大学三年の夏。
俺、藤崎蓮(ふじさき れん)、21歳。生粋のオタクである。
中学の頃からアニメと漫画にどっぷり浸かり、大学では同人誌即売会に足繁く通うようになった。
彼女? いるわけないだろ。二次元の嫁なら何人かいるけど。
八月の某日。夏コミ二日目。
朝五時に起きて、始発に乗って、ビッグサイトに向かった。
リュックの中には折りたたみの椅子、水三本、塩飴、モバイルバッテリー。
そして──一眼レフ。去年のバイト代で買ったCanon EOS R6。
サークル巡りも楽しいけど、最近ハマっているのはコスプレ撮影だ。
午前の買い物を済ませて、午後からコスプレエリアに移動した。
八月の東京は地獄だ。気温35度超え。湿度は限界突破。
それでも、コスプレイヤーたちは信じられないクオリティの衣装を纏って立っていた。
何人かのレイヤーさんを撮らせてもらって歩き回っていたとき──
目に飛び込んできた。
(……は?)
人だかりの中心に、一人の女の子が立っていた。
『ソードアート・オンライン』のアスナのコスプレ。白と赤を基調とした騎士団の衣装。
衣装の縫製が完璧だった。既製品じゃない。明らかに手作りで、しかもプロ級。
金属パーツは本物みたいだし、布の質感もステッチの細かさも全てが本気。
そして何より──着ている本人が、美人すぎた。
栗色のロングウィッグ。大きな瞳。通った鼻筋。白い肌。
すらっとしたスタイルなのに、胸元だけがっつり主張している。衣装の胸当てが明らかに押し上げられている。
(Fカップ……いや、それ以上……?)
列に並んだ。前に十人くらい並んでいたけど、心臓がバクバクで全然苦にならなかった。
順番が来た。
「撮影お願いしていいですか」
「はい! どうぞ♡」
近くで見ると、さらにやばかった。肌が綺麗すぎる。素材がいい。
何枚か撮らせてもらって、角度を変えて。
「すごい、本格的なカメラですね!」
「趣味で撮ってて……」
「カメラマンさんですか? 嬉しいです♡」
にこっと笑った顔が、反則的に可愛かった。
「データお送りしたいんですけど、SNSとかやってますか?」
「Xで『美波@コスプレ』で検索してもらえれば♡」
「ありがとうございます! 藤崎っていいます」
「美波です♡ 今日はありがとうございます!」
(美波……か)
心臓がまだ、ばくばく鳴っていた。
その日の夜、家に帰ってすぐにパソコンを開いた。
Lightroomで現像する。美波さんの写真は二十枚くらい。どれもため息が出るくらい綺麗だった。
丁寧にレタッチして、一番良い五枚を選んだ。
Xで検索すると──フォロワー三万人。
プロフィールには『美波 / 21歳 / コスプレイヤー / 衣装は全部自作♡』。
どの投稿も信じられないクオリティ。造形から裁縫まで全部自分でやっているらしい。
DMを送った。
『今日は撮影ありがとうございました! 写真データ送りたいのですが、こちらでいいですか?』
五分後──
『ぜひお願いします♡♡ 一眼レフの方ですよね!♡』
(返事きたああ)
写真をGoogleドライブで送ると──
『わあああ♡♡♡ すっごく綺麗♡♡ 光の使い方めちゃくちゃ上手ですね! プロですか??』
『全然プロじゃないです! 美波さんの衣装のクオリティが高いから撮り甲斐がありました』
『衣装褒められるのが一番嬉しいんです♡♡ 三ヶ月かけて作ったので♡』
そこから、話が止まらなくなった。
その日以来、DMは毎日続いた。
好きなアニメの話、衣装制作の裏話、撮影テクニック。それが徐々に日常の話に変わっていった。
美波は同い年の大学三年で、服飾系の学科。なるほど、衣装のクオリティが異常なわけだ。
いつの間にか「れん君」「美波」と呼ぶようになっていた。
DMの時間は、一日の中で一番楽しい時間になった。
コミケから三週間後。美波からDMが来た。
『新しい衣装が完成するの♡ れん君に撮ってもらえないかな?♡』
『もちろん! 俺で良ければ全然!』
『やった♡♡♡ 土曜日、スタジオ借りてあるから♡♡』
(美波と二人で撮影会……?)
その夜、なかなか寝付けなかった。
土曜日。都内のレンタルスタジオ。
約束の十分前に到着して機材をセッティングしていると、ドアが開いた。
「れん君! おはよ♡」
白いワンピースにカーディガン。ナチュラルメイクの美波が入ってきた。
──私服でもめちゃくちゃ美人だった。
「今日の衣装は?」
「じゃーん♡」
キャリーケースを開けると、『FGO』のマシュの衣装。紫と白の戦闘服に大きな盾。
「盾はスタイロフォームとウレタンで作ったの♡ 塗装はエアブラシ♡」
「やばすぎる……」
美波が着替えて出てきた瞬間、言葉を失った。完璧。マシュそのもの。
そして──衣装のデザイン上、胸元が大きく開いている。谷間がもろに見えている。
二時間撮影して、休憩中に写真を二人でチェックした。
「れん君って本当に詳しいね♡ かっこいい♡」
(かっこいい、って……)
心臓に効いた。
撮影後──
「また撮影してくれる?♡ 定期的に♡」
「もちろん。いつでも言ってよ」
「じゃあ、れん君は私の専属カメラマンね♡」
それから一ヶ月、何度も撮影会をした。毎回距離が近くなる。
ポーズの指示を出すとき自然と体に触れる。髪を直す。美波はいつも嬉しそうに笑った。
DMも一日中途切れなくなっていた。朝「おはよ♡」、夜「おやすみ♡」。
これは友達の距離じゃない。わかってる。でも──フォロワー三万のコスプレイヤーに、俺みたいなオタクが告白なんて分不相応だ。
そんなとき、美波からDMが来た。
『新しい衣装できたの♡ 今回はスタジオじゃなくて……うちで撮ってもいいかな?♡ 背景自作したんだ♡』
うち。美波の家。二人きり。
『い、いいよ。全然大丈夫』
土曜日。美波のワンルームマンション。
「いらっしゃい♡」
部屋着のTシャツにショートパンツ。Tシャツの下で胸が大きく揺れた。
(ブラ……してない?)
部屋の一角に、自作の和風背景パネル。襖を模した本格的な造り。
「今日の衣装は?」
美波が取り出したのは──『FGO』の清少納言のコスプレ。紫とピンクの着物風衣装。
「着替えてくるね♡」
着替えスペースのカーテンの向こうから──
「れん君、手伝って♡ 帯が一人じゃ結べなくて……♡」
帯を押さえる。美波の腰に手が触れる。細い腰。でも柔らかい。体温が伝わってくる。
「ぎゅっと引っ張って♡」
帯を締めると、きゅっと胸が強調された。着物の合わせ目からふくよかな谷間が覗く。
「……どう?♡ 似合ってる?♡」
「……めちゃくちゃ似合ってる」
声が掠れた。
撮影中。扇子を持つ美波。着物の裾から覗く白い脚。理性が削られていく。
「ねえれん君♡ セクシーなポーズ撮ってみたい♡」
美波が着物の襟を少し崩した。白い肩がむき出しになる。
「もうちょっと際どくてもいい?♡」
さらに襟を崩す。胸の上の方まで。布一枚で辛うじて隠している状態。
空気が変わった。
「れん君♡ カメラ、一回止めて♡」
美波がゆっくり近づいてきた。
「れん君といると、すごく楽しい♡ 最初はカメラマンとして好きだったの♡ でもね──」
瞳が潤んでいた。
「今は、れん君のことが好き♡ 男の人として♡」
「美波」
「コミケで初めて撮ってもらったとき、この人いいなって──」
「俺も、美波のことが好きだ」
「ずっと好きだった。でも俺みたいなオタクが──」
「やだ♡ 私もオタクだよ♡ コスプレイヤーだよ♡」
美波が泣きながら笑って、俺の胸に飛び込んできた。
着物の合わせ目が緩んで、胸元がはだけかけている。
「好き♡ 大好き♡ れん君♡♡」
「……俺も好きだよ、美波」
見つめ合って──自然と、顔が近づいた。
ちゅ♡
唇が重なった。柔らかい。甘い。
「ん……♡」
美波が目を閉じて首に腕を回した。もっと深く、舌を絡ませる。
「んっ♡ れん君……ちゅるっ♡♡」
キスしながら背中に手を回す。帯越しの細い腰。胸元だけが柔らかく、ずっしりと俺に押し付けられている。
「ん……はぁっ♡ れん君……♡」
唇を離すと、着物がさらにはだけて白い胸の上半分が見えていた。
「……続き、してほしい♡」
「いいの?」
「うん♡ れん君になら……♡」
ベッドに導いた。着物姿の美波が座る。
「衣装、脱がすよ」
「せっかくだから、れん君が脱がして♡」
帯に手をかけた。さっき自分で結んだばかりの帯。
するするとほどけて、ぱさ、と落ちる。着物の合わせが一気に緩む。
左の襟を肩からずらして、右も。着物が落ちて腰で止まった。
薄い紫のブラジャー。そしてブラに収まりきらないほどの、豊満な胸。
「恥ずかしい……♡」
「……すごい」
「コスプレのときはサポーターで抑えてるの……本当はこんな感じ♡」
着物を完全に脱がすと、紫のブラとショーツのセット。おしゃれなランジェリー。
「……今日のために選んだの♡ ……ばれた?♡」
「ばれた」
「えへへ♡♡」
ブラのホックに手をかけた。パチ、と外す。
ぷるんっ♡
解放された胸が揺れた。大きい。白い。形が綺麗。薄ピンクの先端がもう尖っている。
「Fカップか……」
「なんでサイズ気にするの♡」
両手で包み込んだ。
ふにゅ♡
「あっ♡」
ゆっくり揉む。下から持ち上げるように。指の間からむにっと溢れる。
むにゅ♡ むにゅ♡
「んっ♡ れん君っ……やぁっ♡」
親指で先端をくりっと弾いた。
「ひゃっ♡♡」
舌を伸ばして左の先端を口に含む。
ちゅ♡
「あぁっ♡♡ 吸っちゃだめっ♡♡」
ちゅうっ、と吸いながら舌先でころころ転がす。右手で反対の胸を揉みしだく。
「んああっ♡♡ 両方はっ……反則っ……♡♡」
交互に吸って、舐めて、揉んで。美波の体がどんどん熱くなっていく。
「はぁっ♡ はぁっ♡ 私も、れん君に気持ちよくしたい……♡」
美波がそっと俺を押して立たせた。ベッドに座ったまま──ベルトに手を伸ばす。
「……させて♡」
ベルトを外し、ジッパーを下ろす。パンツを下ろすと、ぶるんっと跳ね上がった。
「おっきい……♡ こんなに……♡」
美波が両手で握った。衣装を縫うために器用な、柔らかい指。
「こう?♡ 気持ちいい?♡」
「っ……うん、いい……」
「もっと気持ちよくしてあげる♡」
美波が胸をぐっと寄せて──
ふにゅっ♡
谷間に挟み込んだ。
「っ!」
Fカップの胸がむにゅむにゅと包み込んでいる。両手で押さえながら上下に動かし始めた。
むにゅっ♡ むにゅっ♡ むにゅっ♡
「先っぽ出てくるの可愛い♡」
谷間から顔を出す先端に、ちゅっとキスをした。
「っ!!」
「ん♡ ちゅ♡ れろっ♡♡」
胸で挟みながら、上に出てくるたびに舌先でぺろぺろと舐める。
むにゅむにゅ♡ ちゅる♡ れろれろ♡
「やべっ……美波……」
「気持ちいい?♡ もっとする♡♡」
胸の動きを速めた。
むにゅっむにゅっむにゅっ♡♡
唾液で濡れた幹を柔らかい胸肉が擦り上げる。先端が出てくるたびにぱくっと口に含む。
「んぷっ♡ じゅるっ♡ ちゅぷちゅぷ♡♡ おいしい♡♡」
上目遣いの潤んだ瞳。唾液で光る唇。谷間に挟まれた俺の──
全部が限界だった。
「美波っ……もう限界……っ」
「出ちゃうの?♡」
「これ以上されたら中に出したくなる」
美波が口と胸を離した。唾液が糸を引く。
「……中がいい♡」
「え」
「れん君の……中に、ほしい♡♡」
「ゴムは──」
「大丈夫♡ 安全な日だから……生で、して♡」
美波を仰向けに寝かせた。ショーツをゆっくり脱がす。
くちゅ……
蜜が糸を引いた。
「見ないで……♡♡」
「無理。見る」
とろとろに濡れたピンク色の花びら。白い太ももの間で、秘所がぱくぱくと求めている。
「入れるよ」
「うん♡ お願い……れん君♡」
美波が両腕を広げた。覆いかぶさって、先端を入り口に当てる。
ぬちゅ……
ゆっくりと腰を押し進めた。
ずぷ……ずぷぷ……♡
「あぁっ……♡♡ 入ってくるぅ……♡♡」
きつい。熱い。きゅうきゅうと締め付けながら奥に引き込んでくる。
「おっきいよぉ……♡♡」
ずぷん……♡
根元まで。美波の奥に先端がこつんと当たる。
「ひぁっ♡♡ 奥まで……♡♡ お腹の中にれん君がいる……♡♡」
美波が背中にしがみついた。ゆっくり腰を引いて──
ずちゅっ♡
押し込む。
ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡
「あっ♡あっ♡あっ♡♡ 気持ちいいっ♡♡」
ぱんっぱんっぱんっ♡♡
リズミカルに打ちつける。肌がぶつかる音。蜜が弾ける音。甘い声。
「やばっ♡ なにこれっ♡ きもちいすぎっ♡♡」
美波の大きな胸が突くたびにぷるんぷるんと揺れる。
「美波っ……中やばい……吸い付いてくる……」
「れん君のがっ♡ おっきくてっ♡ 中ぐちゃぐちゃにされてるっ♡♡」
ずちゅっずちゅっずちゅっ♡♡♡
ぐちゅぐちゅぐちゅ♡♡
「好きっ♡ れん君好きっ♡♡」
「俺も好きだ美波……っ」
「もっとっ♡ 奥ぐちゃぐちゃにしてっ♡♡♡」
腰の動きを速めた。
ぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡
「そこっ♡ 奥のそこっ♡ 当たるっ♡♡♡」
子宮口を先端でこつこつと突く。美波がびくびく震え始めた。
「イくっ♡ きちゃうっ♡ れん君っ♡♡♡」
「俺も……っ」
「いっしょにっ♡ いっしょにイきたいっ♡♡♡」
「出す……中にっ……!」
「出してっ♡♡ いっぱい出してっ♡♡♡」
ずちゅんっ♡♡♡
一番奥まで突き込んで──
「あああああっ♡♡♡♡ イくぅっ♡♡♡♡」
びくんびくんっ♡♡♡
美波の体が弓なりに反って、中がきゅうぅっと締め付けた。
どくっ、どくっ、どくっ♡♡♡
「あっ♡♡ 中にっ♡ あついのっ♡ いっぱい来てるぅ♡♡♡♡」
どくどくどく♡♡♡
美波の一番奥に全部注ぎ込んだ。
「はぁっ……はぁっ……♡♡」
繋がったまま、ぎゅっと抱き合った。
「すごかった……♡♡ れん君……♡」
「美波……最高だった……」
「中、あったかい♡♡ れん君のでいっぱい……♡♡」
ちゅ♡ と唇にキスをした。
「……ねえ、れん君♡」
しばらく抱き合ったあと、美波がもじもじしながら言った。
「……もう一回、したい♡」
「え?」
「まだ足りないの♡♡」
くるりとうつ伏せになって、お尻をこっちに向け、腰を持ち上げた。
「……後ろから、して♡」
白い丸いお尻。さっき出した白い液がとろりと垂れている。ピンクの花びらがぱくぱくと開閉している。
「お願い♡ めちゃくちゃにして♡♡」
再び硬くなったのを、後ろから宛てがった。
ずぷんっ♡
「ひぁああっ♡♡♡ 一気にっ♡♡♡」
中がぬるぬるで根元まで一気に入った。
「奥っ♡ さっきより奥に当たってるっ♡♡♡」
ぱんっ♡
「あっ♡♡」
ぱんっぱんっぱんっ♡♡♡
「やばいっ♡ 後ろからやばいっ♡♡♡」
お尻がぷるんぷるんと波打つ。白い肌がピンク色に染まっていく。
ぱんぱんぱん♡♡♡
「中ぐちゃぐちゃだよぉっ♡♡♡」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ♡♡♡
精液と愛液が混ざってすごい音。白い泡が繋ぎ目から溢れてくる。
美波の腰を両手でがっちり掴んで、さらに激しく。
ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡
「そこそこそこっ♡♡♡ 奥のいいとこっ♡♡♡♡」
美波の胸が腕の下でぶるんぶるん揺れている。背中が反って、お尻がさらに突き出される。
「イくっ♡ もうイっちゃうっ♡♡ 中にっ♡♡♡」
「出す……美波っ……!」
「いっぱいいっぱい出してぇっ♡♡♡♡」
ずちゅんっ♡♡♡♡
「ああああっ♡♡♡♡♡ イくぅっ♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんっ♡♡♡♡
中が狂ったように締め付けてきた。
どくっ、どくっ、どくっ、どくっ♡♡♡♡
「またっ♡ あついのっ♡ お腹の中あっついっ♡♡♡♡♡」
どくどくどくどく♡♡♡♡
二発目を一番奥に全部出した。
美波がそのままベッドに崩れ落ちる。俺も一緒に倒れ込む。
繋がったまま、横向きにぎゅっと抱き合った。
「……すごい……♡♡ 中いっぱい……♡♡ れん君ので溢れてるぅ……♡♡♡」
「美波が気持ちよすぎるんだよ……」
「もう……れん君のえっち♡♡」
「美波もな」
「えへへ……♡♡♡」
窓の外の空がオレンジ色に染まっている。
美波が俺の胸に頬をくっつけて、幸せそうに目を細めた。
「付き合って、くれる?♡ ちゃんとした彼女として♡」
「それはこっちのセリフだろ。俺みたいなオタクでいいのかよ」
「だから♡ 私もオタクだってば♡」
美波が鼻にちゅっとキスをした。
「ねえ、冬コミでサークル参加するの♡ れん君の写真でコスプレ写真集作るの♡」
「マジ? 俺の写真で?」
「だって、れん君の写真が一番好きだもん♡♡ ──あとね♡ カップル合わせしたいんだ♡」
「カップル合わせ?」
「ペアのコスプレだよ♡ れん君にも衣装作ってあげる♡ キリトとアスナで♡」
「俺がキリト?」
「夏コミで私がアスナやったでしょ♡ あのとき撮ってくれたのがれん君で♡ 運命だと思わない?♡♡」
正直、コスプレなんてしたことない。
でも、美波がこんなに嬉しそうに言ってくれるなら──
「……わかった。やるよ」
「やった♡♡♡♡」
美波が飛びついてきた。
ぎゅっと抱きしめる。柔らかくて、あったかくて、いい匂い。
「次のコミケも一緒にね♡」
美波がそう言って、俺の唇にキスをした。
ちゅ♡
──夏コミで出会った、最高の美人コスプレイヤー。
衣装を作る才能も、笑顔も、全部が眩しくて。
オタクで良かったと、生まれて初めて心の底から思った。
(了)