大学・学園
人付き合いに疲れて二年の冬を持て余していた僕が、古い校舎の屋上でひとり望遠鏡を覗く先輩につられて入った廃部寸前の大学天文部で、無口なその四年の先輩に星の見方を教わるうちに惹かれ、ふたご座流星群を追って登った雪の観測小屋で結ばれた話
サークルにもバイト先にもなじめず、二年の冬を持て余していた僕は、古い校舎の屋上でひとり望遠鏡を覗く先輩を見つけた。そこは部員がもう一人もいない、廃部寸前の天文部だった。無口で、星の話のときだけ饒舌になる四年の真壁先輩。彼女が卒業でこの部がなくなると知った僕は、最後の観測会を提案する。ふたご座流星群の夜、雪の山頂の観測小屋で、僕らは——。