旅先・リゾート
何もかも即レスで返すうちに自分の中の火が消えかけていた私が、行き先も決めずに逃げ込んだ晩秋の山里で、祖父の炭窯をひとり守る無口な若い炭焼きに一晩の火の番を教わるうちに、ゆっくり燃える熾火の温もりにほどかれ、初霜の朝に窯小屋で結ばれた話
通知に追われ、何もかも即レスで返すうちに、自分の火が消えかけていることにも気づけなくなっていたカスタマー対応の詩織。行き先も決めず逃げ込んだ晩秋の山里で、祖父の炭窯をひとり守る無口な若い炭焼き・樹に火の番を教わるうち、急がず燃える熾火の温もりに、強ばった肩がゆっくりほどけていく。