大学・学園
人の顔色ばかりうかがって自分の言葉を飲み込んでいた僕が、部員のいなくなった大学の落語研究会で、たった一人で高座を守る歯に衣着せぬ四年の先輩に古典の一席を仕込まれるうちに惹かれ、学園祭の千秋楽をはねた秋の夜に誰もいない和室の部室で結ばれた話
人の顔色をうかがって、いつも自分の言葉を飲み込んでばかりだった僕は、誰もいない旧校舎で一人だけ高座を守り続ける落語研究会の先輩に出会った。歯に衣着せぬ物言いの御影先輩に古典の一席を仕込まれるうちに惹かれていって——卒業前の最後の学園祭、千秋楽をはねた秋の夜、誰もいない和室の部室で、僕らは結ばれた。