旅行・お出かけ
何もかも分刻みで段取りを組まないと落ち着かなかった僕が、出張の帰りに一日だけ空いた予定を埋めるように衝動で申し込んだ十勝平野の夜明けの熱気球で、『風の行き先だけは決められない』と笑う同い年の女性パイロットに空をまるごと委ねることを教わるうちに惹かれ、霧の晴れた真夏の明け方にふたりで空へ昇った話
何もかも分刻みで予定を組まないと落ち着かなかった僕が、出張の帰りにぽっかり空いた一日を埋めるように、衝動で申し込んだ十勝平野の夜明けの熱気球フライト。操縦してくれたのは、『風の行き先だけは決められないの』と笑う同い年の女性パイロット・ひよりさんだった。霧で飛べなかった朝、僕は生まれて初めて、きっちり組んだ予定表を、自分から破り捨てた——。