クラブで出会った美人DJと打ち上げ後に関係を持った話

2026.04.12

15分で読了

金曜の夜。仕事終わり。 俺、藤崎蓮(ふじさき れん)、26歳。都内の広告代理店に勤めるごく普通のサラリーマンだ。

大学時代はDJサークルに所属していて、ハウスとテクノを中心にアナログレコードを回していた。社会人になってからは足が遠のいたが、音楽への愛は変わらない。部屋にはテクニクスのターンテーブルが2台。壁一面のレコード棚。週末は好きな盤を回しながらウイスキーを飲む——それが唯一の息抜きだった。

同期の中村からLINEが来た。

『今夜、渋谷のCIRCUSでイベントあるけど来ない? テクノ寄りのハウスで、結構いい箱だよ』

俺の好みど真ん中。即答で行くと返した。

23時。渋谷CIRCUS前。中村が手を振っていた。

「今日はマジでいいラインナップだから。メインのDJ MIRA って知ってる?」

「知らないな」

「SoundCloudのフォロワー5万超え。海外レーベルからもリリースしてる。しかもめっちゃ美人」

「美人DJか。ありがちな——」

「いや、ガチだから。腕も顔もガチ」

エントランスで手首にスタンプを押され、重い扉を開けた。

ずんっ……ずんっ……ずんっ……

低音が身体を揺らす。この感覚。やっぱりクラブはいい。

0時過ぎ、DJブースに交代の気配——ブースに、一人の女が立った。

長い黒髪をゆるく巻いて片側に流している。切れ長の目にすっと通った鼻筋。黒のクロップドトップスにハイウエストのワイドパンツ。鎖骨と引き締まったウエストがちらりと覗く。そしてクロップドトップスの胸元がしっかりと膨らんでいる。Dカップ。服の上からでもわかる存在感。

クール系美人。笑わない。媚びない。ブースに立っただけで空気が変わる。

(これが……DJ MIRA)

ヘッドフォンを片耳に当て、ミキサーに手をかけた瞬間——最初のトラックで鳥肌が立った。

テクノ寄りのディープハウス。硬質なキックにメロディアスなシンセ。ミックスは滑らかで、EQの使い方が繊細。フロアの温度をじわじわ上げていく。

(うわ……本物だ。見た目だけじゃない)

気づけばフロアの前方でブースの手元が見える位置にいた。1時間のセットがあっという間に終わり、フロアから大きな拍手。MIRAが初めて微かに口角を上げた。控えめなのにめちゃくちゃ色気がある笑み。

「で、打ち上げあるんだけど来る?」と中村。

「行く」即答だった。

午前3時。渋谷の裏路地の居酒屋。出演者やスタッフなど15人ほど。

MIRAは白いシャツに黒のスキニーに着替えていた。素に近い顔の方が綺麗さが際立っている。俺が端の席に座ると——

「ここ、いいですか?」

MIRAが隣に座った。近い。柑橘系にウッディなノートの香水。

「今日、ずっと前の方で聴いてくれてましたよね?」

「えっ、気づいてたんですか」

「ブースから見えるので。真剣な顔で聴いてくれてたから、嬉しかった」

そこから音楽の話が堰を切ったように始まった。ラリー・レヴァン、ロン・ハーディ、Detroit Techno——

「Carl Craigの『More Songs About Food and Revolutionary Art』はどう思います?」

「名盤。Bug in the Bassbinは神です」

「わかるっ!」

MIRAが思わず声を上げて、はっとした。

「……取り乱しました」

頬がうっすらピンクに。

(このギャップはずるい)

「本名は星宮美蘭(ほしみや みらん)、25歳。MIRAは名前から取ったDJネームです♡」

「藤崎蓮、26歳です」

午前5時、LINE交換。「今度レコード屋巡りしたいです♡」という美蘭の言葉に心臓が跳ねた。

翌週土曜。渋谷で待ち合わせ。白いニットにベージュのワイドパンツの美蘭は、ブースでのクールな雰囲気とは違う柔らかい印象。でも美しさは変わらない。

宇田川町のレコード屋で2時間。Theo Parrishの限定プレスやMoodymannのファーストを発掘しながら、肩が触れる距離で棚を漁った。奥渋のカフェでコーヒーを飲みながら

「Jeff Millsの『Live at the Liquid Room Tokyo』は何回聴いたかわからない」

と美蘭が目をきらきらさせた。

その翌週、美蘭のイベントが代官山UNITであった。ゲストリストで入場し、前方で聴いた。今夜のMIRAは明らかに気合いが入っていて、渾身の1時間セット。ラストは自身の楽曲——フロア全体が陶酔に包まれた。

打ち上げ後、午前4時。二人で代官山の夜道を歩いていた。

「……今日、なんであんなに気合い入ってたかわかりますか?」

美蘭が立ち止まった。街灯の光が横顔を照らす。

「蓮さんに、聴いてほしかったからです」

俺は深呼吸した。

「美蘭が好きだ。付き合ってほしい」

2秒、3秒——

「……はい♡ 私も蓮さんのことが好きです♡♡」

手を繋いだ。冷たい夜風の中で、繋いだ手だけがあたたかい。

「……うちに来る? レコード見せたいのもあるし」

美蘭がぎゅっと手を握り返した。

「……行きます♡」

午前5時。俺のマンション。

「わ、すごい……♡♡」

壁一面のレコード棚、テクニクスの1200が2台。美蘭が棚に駆け寄ってレコードを1枚1枚チェックし始めた。

「Drexciyaのコンプリートセット!?」

「中古屋とDiscogsで何年もかけて」

「信じられない……♡♡ 宝の山♡♡」

Larry Heardの「Can You Feel It」をターンテーブルにかけた。アナログの温かい音が部屋を満たす。

ソファに並んで座り、ウイスキーで乾杯。美蘭が俺の肩に頭を預けた。柑橘系の香りが近い。

レコードの針がB面の最後まで走り、しゅるしゅると空回りする音だけが残った。

静寂の中、美蘭がゆっくり顔を上げた。潤んだ切れ長の目。

「蓮さん……♡」

「キスしていい?」

「……はい♡」

ちゅ……♡

柔らかい。ウイスキーの香りが微かに混じるキス。

「……もっと♡」

深く唇を重ねる。舌を差し入れると美蘭の舌がおずおずと絡みついてきた。

ちゅる……♡ ちゅぷ……♡♡ じゅるっ……♡♡

「んっ……♡♡ 蓮さん、キス上手い……♡♡」

ちゅぷちゅぷっ♡♡ じゅるっ♡♡ れろれろっ♡♡

右手が自然に美蘭の腰に回る。びくっと震えたけど、拒まない。むしろ身体を寄せてきて俺のシャツをぎゅっと掴んだ。

「……脱がせていい?」

「……うん♡」

ニットを脱がすと黒いレースのブラ。ホックを外すと——Dカップの美乳。白い肌に薄ピンクの乳首がちょこんと立っている。

「すげぇ綺麗……」

「そんなに見ないで……♡♡」

ふにっ……♡

「ひっ……♡」

柔らかい。弾力があって指が沈む。両手で包み込むように揉む。

ふにふに……もにゅっもにゅっ♡♡

「蓮さんの手……大きい……♡♡ 気持ちいい……♡♡♡」

親指で乳首をくりっ♡

「ひゃっ♡♡♡」

びくんと跳ねた。

左の乳首を指で転がしながら右に口を近づける。ちゅっ……♡ れろ……れろれろ……♡♡

「あっ♡♡ 舌っ♡♡ だめっ♡♡♡」

吸う。ちゅぱっ♡♡ じゅるっ♡♡

「んああっ♡♡♡♡ 声出ちゃうっ♡♡♡♡」

左右交互に吸いながら空いた手でもう片方を揉む。

ちゅぱっ♡♡ もにゅもにゅ♡♡ じゅるっ♡♡

「あっ♡♡ んっ♡♡ はぁっ♡♡♡♡ 蓮さぁん……♡♡♡♡」

「下……触っていい?」

「……うん♡♡ 触って……♡♡♡」

ワイドパンツを下ろすと黒いレースのショーツ。ブラとお揃い。

「偶然です♡」

「嘘でしょ」

「……偶然じゃないかも♡♡」

ショーツの上から指を当てる。じわ……♡♡

「もう濡れてる」

「言わないで♡♡ 恥ずかしい♡♡」

すじに沿って上下に。くちゅ……くちゅ……♡♡

ショーツをずらして直接触れる。ぷっくりと膨らんだ花弁から蜜がとろり。

花弁を開く。ぷちゅ……♡♡ 小さな突起を探り当てて——くりっ♡

「んんっ♡♡♡♡♡」

腰がびくんと跳ねた。

クリを刺激しながら中指をゆっくり入れる。ずぷっ……♡♡♡

「んああっ♡♡♡♡♡」

きゅうっと締め付けてくる。

Gスポットを指の腹でぐりぐり。親指でクリも同時に。

「あっ♡♡♡♡ 両方はっ♡♡♡♡ ずるいっ♡♡♡♡♡」

美蘭の身体がぶるぶる震え始める。

「イくっ♡♡♡♡♡♡ イくイくイくっ♡♡♡♡♡♡♡」

びくんっ♡♡♡♡♡♡♡

きゅうぅぅっと指を締め付け、じゅわぁっと愛液が溢れた。

「すごかった……♡♡♡♡」

「美蘭、めちゃくちゃエロい」

「……DJの指は伊達じゃないとか言おうとしたけど、私がイかされる側だった♡♡♡」

「なにその冷静な分析」

「DJの性♡♡」

美蘭がくすっと笑って、それから真剣な目になった。

「蓮さんも……気持ちよくなってほしい♡♡」

美蘭が起き上がり、俺のベルトに手をかけた。

ジーンズを下ろし、パンツの上から触れる。

「……大きい♡♡」

パンツを下ろすとぶるんっと飛び出した。

「わっ……♡♡♡♡ おっきい……♡♡♡」

細い指でそっと握る。きゅっ……♡♡ ゆっくり上下に。しゅっ……しゅっ……♡♡

先端にちゅっ♡♡

「ぴくってなった♡♡」

舌を出して先端をぺろぺろ。れろ……♡♡ ちゅる……♡♡ カリを重点的に。裏筋を下から上へ。

大きく開けて咥えた。ずぷっ……♡♡♡

ちゅぱっ……♡♡ じゅるるっ……♡♡ ちゅぷちゅぷ……♡♡♡

黒い長髪がさらさら揺れながら頭が上下。上目遣いの潤んだ切れ長の目。

(あのクールな美人DJが……俺のをしゃぶってる……)

頬をすぼめて強く吸う。きゅぽっ♡♡♡

再び奥まで。ずぷっ……ずぷぷっ……♡♡♡ 喉の奥でぐりぐりと舌を動かす。

「美蘭……やばい……このままだと出る……」

ゆっくり口を離した。ちゅぽっ♡♡♡ 糸を引いている。

「……蓮さん♡♡ 入れてほしい♡♡♡」

「俺も入れたい」

「……ゴムなしがいい♡♡ 今日安全日だから……♡♡♡」

「いいの?」

「蓮さんになら……♡♡♡♡」

ベッドに移動した。美蘭が仰向けに横たわる。長い黒髪がシーツに扇のように広がり、Dカップの胸が左右に流れ、薄ピンクの乳首がぴんと立っている。

(DJ MIRAの、誰も知らない姿……)

「そんなに見ないで……♡♡♡ 恥ずかしいよ♡♡♡♡」

美蘭の脚の間に入り、先端を入り口に当てる。ぬるっ……♡♡

「入れるよ」

「……ゆっくり……♡♡♡」

ずぷっ……♡♡♡♡

「ぁああっ♡♡♡♡♡♡」

熱い。きゅうぅっと締め付けてくる。吸い込まれるように奥へ。

「おっきい……♡♡♡♡ 入ってくる……♡♡♡♡♡」

奥まで押し込む。ずず……ずずずっ……♡♡♡

「んんっ♡♡♡♡♡ 奥当たってる……♡♡♡♡♡♡」

「動くよ」

ずちゅっ♡♡ ずちゅっ♡♡♡

「あっ♡♡♡ あっ♡♡♡♡ んっ♡♡♡♡♡」

ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡♡ ぱんぱんっ♡♡♡♡

ビートを刻むようにリズミカルに腰を動かす。テンポを徐々に上げていく。

ぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡

「あんっ♡♡♡♡ 奥っ♡♡♡♡♡ 奥当たるっ♡♡♡♡♡♡」

美蘭の脚が俺の腰に巻きつく。かかとでぐっと引き寄せて、もっと奥へ。

「もっとっ♡♡♡♡♡ もっと速くっ♡♡♡♡♡♡」

ぱんっぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡♡♡

ぐちゅっ♡♡ ぬちゅっ♡♡♡

ベッドがぎしぎし軋む。部屋に肌がぶつかる音と美蘭の甘い声が反響する。

「声っ♡♡♡♡♡ 止まらないっ♡♡♡♡♡♡」

「止めなくていい。全部聞かせて」

「蓮さんのばかっ♡♡♡♡♡♡」

揺れる胸を掴む。もにゅっ♡♡ 乳首を転がしながら腰を振り続ける。

ぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡♡♡♡

「来るっ♡♡♡♡♡♡♡♡ イっちゃうっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「俺も……! 美蘭、中に出すぞ……!」

「出してっ♡♡♡♡♡♡♡ 中にっ♡♡♡♡♡♡♡♡ 蓮さんの全部ちょうだいっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

ずんっずんっずんっ♡♡♡♡♡♡

「イクっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「出るっ……!!」

びゅるっ♡♡♡♡ びゅるるっ♡♡♡♡♡ どくどくっ♡♡♡♡♡♡♡

「んんんっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

美蘭の中に熱い精液がどくどくと注がれる。身体がびくびく痙攣しながらきゅうぅぅっと締め付ける。

「はぁ……♡♡♡♡ あったかい……♡♡♡♡♡♡」

ちゅっ♡♡ 穏やかなキス。

「美蘭……最高だった……」

「私も……♡♡♡♡♡ 蓮さんのリズム……BPMの上げ方がDJだった♡♡♡」

「そこ分析する?」

「職業病♡♡♡」

繋がったまま笑い合う。——まだ、俺の中の熱は収まっていなかった。美蘭の中で硬さを取り戻していく。

「……まだいけるの?♡♡♡」

「美蘭がエロすぎるから」

「……♡♡♡♡♡」

「今度は……私が上に乗る♡♡」

美蘭が俺を押し返して馬乗りに。繋がったまま体勢が変わる。

ずるっ……ずぷっ♡♡♡

「んっ♡♡♡♡ この体勢……奥まで入る……♡♡♡♡♡♡」

長い黒髪が背中に流れ、間接照明のオレンジ色の光がシルエットを浮かび上がらせる。Dカップの胸が重力に逆らって揺れる。

(ブースに立つ姿とは別の意味でかっこよくて、えろい……)

腰をゆっくり上下に。ずちゅっ♡♡♡ ずちゅっ♡♡♡♡

「あっ♡♡♡♡ 自分で動くと……すごい……♡♡♡♡♡♡」

胸がたゆんたゆん揺れる♡♡♡ 俺は手を伸ばして下から掴んだ。もにゅっ♡♡♡

「ひゃっ♡♡♡♡♡♡ 揉みながらはっ♡♡♡♡♡♡ ずるいっ♡♡♡♡♡♡♡」

DJがBPMを調整するみたいに自分のリズムを見つけていく。腰をぐりぐり回して——

「あっ♡♡♡♡♡♡♡ ここっ♡♡♡♡♡♡♡♡ ここ当たるっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

見つけたらしい。そこを擦り付けるように前後に腰を動かす。

ずちゅっずちゅっずちゅっ♡♡♡♡♡♡♡

「気持ちいいっ♡♡♡♡♡♡♡♡ 蓮さんのっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 最高っ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

俺の胸に両手をついて激しく腰を打ち付ける。

ぱんっぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

黒髪が乱れて頬に張りつく。汗で肌がてらてら。目がとろんと蕩けている。クールな美人DJの完全に崩れた姿。

「また来るっ♡♡♡♡♡♡♡ イっちゃうっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

「俺ももう……!」

「一緒にっ♡♡♡♡♡♡♡♡ 一緒にイこっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

「イくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ イくイくイくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「美蘭っ……! 中に出すっ……!!」

美蘭の腰をがっしり掴んで深く突き上げた。

ずんっ♡♡♡♡♡♡

びゅるるっ♡♡♡♡♡♡♡♡ どくどくどくっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

「んんんんっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

2回目の中出し。さっきより更に奥にどくどくと注ぎ込む。美蘭がぶるぶる震えて、がくんと俺の上に倒れ込んだ。

「はぁ……♡♡♡♡♡ すごかった……♡♡♡♡♡♡」

美蘭が俺の胸に顔を埋める。汗ばんだ肌。伝わる心臓の鼓動。

「蓮さん……♡♡♡」

「ん?」

「……幸せ♡♡♡♡♡」

ぎゅっと抱きつく。俺も抱きしめ返した。しばらく二人で動けなかった。

気がつくと薄い光がカーテンから差し込んでいた。午前10時。

美蘭が俺の腕の中ですやすや眠っている。すっぴんの寝顔はブースの上のクールな美人とは別人みたいに無防備で可愛い。

まつげがぴくっと動いた。ゆっくり目が開く。

「……おはよう♡」

「おはよう」

「昨日のこと、夢じゃないよね♡♡」

「夢じゃないよ」

「……蓮さんの彼女♡♡♡♡♡」

「うん。俺の彼女」

「えへへ♡♡♡♡♡♡」

クールな美人DJはどこに行ったのか。腕の中でにへらと笑う25歳の女の子がいる。

コーヒーを淹れて、美蘭が棚からレコードを引き抜いた。Derrick Mayの「Strings of Life」。

「朝からこれ聴くの?」

「最高じゃん♡♡♡」

ターンテーブルに乗せて針を落とす。あのピアノのイントロが部屋に響く。

朝の光の中で、俺のシャツだけを羽織った美蘭。長い黒髪。白い脚。

「蓮さん」

「ん?」

「また一緒にDJしたいな♡♡♡♡ Back to Back♡♡♡♡♡」

「俺なんてブランクあるから——」

「関係ない♡♡ 蓮さんの選曲のセンスは本物だもん♡♡♡♡♡」

美蘭が俺の目をまっすぐ見た。ブースに立つ時の、あの真剣な目。

「次のイベントは、蓮さんのために回すよ♡♡♡♡♡♡♡」

ちゅっ♡♡ 不意打ちのキス。

「……それは聴きに行くしかないじゃん」

「でしょ♡♡♡♡♡♡♡♡」

「でも条件がある♡♡ その次のイベントでは、蓮さんもブースに立つこと♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「……マジで?」

「マジ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ DJ MIRA feat. REN♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「featじゃなくてBack to Backだろ」

「ふふっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

Strings of Lifeのピアノが部屋に響く中、美蘭が俺の隣でコーヒーカップを傾ける。

音楽が繋いだ縁。ブースの上で惹かれ、打ち上げで距離が縮まり、告白して結ばれた。

俺と美蘭の物語は、まだイントロが始まったばかりだ。これからの人生というロングセット、二人でミックスしていこう。

「蓮さん♡♡♡♡」

「なに?」

「大好き♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「……俺も。大好きだよ、美蘭」

ちゅっ♡♡♡♡

コーヒーの味がするキス。最高の朝だった。

― 終 ―


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