にミシン、布、無数の小道具。 柚希が作り上げてきた、ユズの世界が、ぎゅっと詰まっていた。

「すげえ……これ全部、手作り?」

「ほとんど。布から」

俺が衣装を眺めている間、柚希はベッドの端に座って、こっちを見ていた。眼鏡を外すと、机に置く。 すっぴんの、素顔。完成形のユズより、ずっと無防備で、ずっと可愛かった。

「……柚希」

近づいて、ベッドの隣に座る。柚希は逃げなかった。むしろ、少し、体を寄せてきた。

「今日のユズ、最高だった。でも今の柚希のほうが、もっと可愛い」

「……っ、また、そういう」

「ほんとだって。メイクもウィッグもない、今の柚希が、一番可愛い」

柚希が、顔を上げた。 潤んだ目。少し開いた唇。すっぴんの頬が、ほんのり染まっている。 俺は、彼女の頬に手を添えた。柚希は、目を閉じた。それが、合図だった。

唇を、そっと重ねる。 ちゅ…… 柔らかかった。触れるだけの、優しいキス。 柚希の手が、俺のシャツを、きゅっと掴んだ。

一度離れて、見つめ合う。柚希が、こくんと、小さく頷く。 もう一度、今度は少し深く。 ちゅっ……んっ…… 唇を舌でなぞると、柚希の口が、薄く開いた。 ちゅる……れろ……ちゅぷ……

「んっ……♡」

おずおずと、柚希の舌が絡んでくる。 ディープキスをしながら、腰に手を回すと、びくっと震えた。 でも拒まない。むしろ身体を寄せて、俺の首に腕を回してくる。 ちゅぷ……ちゅるるっ……

「はぁ……♡ んっ……♡」

俺は、柚希をそっとベッドに押し倒した。無防備な素顔。紅潮した頬。濡れた唇。

「柚希」

「……智也くん♡」

名前を呼ばれただけで、全身に電気が走った。もう一度キスをして、手がパーカーの裾に触れる。

「ひゃっ……♡ 手、ちょっと冷たい……♡」

「ごめん」

「ううん……もっと、触って……♡」

パーカーをめくり上げる。素肌は白くて、すべすべしていた。 手のひらで、お腹から胸へと、ゆっくり這わせていく。 ブラの縁に触れて、その上から包む。ふにっ。

「あっ……♡」

柔らかい。手のひらにちょうど収まる、形のいい胸。 ブラ越しに揉むと、柚希の息が、少しずつ乱れていく。

「脱がしていい?」

「……うん♡」

パーカーを脱がせ、背中に手を回してホックを外す。パチン。 形のいい胸が、ふるんと零れた。薄いピンクの先端が、もうほんの少し尖っている。

「……あんまり、見ないで♡」

「無理。綺麗すぎる」

「……ばか♡」

指先で、乳首をくりくりと転がす。こりっ……こりこりっ……

「ひっ……♡♡」

柚希の身体が、びくんと跳ねた。 左を指で弄りながら、右の先端に口を寄せる。 ちゅっ……れろ……ちゅぱっ……じゅるっ……

「んあっ♡♡ だめっ……♡ 声、出ちゃう……♡♡」

柚希が、手で口を押さえた。無口な普段からは想像できない、甘い声だった。

(この声、やばい)

左右交互に吸いながら、空いた手でもう片方を揉む。

「あっ♡ んっ♡ はぁっ♡♡ 智也くんっ……♡♡」

息が荒くなっていく。俺の手が、スウェットの腰のあたりに触れた。

「下も、いい?」

こくん、と頷く。スウェットを下ろすと、淡い色のショーツが現れた。

「下着、可愛いの穿いてんだ」

「……今日は、ちゃんとしてただけ♡」

ショーツの上から、指を這わせる。じわっと、布が湿っていた。

「もう濡れてる」

「言わないで……♡」

すじに沿って、上下になぞる。くちゅ……くちゅ……

「んっ♡ あっ♡ んぅっ……♡♡」

ショーツをゆっくり引き下ろすと、糸を引いた。 薄い茂みの下、ぷっくりと膨らんだ花弁が、蜜でてらてらと光っている。 そっと、花弁を開く。ぷちゅ……

「ひあっ♡♡」

中は熱くて、ぬるぬるだった。 上のほうの小さな突起を探り当てて——くりっ。

「んんっ♡♡♡」

腰が、びくんと跳ねた。 クリを優しく刺激しながら、中指をゆっくり沈めていく。ずぷっ……

「んああっ♡♡♡」

きゅうっと、締め付けてくる。ぐちゅ……ぐちゅぐちゅ……

「あっ♡ 指っ♡ 入ってる……♡♡」

指を曲げて、上の壁を擦る。ざらついた場所を見つけて——ぐりぐりっ。

「ひぃっ♡♡♡ そこっ♡♡ すごいっ♡♡♡」

Gスポットを擦りながら、親指でクリも同時に。

「あっ♡♡ 両方っ♡♡♡ だめっ♡♡♡」

柚希の身体が、ぶるぶると震え始める。お腹が、ぴくぴくと痙攣する。

「いくっ♡♡♡ 智也くんっ♡♡♡ いっちゃうっ♡♡♡♡」

びくんっ♡♡♡♡ きゅうぅぅっと指を締め付けて、じゅわぁと愛液が溢れ、俺の手を濡らした。

「はぁ……♡ はぁ……♡♡」

力が抜けたように、柚希がシーツに沈む。指をゆっくり抜くと、ぬぷっ、と音がした。

「……すごかった♡ 智也くんも……気持ちよく、なってほしい♡」

身体を起こして、俺のベルトに手をかけてくる。ボトムを下ろし、下着の上から、そっと触れた。

「……硬い♡」

下着を下ろすと、ぶるんっと飛び出した。

「わっ……♡♡ 大きい♡♡」

細い指が、根元から握る。きゅっ。

「気持ちいい?」

「……めちゃくちゃ」

ゆっくり上下に動かす。しゅっ……しゅっ…… 柚希が顔を近づけて、先端にちゅっ♡

「ぴくって、動いた♡」

舌を出して、ぺろぺろと舐め始める。 れろ……ちゅる……カリの部分を、丁寧に。裏筋を、下から上へ。

「やべ……柚希、上手い」

「ん……♡ ほんと?♡」

褒めると、柚希は嬉しそうに、口を大きく開けて咥えた。ずぷっ…… ちゅぱっ……じゅるっ……ちゅぷちゅぷ……

「んっ♡ んむっ♡」

黒髪が、さらさら揺れながら、頭が上下する。 すっぴんの柚希が、夢中で咥える姿は、どんな撮影データより破壊力があった。

「待って。出そう。それに——柚希も、もっと気持ちよくしたい。一緒に、しよう。69」

「ろ、69……♡♡」

口を離した柚希が、上目遣いで見上げる。唇に、唾液の糸が光った。顔が、ぼっと赤くなった。

俺が仰向けになって、柚希が逆向きに上に乗る。 俺の顔の前に、さっきイったばかりの、とろとろの秘所。甘い匂いが立ち上る。

「恥ずかしい……♡ そんな近くで、見ないで……♡♡」

「無理。めちゃくちゃエロい」

柚希の腰を引き寄せて、舌を伸ばす。ちゅるっ♡

「ひゃあぁっ♡♡♡」

花弁を舌で割って、中を舐める。クリを舌先で、つんつん。

「ひいっ♡♡♡ だめっ♡♡♡」

同時に、柚希も咥え直す。ちゅぱっ♡♡ じゅるるっ♡♡ 互いに、舐め合う。 ちゅるっ♡♡ れろれろっ♡♡ ちゅぱっ♡♡ ちゅぷちゅぷっ♡♡

柚希の愛液が、俺の顔に、とろとろ垂れてくる。

「またっ♡♡♡ きちゃうっ♡♡♡」

柚希の太ももが、震える。

「いいよ、イって」

「んぁっ♡♡♡ イくっ♡♡♡♡」

びくびくびくっ♡♡♡♡ じゅわぁっと愛液が溢れて、柚希が俺の上に崩れ落ちた。

俺は、柚希の耳元で囁いた。

「柚希、入れたい」

「……うん♡ 来て♡」

正面から向かい合って、柚希を仰向けに横たえる。黒髪が、シーツに広がる。 眼鏡のない素顔が、間接照明に色っぽく光る。

「ゴム、持ってきてる」

「……うん。つけて♡」

パッケージを破って、装着する。柚希の脚を、そっと開かせて、間に入った。 先端が、入り口に触れる。ぬるっ。たっぷりの蜜で、ぬるぬるだ。

「入れるよ」

「ゆっくり……♡♡」

ずぷっ……

「ぁああっ♡♡♡♡」

熱い。きゅうぅっと、締め付けてくる。

「柚希っ……中、すごい……」

「おっきい……♡♡ 入ってくる……♡♡♡」

奥まで、ゆっくり押し込んでいく。ずず……ずずずっ……

「んんっ♡♡♡ 奥まで……♡♡♡ 当たってるっ……♡♡♡♡」

最奥まで、入った。隙間なく、包み込まれている。

「動くよ」

ずちゅっ♡ ずちゅっ♡♡

「あっ♡♡ あっ♡♡ んっ♡♡♡」

ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんぱんっ♡♡ リズムを作って、腰を動かしていく。

「智也くんっ♡♡ 気持ちいいっ♡♡♡」

「柚希の中も、やばい……」

ぱんぱんぱんっ♡♡♡ だんだん速くなる。 ぐちゅっ♡ ぬちゅっ♡ ぱんっ♡♡

「あんっ♡♡ 奥っ♡♡ 奥、当たるっ♡♡♡」

柚希の脚が、俺の腰に巻きつく。もっと奥へと、求めるように。

「もっとっ♡♡ もっと、強くっ♡♡♡」

ぱんっぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡ ベッドが、ぎしぎし軋む。無口だったあの子が、俺の下で、甘い声を上げ続けている。

「声っ♡♡♡ 出ちゃうっ……♡♡♡♡」

「いいよ。今日は二人だけだから」

「やだっ♡♡♡ でも、止まらないっ♡♡♡♡」

ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡

「イくっ♡♡♡♡ イっちゃうっ♡♡♡♡♡」

「俺も……っ、一緒にイこう……!」

「うんっ♡♡♡♡ 一緒にっ♡♡♡♡♡」

ずんっずんっずんっ♡♡♡

「イクっ♡♡♡♡♡」

「出る……!」

びくっ♡♡♡♡ 柚希の中で、薄い膜越しに、どくどくと脈打つ。

「んんんっ♡♡♡♡♡♡」

柚希の身体が、びくびくと痙攣しながら、きゅうぅぅっと締め付ける。

「はぁ……♡♡」

「すごかった……♡♡♡」

虚ろな目で、柚希が幸せそうに微笑む。 すっぴんの、とろけた笑顔。これは、ファンの誰も知らない、俺だけの『ユズ』だ。 ちゅっ♡

「柚希……最高だった」

「私も……♡♡ すっごい、気持ちよかった……♡♡♡」

繋がったまま、しばらくキスを交わす。まだ、俺の熱は収まっていなかった。 柚希の中で、また硬くなっていく。

「……あれ?♡ まだ、元気♡」

「柚希が可愛すぎるから」

「……っ♡♡♡」

ゴムを替えて、柚希が、身体を起こした。

「今度は……私が、動きたい♡」

俺を押し返して、馬乗りになる。 ずるっ……ずぷっ♡♡

「んっ♡♡♡ この体勢……奥まで、入る……♡♡♡♡」

柚希が、背筋を伸ばして、俺を見下ろす。黒い髪が、背中に流れる。 間接照明が、すっぴんのシルエットを、際立たせる。

(神レイヤーが、俺の上で……)

腰を、ゆっくり上下に動かし始める。 ずちゅっ♡♡ ずちゅっ♡♡

「あっ♡♡ 自分で動くの……すごいっ♡♡♡♡」

胸が、動きに合わせて、たゆんたゆん♡♡ 俺は手を伸ばして、揺れる胸を、下から掴む。もにゅっ♡♡

「ひゃっ♡♡♡ 胸、揉みながらっ♡♡♡ ずるいっ♡♡♡♡」

柚希の腰が、激しくなっていく。 ぱんっ♡♡ ぱんぱんぱんっ♡♡♡ 自分の気持ちいいところを探すように、腰をぐりぐり回す。

「あっ♡♡♡♡ ここっ♡♡♡♡ ここ、当たるっ♡♡♡♡♡」

見つけたらしい。そこを重点的に擦り付けるように、前後に動く。 ずちゅっずちゅっずちゅっ♡♡♡♡

「気持ちいいっ♡♡♡♡ 智也くんのっ♡♡♡♡ 最高っ♡♡♡♡♡」

俺の胸に両手をついて、激しく腰を打ち付ける。 ぱんっぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡♡

「また、来るっ♡♡♡♡♡ イっちゃうっ♡♡♡♡♡」

「俺も、もう……!」

「一緒にっ♡♡♡♡♡ 一緒に、イこっ♡♡♡♡♡♡」

俺は柚希の腰をがっしり掴んで、下から深く突き上げた。 ずんっ♡♡♡♡ びくっ♡♡♡♡

「んんんんっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

二回目。さっきより、もっと奥で、どくどくと脈打つ。柚希が、ぶるぶる震えて、がくんと俺の上に倒れ込んだ。

「はぁ……♡♡♡ すごかった……♡♡♡♡♡」

柚希が、俺の胸に顔を埋める。汗ばんだ肌。伝わってくる、心臓の鼓動。

「智也くん……♡」

「ん?」

「……幸せ♡♡」

ぎゅっと、抱きついてくる。俺も、抱きしめ返した。 しばらく、二人とも、動けなかった。

気がつくと、カーテンの隙間から、薄い光が差し込んでいた。 柚希のベッドの中で、二人でくるまって眠っていたらしい。 柚希が、俺の腕の中で、すやすや眠っている。すっぴんの寝顔は、無防備で、とびきり可愛かった。

(昨日のあれ、夢じゃないよな……)

腕の中の温もりが、夢じゃないことを証明している。 柚希のまつげが、ぴくっと動いた。ゆっくり目が開いて、俺と目が合う。

「……おはよう」

「……おはよ♡」

照れくさそうに微笑む。昨夜の大胆さは、どこへやら。すっぴんの頬が、また、赤くなっていく。 布団の中で、柚希が、もぞもぞと俺のほうを向いた。

「……あのね、智也くん。変なこと、聞いていい?」

「いいよ」

柚希が、ちょっと迷ってから、ぽつりと言った。

「智也くんって……ユズのファン、だったでしょ」

「うん。今もファンだよ」

「……でも、私の彼氏にも、なってほしいって思っちゃってる」

布団を、口元まで引き上げて。

「ファンと、彼氏。どっちも欲しいって……欲張り、かな♡」

俺は、思わず笑った。それから、柚希の前髪を、そっと撫でた。

「欲張りじゃない。俺、両方やる」

「……両方?」

「ファンとして、ずっと柚希のこと応援する。彼氏として、ずっと柚希のこと大事にする。どっちもやれる。むしろ、俺以上の適任いないだろ」

柚希の目が、じわっと潤んだ。

「……ずるい。朝から、そういうこと言う」

「事実だし」

「……っ♡」

柚希が、布団の中で、俺にぎゅっと抱きついてきた。

それから一ヶ月後。柚希が出展する、コスプレイベントの日。 俺は、首から一眼レフをぶら下げて、会場の搬入口に立っていた。 完成形のユズが、衣装を着て、隣に立っている。

「智也くん、今日のメインカット、窓際で撮りたいんだけど」

「了解。光、いい時間に押さえとくよ」

打ち合わせをしていると、知り合いらしいレイヤーが、声をかけてきた。

「ユズちゃん、その人、新しいカメラマンさん?」

柚希が、ちらっと俺を見て、ふっと笑った。それから、はっきりと、言った。

「専属カメラマン。あと——彼氏」

「えっ、彼氏!?」

「うん♡」

完成形のユズの顔で、でも、いつもの柚希の声で。柚希が、俺の腕に、そっと自分の腕を絡めた。

「智也くん」

「ん?」

「これからは、ファンとしてじゃなくて——彼氏として、隣にいてね♡」

その言葉を聞いて、俺は、心臓を撃ち抜かれた気がした。

「言われなくても」

「ふふ♡」

会場のざわめきの中、柚希が、とびきりの笑顔を見せた。 それは、フォロワー30万の誰も撮ったことのない、最高の一枚だった。 家賃5万に釣られて入った、シェアハウス。 そこで出会った無口な同居人は、俺の推しで、そして——世界で一番可愛い彼女になった。

「さ、撮ろうか。専属カメラマン、本気出すよ」

「うん♡ 最高の一枚、撮ってね♡」

ファインダー越しの柚希に、ピントを合わせる。画面の中で、推しが、彼女が、笑っている。

カシャッ。

シャッターを切る、その一瞬。俺は、世界で一番幸せなカメラマンだった。

― 終 ―


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