大学・学園
画面の中で言葉がすり減っていくのに耐えられなくなった私が、部誌を刷りに飛び込んだ大学の古い活版印刷室で、活字を一本ずつ拾う無口な院生の先輩に組版を教わるうちに惹かれ、雪の降る入稿明けの夜に鉛の匂いのする印刷室で結ばれた話
スマホとパソコンの中で言葉がすり減っていくのに耐えられなくなった私は、文芸部の部誌を刷りに大学の古い活版印刷室へ通うようになった。活字を一本ずつ拾う無口な院生の紺野先輩に組版を教わるうちに惹かれていって——雪の降る入稿明けの夜、私たちは鉛の匂いのする印刷室で結ばれた。