#天然氷

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  1. 幼馴染・地元

    祖父が遺した最後の天然氷を片づけるつもりで、十年ぶりに秩父の山あいへ帰った。閉めるはずの氷室を、ひとりで守りつづけていたのは幼馴染の透だった。真夏の熱気の底で、青く澄んだ氷を削る彼の手に教わるうちに、私は、手放すはずだったものを、手放せなくなっていって。