旅行・お出かけ
地図を作る会社で他人の道ばかり引いて自分の行き先を見失っていた僕が、亡き祖父がやり残した四国の歩き遍路を菅笠ひとつで継ぎ、行く先々の札所で何度も隣り合わせた、よく笑う同い年の女遍路と、焼山寺の遍路ころがしを助け合って越え、梅雨の雨に降りこめられた山あいの遍路宿で結ばれた話
他人の道ばかり地図に引いて、自分の行き先を見失っていた僕は、亡き祖父がやり残した四国の歩き遍路に出た。一番札所から歩くうち、行く先々の札所で何度も隣り合わせたのは、よく笑う同い年の女遍路・茜さんだった。同行二人の白衣、焼山寺の遍路ころがし、そして梅雨の雨に降りこめられた山あいの遍路宿で、僕たちは——。