社会人・オフィス
新商品の開発に追われるうち味見の舌まで擦り切れた食品メーカー企画職の私が、社員食堂の隅でひとり遅番の賄いを作り続ける無口な元板前に献立外のあたたかい味噌汁で救われ、初雪の夜に彼の小さな台所で結ばれた話
商品企画なのに、自分の関わったものの味すらわからなくなっていた。誰もいない社員食堂で遅くまで残る私に、調理人の立花さんが黙って出してくれた、献立にない一杯の味噌汁。その一口から、私はゆっくり、自分の舌と心を取り戻していった。
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社会人・オフィス
商品企画なのに、自分の関わったものの味すらわからなくなっていた。誰もいない社員食堂で遅くまで残る私に、調理人の立花さんが黙って出してくれた、献立にない一杯の味噌汁。その一口から、私はゆっくり、自分の舌と心を取り戻していった。