幼馴染・地元
祖父から継いだ信州の山あいのりんご園でひとりふじの収穫に追われていた晩秋、東京の有名洋菓子店で擦り切れて帰ってきた幼馴染に、傷もののりんごでタルトを焼いてもらううちに惹かれ、初雪の降った夜の選果場で結ばれた話
祖父のりんご園をひとりで継いで、晩秋のふじの収穫に追われていた。そこへ、東京の洋菓子店で燃え尽きた幼馴染の美緒が帰ってきた。売り物にならない傷もののりんごでタルトを焼く彼女と、選果場に通ううちに、子どもの頃とは違う距離になっていって——。初雪の夜に。
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幼馴染・地元
祖父のりんご園をひとりで継いで、晩秋のふじの収穫に追われていた。そこへ、東京の洋菓子店で燃え尽きた幼馴染の美緒が帰ってきた。売り物にならない傷もののりんごでタルトを焼く彼女と、選果場に通ううちに、子どもの頃とは違う距離になっていって——。初雪の夜に。
大学・学園
何にも本気になれず、単位だけ拾って大学を漂っていた僕が、楽そうだという理由で始めた植物標本庫のバイト。そこには、来春取り壊される古い標本庫で、亡き恩師が遺した六十年分の押し葉を、たったひとりで看取ろうとする院生の椎名先輩がいた。今年最初の雪が降った夜、最後の一点を仕上げた標本庫で——。